人前で話すことに慣れない

40代の女性からの相談、大学の講師になって10年、未だに授業で緊張してしまいますという相談。
スーさん、小倉さん、こんにちは。
いつも楽しく、また感心しながら聴かせていただいています。
ずっと相談したいと思っていたのですが、なかなか行動に移せず、今になってしまいました。

 

相談というのは、仕事のことです。
私は大学の非常勤講師です。
このまま60歳まで、この仕事を続けたいと思っているのですが、いまだに人前で話すことに慣れずに、困っています。

 

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飽きさせない授業

この仕事を始めて10年。
毎回緊張して、脇汗びっちょりですし、退屈そうにしている学生を見ると、余計にあたふたして、元々吃音気味の口調が、ますます聞き取りづらくなってしまいます。

 

時々面白い話を交えながら、飽きさせないように授業を進めたいのですが、自然に話題を変えるというようなこともできず、また、前もってこの話をしてみようと準備しておくと、それはそれで緊張してしまって、うまく話せません。

 

授業もつまらないかなぁと思うと、学生の反応を見ることも、気さくに話しかけることもできません。
でも、できたら、スーさんのラジオのように、楽しく、かつ、ためになるような授業がしたいのです。

 

スーさんや小倉さんは、人前で話す際、なにか工夫していることはありますか?
緊張せず、時にはジョークを交えながら、人前で話せるようになる方法や、そのための練習方法など是非、是非、教えてください。
よろしくお願いします。

 

2016年8月24日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『ジェーン・スー生活は踊る』(毎週月-金 11:00-13:00)にて、作詞家でコラム二スト、人生の酸いも甘いもつまみ食いしてきた、ジェーン・スーが、リスナーから寄せられた、シリアスな悩みから、トホホな相談まで、一緒になって考える『相談は踊る』のコーナー。

 

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楽しんで聞く授業

ジェーン:私達とたぶん、同世代の方だと思うんですけど・・

 

小倉アナ:そうですねぇ、はい。

 

ジェーン:10年やってもまだ、緊張すると。

 

小倉アナ:う、うーん・・

 

ジェーン:お仕事の内容は、非常勤講師。

 

小倉アナ:ああ・・

 

ジェーン:この仕事を続けたいと思っているということは、つまり、自分としては楽しく・・

 

小倉アナ:うんうん。

 

ジェーン:やっているというか、まあ・・楽しくやっていると言ったら変だけど、なんだろう?

 

充実を感じてるということでしょうね。

 

小倉アナ:矜持を持って、専門性のある、お仕事をされてるんでしょうね。

 

ジェーン:しかし・・緊張するのを、なんとかしたいと・・いうことで・・

 

 

よく見せようとすると緊張する

小倉アナ:スーさん・・緊張します?

 

ジェーン:うーん・・しないわけではないですねぇ・・しないわけでは・・ないけど・・

 

緊張しい・・っていうのと、また、ちょっと違う気もしますね。

 

小倉アナ:ほう・・なんか、いっつも、緊張してないと言うと、失礼なんですけど・・

 

ん、ん、まあ、緊張感がないというのは、ないんですよ。

 

ジェーン:うん、ない・・ない。

 

小倉アナ:ほんと?

 

ジェーン:緊張感は・・あまりない。

 

小倉アナ:でも、緊張してる素振りがみえなので・・

 

ジェーン:いや、そんなことはないんですけど・・

 

小倉アナ:うーん・・

 

ジェーン:ま、よく見せようとすると、緊張しちゃうっていのは、どうしてもありますよね。

 

小倉アナ:それはある。

 

それはある。

 

ジェーン:ねえ。

 

小倉アナ:それはある。

 

ジェーン:3回、言ったね。

 

小倉アナ:うはははははは・・

 

ジェーン:思い当たる節が、あるんだね、あなた。

 

小倉アナ:ありまくりました、今。

 

ジェーン:クリスティ?

