テレフォン人生相談

テレフォン人生相談2015年4月28日(火)

  • パーソナリティ:ドリアン助川
  • 回答者:高橋龍太郎(精神科医)
  • 相談者:26歳女性未婚 5年前から母51歳・母の再婚相手・妹の4人暮らし 20歳まで実父・兄と3人で暮らしていた

思春期に離れて暮らしていた母と再び暮らし始めるも、相談者の気持ちを理解してくれない

  • 家族のことで行き詰って、そのことで相談がしたい。母親と上手くいかない。
  • 5年前、母親と暮らしたいと思い、母・母の再婚相手・妹との4人で暮らし始める。妹は思春期を母親と過ごしてきたので、母の再婚相手とも上手くいっており家族が出来上がっている中に入っていった。その為、再婚相手とも母とも上手くいかない所があって寂しさがある。
  • 再婚相手は、お酒が入ると言い過ぎるところがあり、普段ならそんなひどいこと言わないようなことを言う。母に、再婚相手からこういうことを言われたと言うと、母は「そういう事は、許さなきゃいかんよ」と味方になってくれない。
  • 母・母の再婚相手・妹の顔色を伺いながら、気を使って生活してきた。無理が生じてきてしまっている。
  • 14年前に、両親は離婚。相談者は、父と兄と暮らすことを選ぶ。母と暮らそうと思ったのは、男だらけの中に住んでいたので、女の人でないと分からない思春期の気持とかあり、大人になり父と離れるのは心苦しかったが、母の事も恋しかったため。
  • 両親の離婚原因は、母がヒステリックな性格、父は凄く短気で普段から喧嘩ばかりしていた。父と母の喧嘩は感情をぶつけ合うだけで、お互いを理解する喧嘩ではなかった。
  • 今、一番望んでいることは、母が相談者の気持を分かってくれないというのが、心の根底にあるので、母の喧嘩は感情のぶつけ合いだけなので、普通に言い合える関係になれたら、この関係も回復するのではないかと思っている。
  • 自営業をしている相談者、一人で生きていくぐらいの収入はあり、家を出た時のことを想像すると、母と離れることに凄い抵抗がある。母も、もし相談者が一人暮らしをしたいと言い出したら、悲しい感じになるんじゃないだろうか。母は母で相談者のことを慕っているが、上手くいかない。

12歳の時に離婚して父との暮らしを選び、大人になってから母の所へ戻った。しかし相談者の気持を母親は理解してくれない。お互いが嫌い合っているわけではない。でも何かが上手くいかない。一人暮らしをするにしても自信がないし、そうはしたくない。

