強欲な舅姑
38歳の主婦の方、ご主人が40歳で、長女が2歳、それから、義理のお父さんが、64歳で、義理のお母さんが、63歳という家族構成で、結婚して5年です。
主人のことは好きなんですが、この家の人たちが、どうしても好きになれず苦しんでいます。
この家の人たちというのは、義理のお父さんや義理のお母さん、また、義理のお姉さんということです。
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悪いおじいさんとおばあさん
3年前に子供が出来たのをきっかけに、 2世帯住宅を建て、一緒に住むようになりました。
すると、今までわからなかったことがだんだん見えてきました。
この家族は、親戚からの嫌われ者で、とにかく自分勝手。、
義理の父は次男なんですが、たとえば法事の時など、長男であるおじさんが、お寺のことや食事会のことなど、全部決めているにもかかわらず。
「その日は、俺はゴルフだから日程を変えろ」と、平気で言ってみたり。
入院中の、おじいちゃんのお見舞いなど、1度も行ったことがないどころか、入院費も、3兄弟で折半しようという話だったのに。
「俺は次男だから、1円たりとも出さない」と言い、それなのにおじいちゃんが亡くなると。
「遺産はどうなっているんだ?」
「これだけ、この金額を俺によこせ」と、ありえない金額を要求しているのにはびっくりしました。
義理のお母さんと話しているのを、見たり聞いたりすると、あまりにも強欲で、まるで日本昔話に出てくる、悪いおじいさんおばあさんを見ているようです。
主人は、「あの人たち、昔からそうだから、放っておいて」と言うだけです。
上手く距離を取る方法
以前から私にも、「嫁の分際で」という言葉・・発言は、何度もありましたし、私の両親に対しての傲慢な態度などがあったので、何度も泣き、苦しみ、好きにはなれなかったのですが、一緒に暮らしてみて、ここまで酷いとは思いませんでした。
こんな人達と暮らしていたら、自分までそうなってしまわないだろうか?
子どもにこういうところを見せたくない。
また、実は夫も、こういう性格なのではないかなど、いろいろ考えてしまいます。
かと言って、「そういうのは良くないんじゃないですか」と、私が口を出せるはずもなく。
今更ですが、距離をおきたいなぁと思っています。
でも、 2世帯住宅を建ててしまいました。
もしその中でも、これからうまく距離を取る方法、うまく立ち振る舞う方法があったら教えてください。
2017年10月11日放送のSBC信越放送の『らじカン』(毎週月-金 14:05-18:15)の水曜日のコーナー『敬子と佳子の子育て相談』、テレフォン人生相談でお馴染みの、幼児教育研究の大原敬子先生のお悩み相談。
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すり替え
大原:これはですね。
3つの見方で、ずいぶん状況変わってしまうんです。
中澤:はい。
根本:はい。
大原:まずですね・・この、相談者。
自分が・・姑とか舅に・・
どういうことをされたのかが、事実が1つもないんですね。
中澤:はああ?
大原:自分の感情ではないんですね。
中澤:ええ・・
大原:あるのはただ1つ、「嫁の分際で」と言われたと。
中澤:はい。
・・・
大原:ただそれだけですか?ということなんですね。
中澤:う、うん・・
大原:それなのに、なぜここまで・・本当に・・嫌いになる・・ったのか?
中澤:ええ。
大原:それは・・
・・・
いつも言いますけども。
・・・
夫との関係の・・夫に対する不満が、あるんではないかと。
中澤:はああ・・
大原:その、矛先が、こちらに来てるんではないかと思うんですね。
中澤:ふぅーん・・
大原:普通なら事実・・自分にあたって来るんですね。
中澤:はい。
・・・
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兄弟関係
大原:それが、一点。
中澤:はい。
大原:もう一点。
・・・
この話しが全部、事実かどうか、わからないんですけども。
中澤:はい。
・・・
大原:見方を、変えると・・
「うわぁ、ひどいわね、3年前に、そうなの?」
「そして、その日は、ゴルフ行ったの?」・・って。
でもそれが、通る関係っていうのが、兄弟関係で、なにがあったんだろうか?
中澤:うんうんうん。
・・・
大原:通して、しまったんですよね?
中澤:はぁい、そうですねぇ。
大原:そうなんです。
・・・
だから、その言葉が・・
・・・
表面だったことは、事実だと、思うんですけども。
通してしまう。
その、兄弟の中の関係を・・あなたは、どう見たんだろうか?ってことなんですね。
根本:うん。
大原:で、次に、入院中の、おじいちゃん。
・・・
折半云々ってことも・・折半だから、折半で分ければいいのかどうか、わかりますけど。
でも、それも出してないと、1円も出さないと。
中澤:はい・・ええ。
大原:でも・・金額、要求したと。
中澤:はい。
大原:これも、通ってる・・か、どうか、わかりませんけども。
中澤:うーん。
大原:お父さんは、通ってるわけですよね?
