遺産分割を放置

テレフォン人生相談
相続問題

30年ぐらい前に亡くなった義父が、47年前に義父が購入した土地・建物、遺産相続の手続きがされておらず、義母も先月亡くなった。25年前にバス・トイレ等の水回りを改修し、上下水道を引き込んで自分達家族が入居する。5年前に屋根や壁を直したが、夫が2年前に他界する。亡き夫は長男で、存命中の次男・三男の二人から、この家を売るような話しが出ている。そうなると自分達が家を出なければならないの。修繕の費用とかはどうなるのか?また、出て行かなければならないのか。塩谷崇之弁護士が回答します

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テレフォン人生相談2015年1月20日(火)

パーソナリティ:今井通子
回答者:塩谷崇之(弁護士)
相談者:67歳女性 夫2年前に他界(享年70歳) 子供4人 一番下の独身31歳娘と同居

テレフォン人生相談の読み方・歩き方

放送される相談と回答は、限られた時間内で録音された内容を、カット・編集されたものです。
相談者の背景や現況がカット・編集されることも多く、どちらかと言えば、回答・アドバイス寄りにカット・編集されている事もあるようです。
その為、情報不足になり捉え方によっては、他者と違う感想になることもありますが、それらはリスナーの環境や体験談が代わって補うためと思ってってください。
何度も繰り返し聞いてみたり、時を隔てて聴きなおしてみると、聞き漏らした言葉や自身の環境の変化や体験談が加わり、最初に聴いた時と異なる感想になる場合があります。
異なる感想を述べる方の背景を考えてみるという楽しみ方もありますし、編集者の意図を探るという聞き方も面白いので、色んな楽しみ方を探してみてください。

遺産分割を放置した結果

30年前に亡くなった義父の遺産相続手続きを放置していた結果、1ヶ月前に義母が亡くなると、義弟の二人から、自分たちの住んでいる義父名義の土地建物を売却しようという話しが出ている。

義父の遺産相続手続き放置

亡くなった主人の両親の相続についての相談。
夫は2年前に亡くなっている(享年70歳)。
自分には関係ないが、義父は30年ぐらい前に亡くなっており、義母は先月亡くなった。
義父の相続が終わってなかった。

主人の兄弟は3人、亡くなった夫が長男、そして存命中の次男と三男がいる。
次男は、結婚していない。

相談は、土地と建物の件、特に建物について聞きたい。
新築で、義父が購入。
屋根と壁とやり直し、5年前に自分達が、この家に入った時に、お風呂やトイレを改修し、上下水道を引き込んだ。

土地建物の名義人は義父のままで、売りたいという話しが出ている。
この家に住んでいるのは、自分と娘31歳独身。
自分達は、家を売るなら出なければならない。

住み続けられるか

25年前に、この家に入るのに、お風呂や上下水道を直して入居した言いだす相談者。(前言は言い間違いか)
5年前に、屋根と壁をやり直した。

1ヶ月前に亡くなった90歳の義母は、別の所に住んでいた。
売るとなると、自分たちが修理していたのに、売れるのか?と。
こういう場合でも、修理していて、家を売れるのか?このまま住めないのか?という事を聞きたい。

今井通子、話しを整理する。
今日の質問は、25年前から住んでいた、自分達には何の権利もないのかという相談。
25年前に、お風呂のと水回りを修理したし、屋根と壁も修理した、それなのに、自分達には、なんの権利もなく、義弟達が、遺産相続で売ってしまってもいいのだろうか。

遺産分割で話し合い

売却するにしろ、住み続けるにしろ、義弟の二人と話し合いをした方がいい。遺産分割の話し合いで、土地建物以外の遺産についても、トータルで話し合う事で、土地建物の持ち分を譲ってもらえるかもしれない。逆に貰い過ぎていると、不公平だと言われる可能性もある。

相続人の同意

義理のお父さんが、47年前に新築した建物があり、30年前に義理の父が亡くなって、25年前に相談者家族が、その家に入居して、その後いろいろ修繕を施して、今日まで住んでいる。

相談者の子供は4人。同居している娘の他に3人いる。
他の子供は別の所帯で暮らしており、イチバン下の娘が一緒に住んでいる。

この家を売却、処分する為には、あなたを含めて、7人全員の同意がないと、処分はできない。
その為、義弟達が売却したいと言っても、相談者や、相談者の子供達が売りたくないと言った場合、義弟達の一存で売却することはできない。

売却条件

義弟達が売りたいのであれば、相談者達と、売る売らない、売れた場合の分配の方法について話し合いをする必要がある。
どうしても、相談者達が、売りたくない、住み続けたいということであれば、売却することはできない。

