朝、登校前にお腹が痛くなる
息子、10歳、小学5年生です。
4年生の3学期ごろから、朝登校前に、お腹が痛くなる日が続いていました。
学校に着くと、痛みが治まるようなので、特に気にかけてませんでしたが、 5年生になって、入学式の翌日から、今まで以上に痛がりましたが、なんとか学校に行っていました。
ところが、夏休み明けからは朝になると泣き出してしまい、登校できなくなることが多くなってしまいました。
本人は、学校に行きたいのに、お腹が痛くて行くことができないと話しております。
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過敏性腸症候群
内科を受診したところ、過敏性腸症候群との診断で、本人も気づかない、何らかのストレスがあるのではないかということで、整腸剤を服用するようにとの事でした。
その後、9月の第二週は、半日登校しただけで、終わってしまいました。
土日はサッカーの練習があって、普段と変わらずに行きましたが、今週にはやはり朝、腹痛を訴えて痛がります。
でも、このまま休んでしまったら、学校に行かれなくなってしまうような気がして、無理に行かせていましたが、 2日とも給食が食べられず帰ってきました。
担任の先生は、「疲れているようなので、とりあえず明日はお休みさせてみたらどうでしょう」と、おっしゃっています。
休ませていいのか?
本人が登校する気になるまで休ませてもいいものでしょうか?
それともある程度我慢させて、少しずつでも登校させたほうがいいんでしょうか?
学校にストレスがあるのかどうか、はっきりした原因は不明です。
が、田舎の一人っ子なので、私たちがそれをプレッシャーに感じ、我儘な子、神経質な子と、言われないよう、少し細かいことにうるさかったのかもしれません。
祖父母、両親の目が行き届き過ぎたのではないかと、思っているんですが。
2017年12月13日放送のSBC信越放送の『らじカン』(毎週月-金 14:05-18:15)の水曜日のコーナー『敬子と佳子の子育て相談』、テレフォン人生相談でお馴染みの、幼児教育研究の大原敬子先生のお悩み相談。
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子育ての成功
大原:ねえ、まあ、お幸せな・・あの・・ご家庭ですよね。
中澤:あ、そうですか?
大原:でね、大事なことは、まず、子どもが学校に行きたくない。
根本:うん。
中澤:はい。
大原:もう、それは・・
順当な、自然な、成長の中の1つです。
中澤:あ、そうなんですねぇ。
大原:ですから、学校に行きたくないってことを、親に言える。
中澤:はい。
大原:お腹が痛いと言える・・「なんて、この子はこんなに困らせるんだろう」っていう・・子供ほど・・20歳超えたら、すごい伸びてきます。
根本:ああ・・
中澤:うん・・
大原:これ、一般的データで、そうなんですね。
中澤:はい。
大原:まず、それが一点。
だれでもか・・っていうのは、それは別ですよ。
ただ、学校へ行きたくないって・・で、次はですね、このまま学校を休むと・・行きたくなくなるんじゃないかっていう不安感は・・
根本:うん。
大原:親のほうであって・・
中澤:うーん・・
大原:子供は全部、知っています。
・・・
中澤:ふーーん。
大原:それでね、もうひとつはね、ビタビタと休ませないで・・親が、早く&%$って欲しいんです。
中澤:ほう・・
根本:うん。
大原:例えば、えー、お腹が痛いって言ったら、「そう?じゃあ、今日だけよ」「今日だけよ」って言ってしまうと・・
中澤:はい。
大原:子供は、今日一日で、明日は行かなくちゃならないと思うとね。
中澤:はい。
大原:明日も休みたくなるんですよ。
中澤:ほう・・
根本:ああ・・
大原:で、今日一日休んだことが・・
中澤:はい。
根本:はい。
大原:明日にも、気になってるわけ。
中澤:うん・・
大原:落ち着いて、家で、ゆっくりとできないんです。
根本:ふぅーん。
大原:だから、喜んで・・「お腹痛い」・・って、「わかった、今すぐにね・・先生のところに電話するけれども・・」
・・・
大原:「どう?・・3日ぐらい休んだ方がいいと思う?」
中澤:ふーん。
大原:「それとも、1週間?」
根本:うん。
大原:「一ヶ月かしらね?」・・って。
子供に、自分が休む・・お腹の度合いを聞くんですね。
根本:ふんふんふん。
中澤:ほう・・
大原:子供も・・
中澤:ええ。
大原:必ず、自分は学校に・・行く事が・・仕事と知ってるんです。
根本:うんうん。
中澤:うーーん・・
・・・
大原:で、あなたが決めなさいって言われるとね。
結構、冷静に決められるんです。
中澤:ふーん。
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止められれば、止められるほど
大原:例えばですね、根もっちゃんね。
根本:はい。
大原:このお酒。
根本:うん。
大原:根もっちゃん、お酒好き?
