片付けられない嫁
ラジオネーム、趣味はDIYさん、48歳の会社員の方です。
奥様が専業主婦で38歳、3人のお子さんがいらっしゃいます。
相談は片付けられない嫁についてです。
嫁との結婚して15年、とにかく物が片付けられないんです。
洗濯物は、取り込んだまま、たたまないで数日間部屋に放りっぱなし。
タンスに入れる時もぐちゃぐちゃのまま。
使ったものは、出しっぱなしで、床にホコリが落ちていても、気づいていないのかお構いなし。
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結婚当初から
これらは結婚当初からでしたが、いずれ自分で気づくだろうと静観しておりました。
が、現在もそのまま。
タンスの引き出しには、自分の洋服を、選んで出したら、他の服もそこから、数枚垂れ下がり、数段違い・・
互い違いに引き出したままなので、まるで泥棒に入られたようです。
車は二台あるのですが、嫁用の車の中は、飲んだ後のペットボトルや、お菓子、弁当の空が散乱し、ゴミ溜め状態です。
布団はもちろん敷きっぱなしで、天日干しもしていません。
休日などに、私が布団を干したりしています。
私も慣れてきたので、そんなに気にならなくなったんですが、それでもあまりひどくなってきたときには、時々、嫌味にならない程度に掃除をしたり、タンスの引き出しをしまったりしています。
治らない?
1番困るのは私の趣味の道具。
ドライバーや、カッターや、金槌などを、使ったまま、元の場所に返さないこと。
私が使おうとしたときに、そこにないとやはり、ちょっとイラっとします。
何度も言っているのですかなおらないようです。
片付けられないというものは、しょうがないものなのでしょうか。
2人(3人じゃない?)の子供も母を見習って、机の周りは、ゴチャゴチャ散らかって、教科書やノートは散乱し、制服も脱ぎっぱなし、お菓子の空も放りっぱなし、おもちゃも散らかしっぱなし。
嫁がそうなら、子供もそうかと思いますが、将来が心配です。
ちなみに私が言うと片付けるんですが、 1週間もすれば元の木阿弥。
散らかっていても、生活に困る事はありませんし、私が手伝ったり、気にしなければ、済む事なんですが、やっぱり普通じゃないように思うんです。
何か嫁に対して、私が出来る事、ありますでしょうか?
2017年10月4日放送のSBC信越放送の『らじカン』(毎週月-金 14:05-18:15)の水曜日のコーナー『敬子と佳子の子育て相談』、テレフォン人生相談でお馴染みの、幼児教育研究の大原敬子先生のお悩み相談。
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心のはけ口がない
大原:あの今日、これ2つありましてね。
なぜ今、ご主人様が・・
・・・
こういう・・問題を書いてるってことを・・
言い出したのか?
根本:うん?
中澤:あ、もう、15年間、これでねぇ・・
大原:そうです、それを置いといて・・
中澤:はい?
大原:まず片付けられない人は・・
意味が・・ないんです。
根本:意味がない?
大原:意味を持たない。
なぜ?
中澤:はい。
大原:どうせ、着るならば・・
中澤:はい。
大原:たたむ必要はない。
中澤:はああ・・
大原:着るんだから。
根本:はあ・・はいはいはい。
大原:そうですよね?
・・・
カーテンも、閉め切ったまま。
どうせ・・
・・・
中澤:また閉めるなら・・
大原:閉めるならば・・
根本:はははは・・
中澤:ははははは・・
根本:そうなんですか?
大原:どうせ・・布団を干して・・
また、寝るんだから・・
そうなんです。
中澤:あははははは・・
根本:だって・・ジメジメしたりとか・・
大原:そこで、今、言います。
根本:はい。
大原:つまり、片付けられない人の・・ほとんどが・・
中澤:はい。
大原:快感がないんです。
気持ちがいい・・っていう感覚がないんです。
中澤:かいかん?
根本:快感がない・・
中澤:そうか、布団を干せば・・気持ちよく眠れるし。
大原:気持ちいい・・気持ち悪いから片付ける。
気持ちいいも、悪いもなければ・・
中澤:ああ・・
大原:なにをしても、もう、根本、そこなんです。
中澤:はああ・・
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気持ちがいい
大原:じゃあ、なぜ・・
その体感とかいうの・・意味が、な、なさないか?