ただ、売却しない場合、次男と三男は、3分の1ずつの持ち分、併せて3分の2の持ち分を持っているのに、住んでいるのは相談者家族。
自分達も3分の1ずつ権利を持っているのに、どうしようもない場合、売るに売れない、税金はとられる。
こういった場合、次男と三男は、そんな事言うのなら、持ち分を引き取ってくれと、いうふうに言う事ができる。

遺産分割と共有物分割

これをするにあたり、方法は2つ。
一つは、お父さん、お母さんの遺産分割を、きちんとしてないのだから、遺産分割の協議をしたいと、いうふうに義弟達が求めてきた場合には、そこで話し合いになり、話し合いをした中で、ここは自分達が住んでおり、お金も費用も掛けているので、自分達がここを取得したいとなった場合には、義弟達二人の兄弟に、代償金というものを支払って、権利を譲ってほしいと交渉する話になってくる。

遺産分割という形でするのか、共有物分割という方法でやるのか、法律では2通りあり、共有物分割では、共有の登記をして、自分の持ち分を買い取って下さい、いくらで買い取ってくれますか?という交渉をして、そこで、それぞれの持ち分を、交渉によって譲渡して、解決する方法もある。

こうすると、複雑になってくるので、遺産分割で話し合いをした方が、いろんな事で、スムーズにいくかもしれない。
あるいは、家以外のいろんな細かな事情を加味することができるかもしれない。

全体で分割するということ?共有というと、分けて考える?ということですよね?と相談者。

共有物の分割は、あくまでも土地と建物に着目しただけの分割になる。
しかし、遺産分割となると、義父や義母が遺した、全ての遺産が対象になり、その全体の遺産の中で、この不動産はどのようになるのか?と考えるので、土地建物以外に財産が有る場合には、その財産は、義弟達にあげるから、この土地建物は、こちらに下さいよとか、そういう処理が可能になってくる。

メリット・デメリット

共有物分割では、柔軟な処理ができなくなってくる可能性がある。
この辺りの話しは、かなり複雑になってくるので、弁護士か、司法書士といった専門家に相談をしながら、勧めるのがいいと思う。

他にも遺産があるのであれば、そういった物をひっくるめて、どうするのが一番公平なのか、ということで話し合いをしてみるのが、イチバン妥当な解決になりやすいのかなと思う。

この時に、不動産以外に、お兄さんは、いろいろ出してもらっているじゃないか、と言われてしまう可能性がある。
その場合には、相談者達が不利になる場合があるかもしれない。
不利になるかもしれないが、それが公平な解決になるかもしれない。

客観的に見た時に、何が公平なかという問題と、自分達にとっての損得の問題と、両方を考え併せて話し合いをする必要がでてくると思う。
自分達だけが、得をしようと思うと、ギクシャクしてくるので、義弟達が持っている3分の1ずつの権利、それを尊重しながら、でも自分達は、今までも住んできたし住み続けたいし、愛着もあるので、ここに是非、住まわせて欲しいという気持ちが、義弟達に伝われば、反対を押し切って、売却をしましょうという気には、ならないのではないだろうか。

おわかりいただけましたかと今井通子
あとは、お譲さんその他の相談のうえ、皆さんと相談為さってください。

管理人のちょっとひと言

状況と、電話の切り方からして、何があったのか想像できそうです。
塩谷先生は、もしかして分かって言っていたのかな?と思わなくもないですね。
義母が亡くなって1ヶ月、このタイミングで家を売ろうと言ってきたってことに意味がありそう。

長男の身勝手を我慢してきた、次男と三男の姿が目に浮かびます。
もしかしたら、義母は揉めるのが嫌だった可能性大。
一緒に住んでないって事は、色々あったんだろうな、と想像つきますよね。

提案の話し合いですが、不調に終わるでしょう。
むしろ、仰っているように、遺産を一人占めした(かもしれない)兄家族に対して、いろいろと言ってくる可能性ありです。
それが分かっているから、修繕費等はどうなるのか?って聞いてきたんですよね。

売ろうという話しになる前に、ある程度、話し合いはされていて、自分達の持ち分割合に応じた代償金を要求してきた可能性あり。
それを払いたくないので、修繕費って言ってるのではないでしょうかね。
質問自体が、相続の話しは、どうなるんですか?ではなく、住み続けられるか、修繕費用はどうなるか?

こういう質問になることだけでも、ちょっとおかしな話し。
それにしか意識がいってないって事も、考えられますが、あまり考えられないと思います。
31歳の娘にしろ、他の子供達と話しする前に、電話相談するとも思えないですし。

公平な話し合い、しましょうね
それが一番、穏便に事が進むのではないでしょうか。

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