根本:大好きですね。
大原:ただね、根もっちゃんね。
これね、お酒、体によくないからね。
根本:うん。
大原:これだけで、やめときましょう・・って言ったら、飲みたいでしょう?
根本:ええ、ええ、そうそう、止められれば。
大原:あなたの為に、言ってるのに・・って、どうします?
根本:うんうん・・いや・・
自分のカラダは、自分のもんだから、自分で、飲みたいだけ、飲むちゃうか・・とか。
大原:ね・・それ、ありますよね。
根本:ええ。
中澤:うん。
大原:じゃあ、根もっちゃん、はい、一升瓶。
はい、好きなだけ飲んで・・好きなだけどうぞ・・って言ったら・・それに・・一瓶、飲んじゃいますか?1本?
根本:いや、飲まないですねぇ。
中澤:あはは・・
根本:いろんなこと考えて・・
中澤:あははは・・
根本:これは・・今日、空けたら・・明日、二日酔いになるとか・・
それから・・内臓が痛くなるとか・・
大原:そういう、考える力、あるんです。
根本:あああ・・
大原:子供にね、自分が・・今日一日休んで、明日って時に、学校がどうなるか・・って、初めて、立場感じるんです。
中澤:へええ・・
根本:あああ・・
中澤:そっか、そっか・・
大原:よくね、あのぅ・・奥様がね。
夫がね、糖尿病だとかね・・
中澤:うーん・・
大原:血圧が高いからって・・食べさせたくないって・・絞めれば絞めるほど、人間は・・
・・・
中澤:そうですねぇ・・
根本:そうですよねぇ、止められれば、止められるほど・・
大原:ねえ・・ダメでしょう。
根本:反発したくなりますもんね。
大原:誰もが、自分のカラダ、知ってるんです。
中澤:ふーーん。
大原:だから、それは、もう、一升瓶やったら・・
こーんだけ飲ましてくれるならば・・
根本:うん・・
大原:やっぱ、自分で配分しようと思った時に・・
根本:うんうんうん。
中澤:うーん・・
大原:美味しく呑めるんです。
中澤:うーーん。
大原:それと同じように・・
中澤:ええ。
大原:心理的な気持ちって、子供も、学校に行きたくないって時には・・学校へ・・じゃあ・・3日の・・
一升瓶か?
中澤:うーん。
根本:うん。
大原:、い、一週間か?
中澤:はい。
大原:一ヶ月っていう子供は・・
「ううん・・明日でいい」って言います。
中澤:ああ・・
大原:ほとんどの子が言います。
・・・
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受け入れる
中澤:ふぅーーん。
根本:はああ・・
大原:「無理しなくていいけども・そう、じゃあ、明日行けたら・・行ってみようか?」
中澤:はあ・・
大原:って言うんです。
中澤:はい。
根本:うん。
大原:そして、親は・・明日行くか、明後日行くかって、考えないで。
中澤:うん。
大原:ああ、こうして子供がね、親に、「行きたくない」・・って。
「ポンポンが痛いから、行きたくない」・・ってことで、自分の心のバランスを・・
表現できないんです、子供は。
中澤:はい。
大原:なにが不安か・・ってのは・・
中澤:うん。
根本:うん・・
大原:で、一番いいのは、お腹が痛いんです。
中澤:ふんふんふん。
根本:うーーん。
大原:お腹が痛い・・とか、頭が痛い・・っていうのはねぇ。
一番・・
・・・
大原:親に、訴える、症状なんです。
中澤:はあーん・・
根本:あああ・・
・・・
大原:で、親は、そん時に・・ポンポンが痛いって時には、たぶん・・学校かな?・・って、昨日、五月蠅く言ったから・・
中澤:う、うーーん・・
大原:不満なのかな・・とか。
根本:うん、うん・・
大原:わかった、わかったと、受け入れる。
お腹が痛いって、本当にお腹が痛い時にはね。
そうはいかないんですけど、「うーん」・・って、唸りますから。
中澤:ええ、ええ・・
大原:「お腹が痛いよ〜」は、違うんです。
中澤:ああ、そうですねぇ。
大原:そうです。
中澤:うーん。
大原:七転八倒になりますから・・
中澤:ええ。
大原:是非、子供が、お母さん、お腹が痛いって時には・・
あっ、この子は、感情を・・
中澤:うーん・・
大原:わたしに出してるんだ・・って。
根本:うーん。
大原:それを、受け入れてあげた時に・・子供のお腹、止まるんです。
中澤:あああ・・
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子供の言葉を信じる
大原:できたらですね、「お腹が痛いよ〜」って時には・・
