虐待の連鎖を断ち切る

テレフォン人生相談
虐待連鎖

3年前に91歳で亡くなった祖母から精神的に支配され、気分がイライラして不安定になってしまう。1年前に結婚した穏やかで優しい主人に迷惑をかけない家庭を築きたいと思っている相談者。祖父が亡くなると父が母に対し暴言・暴力、喧嘩が耐えず、生活費を入れなくなる。そのため祖母から経済的な援助を受けてきた。誰のおかげで生活ができるているのかとか、お前さえ我慢すればとか、能力がないとか言葉の暴力を言われ続けてきた。社会人になり自立しようと家を出ようとすると、あなた一人で生活できるはずがないと邪魔をする。自分達の憂さ晴らしに子供を虐め、虐待することで心を癒してきた祖母や両親。その連鎖を断ち切り幸せになるため、繰り返さない為に心の手錠を解く方法を、加藤諦三がアドバイスする。

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テレフォン人生相談2016年2月27日(土)

パーソナリティ:加藤諦三
回答者:森田浩一郎(医学博士)
相談者:39歳女性 夫39歳 結婚1年 2人暮らし 父70歳 母70歳 3年前に他界した祖母(享年91歳)

加藤諦三氏の〆の言葉『本当の許しは、憎しみを通して生まれてきます』

テレフォン人生相談の読み方・歩き方

放送される相談と回答は、限られた時間内で録音された内容を、カット・編集されたものです。
相談者の背景や現況がカット・編集されることも多く、どちらかと言えば、回答・アドバイス寄りにカット・編集されている事もあるようです。
その為、情報不足になり捉え方によっては、他者と違う感想になることもありますが、それらはリスナーの環境や体験談が代わって補うためと思ってってください。
何度も繰り返し聞いてみたり、時を隔てて聴きなおしてみると、聞き漏らした言葉や自身の環境の変化や体験談が加わり、最初に聴いた時と異なる感想になる場合があります。
異なる感想を述べる方の背景を考えてみるという楽しみ方もありますし、編集者の意図を探るという聞き方も面白いので、色んな楽しみ方を探してみてください。

祖母や両親を断ち切りたい

祖母からの言葉の暴力を受け続けてきた相談者。きっかけを作った両親。どちらも恨んでいるが、精神的に支配されて逃れられない。結婚し家庭を持ったので、亡くなった祖母や両親を断ち切りたいのだが。

祖母からの暴言

3年前くらい前に91歳で亡くなった母方の祖母に、精神的に支配されており、逃れられないので辛い、という相談者。
祖母だけでなく、70歳の両親を凄く恨んでいる。
自分の気分の波が、凄く激しくて、イライラしている時は、何も手につかない。自分が嫌でこの先どうやって前向きに生きていけばいいのかという相談。

自分の気分が不安定・イライラしてる原因は、祖母と両親。
祖母とは、子供の頃から同居しており、孫に対して、全部否定する。
「あなたには、何の能力もない」とか、自分の思っている事を言うと「子供のくせに、偉そうに言うな」とか、祖母が経済的に面倒を看てくれていたので、「誰のおかげで、生活できていると思っているんだ」「お前さえ我慢すれば、家は上手くいく」とか、そういう言葉の暴力があった。

これらは、中学、高校、働いていても、言われ続けた。

生活費を入れない父

「お前さえいなければ」これは、いつ頃、言われた事なのか?と加藤諦三。
「お前さえ我慢すれば」と訂正し、祖父が亡くなってから、凄くそういう言われ方をするようになったと相談者。
祖父が亡くなったのは、小学校4年生か5年生の時。

相談者が、お父さん、お母さんでなく、祖母に面倒を看てもらっていたのは、何故なんですか?と加藤諦三。
父親が仕事を辞めて、別居とか始めて生活費を入れてくれなくなったからと相談者。
仕事を辞めたのは、高校生の頃だと思うと相談者。父は小さい頃までは、普通だったと思うが、祖父が亡くなってから態度がガラッと変わり、母としょっちゅう喧嘩をしたり、暴言を吐いたり、暴力を振るったりを母に対して行い、それから態度が変わって、生活費を入れなくなり、中学生の時に別居を始めて、高校生の時に仕事を辞めてしまった。

