幼児教育研究は終生の研究

大原:また1つ、歳を重ねますけれども・・

 

中澤:ほんとですねぇ。

 

大原:でもまた、こういうとこでお会いできるのも、嬉しいですよね。
新年っていうのが、好きなんです、わたし。

 

中澤:ねえ、新しい気持ちもね、切り替わりますし。

 

大原:どんどんどんどん、年を追うんじゃなく、重ねていくうちに、もう、生きる知恵、力、つけますので、新年はいいですね。

 

中澤:いや、私たちも、本当に、先生のね、このお話を、毎週毎週聴かせていただいて、生きる知恵というか、たくましさが身についた気がしますよね。

 

根本:そうですね、もういろんな技術とかね、いろんなこう、考え方の・・&%おかとか、ありがとうございます、本当に。

 

大原:今、佳子さんね、生きる知恵と言いましょうか、「たくましさ」って・・ふふふ・・「たくましさ」が野武士のように感じて・・ええ、新年早々、わたし、晴れ着にしようって時に、鎧兜で行かなくちゃ・・いけないんじゃないかと・・

 

中澤:ははは・・

 

大原:武者修行で・・

 

中澤:いえいえ・・まあ・・

 

大原:「たくましさ」って言われましたけれど・・

 

中澤:「たくましさ」はですね・・

 

大原:ああ、あのね・・

 

中澤:太く生きるというかね・・

 

大原:うん・・あのぅ、私が、なぜ幼児教育っていうのを、終生、離さないかっていうと・・
幼児教育研究で止まっているのも、その為なんですね。

 

中澤:そう、研究家ですとかね・・

 

大原:「家」じゃないんです、もう毎日毎日が体験なんですね。
で、常に、もう、この歳になると悩みが出るんです・・ホントのこと・・

 

悩みが出ると、幼児期を思い出すんです。

 

この悩みは、何か原因は、幼児期にあるんではないかなと思うんですね。

 

根本:はああ・・

 

中澤:はああ・・ん。

 

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幼児期に親から人間関係のルールを教えられる

大原:それを知ったのは・・えー・・40代後半・・綺麗事を言えば、50代半ばかな・・
感じたんです。

 

中澤:ええっ?じゃ、最近じゃないですか?

 

大原:そうです。
なにかって言うと、人間ってのはね・・
30代・・そうですね、40代頃までは・・

 

根本:はい。

 

大原:親の支配・・要するに、幼児期に、教えられた・・
社会とか、文化とか、ルールとか、親子関係の、人間関係のルールを・・親からしっかりと教えられるんですね。

 

中澤:はい。

 

根本:はい。

 

大原:それは、道具でいえば・・
いいですかって?佳子さん、わたしがお母さん。

 

中澤:はい。

 

大原:佳子さんの前に・・
この、お玉と・・

 

中澤:はい。

 

大原:「これは、絶対、大事なのよ」それから、この鉛筆と・・

 

中澤:はい。

 

大原:それから、この物差し・・
「これ、絶対持っているんだよ」って言うんですね。

 

根本:うん。

 

大原:そうしますとね、誰が見ても、お玉と、物差しとか見えていれば・・他者と違うのは、わかるんですけども・・

 

幼児教育を教えた、心の問題ってのは、見えないんです。

 

中澤:はい。

 

根本:ええええ、ええ。

 

大原:形に・・と、佳子さん、わたしも、お玉と、物差しとを持ってると思ってるんです。

 

根本:うん。

 

中澤:はい。

 

大原:そうして、30代・・まで、親の影響、強いですよね。
40代・・まで、影響強いです。

 

中澤:はい。

 

大原:50代頃から、親の影響力が、もの凄く小さくなってしまって・・

 

中澤:はい。

 

根本:うん。

 

大原:ほとんど、社会性になるわけですね。

 

中澤:はい。

 

根本:はあ・・

 

大原:社会になると・・佳子さんの頭の中は、その道具の知恵しかないんです。

 

中澤:はあ、お玉と、物差しと鉛筆しかない・・

 

大原:はい・・でも、ある方は・・ねもっちゃんは、ブルトーザーを知ってるかもしれないんですよ。

 

中澤:はあ・・

 

根本:はあ・・

 

大原:コンビニを知ってるかもしれないんです。

 

中澤:はぁい。

 

大原:でも、佳子さんは、お玉とあれ・・畑をたがやすものとかと思っているんです。

 

根本:はあ・・

 

中澤:はあ・・

 

大原:で、みんながね、畑っていうものはね、&%$・・である、ねもっちゃんはね、ブルトーザーでやってるんです。
でも、それは、見えないんです。

 

中澤:はい。

 

大原:そうですね、知恵は。
で、佳子さんは、お玉でやってるんです。

 

中澤:そうですね、一生懸命、掘り返して、はい。

 

大原:で、上司が、君はなぜ、そんな遅いんだと・・

 

中澤:はあ・・やることが、遅いんだと?

