良い子ほど危ない

テレフォン人生相談
子育て

3ヶ月前に離婚した長男夫婦、孫とは月2回の面会交流があり、その時に息子が一緒に家に連れてきてくれる。せめて小学生のうちは、学校の行事を見に行きたいと思っている。親権を持った元お嫁さんに直接話して、行ってもいいものなのか、それとも大人の対応をして控えた方がいいのかという相談。9歳の上の孫は、見に来ていいんだよと言ってくれるが、加藤諦三は、あまりにも現実適応し過ぎていることを危惧し、良い子を演じているのではないかと思っている。マドモアゼル愛は、孫の顔が見たいは、大人の狡さで。言葉の端々に元お嫁さんを嫌っている、憎んでいるのが分かる。

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テレフォン人生相談2016年2月12日(金)

パーソナリティ:加藤諦三
回答者:マドモアゼル愛(エッセイスト)
相談者:女性71歳 夫死別 一人暮らし 子供2人(44歳と41歳)44歳長男の子供(9歳と6歳)

加藤諦三氏の〆の言葉「現実に上手く適応してる子が、必ずしも心理的に上手く成長してるわけではありません」

テレフォン人生相談の読み方・歩き方

放送された相談と回答は、限られた時間内で録音された内容を、カット・編集されたものです。
相談者の背景や現況がカット・編集されることも多く、どちらかと言えば、回答・アドバイス寄りにカット・編集されている事もあるようです。
音声はありませんが、文字起こしから、曖昧な返事や、相槌、繰り返し話される言葉は、極力カットして、なるべく意味が通じるように編集したものになります。
聞き漏らした方、もう一度、内容を確認したい場合に、ご利用ください。

良い子を演じる子は調子のいい子になる

現実適応している子は、良い子を演じているかどうか見極める必要がある。演じ続けると、誠意の無い、調子のいい子になってしまうことがある。5年先、10年先に問題が出て来る。

面会交流は月2回、孫の学校の行事に参加したい

相談者は71歳の女性、夫とは死別し、一人暮らし。
長男が離婚して、自分としては孫に学校の行事で会いたいな、見に行きたいなという希望がある。
別れた元嫁が親権を取られたので、直接自分が、話しをした方がいいのか?ということを相談したい。

運動会とか、学芸会など、孫の成長を見たいと思っている。
息子は月に2回とい約束で、面会交流ができることになっている。
その時は、自分の所へも顔を出してくれる。

孫の成長は見たいが、押し付けたくない

6歳と9歳の孫は、同じ小学校へ通っている。
今は、母親(元嫁)と暮らしていて、そこから学校に通っていて、当然母親(元嫁)も学校の行事に出るが、自分も行事に参加したいと思っている。
できれば、小学校にいる間ぐらいは、孫の成長を見届けたいというのが、姑の孫に対する気持ち。

ただ、我儘を通すと、先方にも良くないのならば、控えなくてはいけないとは思う。
上の孫は「見に来ていいんだよ」とは言っていたが、両方の親の気持ちを、多少は分かるかなと思うので、切ないなと思って、自分がそれを言うのは控えようかなとは思うがと相談者。
押し付けは、あまりしたくない。筋からすると、自分の方から別れた奥さんに「こういう行事があるそうだけど、行ってもいいかな」と言うぐらいの大人の対応をした方がいいのだろうか?と、その辺り、心が緩んでいる。

自分が一生懸命、孫に会いに行こうと思えば、会いに行ける距離。
でもそこまでは、いかがなものかと、ブレーキをかけている。
今後のこともあるので、自分の対応の仕方、孫への対応の仕方を相談したい。

円満離婚も夫婦生活はぎくしゃくしていた

別れた奥さんは、まだ再婚はしてなくて、相談者と息子との関係も、ぎくしゃくはしていない。
ごく普通に話をしており、非常に円満な離婚をして、その後も、いろんな約束事はきちんと守られている。
別れた奥さんは、情緒的に成熟しており、子供に対して、父親の悪口を言っていない。

しかし、夫婦生活はぎくしゃくしていた時期があったと思うと相談者。
上の子供は、それを感じていたと思う。

良い子を演じていないか

孫は月2回、お父さん(息子)と一緒に相談者の所に来る。
その時孫は、お父さんとも楽しそうで、家に来る時は、走って上がってきて、まずお参りに行く、仏様の所に行って、食事はどうするのという感じになる。そんな時間帯に来るので、4人で食事をする。

