思い出に浸り涙する

テレフォン人生相談
生き方

去年まで20年間同棲していた彼がいたが、今は月に1回会う位、彼は会社経営を失敗し今は生活能力がなく、彼については母親と息子の面倒をみてくれるから好きだっただけ。2カ月前に76歳で亡くなった母の病気で同棲解消、18歳で結婚して2年くらいで離婚、その時に産まれた息子が大学院を卒業して25歳になり独立すると、翌日に母が倒れて、余命3週間と言われる。心配で毎日帰ってくるようになった息子。母が亡くなった後も、時々帰ってくる。母と息子の為に一生懸命に生きてきて無気力状態。就職の面接に行っても、それが分かるのか不採用。今は母親の残してくれたお金と貯金1000万弱で生活している。母と息子に依存している自分をどうしたらいいのか。高橋龍太郎は仕事に没頭して悲しみを紛らすの森田療法も良し、思い出に浸って涙するも良しとアドバイス。

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テレフォン人生相談2016年3月11日(金)

パーソナリティ:今井通子
回答者:高橋龍太郎(精神科医)
相談者:45歳女性 バツイチ独身 昨年まで20年同棲 息子25歳独立 2ヶ月前に他界した母76歳

テレフォン人生相談の読み方・歩き方

放送される相談と回答は、限られた時間内で録音された内容を、カット・編集されたものです。
相談者の背景や現況がカット・編集されることも多く、どちらかと言えば、回答・アドバイス寄りにカット・編集されている事もあるようです。
その為、情報不足になり捉え方によっては、他者と違う感想になることもありますが、それらはリスナーの環境や体験談が代わって補うためと思ってってください。
何度も繰り返し聞いてみたり、時を隔てて聴きなおしてみると、聞き漏らした言葉や自身の環境の変化や体験談が加わり、最初に聴いた時と異なる感想になる場合があります。
異なる感想を述べる方の背景を考えてみるという楽しみ方もありますし、編集者の意図を探るという聞き方も面白いので、色んな楽しみ方を探してみてください。

依存からの自立と無気力からの脱却

息子の成長と母親の面倒を看る事が生きる糧だった相談者、2人からの依存から自立したいと思っているが、母親を亡くした喪失感から無気力になってしまい、どうしたらいいのか分からない。

心の問題は母親の死と息子の独立

自分の心の問題で相談。
彼とは一緒に20年間住んでいた。今はうやむやな関係で、去年までは同棲生活をしていたが、今は月に1回ぐらい会うぐらいの関係。
同棲解消の原因は、母の病気が理由で母親は2カ月前に76歳で他界した。

兄弟姉妹はなく、一人っ子、父親は2歳ぐらいの時に離婚して、記憶にない。
相談者は、母親の女手一つで育てられた。
現在は、母親も亡くなり一人で暮らしている。

今日の相談は?と今井通子、自分の心の問題で・・どういうこと?と。
子育てが終わったわけではないが、去年息子が独立した。
相談者が18歳の時に一度結婚しており、婚姻期間は2年弱、その時に息子が生まれて、今は25歳。

去年、大学院を出て、一人暮らしを始めて、その時に独立。
ただし独立は形だけだけどと相談者。
形だけって、どういうこと?と今井通子。

息子が独立した翌日に母が倒れて、余命3週間かもしれないと言われてしまったため、たった3人(母・相談者・息子)の家系、息子は母の事を心配して、毎日のように帰ってくるようになってしまった。
部屋は借りたが、結局、病院に泊まったりしてくれた。

母が亡くなり、葬式も済ませて、一段落して、息子は借りた家に戻っていったが、母が住んでいた家にも、ちょこちょこ戻ってきている。

母と息子に依存

心の問題は、息子さんが関わっている?と今井通子。
関わっていないわけではない、と相談者。
息子の為、子供の為と言ってはいけないが、頑張ってきて、その後、母の為に頑張って、ずっと息子と母親に依存して生きてしまったため、母が亡くなって無気力というか、もういないことは分かっているのに、毎週月曜日は訪問看護さん(訪問介護のヘルパーさん)が来て、といった生きている時の事が、ずっと頭の中を巡っている。仕事に逃げようと思いつき、仕事を少しすることで、そういったサイクルから抜けようとしても、面接に受からない。

もしかしたら、本気で仕事を探してないからなのかもしれないし、生活にも余裕があって、どうせ後何か月かで引越ししなければならないということで、全部逃げてしまっているのかも。

無気力

亡くなった親の事を思っても仕方ないと、頭では分かっていても・・・と相談者
2ヶ月前だと、まだ寂しいですよね、と今井通子。
もっと言うと、半年ぐらい経つと、なお寂しいかもしれない。

