親に対する憎しみ

テレフォン人生相談
親子関係

テレフォン人生相談2015年6月9日は、加藤諦三&大原敬子。実母を許したいという相談者、自らの子育ての中で母親から「婆ちゃんにそっくりで憎たらしい」「全学年の中で飛びぬけて一番ブス」と言われていたことを思い出し、母に水に流すから一言謝罪を求めるも「言った覚えないし言うわけない」と言われてイライラし精神的に辛くなる。3年くらい前から連絡をとらなくなったが、長女が実家の近くの大学に進学したことで、母と交流をもつことをきっかけに許したいと思うのだけれど、どうしたら許せるのかという相談。大原敬子が回答者。

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テレフォン人生相談2015年6月9日(火)

  • パーソナリティ:加藤諦三
  • 回答者:大原敬子(幼児教育)
  • 相談者:44歳女性 夫43歳 長男15歳 3人暮らし 長女19歳(実家の近くの大学に進学し家を出る)

加藤諦三の〆の言葉「人を批判することが、その人の最後の防衛線です」

テレフォン人生相談の読み方・歩き方

放送された相談と回答は、限られた時間内で録音された内容を、カット・編集されたものです。
相談者の背景や現況がカット・編集されることも多く、どちらかと言えば、回答・アドバイス寄りにカット・編集されている事もあるようです。
音声はありませんが、文字起こしから、曖昧な返事や、相槌、繰り返し話される言葉は、極力カットして、なるべく意味が通じるように編集したものになります。
聞き漏らした方、もう一度、内容を確認したい場合に、ご利用ください。

読むテレフォン人生相談

  • 実は、実の母を許したいと思ってまして、何とか常識敵な普通の付き合いをしたいと思っているんです。
  • 虐待をされたとか、そういうのではないんですけれども、私自身ずっと気づかなかったんですけれども、自分の子供を育てているうちに、要所要所で、私って結構辛い子供時代だったんかなーってことに気が付きまして、ちょっと、母と喋ったり、会ったりするたびに、こうイライラとして、自分の精神的に、すごいしんどくなるので、最近3年ぐらい連絡とってないんです。
  • 同年代の友達なんかは、皆さんホントにまともで、ちゃんとお母さんをいたわっていたり、付き合っているのに、あまりにも不自然で、これではいけないとずっと思っていたんですね。
  • 子供がこの度、大学進学のために、実家の近くに行きまして、子供が母といろいろ交流があるうちに、色んな、あんたのお母さんはこんなんでこんなんで、って言ってるよ、ということを聞いたりして、またこうちょっとイライラが出てきて、これじゃダメやなと思ってて、何とか許して、うまいことやっていきたいんです。
  • 『そうね、子を持って初めて親に対する憎しみが凄くなるっていう人と、もうひとつは、子を持って・・・と人とね、ふたつあるんですけれど、あなたの場合には、子供ってこういうものなのに、私こんなことされてたの、と言うそっちの方ですよね』はい、そうなんです。
  • 『虐待されるほどではない・・・ですけれども、例えばどういう』
  • 例えば、2、3才の時の古い記憶なんですけども、「あんたはもう、ばあちゃんにそっくりな顔で憎たらしい」とか、自分の、私の娘の小学校の1年生の運動会に、行った時に、ホントに「あんたはもう、全学年の子供の中で飛び抜けて一番ブスや」と言われたってことを急に思い出したりとか。
  • 『あなたよくアレですね、お嬢さん19歳で、息子さんが下の子15歳でね、結婚生活20年以上ですよね。よくそういう関係をきちんと維持できてきましたね。って言うのはね、婆ちゃん似で憎たらしい、とかって言われるね、そういう言葉っていうのは、ものすごいこたえるもんなんですよ』【号泣】やっぱそうなんですね。『ことにね、全学年で一番のブスだとかね、これも、あの、なんて言うのかな、信頼関係がないときにブスって言われるのは、ものすごい傷つくんですよ。おそらくあなたもう、ズタズタに傷つきながら、尚且つ自分が傷ついたという意識も無く成長してきたんじゃない』そうですね・・・その通りだと思います。
  • 『そうするとね、普通ね、そこまで意識と無意識が乖離してるとね、近い人との人間関係がうまくいかないんですよ。例えば夫とかね、だけどあなた20年間近い人との関係上手くやってきたんでしょ』まぁどうにかこうにか、はい。
  • 『大学入学した19才のお嬢さんと、15歳の息子さんともうまくいってるわけね』はい。
  • 『で、イライラの今、程度なんですけどもね、例えば夜も眠れないとか、なんかそういう症状は出てるの』
  • ほんとにもう、3年前に実は、あまりにもちょっと、なんとか自分でも納得しようと思って、母にちょっと電話して、もうこんなこと言われて、あの時もうめっちゃしんどかったから、もう御免と一言と言ってくれたら水に流すし、ちょっと頼むわって言ったんですけれども、そんなこと言った覚えないし、言うわけないし、そんな・・・ちょっと言われたもので、ほなもう言っても無駄やなと思って、そん時はもう凄くイライラして、夫に当たり散らしたりとかもしたんですけれども。
  • 『そうすると不眠症になってるか、そういうことじゃないみたいね』違います。はい。
  • 『それで、今日のあなたの相談というのは、実の母に対してそういう気持ちがあって、イライラして落ち着かないと、で、さっきの最初の言葉で言うと、許したいということですよね。で、相談というのはむしろ、どうしたら許せるかってこと』そうなんです。

