働くお母さんの悩み

先生教えてください、長女9歳、次女7歳、長男3歳の母です。

 

うちは農家で、義理の父、母、会社員の夫と7人家族。

 

6月の中旬頃から、次女が、登校の時に泣いて、学校に行きたくないと言います。

 

話を聞くと、「お父さん、お母さん、一緒がいい」

 

「給食が食べきれないのが悔しい」などと言うんです。

 

担任や、他の先生に相談して、アドバイスをもらって、以前よりも泣かずに登校できるようになりました。

 

時折、行きたくない素振りも、見せるような状態です。

 

最近は、今度、長女のことで、学校から連絡が来ました。

 

まつ毛がなくなるほど、目が痒い様子なので、受診させてください、ということでした。

 

目を痒がっていて、目薬をさしていましたが、わたしは、まつ毛がなくなっていることは、気付きませんでした。

 

張っていた糸が切れるように

この事態を知ったある人が、わたしに、「仕事が忙しいのも分かるけども、もう少し子供を褒めたり、抱きしめたりしてあげて」と言いました。

 

わたしは、ハッとしました。

 

それからというもの、畑仕事にも身が入らず、張っていた糸が、切れてしまったみたいに、力が抜けました。

 

言い訳かもしれませんが、高齢の、義理の父、母は、母が要介護で、父は畑仕事をしながら、面倒をみてくれています。

 

夫は、会社員なので、限られた時間しか、作業ができないので、畑仕事は、わたしがしっかりとやらなければ、と思っています。

 

さらに、母は糖尿なので、食事に気を付けなければならないので、 3度の食事の支度も大変です。

 

子供と触れ合う時間といえば、お風呂に入る時間、宿題を見る時間、仕上げ磨きをする時間で精一杯。

 

9時30分までに寝かせようと、ここまで必死にやっているつもりです。

 

このままだと、仕事も、子育ても、中途半端になってしまう気がします。

 

大原先生お願いします、子供に対して、わたしは、何をしたらいいのでしょうか?

 

教えてください。

 

2017年8月16日放送のSBC信越放送の『らじカン』(毎週月-金 14:05-18:15)の水曜日のコーナー『敬子と佳子の子育て相談』、テレフォン人生相談でお馴染みの、幼児教育研究の大原敬子先生のお悩み相談。

 

sponsored links

心の糸

大原:いや、よく頑張っていらっしゃるわねぇ・・すごいですよねぇ。

 

で、今日はこれ、3つのテーマに分けて・・

 

一つは、お子さんが、学校で、悩むんですよね、「給食が、食べれない」って。

 

これ、どのようにするかっていって・・

 

で、もう一点は、あの、わたしが働いているので・・そのぅ、子供、見られないって・・

 

働いている、お母さんが、問題ではなくって・・

 

働いていて、子供と時間はない。

 

あるいは、1時間しかない。

 

30分しかなくっても・・子供の心は、こうしてくれると、ほんとに、満足いきますよってこと、お話したいと思いますね。

 

中澤:聞きたいです、わたしも。

 

大原:第三っていうのは、ちょっと気になるのは、まつ毛が抜けた・・って。

 

これ、ストレスなんですよね。

 

で、これは、先、言ってしまうと、ちょっと問題になりますけれど、一応、そこまで置いときます。

 

sponsored links

学校給食

で、まずですね、学校給食っていうのはね・・

 

・・

 

わたし・・

 

自分、レバー嫌いなんです。

 

・・

 

レバーを・・出たら。

 

わたしはもう、食事ができないんですね。

 

レバーの周りに、レバーの匂いがするんです。

 

中澤:わかります、わたしも苦手なので。

 

根本:うんうんうん。

 

中澤:すごくよくわかります。

 

大原:嫌いなものを食べさせる・・これは地獄なんです。

 

で、本来は、好き嫌い・・っていうことは、ないようにしようってことは・・

 

心理学的に言ったら、問題なんです。

 

好き嫌いがないっていうのは・・

 

自分の感情を、押し殺したら、好き嫌いはなくなるんです。

 

・・

 

中澤:へええ・・

 

根本:あああ・・

 

大原:恐怖感があった時には、好き嫌い、ないでしょう?