加藤諦三がまとめる。
それで、両親ではなくて、祖母の方が、相談者の面倒を看ていた。
あなたにとって、重要な人物というのは、お父さん、お母さんよりも、祖母だったわけですね。
その、あなたにとって重要な人物の祖母から、誰のおかげで生活できてるんだ?とか、能力がないだとか、いろんな言葉を言われていた。

祖母や両親への恨み

あなたの兄弟は?と加藤諦三。
姉が二人いると相談者。
自分だけでなく、姉二人も、同じように言われていた。

結婚したのが1年前、あなたとすると、もうこれで祖母から逃れられるなと思ったけれども、今も祖母から心が離れられない?恨んでいる?と加藤諦三。
肯定する相談者、祖母も両親に対しても恨んでいると。

最初からずっと恨んでました?と加藤諦三。
大学卒業してから恨み出したと、相談者。

一人暮らしを始めたのは26歳の時。
家を出たのは、この家が異常で、そういう事を言われるのが、もの凄く辛かったからと相談者。
家を出るまで、子供のくせに偉そうなことを言ってと言われ続けていた。

自立の邪魔

仕事を始めてから何回も、自分一人で生活していこうと、家を出ようとしたのだが、そうすると邪魔をされる。
「あなたが、一人で生きていけるはずがない」と。
「生活力がないのに、生意気な事を言うな」と言われた。

今日の相談、主人は凄く穏やかで、優しくて、凄くイイ人、この人と結婚して良かったと思っているが、自分の新しい生活を始めようとしているのに、今でも祖母とか両親のことを引きずっている。
その事で、主人に心配と迷惑をかけているのではないかというのがある。
祖母も亡くなり、自分にも家庭ができたので、祖母や両親を断ち切りたい。

過去は振り返らない

言ってはいけないのに、歳を取ったら言ってしまう人はいる。昔のしがらみは捨てさらないと、考えても仕方がない。

許せということか

結婚して1年、今人生の一番楽しい時じゃないですか。
過去のことはもう、振り返らない。
お爺ちゃんも、お婆ちゃんも、お父さんとか、ご両親とか、兄弟のことも、全部、やめて、ご主人と二人だけの生活に打ち込んだらどうでしょうか?

わかりました、と相談者。

ちょうど、僕ぐらいの歳が、あなたのお爺ちゃん。
こういう、お爺ちゃん、お婆ちゃんの言ってる気持ちはよくわかる。
でも、言っちゃいけないこと、歳をとったら。

絶対に若い人の気持ちを、削ぐような事を言っちゃいけない。
でも、世の中には、そういうのが多い。
奥さん、わかった?と森田浩一郎。

「あんまり、よく分からないです」と相談者。
「よくわかんない?」と森田浩一郎。
「はい、それは許せっていう事ですか?」と相談者。

過去を捨て去る

お爺ちゃんも、お婆ちゃんも、もういらっしゃらない。
昔のしがらみは、全部あなたの所から、捨て去らなかったら、駄目じゃないのかな?と森田浩一郎。
せっかくあなた、結婚できたんだから、今の生活を大切にしてくれませんか。

私が、どうしてああいう家庭に育ったんだって考えたってしょうがない。

過去の事を考えるのは、時間の無駄だと思うし、それはよく分かるんですと相談者。
でも、祖母や両親の言った考え方が、どうしても自分の中から抜けない。

虐めを止めて連鎖を断ち切る

加藤諦三、急きょ森田浩一郎に変わって発言。祖父母や両親は、満たされない孤独を、子供に向けて憂さばらししてきた。救いの為のプロセスをアドバイス。心の手錠を解き、虐待・虐めを止めて、断ち切るために、憎しみ抜かないといけない。

孤独で不幸な人

今あなたは、電気ショックにかかったように動けなくなっている。
惨めな状態になって、ロックされてしまっている。
正しく理解することが大切で、あなたの周りに今まで居た人達、お父さん、お母さん、祖母、祖父、みんな凄い孤独だった、不幸な人だった、と加藤諦三。