 

大原:君は、ダメだ!と言われちゃんうんです。

 

中澤:はああ・・

 

大原:と、そういうふうになりますよね?

 

中澤:はぁい。

 

大原:で、なぜだろう?って、親の言った通りに、大学も出て、こんなに勉強してるのに、なぜ人からは、こういうふうに言われるんだろう?って・・

 

でも、あの人は、みんなから褒められるって・・

 

同じやってて、生き辛くなるんです。

 

根本:うん、うん、うん。

 

中澤:んん・・

 

大原:これが、幼児期のものなんですね。
それが、一つは知恵ですね。
もう一つは、大事なことっていうのは・・コミュニケーション。

 

中澤:はい。

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優柔不断はどうして作られる

大原:親から言われた時に、佳子さん、わたしが、もう絶対に、#$%教わった時に、わたしの言いなりになる、道具にしたかった場合には・・

 

中澤:はい。

 

大原:佳子さんが、お母様、これ嫌だって言った時に・・えっ?どういうこと?・・え、エゴですよ。

 

根本:うん・・

 

中澤:うん。

 

大原:そう?お母さんは、それ嫌なのかしら?
って、言いますね。

 

中澤:うん。

 

大原:感性の豊かな佳子さんは、これは、お母さんは、嫌ってると思うんですね。

 

中澤:ああ・・

 

根本:ああ・・よ、読み込んじゃうんだ。

 

大原:読み込んじゃう。
そうすると・・絶対にこれから・・

 

中澤:はい。

 

大原:お母様の、顔色を見て・・そして、お母様の言葉を・・
言葉の、逆の方を読むと。

 

根本:ああ・・

 

中澤:へえ・・

 

根本:先回りしてね。

 

大原:そう・・わたしが、それ、お母さんであれば・・
佳子さん、えーっと・・トマトと・・

 

中澤:はい。

 

大原:スイカ、どっちが好き?ってしますよね。

 

中澤:はい、ええ。

 

根本:うん。

 

大原:すると・・いつもの習慣・・お母様は、絶対に、最初に言った言葉がダメなんだと・・

 

根本:うん・・

 

中澤:ああ・・

 

大原:最後に言った、わたしはスイカが好き!って言うんですよ・・すると、そう、じゃあ食べなさいって言うんです。

 

中澤:へえ・・子供は、そういうのを、悟れるんです・・

 

大原:悟れるんです、そうすると、佳子さんは、どういう人間ができあがるかというと・・

 

中澤:はい。

 

大原:絶対に・・言葉通りには指示してはいけないと・・

 

中澤:あああ・・

 

大原:相手が、何を、求めてるかを考えようとするんです。

 

根本:裏を見る?

 

大原:裏を見る、そうです。

 

中澤:はああ・・

 

大原:そうすると、もう、お母様との関係・・もう一つ、性格覚えちゃうのは・・

 

絶対に、すぐに返事しては、いけないと。

 

中澤:はあ・・

 

大原:わからないから。

 

中澤:少し考えたり、探ったりしなきゃいけない。

 

大原:そうすると、自分の好きな物は、捨てるんです、幼児期に。

 

中澤:へえぇ・・

 

大原:好きな物、持ってたら・・すぐに返事しちゃうから。

 

根本:ふん、ふん、ふん。

 

大原:好きな物をなくして・・相手が求めるものに、合わせようとする性格になるわけですよ。

 

中澤:へええ・・

 

選択できる能力がない

大原:で、これで、職場に行きますね・・
と、今日は、忘年会だけども、君、新年会だけど・・君、何がいい?とか聞きますね。
佳子さん、言えないですね・・

 

何がいいかわからない、まず、好きなものがない。
幼児期に、カットされてますから・・

 

中澤:はい。

 

根本:うん。

 

大原:次に、選択できる能力がもうない・・

 

中澤:はい。

 

根本:うん。

 

大原:すると、なんで君、優柔・・好きなもの、言えばいいんだよって言うと、もう、自分、どうしていいかわからない。

 

中澤:うん。

 

大原:そうすると、みなさんは?って・・わたしはビールって言うと、わたしもビールって言うんです。

 

中澤:はあ・・

 

根本:ふーん・・・

 

大原:で、優柔不断になるわけですね。

 