毎日、心の中が、イライラで、抑圧があるってことです。
根本:はあ・・
大原:もっと言うと、エネルギーがない人は、片付けることはできないです。
もっと言うと、好きな物が知らない。
中澤:好きな物が知らない?
根本:うーん・・
大原:うん・・
中澤:わからない。
大原:わからない。
ほんとに大切なものが・・ない。
みんな意味が、ないんですから。
そういう・・なぜ、じゃあ、そうなるかっていうと。
どんどん、どんどん、下っていくと、幼児期の親子関係なんです。
また、言いますけれど(笑)。
中澤:へええ・・
根本:親子関係・・で、そう・・
大原:作っちゃうんです。
根本:へええ・・
大原:だって、親が・・子供達に・・
感情での関心はあるけれども。
中澤:うん・・
・・・
大原:躾の関心が無かった場合、気持ちがいいっていう関心がなかったら?
・・・
要するに、わたし達はね、気持ちいいっていう感覚は・・
・・・
片付け以外では、わからないんです、あの人が・・整理・・上手か、云々は。
根本:ええ、ええ・・
中澤:ええ。
大原:見て、汚いと思うわけでしょう。
根本:ええ。
中澤:はい。
大原:ということは・・
まず親は、頭が良ければいい。
根本:ええ。
中澤:うんうん、うんうん。
大原:成績いい、学年で一番は、わかります、親は。
第三者も。
それで親、頑張るんです。
中澤:ああ・・
大原:他人の評価は、すごく気になるんですけども。
子供の・・この子が、何を求めてるか云々は・・
・・・
関心は、持ちたくない。
・・・
中澤:ふーん・・
大原:持たないで、自分の世界観を、子供に押し付けたいのが、親なんですよね。
根本:ふーん・・
中澤:へええ・・
大原:そしたら、佳子さんは、わたしが、勉強しなさいって、勉強するの。
でも、わたし、片付けの関心ないですから。
あなたは、そのまま・・身に付けますよね。
中澤:はああ・・
大原:お風呂が、入るなんか関心ないんです。
ただし、勉強したかどうか。
・・・
どこの学校に、行ったかどうか。
中澤:ええ。
大原:試験はどうか、そっちに関心わくんです、親は。
中澤:ふーーん・・
大原:そうすると、子供、佳子さんは・・
・・・
まだ、小さい時には、親に対して、依存してますよね?
中澤:はい。
大原:親の嫌われること、しないでしょう?
中澤:はい。
根本:うんうん。
大原:でも、外で、やっちゃいますよね。
根本:うんうん、うんうん。
中澤:いないところではねぇ。
大原:そうしてやっていると親は・・ああ、手のかからない子に、なってるわけですよ。
中澤:ああああ・・
根本:ああ・・それが、親にとっての、いい子という・・
大原:いい子・・だって、片付ける、片付けない。
・・・
それは・・収入には、関係ないですよね。
中澤:うーん・・
根本:うん、まあ・・
大原:親の価値観が、そうなってきてしまうんです。
つまり・・
親が、生活ってもの、してないってことです。
・・・
そんなに、お金持ちでもなんでも。
生活ってのは、朝、何時に起きて・・
何を食べて・・
・・・
夜、こうして、お風呂に入って、「ああ、気持ちがいいわね」・・って、頭を洗ってあげて、お布団を干して・・
根本:うん。
大原:綺麗に、洗濯物をたたんで・・そういうことを見ていて、子供達は、こういうもんだと、覚えるわけですよね。
根本:ああ、これが、綺麗だ、気持ちいいんだと。
大原:そうです、だから・・
そうなってくると、なにもかも、エネルギーのない、親に対する心の不満がある。
力はない。
・・・
自分の大事なものも、どうでもいい。
好きなものもない。
中澤:うん。
大原:親の顔色を見て、生きるならば・・
・・・
片付けなんて当然、親は教えてくれないし、洗い方も教えないし・・
中澤:うん。
大原:茶碗を洗ったの?ってこと、言いません。
中澤:はい。
大原:親が、簡単に洗っても、そんなことよりも、他のことをしてほしいわけですよね。
だから、いちばん人間らしい生活を、わたし達、忘れているんですね。
能力も、生きる知恵も、エネルギーも、生活っていう基盤がない限りは、子供の将来は伸びないんですね。