 

中澤:はい。

 

根本:ええ。

 

大原:もし、わたしが、そこに蛇がいたら・・

 

もう、レバーは食べてます。

 

要するに、好き嫌いっていうのは・・エモーショナルと言って・・

 

感情が・・あの時の味覚が・・

 

好き嫌いを、決めてるんですね、個人で。

 

・・

 

だから、好き嫌いがない子にしましょうってことは・・極端に言うと・・

 

非常に、抑圧とか・・

 

恐怖感がある子に、させれば・・

 

好き嫌いは、なくなるんです。

 

中澤:へええ・・

 

根本:あああ・・

 

大原:だから、そこに、重点を、置かないで・・

 

食べ物を、粗末にしないでいましょう。

 

なら、わかるんです。

 

ただ、好き嫌いで、残した物を見て、結果として・・

 

・・

 

粗末だったから、これは、好き嫌いを止めましょう・・と、なっていく、可能性もあるんです。

 

リラックス

で、わたしは、今日の、このお子さんの場合に、まず先生との相談は・・

 

いかに、食べさせるか、ではなくって・・

 

にわかに、そのお子さんを・・

 

自分の心はですね・・

 

リラックスさせることを、させることが、大事だと思うんですね。

 

ですから先生に・・

 

・・

 

話す時に、まず、お母さんが・・

 

何と、何が、嫌いだったら・・嫌いなことは、認めてあげるんですねぇ。

 

キャベツが嫌いとか・・

 

何が嫌い。

 

そしてそれを、順順に、やらせていってしまうんです。

 

ですから、そのおかずが出た場合には・・

 

「このスープだけ飲める?」

 

「飲める」・・とか。

 

細かく、細かく、例えばですね、佳子さん、何が嫌い?

 

中澤:わたしも、レバー嫌い。

 

大原:他には?

 

中澤:他にはですねぇ・・お肉、内臓系の、もつとかも、ダメですねぇ。

 

大原:早く、食べれないでしょう?

 

中澤:食べれ・・食べれないですねぇ。

 

大原:その時に、もつが出るわけは、ないと思いますけれど・・

 

一応、レバーも出ました、ニラも出ました。

 

中澤:はい。

 

大原:で、嫌だ、行きたくない、食べるのが遅いって時に・・

 

「何が、一番嫌い、佳子ちゃん?・・言ってごらん。」

 

・・

 

中澤:「えーっと、レバーが嫌い」

 

大原:「じゃあ、レバーは、今回だけは外そう、横に。」

 

中澤:うん・・

 

大原:「横に置いて、お友達に、箸をつける前に、食べてもらいましょう。」

 

「あと、匂いがついたのは、あと、ちょっと・・我慢して、食べれるかな?」

 

っていうふうにして、自分に半分だけ・・

 

理解してくれる声があれば、食べれるんです、頑張って。

 

聞いてくれる人に対して、頑張ろうと思うんですよ。

 

そう・・そうするうちに・・その、匂いとか味覚に、慣れてくるんですね。

 

抵抗なく、なくなった時に、レバーが、食べれてるんです。

 

ですから、学校の先生と相談は、もう一度・・

 

お母様、話して、その、お子さんがですね、何が嫌いなのか。

 

・・

 

で、嫌いってことは、ある面では、心の&%$が、豊かです。

 

で、その物を買って、あまりにも強引に・・でなくて、先生に協力して欲しいってことで、話すべきだと思うんですね。

 

sponsored links

不登校

で、次にですね。

 

働いていると・・もう、聞いていると・・

 

本当に、素晴らしい、お母様ですよね。

 

子供は、これ見てますよねぇ。

 

で、お母さんと一緒が、いいってことは・・

 

お母さんが、寂しそうな感じとは・・自分が寂しいから。

 

きっと、お母様は、寂しいだろうって。

 

不登校の子の、ほとんどが・・

 

家の中での不安定な状況の時に、行きたくないんですね。

 

・・

 

お父さん、お母さんが、わたしの居ない間に、どうしたんだろうかと思う時に、不登校、多いんです、これが。

 

・・

 

ですから、お母さんが、例えばですよ・・例えばですよ。

 