ここで、加藤諦三から質問。
子供の側からすると、非情に良い子を演じて、2つの自分を演じてるってことはないのかと。
あるかもしれないと相談者。

子供はもう、立派だと加藤諦三。
下の子は、まだ幼いかなとは思うが、上の子供は、そういう所をとても感じられる。
そういう所も含めて、これから、どんなふうに接すればいいか、関わっちゃいけないんだったら、関わらないしと相談者。

良い子を演じていると誠意の無い調子のいい子になる

結婚してる時も、この子達は良い子だったんだろうねと加藤諦三。
お母さんが、なんて手のかかる子だって悲鳴をあげる時に、子供は前に進める。
その位、成長する為の欲求を満たすのは大変なこと。

お母さんの前でイイ子を演じて、お父さんと相談者と4人の時にもイイ子を演じていると、誠意の無い調子のイイ子になってしまう事がある。
その場その場を上手くやっていく、本当の自分の感情に気が付いて、周りとぎくしゃくすると・・社会的には周りとぎくしゃくするのは問題、だけれども、子供の心理的にみると、子供は自分の感情には忠実、自分を裏切ってない。
だけれども、社会的には非常に問題ないと、非情に上手くいってるようだけれども、子供自身は自分の感情を裏切っている場合には、5年先、10年先に問題がでてくる。

大人の狡さ

加藤諦三は、見極めると、非常に我慢して良い子を演じている感じがする。
一番恐れるのは、大人の狡さを、この時期に身に付けると、本当の友達が出てこない。
いろんな問題を起こしながら、成長していっても、本当の自分の感情と、人と繋がる時は、本当の気持ちで繋がっていく。

そういった、健全な成長ではなくて、非情に周りと上手くやるという、大人になれば、社会で生きていくためには、せざるを得ないということはあるだろうが、子供のうちから、大人の狡さを身に付けると、非情に調子のいい子になることがある。

現実適応し過ぎると周りの大人達を心の中で切る

孫から見て、小さい頃から、父親と母親が上手くいってないことは、分かっていた。
それで、今は母親と一緒に暮していて、父親とも月2回会うという事も、きちんと守られている。
これは現実適応としては、もの凄い見事な現実適応。

そこに相談者が更に加わってくると、あなたとも上手くやるという現実適応をするが、本音は「親父憎らしい」「お母さんは勝手だ」更に、お婆ちゃんも勝手な事言ってるというのが、全部、自分の周りの大人達を、心の中で切っちゃうってことが恐ろしいこと。
ここら辺の判断は、現実に見ないとよくわからない。

解決するには事の本質を見る

6歳と9歳は、手がかかっるのがホント。
手のかからないって事は、おかしなこと。
父親と母親が悲鳴上げてるというのは、逆に安心する。

両親が離婚しているのに、子供があまりにも立派過ぎる。
見事に現実適応できているというのは、相当子供は我慢している気がする。

家に来た時、走って遊びに来て、お線香をあげるような時に、演技してるかどうかを、見極めること。
こういう問題を解決するには、事の本質を見るという事が、最も大切な事。

孫への覚悟

子供達の不憫をいかに軽減するか、祖母として、何ができるか問う事が大事。孫の視点で見て、どのような覚悟で孫を受け止めていくか

孫の視点で見る

遠慮とかは、大人の視点であって、孫の視点で周りのみんなが見てあげなければならない。
大人(父親と母親)が、この状況を作ってしまったのだから、お婆ちゃんの責任ではないけれど、お婆ちゃんが、孫が可愛いからって言うのは、何を言ってるんだという気持ちになってしまう。

大人の勝手によって、子供達に不憫な思いをさせており、子供達には責任はない。
その不憫を、周囲の大人が、いかに軽減してあげていくために、自分は何ができるかっていうことを、自分に問う事が大事。
なので、孫の顔を見たいけど、どうでしょうかっていうのは、ちょっと合わない、ピンと来ない。

絶対に助けてやるという覚悟

真剣に言っていても、大人の狡さに聞こえてしまうとマドモアゼル愛。
子供がたとえ演技していても、お婆ちゃんは、いざっていう時は、きっと助けてくれるという信頼感がなければ、運動会へ行こうが、なんだろうが、関係ない。
だから、お婆ちゃんがやることは、差し出がましい事はできないが、何かあったら絶対に助けてやるという覚悟を示す事。