そうなんですか?と相談者。
息子さんは、その事を知っているのではないか?と今井通子。
だから、お母さんが心配で、ちょこちょこ来てるんじゃないの?と。

心配してくれているのは、すごく感じていると、相談者。
だけど、自分でなんとか頑張って、人の世話にならないようにしなきゃと思っているわけ?と今井通子。
自分が自立しないと、息子は基本的にマザコンなところがあるし、自分も息子に依存している。このままでは良くない。だからどうにかしなければ、と思っているが、そのどうにかが見つからない。

自分自身無気力で、逃げることばかり考えているのかな?と思っているのだが、と相談者。

今井通子の問診

1日のスケジュールを聞き始める今井通子。(問診ですね)
今井:朝、何時頃に起きてます?
相談:5時から、5時半くらいです。
今井:起きてすぐ、何してる?
相談:起きてすぐ、動物いるので、トイレ掃除とか・・ゴミ捨てとかです
今井:で、その後は?
相談:その後は・・
今井:朝ごはん、食べてる?
相談:はい
今井:何時頃?
相談:朝ごはんは・・家にあんまり居るわけではないので、ドライブ行ったりとか、車の中で7時半くらいに、家から持ってきたもの・・
今井:じゃあ、朝ごはんって、自分で作ってんじゃなくて、買いに行って・・
相談:ああいえ、前日の残りとかを、持ってくぐらいです
今井:持ってドライブに出かけて、車の中で食べてる?
相談:はい
今井:はい、でそのあと、どうしてる?
相談:だいたい、お昼過ぎに帰ってきて、帰ってきてから、自転車で買い物に行ったり、週、2日か3日は、息子も帰ってくるので、家で料理したり・・とか、はい
今井:そうすると、お昼ご飯まで終わりました、午後は買い物です、そして、夕食は?
相談:夕食は、息子が帰ってくれば8時半ごろ・・
今井:8時半ごろ
相談:帰って来なければ、7時前にご飯食べて、8時前に寝てしまうので
今井:ああ、なるほど、テレビ視たりはしない?パソコンやったりだとか
相談:パソコンとかは、やらないですけど、テレビはちょこっと視たり
今井:で、夜はよく寝られますか?
相談:はい、普通に、寝られてます
今井:なるほど・・という生活なんですね

そうすると、ご相談としては、今後、どうしたらいいかっていうこと?と今井通子
そうですね、どうしたらいいかっていうことです、と相談者。
なにかきっかけを、どういうふうに作ったらいいかっていうこと?と今井通子

悲しみの紛らわし方

仕事に没頭して悲しみを紛らわすという森田療法というのがあるし、思い出に浸りながら、涙を流して記憶を反芻し、過去にする方法もある。

同棲の理由

一番最初に聞いた、(同棲していた)彼とはどうなっているの?と高橋龍太郎。
うやむやなんですけど、と相談者。
うやむやってのはどうして?と高橋龍太郎。

生活能力が前はあったが、今現在は経営していた会社が失敗してしまったりだとかがあって、来るんだったら、くれば、みたいな、そんな感じなんです。と相談者。
今、仕事がないの?と高橋龍太郎。
雇ってもらって、仕事は少ししてるみたいだが、生活をきちんとできるだけのお給料は貰っていない。

でも、彼のことは好きなの?と高橋龍太郎。
好きか嫌いかなら、好きなんだが、私自身、男性を好きになったことは、たぶんない、と相談者。
好きでもない相手と、20年間一緒に住んでいたの?と高橋龍太郎。

自分の中で、母と息子の面倒を看てくれる人が好きであったわけで、その人が好きか?と思うと、すごく疑問です、と相談者。

生活の基盤

あなたの方は、収入はどうなっているの?と高橋龍太郎。
今、収入はないです、と相談者。
なくて、どうやって生活しているの?と高橋龍太郎。
昔、貯金したものとか、母が遺してくれたもの、併せると1000万ちょっとぐらいと相談者。

イメージとしては、あなたは働かなきゃならないんだ、と高橋龍太郎。
イメージとしては、働いて、老後のお金をとっておかないといけない。

仕事に没頭して悲しみを忘れる

でも、悲しくて何もやる気がないので、仕事になかなか立ち向かえないの?それとも、いくつも面接試験受けるけど次々と落ちちゃうの?と高橋龍太郎。
2件ほど、面接に行ったが、それは落ちました、でも、本当に仕事がしたいのか?っていったら、そうではなく、しないと駄目だなと思う。
自分で何かきっかけを掴んで(具体的にはない)、そっちの方向へ行くことができたならば、悲しみから逃げるのではなくて、自然と楽しくなることができて、毎日が過ぎていくんじゃないかなという、最初から凄く逃げた考えで・・・と相談者。

いやいや、別に逃げた考えとか、全然思わない、と高橋龍太郎。
人間は、関係性の動物。
仕事の仲間でも、なんでも、人との関わりができれば、その中に新しい感情も生まれてくる。