あり得ないかもしれませんけれども、えー、畑へ行ってる時に・・

 

今日、土曜日で早く帰ってくるな・・帰ってくるかもしれない、じゃあ・・っていうんで・・

 

ほんとにねぇ、紙きれに・・

 

お母さん今、ここに来てるよって・・ご飯を食べたら・・

 

・・

 

迎えに来て・・って言うと。

 

もうそこで、お母さんって、心が震えてるんです。

 

・・

 

糸が、心の糸が欲しいんです。

 

子供は。

 

中澤:あ、時間じゃないってことなんですね。

 

大原:時間じゃないんです。

 

丸一日いても、子供がおかしくなるのは、あの過干渉の親はね・・ダメになってしまうんです。

 

子供は、お母さんと心が繋がってることが、愛なんです。

 

お母さんと、毎日、見てるは、愛ではないんですね。

 

ですから、常に、お母さんは、ここに居るよっていうことを、お母さんがシグナルで・・

 

・・

 

例えば、手紙が書けない時には・・

 

ちょっと、今日は、ゼリー好きかな?と思ったら、「ゼリーここに置いてある、食べてね」って、書くんです。

 

すると、お母さん居るから、もうちょっと頑張ろうと、思うんですね。

 

そうすると、学校から一目散に帰ってきて、お母さん、今日、何があるかな?何を置いてくれるかな?ってなります。

 

それも・・

 

心の糸なんです。

 

ですから、なにもかもしようと思わないで・・

 

で、優しい子で、あればあるほど・・お母さんは、ありのままで接してください。

 

で、お母さんは、無理しなくていいですよ。

 

ただ一つ・・

 

・・・

 

飴とか・・

 

手紙とか・・

 

一つ一つ、ありがとうの言葉。

 

そういうことを、毎日して欲しい、それは。

 

中澤:繋がるっていう言葉ね。

 

心をね。

 

大原:繋がる。

 

心の糸をですね、お母さんは、忘れないで欲しい。

 

それでなんか、接しようということは・・

 

・・

 

する必要、ないんだと思います。

 

中澤:ええ、時間でもないということですね。

 

大原:そうです。

 

中澤:いかがでしょうか?

 

大原先生のアドバイス。

 

わたしもね、今日・・あのぅ、働く母ってことで、ちょっと、ジーンときました。

 

時間を・・だって、先生、わたしね。

 

この4年間、根本さんといる時間の方が・・子供と居る時間より、ずっと長いんですよ。

 

根本:それは、申し訳ない。

 

大原:なるほどねぇ。

 

中澤:ねえ、でも、時間じゃないっていうのが、わかりましたので・・

 

hうん、もう、お母さんが、疲れて帰ってきても・・

 

ひと言、ニコっと笑ったらね、「○○ちゃんのおかげだよ。」・・って言うとね。

 

もういいの。

 

もう、12時間いなくてもいいんです。

 

あのぅ、ほんとに、お母さんのその一言が・・エネルギーになる。

 

(音声で再確認を)

sponsored links

※聴けない方はコチラ⇒YouTubeからお試しください。

 