それで、その満たされないのを、子供に向けて、憂さ晴らししていたと相談者。
分かっているね、と加藤諦三。
あなたにしがみついていた。溺れかかった人が、浮き輪にしがみつくように、あなたにしがみついていた。

虐めで心を癒す

あなたを虐めることで、自分の心を癒していた。
だから、あなたに出て行かれたら困る、と加藤諦三。
だから自立するのを邪魔したし、幸せになることも邪魔する、と相談者。

そう!と加藤諦三。
あなたが不幸になることが、第一の彼等の願いなんです。
それも凄く分かると、相談者。
そうすることで、自分を保っていたんだと、凄く分かる。

周りに居た人達が、もの凄い心の葛藤があって、その自分達の心の葛藤を解決するために、あなたを巻き込んだ。だから、あなたに何の関心もない。
とにかく、誰だっていいから不幸になればいい、と加藤諦三。

その対象が、弱い子供の私だった、と相談者。
そういうことです。でもここからが、あなたの救いの為のプロセスと加藤諦三。

憎しみ抜く

求めているのは同情。
もう一つ、本気で憎んでいない、怖いのかな?
そうですね、本気で憎んでいたら、縁を切ってしまうかな、と思いますと相談者。

本気で憎まない限り、電気ショックにかかっているのは、解けない。
本当の自分に気が付いていない。
具体的に、どういうふうにしていったらいいのか?と相談者。

要するに、許しはどこから出てくるか?
『憎んで、憎んで、憎み抜いた果てにしか、許しというのは、出て来ない』
あなたはまだ、その途中で止まっている。

本当の気持ちを吐き出す

『まず第一に、紙に本当の気持ちを全部書いてみる』
人が見ると思うと、本当の気持ちは書けないので、人に見せる物ではないので、まずそれを全部書く。

『そこに、吐き出せるだけ、吐き出す』
あなたの場合、電気ショックから抜ける為には、障害になっているのは良識。
だから、正直に書くためには、相当の覚悟が必要。

そうすると、本当の自分が見えてくる。
こんな点、憎んでいたのかっていうことが見えてくる。

心の手錠を解く作業

2つある、一つは祖母とか、それに対する直接的な憎しみと、39年間、あなたは自己実現して、生きてこなかった。
その自己実現せずに、生きてきたことに対する自分自身への恨みがある。

本当に自分も嫌というか、憎いというか、そういう感じがするという相談者。
それが自己実現して来なかったこと、この2つと加藤諦三。

これから、心の手錠を解く作業を一つ一つして、電気ショックにかかったような今を、抜け出せます、あなたなら必ず、と加藤諦三。

抜け出します、自分の為にも、主人の為にも、もし子供を持った時に、親や祖母のやったことを、繰り返さないように、自分で断ち切ることができるように、がんばります。

夫と子供の為に、本気で頑張ろうと思ったら、必ず心の手錠は解けます。
頑張って断ち切ります。
じゃあ、今から幸せになりましょう。

はい、幸せになります。
では、幸せになって下さい。

管理人のちょっとひと言

ちょっとタイトルに悩みまして、虐めと言ってましたけど、そういうレベルか?
毒親、毒祖母?これも、また毒を吐くレベルを超えている気がする。
なので、タイトルだけで長考、精神的に支配されてるってことから、虐待ってつけまし。

結局、結婚が39歳で1年前、3年前に祖母が亡くなってから、お付き合いが始まったのかもしれません。
たぶん、それまでの恋愛は、邪魔されてきたんでしょう。
そこまでは、話してませんが、結婚できて、やっと他人に話せるようになったって事じゃないかと思います。

こういうのは、本当に連鎖が続くんです。
ここでは、ほとんど母親の事は話されていませんが、少なくとも傍観しており、祖母を止めるどころか、一緒になってやっていた。
そう思います。

父親の行動も、ちょっとそれを示唆してるかもしれませんよね。
祖父が亡くなると、生活費を入れなくなる。
マスオさんだったのか、それとも最初は別居だったのか、少なくとも、何等かの影響を受けていたとうかがえる発言。

