債務不履行

テレフォン人生相談
法律相談

テレフォン人生相談2015年3月19日(木)

  • パーソナリティ:今井通子
  • 回答者:坂井眞(弁護士)
  • 相談者:57歳女性 夫60歳 息子37歳,35歳,25歳(17歳の時に交通事故で植物状態、療養型の病院に入院中)

債務不履行になるか、車椅子が入れない図面を引く一級建築士

  • 8年前に交通事故で植物状態の三男が療養型の病院に入院中
  • 主人が息子の成年後見人、土地建物を息子名義で購入して(賠償金で支払う)、バリアフリーにして子供を引き取りたいというのが長年の夢だった。息子と一緒に過ごす場所が欲しくて、裁判所の許可をもらって土地建物の購入を進めた。
  • 病院の近くで頻繁に行き来できる場所を探し、土地を息子の名前で契約してお金を支払った。
    バリアフリーにして車椅子が通れるようスロープにして家に連れ帰る準備が必要。同じ業者の一級建築士に頼んで普通の車椅子と異なることを説明した。車椅子の幅や高さ息子の身長を説明し、図面で通れるのか何度も確認をしてきたが、大丈夫という返事。図面上で狭い箇所が1ヶ所あり、測ってみると幅が75cmで車椅子が60cmなのでどうだろう?と、地元の不動産屋に確認したところ玄関からして入れないと指摘される。
  • 車椅子の現物も見る必要がないなど対応に不信感を抱いていたのだが心労で眠れない食べれないなどの鬱状態になる。もともと子供のことで鬱状態だったのだが回復していたところで、この件がきっかけで再発してしまった。
  • オーダーのカーテンや家具も購入してあった。
  • 内容証明で相手方に解約したい旨を送付する。保佐人である弁護士が、先方の弁護士とやり取りをして、図面は引き直す、または土地を返して欲しい。移転に係る登記費用は相談者側の負担で行う。と言われたとのこと。保佐人は先方の弁護士とのやり取りはできないので他の弁護士を雇って欲しいと言われた。
  • 主人が先方の副社長と話をして、建物は建てない、土地は返すと話をしてきたら、違約金が20%発生し、それは謳ってあるとのこと。先方の弁護士の返答待ちだが、3週間経っても返事がない。
  • 移転費用を何故負担しなければならないのか、違約金は払わなければならないのか。

YouTubeで聴くテレホン人生相談


テレフォン人生相談の歩き方

放送される相談と回答については約13分ほどに集約されていますので、かなりの部分が編集でカットされていると思ってください。
相談者の背景や現況がカットされることも多く、重要な言葉を聞き逃したりすると、人と異なる感想となる場合があります。
これらは情報不足によるもので、リスナーの環境や体験談が代わって補うこととなるため、個々人によって感想が異って当たり前と思ってください。
何度も繰り返し聞いてみたり、時を隔てて聴きなおしてみると、聞き漏らした言葉や自身の環境の変化や体験談が加わり、最初に聴いた時と異なる感想になったりします。
異なる感想を述べる方の背景を考えてみるという楽しみ方もありますし、編集者の意図を探るという聞き方も面白いので、色んな楽しみ方を探してみてください。

管理人のちょっとひと言

今回は、ちょっと難しかったので
わかる範囲で解説を

まず建築条件付きで土地を購入したとあります
坂井眞弁護士が契約書を読まないと
と相談者を注意するとこですね

簡単に言えば、不動産屋が多く儲けたいので
建物を自分の所で建てるなら土地を売ってあげる
という条件が付いている土地だったということです

この相談のポイントは、土地の購入者
つまり所有者が、植物状態の息子名義である
というところになります

ご主人が息子の成年後見人として、売買が成立していることになり
すごく大雑把に言いますと、植物状態では契約する意思も履行することもできません
そこでそれを代わって行使できる方が成年後見人になります

特に不動産の購入ともなりますと
勝手に成年後見人が代わって行うことはできません
事前に家庭裁判所に対して

「居住用不動産の処分許可の申立て」
を行う必要があるのです

この時のことを詳しく坂井眞弁護士が聞いていますが
とても大事なところで、不動産屋が
息子の為の住宅であり、バリアフリーや車椅子が必要であることを知っていたかどうかの確認部分になるのです

土地の購入者が、車椅子が必要な状態であることを
不動産屋が書面なしでも知りえたかどうか
少なくとも、知らなかったという言い逃れができないようにする

裁判になった場合の重要な部分になります

さて、問題は債務不履行が成り立ち
契約を解約できるかどうかということです

不動産屋が言う通り、一方的に解約をすることはできますが
その場合は、違約金として20%を支払う
そう契約書には載っているのでしょう

つまり不動産屋は、図面を引きなおすなら問題はないが
契約を解約すると言うのなら、一方的な解約になるので
違約金を払えというわけです

単純な話、車椅子が通れる設計図がひければ
問題のない建物が建つので、債務が履行されることとなります

そう、図面は何度でも書き直せますから

そうじゃないよ、信頼関係が破壊されてしまったんだよ
という理屈が成り立つのかどうか
成り立てば、信頼関係破壊の法理ということで

債務不履行を原因として、信頼関係破壊を原因として
解除します

とできるかもしれない
そう、坂井眞弁護士は付け加えています

違約金の件は問題ないでしょうが
すんなり解除できるかどうかは
なかなか難しいかもしれません

最初は、裁判で絶対に勝てると思っていたんですが
腕のいい弁護士がついたら
どうなるかわかんないですね

話を聞いていたら、あまりまともな業者ではないようなので
この手の裁判もけして珍しくないのかもしれません
とすると海千山千の弁護士を雇っている可能性があります

よく聞くと、保佐人が弁護士だと言っています
その弁護士が、やり取りできないって
引いちゃっているのが気になります

契約内容を読んでいないのも問題ですが
不動産屋の評判
きっと確認してませんよね

コメント

この記事へのコメントはありません。

コメントする


※メールアドレスは公開されません。

Comments links could be nofollow free.