高橋龍太郎医師が回答

  • 5分44秒過ぎから
  • 家族はずっと一緒に暮らしていると、言葉のニュアンスは伝わりやすい。どんなに怒っても、ホントの所はこんな程度だと推し量って生きていける。喧嘩をたくさんしていても、おさまるところにおさまっていく。そういう家族になりたいと思っていると思う。
  • 父との暮らしを選択した理由は、兄と父との仲が良くなくて、子供心ながらに父と離れたら駄目な気がした。本当は、妹も含めて母と暮らしたかったのだが、兄と父が対立してまずいことになってはいけないと、間に入ることで、うまくつなぎとめようと思ったから。
  • 気を使い過ぎてしまうタイプの相談者。逆に自分の善意を分かってもらえないと傷つきやすい。
  • 精神医学でのヤマアラシの例え:ヤマアラシは、ある程度の距離にいると、お互いに親しくなりたいと近づいていく。しかし、ある距離を超えると、自分の空間領域を侵されたと思って、本能的に棘が突き出してしまう。近寄り過ぎると、お互いに棘を突き出して傷つけてしまうので、また距離をとる。
  • 一番大事なのは、お互いがお互いを思いやっているという気持ちを、双方で確認し合う事。
  • 日本人は、言わなくてもわかるでしょと言いがち、思いがち。言葉でも「言わなくてもわかるでしょ」と言いがちだが、愛情というのは、言わなくちゃわからない。今はちゃんと言葉にして、お互いの気持を伝え合うということを抜きには、お互いを理解し合えない時代。それは親子と言えど同じことで、まして相談者のように距離がある親子なら、言葉に出して、お互いにゆっくりのんびり話をしている時に、母のことをずっと好きで、ずっと思っていたんだよと、もしかすると12歳の時に、相談者が離れていったことに傷ついたかもしれない。言葉には出さないかもしれないけれど。そんな時の母の気持とか、相談者の本当の気持とか、決定的な場面で考えていたこと、戻ってきた時も、昔のことをずっと思いながら戻ってきたと、本音で、喧嘩の話ではなくて、こんなに母の事が好きなんだと言ってみる。
  • すると、母の方も、誤解していた、遠くへ去っていった娘に傷ついた思いとか、優しい言葉にほだされて、本当のところを言ってくれると思う。それが足りない。
  • 家族だから、自然に分かりあえているはずだという、両方の気持が、両方とも言葉になっていない。
  • カウンセリングは、言葉にできない自分の気持を、もう一度整理して言葉にする。お互い同士でカウンセリングをする。
  • 自分の気持がよく分からないという相談者。母の事が好きなはずなのに、本当に好きなのかなという気持ちも少しある。
  • 好きでなければ、戻ってこないでしょうと言う高橋医師。基礎の基礎、その時の気持を母親に伝えて、母からも、基礎の基礎、相談者への気持をもう一度言葉にしてもらう。

ドリアン助川のまとめ

  • 13分34秒過ぎから
  • 一人暮らしをすることによって、週に1回とか2回とは、母親に会う時、また格別な時間になると思う。そんな時に、これまで胸に溜まっていた思いとか、言葉にできる可能性があるかもしれません。
    26歳という年齢なら、一人暮らしは普通のこと。そこから見えてくる家庭があるかもしれません。
    毎日、新しい気持ちで歩んでください。

YouTubeで聴くテレホン人生相談


テレフォン人生相談の歩き方

放送される相談と回答については約13分ほどに集約されていますので、かなりの部分が編集でカットされていると思ってください。
相談者の背景や現況がカットされることも多く、重要な言葉を聞き逃したりすると、人と異なる感想となる場合があります。
これらは情報不足によるもので、リスナーの環境や体験談が代わって補うこととなるため、個々人によって感想が異って当たり前と思ってください。
何度も繰り返し聞いてみたり、時を隔てて聴きなおしてみると、聞き漏らした言葉や自身の環境の変化や体験談が加わり、最初に聴いた時と異なる感想になったりします。
異なる感想を述べる方の背景を考えてみるという楽しみ方もありますし、編集者の意図を探るという聞き方も面白いので、色んな楽しみ方を探してみてください。

管理人のちょっとひと言

高橋龍太郎医師のヤマアラシの話は、理解しやすかったです
それを、もっともっと近づけるには
お互いに、話し合う以外ありません

少なくとも、話し合ってこなかったから
関係が上手くいってないんですよね

自分の気持を整理して、言葉にする
簡単なようで、簡単じゃないと思います
それこそ、上っ面の言葉を並べても

気持なんか通じません
自分で自分の本音を、あぶりださないといけない

案外、日本人って内面を探るの探られるのも
苦手じゃないでしょうか?
本音、本心は隠すように育ってきてますから

隠しておけば、衝突せずにすみますし
無駄な軋轢がなく、物事はスムーズに進んだりします
感情は、別ですけれど

それが、後から問題になったりします

そういった意味から、ドリアン助川氏の
一人暮らしをしてみるというのは
いいかもしれませんね

やっと、本領を発揮してきたというか
模索していたスタイルが構築されつつあります

ただ、もうちょっとスパイスを効かせた
話もできるようになると、もっといいかも

失われた時間を取り戻すことはできません
そこを埋めるため
本音で、語り合えるといいですね