中澤:はい。
大原:そうすると、あなたが思っている、この・・先方の・・おじいちゃんたちの、兄弟関係・・
中澤:うーん。
大原:そういうことは、誰もが、わからないわけですよね?
中澤:はぁーん・・
大原:ただ、通っていたと。
中澤:はぁい。
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意識が変わった
大原:一点・・もう一つはですね。
今度は、そんなすごい、おじいちゃんであるならば・・
中澤:はい。s
・・・
大原:なぜ・・
・・・
二所帯の・・同居に、この五月蠅い、あなたが・・
中澤:うーん。
大原:同居したんだろうか?と。
中澤:うーん・・
大原:同居は同居。
・・・
でも、おじいちゃんが、五月蠅い。
中澤:はい。
大原:でも、五月蠅くっても、あなたに直接、来ている話しが、一つもないってことは・・
書くのを、忘れたかもしれませんけども。
これだけ、そのぅ・・第三者の関係を書くならば・・
あなたが、直に、おじいちゃん、おばあちゃんが・・孫の事とかで、余計な事、言った時には、書いてるはずだと思うんですね。
中澤:うん・・
大原:人間っていうのは、優先順位で・・
中澤:ええ。
大原:一番、自分に被害があったこと、書くんです。
中澤:はぁい。
根本:うーーん。
大原:でも・・
・・・
遠隔から、来ていて・・
中澤:うん・・
大原:一番、中心に書くの、あなたには、来てないんですよ。
中澤:あ、そうか・・そうですねぇ・・
大原:そうなんです。
・・・
じゃあ、なぜ、それなのに・・
酷いおじいちゃんとかね・・いられない・・って、言っただろうか?・・っての、わたしは考えたんです。
・・・
それは・・
・・・
あなた自身が・・
・・・
もっと、もっとという、強い欲があるんじゃないかと、思ったんですね。
根本:うーん・・
中澤:もっと・・もっと・・はい。
大原:おじいちゃんが、欲・・欲・・自分勝手で・・
もう、強欲だって言うならば・・
中澤:ええ。
大原:あなたも、その気があるんじゃないかなと思うんですよ。
・・・
中澤:はあああ・・
根本:うーーん・・
大原:だから、強欲を、やめたんじゃないかって。
中澤:ええ。
大原:もっと言うと。
・・・
最初は、自分が了解をして・・二所帯に入りました。
根本:うん。
・・・
大原:でも、たったこれだけ?
・・・
一年経ちました。
中澤:うん。
・・・
大原:二年経って、家に・・
・・・
わたしは、あなた達の、生活、一緒に暮らしてあげてるのよ・・と、思う気持ちだったら・・この不満が出るんです。
中澤:うーーん、うん、うん・・
大原:つまり・・
・・・
意識が、変わってしまったと。
中澤:うん。
・・・
大原:おじいちゃんから、ああ、ええ、悪い二所帯、住みましょうよ。
・・・
三年経った時に・・
・・・
なんなの、このおじいちゃん達・・わたし達が、住んであげてるってこと、感謝しない、おじいちゃん。
中澤:ああ・・
大原:に、変わったとしたら、これだけの不満でますよね?
中澤:はああ・・
大原:でも、不満だけれども・・
・・・
自分に対して、直接やった、おじいちゃんは・・
「嫁の分際」・・って、その言葉だけで。
中澤:うん・・
大原:あとは、なんにもない。
中澤:うん。
・・・
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夫に対する不満
大原:不思議なんですよ、非常にここが。
中澤:う、うん・・なるほど。
大原:ということは、彼女の中の、心の中に。
中澤:ええ。
大原:無理をしてることが、&%$ったかったんでしょうね。
無理をしていることは・・
わたしが・・
この家に、住んであげた形に、方向転換してしまって。
それに対して、夫が・・感謝をしない、わたしに。
中澤:ああ・・
根本:ふぅーーん・・
・・・
中澤:そう・・そこですね。
大原:夫とは、直接・・そうですね。
夫と直接・・
・・・
ドンパチやってしまったら、それ、自分はできない。
中澤:うん・・
大原:そうするとこの・・自分の意味のない、ムラムラ・・怒りを・・あの、おじいちゃんだ・・って。
・・・
ひどい、家なんだよ・・って。
・・・
もう、たまらない・・ってことで、変えてしまえば・・
生きてけるんですよねぇ。
・・・
中澤:はあ・・すり替えてるってことですか?