事実は、わからないですが、それなりに抑圧されていたように思えます。
まあ、夫婦のことですから、偶然重なったって判断もできるので、考え過ぎなのかもしれませんが、相談者は、関係あるって思っているんですね。
そうでなければ、祖父が亡くなってから、態度がガラッと変わったなんて、言い方しないと思います。

今回、加藤先生は、紙に吐き出せ!ってアドバイスをしています。
本気で憎まないと、動けないままだと。
相談者本人も言ってますが、これは厳しいです。

縁を切ってしまいそうだって。
加藤先生も、相当な覚悟が必要だって。
どうしても、止めようとする気持ちが自然に出てしまいますよね。

そこで、ちょっと自己実現について、故竹内均 東大名誉教授の言葉があったので、載せておこうと思います。

私の考えでは、人生の理想は「自己実現」にある。自己実現とは、①好きなことをやり、②それで食うことができ、③しかもそれが他人によって高く評価されることである。だいぶへそまがりな人でも、これが人生の理想であることだけは認めてくれる。

 自己実現をするための「自分の好きなこと」が見つかったとして、それから後は、①勤勉 ②正直 ③感謝を実行すればよい。したがって自己実現をしようとするものはまず勤勉に働かなければならない。勤勉のポイントは、「やれることからやる」ことである。当たり前のことではあるが、これが大変重要なことである。

 自己実現のための「自分の好きなこと」を「大きい夢」と呼ぶとすれば、今すぐ「小さい一歩」を踏み出すことが重要である。ちょっと考えると、「大きい夢」と「小さい一歩」との間には無限の隔たりがあるように思われ、絶望的な感じになることもある。しかし、そうではない。「小さい一歩」をうまずたゆまず続けると、最初考えたよりはずっと早く「大きい夢」が実現してしまうものである。

 また「正直」は、「約束したことを必ず実行し、実行できそうもないことを約束しない」ことであり「感謝」は「勤勉・正直を実行していささかの成功をおさめた場合には、それを他人のおかげとし、失敗した場合にはそれを自分のせいにする」ことである。

 このうちの「感謝」は特に実行しにくい。そんなことをしていたのでは、自分の手柄が全部他人に奪われてしまうように思われるからである。しかし決してそうではない。長い目で見ると必ず、ここで述べたような意味の「感謝」を実行した人が自己実現をする。勤勉・正直・感謝を実行すれば必ず自己実現ができる。これは物理学における「運動の法則」と同じくらい確実な因果律である。若い諸君がこの法則を自分のものにして、これからの日本を自由と繁栄のある国にしてくれることを期待する。

引用 人生の理想は「自己実現」である 故竹内均 東大名誉教授

難しい事を考えず、これならやれそうな気がします。
特にね、「小さい一歩」を踏み出すこと。
まず、やってみようじゃんってことです。

覚悟とか、難しく考えると、腰が引けちゃうので、すぐにできる小さな事から始めることですね。

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コメント

  1. 悩んでいる人に対して忘れなさいというのは、
    「あんたの悩みはしょーもない」と宣言してるに等しい。
    どこの医学博士なんでしょ。こんな先生にかかったら、鬱病も悪化ですね。
    即座にチェンジした加藤先生の機転、そしてアドバイスに拍手です。

    私もネグレクトで育ったので、相談者の苦しみに共感できます。
    中年になっても暴言を吐かれて、怒りと憎しみの限界にきて、
    ある日プツッ…と繋がりの糸が切れました。
    今ではたまに会う遠縁くらいに思って、何を言われても楽になりました。

    竹内均教授の「自己実現」とてもいいですね。ありがとうございます。
    焦らず、少しずつですよね。
    姿勢のように、何十年もかけて歪んだものですから、同じくらいかけて矯正していかないと。
    相談者の方も乗越えていって欲しいです。

    • コメントありがとうございます。
      する方からすれば、いくつになっても子供なんですよね。
      なので、年老いてからの方が、質が悪い気がします。
      問題は無意識下で連鎖すること。
      あれほど、嫌だったのに、自分がしている事に気付いたりします。
      竹内教授の言葉は、偶然目にしたので、載せてみました。
      参考になったのなら、うれしいです。

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