 

小倉アナ:あはははははは・・

 

ジェーン:ありまくりは、クリスティ・・言っちゃいけないギャグ。

 

ふっ・・それ言っちゃダメだ。

 

小倉アナ:普通に笑っちゃった・・普通に笑っちゃった・・

 

うちの母かと、思って・・

 

ジェーン:そうそうそう。

 

小倉アナ:笑っちゃった・・

 

ジェーン:なんでも、あのぅ・・ラクリマクリスティに、結びつけちゃうね・・

 

昭和だね。

 

小倉アナ:そうですねぇ、なかなかね、緊張する・・

 

 

歳を重ねるほど増す緊張感

ジェーン:あのぅ・・小倉さんだって、緊張することあるでしょう?

 

小倉アナ:そう、わたしね・・あのぅ・・仕事を始めて・・

 

そうね、32〜3ぐらいまでは・・

 

ジェーン:はい。

 

小倉アナ:緊張もするんですけど・・その緊張感が、好きだったんですよ。

 

ジェーン:ああ、はい、はい、はい。

 

小倉アナ:なんか・・キュッとね。

 

そう、充実感と一緒に、冷や汗かきながらやるっていうのが、もう・・

 

たまらなく好きで・・

 

ジェーン:うん。

 

小倉アナ:この毛穴が広がる瞬間がもう・・大好きって・・もう、絶頂感に似た思いで・・

 

ジェーン:はい。

 

小倉アナ:仕事をしていたんですが・・

 

ジェーン:はい。

 

小倉アナ:まあ、ここ最近は、歳を重ねれば、重ねるほど、緊張感が増す。

 

ジェーン:毛穴もう、開き切ってるからね、この歳になるとね。

 

小倉アナ:しまんないじゃん・・そうじゃないよ!

 

ジェーン:そうじゃない?

 

小倉アナ:そう、しまらないけどね。

 

ジェーン:うん、うふふ・・

 

小倉アナ:そう、仕事もしまらない。

 

ジェーン:そんなことないでしょう?

 

小倉アナ:いやいやいや。

 

ジェーン:でもあのぅ・・重ねれば、重ねるほど、緊張するっていうのは、ありますよね。

 

小倉アナ:うん。やっぱり、怖さも知るし・・

 

ジェーン:そうそう。

 

小倉アナ:でぇ、どっかで、やっぱり、これくらいは・・ちゃんとやりたいみたいな、変なプライドも出てきていて・・

 

ジェーン:そうだよ・・

 

小倉アナ:そのせめぎ合いで、余計、緊張して・・転びまくるっていう・・

 

ジェーン:打点をこう、あげようとする・・打率をあげようとすることで・・

 

小倉アナ:うん、うん。

 

ジェーン:確実に、それが自分自身への、トラップになってることって・・あるし、あと・・

 

今まで、ペろーんと、やれてたのって・・

 

小倉アナ:はい。

 

ジェーン:規模がよく、わかってなかったというか・・怖い物知らずって、つまり、物が・・知らないってだけだから・・

 

小倉アナ:うんうんうん。

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関係ない

ジェーン:怖い物知らずって・・あのぅ・・全てを見渡してる人が、言う言葉じゃないじゃないですか・・

 

小倉アナ:うん、そうですねぇ。

 

ジェーン:状況が、わかってない・・把握できない・・ってないから、怖い物知らずなわけで・・

 

小倉アナ:うんうんうん。

 

ジェーン:把握できたら、そりゃ怖いって・・ありますよねぇ。

 

小倉アナ:ある。

 

ジェーン:匿名希望さんが、緊張するのは、通常のことだとは、思うんですけども・・

 

小倉アナ:はいはい。

 

ジェーン:思うんですけども、と同時に・・

 

飽きさせないように、授業を進めたい・・

 

小倉アナ:うーん。

 

ジェーン:ってことと、面白い話しをするってことは、わたしは実は、イコールではないと思うんですよ。

 