大原:すり替えてますねぇ、これはすごく。
中澤:はああ・・
大原:もっと言うと、夫に対する不満があるんじゃないかと思うんですね。
だから、原点を全部、忘れてしまって、ただ、みんなが、わたしに感謝しろ・・とかっていうこと。
感謝をさせる為には、相手を悪く言わなければね。
中澤:はあ、ああ、ああ、ああ。
大原:あまりにも、今日の、相談内容なんですけども。
もしですよ・・
間違ってたら、ごめんなさいね。
もし・・
これしか事実が、なかったとしたなら。
・・・
お子さんは、何を見るでしょうかね?
あなたの、お子さんは?
根本:ああ・・なるほどねぇ・・
大原:それから・・この夫が・・あなたを、どう見ていくかってことですよね?
中澤:うん・・
根本:うん・・
・・・
大原:とってもね、危ない状況なんですよ。
中澤:へええ・・
大原:うん。
・・・
ぉ、この、おじいちゃんが、やりたいようでやっても、親戚から、認めてますもん。
中澤:ま、そうですねぇ。
大原:そう。
中澤:いろいろ、言われてたとしても・・それが、通っちゃってるわけですからねぇ。
根本:なんか・・ね、それ、立場・・が、できちゃったんでしょうね、このね・・おじいさんはね・・うん。
中澤:でも、つけ入る先がないって言うか、この・・方はね・・
大原:うん・・その・・方が・・
・・・
二所帯って・・まぁ、まぁ・・結構、我儘だから・・
まぁ、嫁と一緒に住むには、家を建ててあげればいいだろうって・・
根本:うん・・
大原:建ててあげたって・・それは、わかります。
万が一の場合、知りませんよ。
ただ、お嫁さんの方も、お嫁さんで、似てますから・・
中澤:うんうん。
大原:この義理の父と。
中澤:はあ・・
大原:そうすると・・
・・・
まあ、家が・・そうやっていいかな?と。
・・・
でも、そろそろ、感謝すべきじゃないの?っていうふうに、変わってしまった。
中澤:へええ・・
根本:うんうん。
大原:というと、どっちが悪いかって言うと、お嫁さん。
きついけれど。
中澤:ああ、そうかですか・・
大原:だって、おじいちゃん、頑張ってるもの。
中澤:うーん・・
大原:で、そこに、「嫁の分際」でと、やってるんですね。
中澤:はい・・うん。
・・・
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嫁の強さ
大原:この、我儘放題で、この文章・・「我儘放題で、兄弟でやっているおじいちゃんが、嫁の分際」で、出て来れるあなたですよ。
中澤:うん・・
・・・
なにか・・あるんですね・・なんか。
大原:わたしはね、おじいちゃんより、あなたの方が、強いと思いますけど、この相談者の方が。
中澤:あーん・・
根本:言われる何か・・が、あったんだねぇ・・
大原:親類は、何を言って、#$%は、事実として、手が出せませもん。
中澤:うーん・・
大原:で、おじいちゃん、通ったわけでしょう?
中澤:はい。
大原:通ってきた、おじいちゃんが、「嫁の分際で、お前は、引っ込んでろ!」って、言うぐらいに・・
・・・
出れる、お嫁さんの強さって、凄いですよね。
中澤:うーーん・・
・・・
大原:佳子さん、出れます?
中澤:えっと・・出られません。
大原:あはははは・・
中澤:あのぅ・・弱っちいんで。
大原:でも・・じゃあ、もう一つね。
中澤:はい。
・・・
大原:一緒に住まないか?・・って、お母さんと一緒に・・って、今・・家を建ててあげるから・・って。
中澤:うん、うん・・
・・・
大原:佳子さん、もし、この家、欲しかったら、来ますよね?
中澤:ちょ・・欲しければ、行きますよね。
大原:で・・でも、大変だった・・
中澤:ふーん・・
大原:でも・・こちらは・・「あなた達が、来たんでしょ」と思う・・佳子さん、途中から・・
・・・
「なんで?」・・って、言われてません?
中澤:きっとねぇ・・あのぅ、め、面倒、み、みてる・・わよ・・みたいな・・
大原:わよ・・
中澤:感じになってっちゃう・・ええ。
大原:それ、誰でもなりますよね?
この、お嫁さんの気持ち、わかるんです。
でも、原点を忘れると・・
夫を好きですから・・
中澤:はい。
大原:夫が・・
・・・
手を・・手にかかる、嫁さんになってしまうと・・
中澤:うーーん・・
大原:全てが、ゼロになってしまう。
中澤:ああ・・じゃあ、その辺り・・もう、ちょっと考えて・・いただいて・・
大原:と、思うんです。
中澤:うん。
大原:あまり、同情できないのは、申し訳ないんですけれども。
中澤:ええ。
大原:あなたが、幸せになる為に・・
中澤:はい。
大原:この、おじいちゃんが、全部が事実かどうかは・・もう一度、考えてみてください。
中澤:うん・・
それでも、なおってことであれば、またね・・是非、お便りいただきたいと思います。
(音声で確認)
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