中澤:はい。

 

大原:と、よく社会で、あなたの長所とかってなると、私も優柔不断ですって言うでしょ・・と、優柔不断は悪いって性格になりますよね。
でも、大事なことは、30代まで、優柔不断な方が、両親から、自分を守れる性格を得たんです。

 

中澤:うーん・・

 

大原:だから、優柔不断は、悪くないんです。
両親の影響が少なくなった年代でも、優柔不断は、まだ、使っているんです。
で、人間関係が、悪くなっちゃうんです。

 

根本:ああ・・

 

中澤:へええ・・

 

根本:そうか、それが分からないから、ただ悩んでる。

 

大原:そうです。

 

根本:なんで、わたしは?

 

大原:わたしは、優柔不断・・なんか、できないとか・・
そ、そうでなくて、あれ?みんなは君、すぐに返事できないんだよね?って言った時に、まてよ?わたしって、なんでできないんだ?

 

中澤:うん。

 

大原:こんな性格で・・ではなくって、これは、なにかの時に、必要だった、道具だったんだと。

 

で、今はもうこれ、使っちゃいけないんだと。

 

中澤:はああ・・

 

大原:それに気付くわけですよね。

 

中澤:はい。

 

大原:それを幼児期に、自分は、どんな性格だったかな?
あの時に、お母さんは、好きなものを作ってくれたこと・・あったかな?

 

いや、好きなもの一つもない・・何もなかった・・
今でも、なんでも食べれる。

 

そうか、わたしは幼児期、お父さんか、お母さんに、合わせた性格なんだと・・

 

中澤:うん・・

 

根本:うん・・

 

大原:そうか、あの時に、自分の防衛として、守りとして、賢いんじゃないの、わたしは、と思うんです。

 

でも、これからは・・

 

わたしは、この優柔不断をやめようと・・
さりとて、今から、好きなものは、何もないと・・

 

それ、どうしようか?と・・

 

あ、わたしね・・好きなものないんです、だから、みなさんに、お任せしますという言葉を、使おうと・・

 

中澤:はああ・・

 

根本:あああ・・

 

中澤:と、幼児期のことを、もう一度、思い返して・・

 

大原:そうです。

 

中澤:違う自分になれれば・・
その悩みのいくつかは、消えていくっていうことなんですねぇ。

 

根本:そういうことなんですねぇ・・

 

自分を、責めるんじゃなくてね。

 

仏頂面はなぜ?

大原:そうです。
で、またね・・えー、お正月ね、夫はね、ホント、お酒飲んでね、人が来るとね、いいんだけども・・

 

中澤:うん。

 

大原:家に帰ったら、本当、仏頂面、嫌だわって、思っていても・・

 

中澤:はい。

 

大原:今度は、この夫は、わたしを愛してないじゃなくて・・
この夫の幼児期が・・

 

中澤:うーん・・

 

大原:そうか・・やっぱり、お父さん、お母さんに・・いい子になっていて・・自分の感情が、出せなくなってしまった。

 

根本:ああ・・

 

大原:怒りを、抑えている。

 

根本:ああ・・

 

大原:で、怒りを抑えていると、妻に対しても、不機嫌になるんです。

 

中澤:ふーん・・

 

大原:不機嫌な夫は・・幼児期に・・ゲームをして、無理をして生きてきたんだと・・

 

中澤:ああ、はあ・・

 

大原:で、他者が入ると、いい人になるんです。
それを、妻が理解してあげると・・夫も楽になるんです。

 

だから、わたしは、我慢して言えませんというのは、幼児期、おいといて・・

 

中澤:はい。

 

大原:一回、二回、三回と、記録を覚えといて・・三度めだから、言いますということが・・コミュニケーションの一つだと思います。

 

中澤:ええ。

 

大原:我慢することはない。

 

中澤:そうなんですね。

 

大原:はい。

 

中澤:いや、今年もね、先生の、いろんなお話を伺えると思うと・・ちょっと、ワクワクします。

 

根本:そうですよねぇ・・幅がひろがっていきます、考え方の。

 

大原:いやぁ、うれしいです。
そうですか。

 

中澤:ですね・・みなさんも是非、先生に聞いていただきたい悩みっていうのがありましたら、あの、遠慮なく・・

 

大原:はい。

 

中澤:らじかんまで、お寄せいただければと思います。
今年も先生、みなさんの相談、快くのってくださるということですからね。
お手紙、それからファックス、メールなどで、お待ちしてますよ。
先生どうぞ、今年もよろしくお願い致します。

 

大原:いえ、こちらこそ、よろしくお願い致します。

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