小倉アナ:なるほど。

 

ジェーン:ジョークを交えて話す事、飽きさせないように話すこと。

 

ここを、イコールにしてしまうと、学生としては・・

 

ジョークを・・

 

ジョーク次第になっちゃう・・まあ、それ吃音が・・気味だってこと、おっしゃってましたけど・・

 

それと、授業の面白いと、面白くないとも、関係ないと思うんですよね。

 

小倉アナ:うんうんうんうん。

 

ジェーン:緊張したくないのか・・面白い授業やりたいのか・・笑わせたいのか・・たぶん、その辺が・・匿名希望さん、ごっちゃになってるような気が、ちょっとしちゃったんですけど・・

 

 

学生との距離感

小倉アナ:なるほどねぇ、でも、大学の非常勤講師っていう・・ご自身の、ご専門の話しをするわけですよね。

 

ジェーン:うん。

 

小倉アナ:それはやっぱり、もの凄く、伝えたい情熱もあるでしょうし・・

 

ジェーン:はい。

 

小倉アナ:学生の手ごたえも感じたい。

 

ジェーン:うん。

 

小倉アナ:その気持ちは、わかりますよね・・そこで、足がすくむ気持ちもね。

 

ジェーン:そうですね。晩ご飯

 

小倉アナ:学生・・と、ま、反応を見ること、きさくに話しかけることもできませんとあるんですけど・・

 

小倉アナ:うんうん。

 

ジェーン:これはある種・・あの、ちょっと強い言い方になるかもしれませんが、甘えかな?というところも、ちょっと思いまして・・

 

小倉アナ:ほう。

 

ジェーン:あのぅ、学生に楽しんでもらうというか、学生にものを・・居丈高にものを教える・・必要、まるでないんですけど・・

 

小倉アナ:うん。

 

ジェーン:そこの人達に知ってもらいたいのってのは、その、お客さんに話しを聞くのは、けっこう、最優先事項かなと思うんですよね。

 

小倉アナ:ああ、学生との距離感・・

 

ジェーン:そう。

 

小倉アナ:コミュニケーション・

 

ジェーン:だって、物を売りたかったら、その人達が、どういう物を欲しいか?・・アンケートとりましょうみたいなことじゃん。

 

小倉アナ:たしかに・・

 

ジェーン:だから、あとまあ、緊張しないことも、なく、なることも含めて・・せめて、前の方に座ってる・・

 

小倉アナ:うん。

 

ジェーン:やる気がある子達とは、ちょっと会話を交わしてみるとか・・

 

わかりやすいとこあったとか、わかりづらいことあったとか、リサーチをしてみるとか・・

 

小倉アナ:ふんふん。

 

ジェーン:あとは・・ま、ちょっと、飛び道具的な言い方だけど・・

 

小倉アナ:うん。

 

ジェーン:予備校とかの・・

 

小倉アナ:うん。

 

ジェーン:サテライト授業で、すごい人気のある先生の授業を、1回、見てみたりして・・

 

みんな、どういう工夫をしてるのかな?・・っていうのをね・・

 

小倉アナ:予備校の先生ね。

 

ジェーン:予備校の先生は、だってもう、商売だもん。

 

小倉アナ:独特のキャラクター作りしてる人、いますよね、たしかにね。

 

ジェーン:そう、だってあれはもう、競争・・だって、一番激しいとこじゃないですか?

 

小倉アナ:そっか。

 

ジェーン:なんで・・ちょっと思ったのは・・まあ、学生さんと、仲良くしてみること・・

 

小倉アナ:うんうんうん。

 

ジェーン:あと・・笑わせることが、面白い授業がと、イコールではないってことで、内容を、どうやったら・・楽しんで聞いてもらえるかって方に・・考えを、シフトすること・・

 

ま、いかがでしょうか?

 

小倉アナ:是非とも、やってみてください。

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※聴けない方はコチラ⇒YouTubeからお試しください。

 

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