親族の扶養と相互扶助

テレフォン人生相談
扶養義務

テレフォン人生相談2015年4月30日(木)

  • パーソナリティ:勝野洋
  • 回答者:大迫恵美子(弁護士)
  • 相談者:51歳女性 夫57歳 子供(27歳長女独立・25歳長男独立・22歳次女同居) 次兄54歳(認知症で全介護状態)離婚し一人 長兄58歳既婚で娘一人

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テレフォン人生相談の歩き方

放送される相談と回答については約13分ほどに集約されていますので、かなりの部分が編集でカットされていると思ってください。
相談者の背景や現況がカットされることも多く、重要な言葉を聞き逃したりすると、人と異なる感想となる場合があります。
これらは情報不足によるもので、リスナーの環境や体験談が代わって補うこととなるため、個々人によって感想が異って当たり前と思ってください。
何度も繰り返し聞いてみたり、時を隔てて聴きなおしてみると、聞き漏らした言葉や自身の環境の変化や体験談が加わり、最初に聴いた時と異なる感想になったりします。
異なる感想を述べる方の背景を考えてみるという楽しみ方もありますし、編集者の意図を探るという聞き方も面白いので、色んな楽しみ方を探してみてください。

兄が倒れ全介護状態、私一人で介護しているのだが、親族の扶養や負担について

  • 兄弟間のことで相談。3人兄弟の末っ子という相談者。上には兄が二人いる。
  • 真ん中の兄が、二ヵ月ほど前に脳出血で倒れ、介護は全介助状態になっており、妹である相談者が面倒を看ている。
  • 次男は、7年ほど前から調子がおかしくて、相談者が引き取る形で面倒を看ている。介護が全介助の状態になったので、長男に何らかの手助けをしていただきたいのだが、冷たくて面倒を看てもらえない。法律的にはどうなのだろう。また、気持の持ちようで、どうして自分ばっかりという、気持ち的にも葛藤がある。
  • 次男の病状は、脳出血で倒れて左半身が動かない状態。もともと7年ぐらい前に、鬱ということで自殺を何回も繰り返し、その度に相談者が駆けつけて面倒をみたりした。最初は若年性アルツハイマーと診断されるも、よくよく調べてみると、動脈硬化による認知症と判明し、自分のことができない。その為、相談者が全部を請け負い、離れて暮らしていたので、ゴミ屋敷状態だった次男の家を処分したり、行政サービスや障害の
    サービスを受けれるように手配したりした。それで少し楽になったが、脳出血で倒れて入院し、回復の見込みもないので、アパートを引き払い、次の病院を探している段階。
  • 長男は、これらのことはノータッチ。離れて暮らしているし、電話も滅多にかけてこない。会った時には「ありがとね」とは言ってくれるが、目に見える協力はない。
  • あまりに大変なので、1回、2回はお願いすればやってはくれる。金銭面でも協力してよと言うのだが、何も応えてくれない。
  • 長男は優しい人なのだが、問題は義姉。お嫁さんは気持ちがあるかないかなら、気持ちはない。顔を合わせれば言うのだが、わかっていて、お願いしますがない。

法律的に兄弟の間で何かあった場合に、長男もお金を出すべきじゃないのか、今は、相談者が全部面倒をみているので、私ばかりじゃなくて、兄弟だったら、長男も面倒をみなければいけないのじゃないだろうか。そういう法律があるのかどうか。私ばかり面倒をみなければならない葛藤をどうすればいいのか。