大原敬子の回答「立派な親を求めますけれど、立派さは愛されないですよね。立派は人に見せるもの」

  • 5分33秒過ぎ
  • まずですね、今のあなたの話だけです。話の中で3年間、没交渉でしたよね。でもその3年間の没交渉を見ますと、形だけでは、感情で行動したのが没交渉、でも心の中には絆がしっかりとつながっているんだなと思ったんです。なぜならば、絶対に会いたくなかったの、お孫さんがあなたのお嬢さんが、実家の近くにいかないですよね。そしておばあちゃんのところへ行って、おばあちゃんがしっかりと、あなたの小さい頃のことを話しをして、とお嬢さんがそれを抵抗もなく、おばあちゃんがこういうことを言ったんだよって、言えるって、これ、本当に理想な親子ですよね。
  • じゃあ、何故 あなたが許したくないとか、許せないとか、言うかというと、あなたが言葉そのものをとらえて、今まで生きていらしたんじゃないかなと思うんですね。
  • このおかあさまの仰ってること、すごく私は分かるんですよ。でね、あなたと3年間没交渉なんですよ。でもお孫さんが来た時にね、あなたのお母さんはね、何々ちゃんはこんなに小さいときひどくってね、言ってますよね。おばあちゃんにすると、こんなに、私はあなたのお母さんを、みてあげて、仲がいいんだよーって言ってるんです。
  • 私は今日の相談内容は、言葉を表面的にとらえてしまった子供と、愛情表現が下手なお母さんが、ここまで来てしまったと思うんですね。
  • で、その証は何かっていうと、あなたのその涙です。小さい頃の話をしましたね。その涙は悔しさではないと思いますよ。やっぱりその流した涙はね、母と子の絆だと思っているんですね。
  • そしてね、次にですね、どんなおばあちゃんか知りませんけれども、お孫さんが行っている、お孫さんと2人があなたの幼い頃を喋れる、関係ってことは空気が、とても穏やかですよね。思いません。
  • お孫さんは自分のことではなくて、自分のお母さんのことを、あなたに言う、話す。そこにおばあちゃんが、少しでも棘があった場合には、お孫さんは行かないです、お婆さんの所に。
  • で、このお孫さん貴方のお嬢さんは、ものすごく素直に育っていますよね。だから、ちゃんとおばあちゃんが言ったことを、ストレートにあなたにもっていくということです。
  • じゃあ、これでわかりますよね。あなた自身が辛かったかもしれないけれども、心の中に貴方がね悔しいって仰いますけれど、言葉では。そんなにトラウマないですよ。電話で謝れと言えるあなたは、親子関係はすごくノーマルです。(あー、そうだったんですか)ノーマルなんです。
  • 謝れと言った娘の孫が来て、孫にまた娘のね小さい頃のことをしゃべるっていう、お母さんも本当に親子という、絆が強いということです。(ああそうだったんですか)と私は思っています。
  • じゃあ、あなたがね常識な付き合いとか云々じゃなくって、いいお嬢さんが言いましたよね。お嬢さんがお婆ちゃんこういうこと言ったよ、あらやだ、お母さんもっと可愛いと思うけど、お婆ちゃんに言っておいてね。そういうこと言われるとお母さんの心臓はもおう、ズタズタになるの。でもお母さんはね、あのお婆ちゃんの子で良かったと思っているの。ちゃんと言ってねって、その娘さんに言うんです。娘さんはまた行きます。お婆ちゃんそんなこと言ったってね、お母さん嫌だわって言っているけれども、胸がズキズキ痛いって言っているけれども、でもお婆ちゃん好きなんだって。ということでいいんです。わかります。(はい)ここはあえて、もう常識的な付き合いよりも、喧嘩はできても、お孫さんが行けるっていうのは、素晴らしいこと。(ああ…)
  • そしてお婆ちゃんは本当にね、不器用な方なんですね。そして、貴方があまりにもデリケートで、そして何故こんなに私のことを言うだろうと思っていますけれども、お婆ちゃんはそれ気づいていない。あなたにだけすがっていましたよね、唯一。だから3年ぶりにお孫さんが来たときに、お婆ちゃんは、もろ手を上げて抱きしめたでしょうね。ついお孫さんが貴方に見えるんでしょうね。そうすると、小さい頃の話をしたかった。今あなたはしっかりと親孝行していますよ。もう、ドンドンドンドンお嬢さんをお婆ちゃんのところへ行かせて、いいお孫さんとの関係を築いた時に、中途半端な関係よりも、ある歳になると、お孫さんがお婆ちゃんお婆ちゃんとかね、来てくれることが、何とありがたい娘というふうに、お婆ちゃん お手を合わせると思います。
  • なまじっかあなたに綺麗な言葉をかけるよりも、今はあなたがね、流した涙、あなたもお母さんを求めていたんです。【嗚咽】ねっ。(そうですね)
  • そうするとその流した涙は、この優しい娘さんが、しっかりとお婆ちゃんに伝えていますから。今あえて動くことではなくって、お嬢さん帰ってきますでしょ。お婆ちゃんの好きなもの何なの?(饅頭とか)それを、娘さんにどっさりではなくって、本当に少し、これお婆ちゃんに渡してって、ぶっきらぼうでいいんです。なんて言って、いい渡せばいいから。
  • もうひとつは、あなたがお母さんから作ってもらって、忘れられない食べ物ってなんですか?(筑前煮とか)そうしたらね、娘さんに、今度帰ってくるときに、お婆ちゃんに、アレを作ってタッパーに入れて持ってきて。ただそれだけです。(あ~、はい、)わかります。(はい)その時にお互いに、人間はね、お母さんごめんなさいね。いや娘ごめんなさい。これじゃ、嘘です。ごめんなさいは、他人の挨拶なんですよ。それからとかくね、立派な親を求めますけれど、立派さは愛されないですよね。立派は人に見せるものですから、だから、あるがままの器、このあなたのお母様は、本当に、そのままで生きたんですよ。あなたもそのまま生きてきました。だから、素晴らしいお嬢さんができたんです。
  • 是非その筑前煮をタッパーに入れて、お嬢さんが帰って来た時に、全てが一人で食べた時にですね、許すよりも、もうわだかまりがなくなっていると思いますよ。