仕事をやって、悲しみを忘れるってことは、昔からみんながやってきた方法なので、仕事に逃げるなんてことは全然ない。
何か精神的な症状がある時には、仕事に集中しなさい、そうすると症状は消えていきますという有名な、森田療法という戦前の精神医学者が作った治療法があるぐらいで、それは、仕事本位。

思い出に浸りながら悲しみを癒す

仕事に打ち込むという事は、あなたの悲しみを忘れさせる、凄く良い方法であり、仕事を探すのも良し、ただし真剣に探さなければ、そんな簡単に見つからない。
2つぐらいでなく、10個ぐらいやって駄目なら分かるが、探すのなら、一生懸命探せば、まだ40代なら必ず仕事は見つかると思う。

それよりも、母親の思い出を、半年ぐらい抱えて、たくさん泣いて、それで気が済んでから、ふっきれたように働くという方法も、もちろんある。
それは、母親との関係が、どこまであなたの心を占めているかで、全然違うと思うが、本当に悲しみが強すぎて、一人でポツンと息子が週に3日帰ってくるが、それ以外に、ポツンと母親の思い出を抱えてる事が、辛くてしょうがないという事であれば、真剣に仕事を探して、仕事に打ち込んだ方が、悲しみは早く紛れる。

そうでもないが、母親の思い出を大事に、あと4ヵ月くらい、それぐらいまで、ずっといろんな思いでに浸りながら、アルバムを整理しながら、というふうに考えて、もう本当に反芻しつくして、自分で、母親との思い出を、少し過去にできそうだと思って、働くのも一つの方法で、人それぞれ。

たくさん涙を流す

どっちがいいですか?と高橋龍太郎。
悲しんだ方が、今、こう話していていいのかな、と相談者。
最初から、自分で抑えようとして、人前でも泣かないし。

それだったら、息子さんとも、思い出話しをして、思い出に浸って、涙をたくさん流して、仕事を新たな気持で探すっていう方がいいのではないだろうか、と高橋龍太郎。
今、あわただしく仕事を始めても、本気で仕事に集中できないとすると、仕事先にも、迷惑をかけてしまう場合があるわけだから。

そうしたら、吹っ切れるまで、たくさん涙を流したら?と高橋龍太郎。
それがいいような、気がするな。

悲しみながらアクティブに過ごす

おわかりいただけましたか?
しばらくはお母さんの思い出に浸って・・といっても、あなたは結構、アクティブに動く方。
5時から5時半に起きて、すぐに車乗って、どっか行って、自分で作ったご飯食べて、帰ってきてから、今度は昼過ぎに、自転車に乗って買い物に行って・・この習慣は、止めない方がいいですね、と今井通子。

それはもともと、と相談者。

お母さんの面倒を看てた、息子の面倒を看てた時間が、余ってしまって、悲しみに暮れているのだろうが、余っちゃうのが嫌なんでしょう?と今井通子。

はい、恥ずかしいですけど、やっぱり、母と最後まだ動ける時に、行ってた場所とか、ドライブ朝一で、ほぼ毎日行ってくる、と相談者。

そういう行動派の自分を、忘れないようにしながら、高橋先生が仰ったように、ずっと悲しみながら、過ごしてもいいそうですから、精神科医の先生が仰ってるから大丈夫。

管理人のちょっとひと言

森田療法というのは、良い事を聞きました。
気持ちを紛らすというか、漠然と言われてる程度だったんですが
覚えておくことにします、忘れるまで。

女手一つで、育ててもらったわけですから、母親に対してそれなりの感情があっても、おかしくないですし。
息子が、マザコンと言っても、普通の反応のような気もします。
それよりも、気になるのは、同棲していた彼。

息子を大学院まで、出してもらって、母親の面倒まで看て貰っていたのか。
ただ単に、利用しただけ?
まあ、母親が住んでいた所を、引き払ったら、彼の所へ戻るんでしょうがね。

当座の、住まいとお金は問題ない。
手元のお金が1000万弱ですから、全部使うわけにもいかないので、そこだけが問題なんでしょう。
ただ喫緊の問題ではなく、頼りの、彼が事業で失敗してしまったから、ちょっと計画変更かな。

それでも、息子と母親の面倒を看てもらっていたので、何だかんだ言っても、別れられない気がします。
最後の最後は、息子が引き取ってくれるでしょうから。
そう考えると、なんだか幸せな人だなって思うんですよね。

母親との、思い出を振り返りながら、半年も過ごすって。
羨ましいんですけど。
どうにも、気持ちが乗らないのは、そういう事だからかな。

わかった!自分だったらって置き換えができないからだ。
自分には、二択はない。
ただ、仕事に没頭する選択しかない。

なんだ、要するに自慢話を聞かされたのと、同じなんだな。

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