大迫恵美子弁護士の回答

  • 5分55秒過ぎ
  • 舅姑の介護もしてきたという相談者、やっと終わったと思ったら兄弟の介護が始まる。
  • 親族にはそれぞれ、扶養とか相互扶助といった、抽象的ではあるが、法律的な義務がある。長男も当然に面倒をみなければならない。それぞれの家庭毎に、収入や役割といった違いがあり、どこまで出来るのかという問題がつきまとう。
  • 長男夫婦は、近くで見ていないので、何かしなければいけないと思っていても、具体的に自分の方からやると言ったら、じゃあやってとなってしまうので、まだ大丈夫かなと、様子を見ているという感じなんじゃないだろうか。
  • はっきりと、ドライに数字を出した方がいいのではないだろうか。
  • 次男が持っていた家を処分する時に、売却額よりもローン残高の方が多かったため、100万ほど長男に借りてしまった。それを返せと今でも言う。それぐらいは、相談者が何回も駆けつけて、泊りがけで色んなことをやってきたので、許してもらえないかと思ったりするのだが、未だに返さないの?と長男が次男から返せと相談者に言ってくる。次男には財産はないと説明しているのだが、障害年金の中から返せと言ってくる。色んなお金、引っ越し代、部屋代、オムツ代などのお金がいるし、相談者が負担している分が沢山あると説明しているのだが。
  • 家計の収支をつけて、次男には、これだけ必要だと、年金で入ってくる分はこれだけだと、客観的な数字があると理解してもらえるのではないか。
  • 口で説明されても、納得していないのではないか。家を始末する時に、長男に借りて払ったのは失敗だった。返し切れないのなら、破産とかするべきだった。金融機関であれば、破産すれば税金で償却する会計上で処理することができたが、長男の方では、100万円返してもらいたいと、ずっと思っている。ということはあり得る。
  • 長男には、入ってくるお金では、返していくことはできないと、分かるように、目に見えるように、これだけ持ち出しになっているよということを言わないと、次男と相談者が一体となって、お金をうやむやにしていると、誤解しているのではないだろうか。
    実態がわかれば、無茶なことは言わないのではないのか。相談者がどれだけ大変なのか伝っていない。
  • お金はこれだけかかるから、お兄さんは半分とか、相談者は労働力を提供しているので、お兄さんは6割とか7割とか、勝手に割り付けて、払ってちょうだいと、その段階で、こんなに払えない、これは多いんじゃないかとか、議論になるので、そこでこじれそうなら、調停という方法があるので、家庭裁判所の調停で、次男に対する扶養について「親族関係の調整」という調停で、次男の扶養について話し合いたいと、感情的なことを言うのは意味がないので、兄弟の面倒をみる話なので、どう考えても負担は半分づつは判り切ったこと。
  • いくら出すのが正しいのかは、相談者が資料を出すしかない。なるだけ、ああ言ったとか、昔こうだったという話は抜いてしまって、取り決めだけ、事務的に行ってしまった方がいい。

勝野洋のまとめ

  • 13分19秒過ぎ
  • 相談者の主人は、特段言わないのだが、一大事があれば手伝ってくれるし、普段も文句も言わない。毎日、病院へ行っても文句も言わない。何っていう協力は、普段はないが、一大事があれば、引越しだったり一緒になってやってくれるので、助かっている。
  • あなたに面倒をみてもらっているお兄さん、自殺未遂ですか、そういう結構、失意の中にあった方だと思う。今、認知症でよくわからないかもしれないけれど、話を聞いていて、お兄さんは、あなたにもの凄く感謝しているのじゃないかと思いました。それを伝えたくて。

管理人のちょっとひと言

親族の扶養と相互扶助についての問題ですが
結婚しない人が増えてきて
この相談も、これからの日本を象徴している事象かもしれません

費用負担とか、大迫恵美子弁護士がお話されている通り
他人事のように、話している長兄は
家庭裁判所の調停で、こじれて裁判になれば

100万が安かったことに、気が付くと思いますがw

直接、介護できないのならば
金銭面で負担するしかないですから
ちょっと、残念なことになりそうですね

惜しむらくは、次男の家の処分
私自身も、『破産』に気が付かなったです

あたり前って言えば、あたり前
次男のローンについて、
あたかも自分に責任があるような気になってしまった

そういったとこだと思うのです
多分、自分もそうなるだろうと思います
考えれば、わかることなんですが

自殺未遂を繰り返したり、ゴミ屋敷だったり
周りの迷惑を考えたら
親族として、申し訳ないという気持ちになりますからね

さて、もう一度、長男の話に戻りますが
この3兄弟の両親は、誰が面倒をみたのでしょう
出てこないことから、既に他界したものと想像します

すると、その面倒をみていたのは
おそらく長男ですよね

その時に、この相談者は費用負担したのか
さらには、長男のお嫁さんが
介護していたのじゃないでしょうか?

そんなことまで、思い巡らすと
この問題の根深さが見えてきます

誰が悪いとか、誰が面倒をみるとか
そういう問題ではなく
お互いが、お互いに、関わりを持つ

そうでなければ、家族や社会が
成り立っていかないってことじゃないでしょうか

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