このエントリーをはてなブックマークに追加   

関連ページ

母からの自立 娘は何故そう言い始めたのか
両親が離婚し、母と母方の祖父母と一緒に暮らしている娘。数か月前までは、母親と心が一つだと思っていたが、おかしいとかんげ始める。母からの自立をしたいと願う娘、母の二面性を見てしまったのか?
一人暮らしの娘が同棲生活 赤ちゃんができたらどうしよう
東京の大学へ進学し、一人暮らしを始めた娘のアパートに、男が転がり込んで同棲生活を始める。成績も下がり、赤ちゃんができて退学になったらどうしよう。
高齢者に嫌悪感は両親に対する想い 極端な愛し方しか知らない
高齢者に嫌悪感を感じるという相談者、どうして冷たいのかと悩む。優しさに触れたくてたまらない。実は高齢者は両親のことと大原敬子。
隣人トラブル うるさいと苦情 何かと絡んでくる隣人との付き合い方
市営団地に住む相談者家族、隣人からうるさいと苦情が来る。以降、なにかと絡んでくる隣人。追い出そうとしているのかと勘繰りたくなる。
年上妻が整形すると言い出す 言い出したら聞かない妻を説得するには
年上の綺麗な妻が、鼻を高くしたいから整形すると言い出した。一度、言い出したら聞かない妻。どう説得すればいいか。
引っ込み思案の大学2年の息子 引きこもり大学に行けなくなる
引っ込み思案で、大人しい性格の一人息子、大勢の中で埋もれてしまうのが心配で、進学先を、地方の国立大学に。しかし、友達もできず引きこもるようになり、大学に行けなくなってしまった。
親のイライラのはけ口 高校を休みがちで素行の悪い娘に暴言
勉強もしない、素行も悪い娘、高校進学の希望もなく働くと言っていた。部活で選んだ私立高校に進学するもGW前に部活も辞め、一緒に辞めた友達とつるむようになり、色々な問題を起こし謹慎処分。娘へのイライラとストレスが溜まり、感情が爆発し暴言を吐く。
コネ入社の取引先御曹司 新人教育担当の自分を舐めている
人事部の新人教育担当の相談者、得意先の息子がコネ入社してきた。完全に舐めた態度だが、ガンと怒って辞められても困る。上司からも大事な戦力と釘をさされている。いっそ、会社を辞めたい気分。
好意が当たり前に変わると怒りになる 姉の理不尽さに我慢の限界
姉に理不尽さに我慢の限界という相談者。母が亡くなったら縁を切りたいという相談。二人姉妹で姉が家の跡をとるも、会社を起業した妹を、何かと都合よく扱う。
お局様の付き合い方を教えて 誘いを断わり半ばイジメ状態
新入社員1年目、お局様的立場の上司に食事に誘われるも、彼氏の約束を優先、断ると次の日から半ばイジメ状態。職場の上司との人間関係を改善したいのだが。
財布のお金がなくなる 抜き取ったとすれば息子しか考えられないが
鞄の中に入れておいた財布から、千円札が十数枚抜かれていた。置いておいた部屋に出入りしたのは息子だけ。問い詰めるべきか、知らん顔するべきか、どうすればいい?
秘書に暴言・暴行の議員を笑えない 子供への言動が酷い母
ピンクモンスターと言われた議員の秘書に対する暴言・暴行。自分は笑えないという相談者。子供に対し同じ振る舞い言動をしており、自分は病気ではないかと落ち込む。
母を亡くして面倒な尻拭いは自分 生きているのをやめたくなる
10歳で母を亡くし、父はギャンブルでお金と使ってしまう。食べる物もなく辛い思いの日々。面倒な尻拭いはみんな自分。恋愛もすることなく、時々生きているのをやめたくなる
アルコール依存で他界した母と同じなのか 36歳バツイチ女性
母はアルコール依存で他界、自身も酔いが回ると気持ちよく、すべてを忘れられる。飲まなければやってられない。不安や孤独に負けそうで、どうしても飲みたくなりアルコールに手が伸びる。
子供の兄弟喧嘩、どうすれば仲良くさせられる?
毎日、朝から喧嘩ばかりしている兄弟、時々、父親が気付いて止めるが、その止め方もダイナミックで引くぐらい。どうすれば、兄弟喧嘩せずに仲良くさせられるでしょうか?
うつ病を患う妹 整理整頓できず現実逃避に他罰感情・ディスチミア親和型
うつ病を患う妹が、整理整頓や自分の身の回りの事ができず、現実逃避に他罰感情からディスチミア症候群ではないかと大原敬子が指摘。妹を恨むかもしれないと、将来を悲観する相談者にアドバイス。
子供の為にしてあげてほしいこと
心が疲弊しない子供になってもらう為、お母さんにして欲しい事。手作りのお弁当、おにぎりを作る。お母さんの笑顔。お母さんが、渡すもの。魔法の杖はない。
子育てには希望を 挫折は使わない欲望・願望は他者の影響が広がる
挫折は他者からの影響、希望は自分の心の中に宿すもの、苛立ち不安は、欲望と願望は他者の力が大きく影響し次々と広がる。
娘の彼氏が気になる ドキドキはどうして?
ボーイフレンドができた娘、その彼氏が気になって仕方ない。些細な彼の行動が、不安、心配。どうしてなのか?