加藤諦三のまとめ「許すのはね、相手を理解することが必要なんです」

  • 12分31秒過ぎ
  • 実に前向きに見事な回答をしていただきました。
  • あのね、あなたは何でね、おばあちゃんが全学年で一番のブスだとかね、なんかそういうひどいことを言ったんだと思いますか。
  • 要するに、あなたのことを言ったんじゃないんです。あなたのお母さんが、あなたのお母さん自身を守ろうとして言った言葉なんですよ。
  • 人が相手を批判するときってのは、相手を批判しているんじゃないんですよ。自分を守ろうとするために言っているんですよ。私はこんなに立派だということを言うために、人を批判しているんです。
  • だから、あなたのお母さんは劣等感が強いんです。(だと思います)だから、お母さんが言ったことは、全然私のことを言ったんじゃないと思って下さい。お母さんが自分の素晴らしさを主張するために言ったことなんですよね。
  • 最初の相談が、実の母親を許したいというですけども、許すのはね、相手を理解することが必要なんですよね。あなたに対してそういうことをなぜ言ったかという心理をきちんと理解すれば、自然と許しが出てくるはずです。

管理人のちょっとひと言

許す、許さないというよりも、わだかまりが薄らぐという表現がいいと思う。
幼少時に限らず、親から言われたことというのは、何かの拍子にふと頭をもたげてくる。ただ、親はそれを覚えていないし、言ったことも認めないことが多い。当たり前だけど自分の子育てを子供から否定されて、素直に受け入れるのは、また困難。
とすれば、謝罪を求めたところで、また謝罪をされたとしても、それでわだかまりがなくなるとも思えない。違う意味で、その事実が確定されてしまうから。

ほんのわずかでも、親からの愛情を受けていたと感じられていれば、そういったことは少なからず薄らいでいるとは思う。相殺されるとは言わないが。

親に対する感情というのは、個々人で違うのは兄弟姉妹でさえ、受け取り方が違うので明らかだと思う。それぞれの性格にもよるし、受け取り方次第だ。
自分に置き換えてみれば、凄くよくわかる。けしてわだかまりはなくならないし、決して解決はしていないけれど、受け入れてはいる。
仕方ない、否定しても、それが根底にあることがわかれば、受け入れていくしかないこともある。

ただ、誰もが同じかというと、それはまた違うと思う。
人生相談の中でも大御所のお二人のアドバイスだが、個人的には違うと思う。そんなことでわだかまりがなくなるとも思えないし、許す、許さないという問題でもないと思う。
受け入れて、消化できるか、消化できないか、そこから先は、個々人の問題。万人に、当てはまることではないと思うけれど。

断定されると、受け入れたくないのは、やはり自分が屈折しているからなのか(笑)
時々、お二人のアドバイスは素晴らしいと思うが、絶対に違うと思う事もあり、そんな感じで収録された分は、お蔵入りで絶対に日の目を見ることはないんだろうな、と思う今日この頃。
ただ、無責任に批評できるから、人生相談のリスナーは止められない(笑)

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