これ、ほんと、生きるっていうよりは、神様って、うまいこと教えましたね。
中澤:ええ。
大原:生きる原点、生活をきちっとすることがあって・・
・・・
挫折があっても・・
・・・
生きられるんです、乗り越えようって。
生きるって、わたし達が、一般の生活、毎日やる、当たり前の生活ができない人に・・
・・・
人間関係での挫折を与えたときには・・
・・・
ペーパーでは、できないんですよ。
中澤:うん・・
大原:テスト100点では。
やっぱ、ああ、いい臭いだな、頑張ろうとか、ああ、美味しかったとか・・
気持ちいいなっていう、快感を感じて、人間は生きられるわけですよね。
それが、ないんですもん。
中澤:うん・・
大原:快感も何もない。
中澤:うん・・
根本:うん・・
大原:あるのは、そのう・・
怒りと、憎しみを、消してくれるものに対して、求めるんですね。
中澤:うん・・
大原:だから、極端なものを欲しがるんです。
だから、片付けなんて、生きる意味では全く関係ないって思ってしまう。
意味がない。
中澤:ああ・・
・・・
大原:なぜ、洗う・・洗うまでしますよね。
中澤:ええ。
大原:でも、まとめて洗ってます。
いると、思いますよ。
毎日洗ってきれいにしようとは、頭にない。
だから、洗って、たたみなさいって、だって、たたんだって、この労力は、次にまた使うのよ。
中澤:うん。
根本:うん・・
大原:だったら、そのまま、置いとこうと。
中澤:ふぉ〜ん。
大原:だから、この・・方が・・
・・・
この・・奥様が、この歳だったら、ちょっともう・・
・・・
中澤:治ら・・ない?
根本:治らない?
大原:うん。
・・・
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なぜ、今さら
根本:じゃあ、旦那さんはもう、放っておくしかないと?
大原:じゃあ、ご主人様はですね。
中澤:ええ。
根本:はい。
大原:ここまで、きて・・しまった、ご主人様は、なぜ・・
中澤:うん・・
大原:目が、そこに行くか?・・ということです。
中澤:うん。
根本:うん・・
大原:このご主人様が・・
・・・
感情の、は・・気分が、すごい今、激しいんだと思うんですね。
中澤:はい。
根本:うん。
大原:でぇ・・
これ、是非ですね、できたら、連絡いただきたいんですけども。
中澤:ええ。
大原:今、お仕事、上手くいってます?
・・・
人間関係、いかがでしょうか?
中澤:あ、&%$#ですね、はい。
大原:そうです・・それを・・
思うと、「ああ、イライラするな!」って、家に帰って来る。
・・・
「この汚いの、なんだ?」って、思ったんですね。
中澤:うん・・
大原:初めて、イラつきが目について、イラつきが、重なったわけですよ。
中澤:ふーん・・
根本:はああ・・
大原:これが、い・・なんて言って、すぐにできるわけないですから。
この奥様が。
ずーっと、結婚した当初から、そうだったわけですよね?
その時、ご主人様、エネルギーが、あったんじゃないかと、思うんですよね。
中澤:うーん。
大原:いいよ、いいよ、若いから・・僕は、好きなものあるし。
好きな趣味でやる・・って、思ったんだけど・・
好きな趣味とか、人間関係と、わたしが言うのは・・
人間関係・・
・・・
かな?・・やっぱり。
中澤:うーーん。
大原:会社ですねぇ。
・・・
根本:ああ・・
大原:今日の相談は、実は僕・・
・・・
どうにもならないんですよ。
中澤:うーーん。
大原:心のはけ口が、ないんですよ。
中澤:ああ・・
大原:ひょっとしたら、この妻が・・
せめて片付けで・・
家の中を・・始終ぐらい、してくれたら
僕は、こちらの苦しさが、軽減されるんじゃないかな?・・って相談だと、思ってるんですね。
中澤:そうですか・・
大原:ええ。
中澤:いやぁ、その悩みが何か、また、気になりますが・・
大原:欲しいですね。
中澤:続報を、お寄せいただければと、思います。
(大原先生のアドバイス・音声で確認を)
※聴けない方はコチラ⇒YouTubeからお試しください。
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