中澤:はぁい。
大原:お母さん・・お膝の上に、寝かせて・・
中澤:うーん・・
大原:仰向けに、寝かせてあげて・・
中澤:はい。
根本:うん。
大原:ポンポン、さするように・・
「お腹にいる・・虫、虫さん、出て行きなさぁーい、出て行きな・・」・・なす・・なすってあげるんです。
中澤:うーーん。
根本:はい。
大原:ほんと、子供のお腹、動きます。
・・・
中澤:ほう・・
根本:ほう・・そうなんだ。
大原:動くんです。
中澤:へええ・・
大原:また、クスクス笑います。
「いいよ」・・って、「もう一回。」
って言って、おへその周りを、グルグルグルグルって、触れてると、「なんか、治った感じがするみたい」って、言うんです。
そしたら、「そう、じゃあ、なにか好きな物を食べてね」
「そう、はい、すぐに学校に行きましょう」はしないんです。
あ、そうか、これほど、わたしの不安感を持ったんだ。
中澤:はあ・・
根本:はああ・・
大原:そして、お腹を・・おへその周りを、グルーっとやってあげながら、だんだん、太ももの上に持っていくんです。
中澤:うーん・・
大原:そして、足の裏の持っていくんです。
で、こちょこちょこちょってやっていくと、クスっと笑うんですよ。
根本:はああ・・
中澤:はああ・・うーん・・
大原:そうすると、「もう、いいから」・・って。
「いい?」・・って。
「じゃあ、またね」・・って。
根本:うん。
大原:そんで子供見てるんです。
お母さん、「学校行け」って言うかなぁ・・って。
言ったときには、もう、お腹のポンポン、効かなくなっちゃうんです。
中澤:あああ・・
大原:「治っちゃった」って言ったら、「そう、良かった」・・って。
中澤:うん・・
大原:「じゃあ、たくさん食べて・・今日は、ゆっくりしなさい」って言うと、ああ、ほんとのこと言って、治った時には、治ったこと言えば・・
中澤:うん。
大原:親は、受け入れてくれるんだ。
根本:ああ・・
中澤:そうか・・
大原:安心感なんです。
中澤:はあ・・
根本:ああ、それで・・時も、休ませちゃっていいわけですね?
大原:いい、いいんです。
中澤:はああ・・
根本:はあ、はあ、はあ、はあ。
大原:その時に、必ず、「嘘でしょう」とかねぇ。
中澤:うん。
大原:だって・・お腹をこう・・のの字、あたりをやってあげるんです。
中澤:ふぅーーん・・
大原:と、気持ちいいんです。
根本:はあ・・
大原:そうして、お腹で、「はい、おしまい」じゃなくて・・
だんだん、だんだん、太ももからお膝に行って・・そして、足首をクゥーっと、くすぐってやると・・
ああ・・お母さん、学校へ行かないの怒ってるんじゃない。
中澤:ふぅーん。
根本:ふーん、ふん、ふん。
大原:僕が、痛いって言った言葉、信じてくれてるんだって。
中澤:うん。
根本:はあああ・・
大原:だったら、これからも言えるんだな・・って。
中澤:はあ・・
根本:はあ、はあ、はあ。
大原:じゃあ、学校で、お友達にイジメられても居ようと。
中澤:はああ・・
大原:テストが悪かっても、言っても大丈夫だなと思うんです。
根本:はあ・・
中澤:へえ・・そういう・・
大原:大丈夫っていうのは、体感なんです。
中澤:はああーん・・
大原:お母さんは、なにを言っても、あなたのこと怒りませんは、怒るんですよ・・はははは・・
中澤:うーーん、ですね。
大原:あぶない、あぶない、あぶないって・・そう。
中澤:いやぁ、それはわたしも、なんか・・あのぅ・・ウン・・いろいろありますねぇ。
根本:そうだよねぇ。
中澤:怒んないから、言ってごらんって、言った・・
大原:あはははは・・
中澤:なんでそんなこと・・って、結局、怒っちゃった・・ああ、いけない、いけないと思いますから。
根本:あああ・・
大原:だから、学校に行きたくない時は・・ああ、この子も・・この年代で、無理をして・・不安なこともあるし。
中澤:うん。
大原:あるいは、お母さんは、五月蠅いって、反抗もあるし。
親もある、原因が、いろんなことが・・
混ざって・・
エネルギーがなくなって・・
もう、家に居たいよってことですから・・
根本:うん。
中澤:うーん。
大原:あのぅ、それ、言える・・ことは、子育ての成功ですから、おおいに休ませてくださいと。
中澤:ああ・・そうですか。
根本:ああ・・
大原:はい。
中澤:わかりました。
(音声で確認)
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