マドモアゼル愛は、運動会へ行かない方がいいと言う。
何故ならば、奥さん(元嫁)を恨んでいるから、嫌っているから。言葉の端々に伝わってくる。
子供は、その板挟みになってしまう。

不憫に陥った孫をどう受け止めるか

相手にも、お爺ちゃん、お婆ちゃんがいる。
ずっと居るから、会いやすい、場合によっては。
運動会で、会ったらどうする?とマドモアゼル愛。

周りの大人は、自然な対応ができるのか。
その狭間で、子供達はどうなるのか。
これから後、10年間、月に2日も、本当にお婆ちゃんは会ってくれるのか。

お父さんも仕事が忙しいから、今週はいないよとか、酷く傷つきますよね。
月2回しか、今会えないっていう、自分を被害者のように思っているけれど、月2回を、本当に受け止める為に会うっていうことは、大変な事です。
それだって、覚悟がいる。
その時点の話しになっていないことが、悲しい話し。

良いとか悪いとか、会いたいとか会いたくないとか、お婆ちゃんとして、孫をどう受け止めるのか、たまたま不憫に陥った孫を、自分はどう、必ず覚悟して受け止めようとするのか。
ということを、常々問いつつ、孫に接していかなくちゃいけない、立場になってしまったという話し。
その視点で、孫を見ていく。

現実適応と大人の狡さ

母親に対して、本音の部分として良く思っていないのであれば、あまり関わらない方がいい。
あっちにも良い顔、こっちにも良い顔になって、大人の狡さを、小学生のうちから身に付けてしまい、すごく調子のいい子になってしまう。

私も、心して、今後を見守っていきたいと思うと相談者。

子供の視点から、考えてみてくださいと加藤諦三。
「現実に上手く適応してる子が、必ずしも心理的に上手く成長してるわけではありません」

管理人のちょっとひと言

今回は、離婚がベースにある相談ですが、そのまま子育て世代に聴いてもらいたい話しですね。
本当に手のかからない良い子がいる家庭で聞く話、『どこで間違ったんだろう。』
逆に、手のかかる子供がいる家庭は、抑えつけようとする親が多いですね。

こうやって、基本的な事を知っておけば、少し子育ての仕方も、変わってくるかもしれません。

さて、この相談のポイントは、相談者が一人ってことです。
何年前に、ご主人と死別したのか、わからないですが、一人ぼっちだったところに、息子が離婚して、元嫁に親権を取られちゃったら、マドモアゼル愛さんが言うところの、恨んでるって気持ちが湧いてきちゃったんですね。
いつでも会える状態から、月に2回の状態に変わってしまったから。

嫌って当然、離婚した当事者じゃないので、そういった状況を、強引にでも受け入れなきゃいけなくなったちゃったんですから。
そうなると、まあ、いろんな気持ちが湧いてきたでしょう。
余計な事が、したくなる。

面会交流って、対象は父母ですもんね、祖母は関係ない・・・って思ってましたが、例外的な事情があれば、認められた例もあるそうです。かなりハードル高そうなので、残念ながら相談者は、該当しなさそうです。

月2回会うだけじゃなくて、行事にも参加したいし、もし許されるなら、無理してでも会いに行きたい。
さすがに、自制できたようですが、ここで余計な事を孫に言ったんです。
放送では、明かされてませんが、「お婆ちゃんも、見に行きたいなぁ」とでも言ったのか、気を遣わせた事は間違いないです。

『見に来てイイんだよ』

本心だったかもしれないですが、少なくとも『駄目だよ、お婆ちゃん』とは言えなかった。
孫が我慢してるって事に気が付いてるわけですから、その言葉が、どういう気持ちで言われた言葉か、分かってるはずです。

3ヵ月前に両親の離婚を受け入れた9歳の孫。
6歳の孫が、どこまで分かっているかは、疑問ですが、9歳の孫は、両親が上手に隠していたとしても、夫婦仲がうまくいってない事に、気が付いていたと思います。
気が付いてから先、良い子を演じたとしたら、その選択も納得がいきます。

子供の為に、月2回の面会交流の約束を守る母親ですし、そうさせた父親ならば、良い子を演じている子供を見た時、険しかった顔も、優しい顔になったんじゃないでしょうか。
もしかしたらその時、夫婦喧嘩を中断したのかもしれません。
良い子でいたら、お父さん、お母さんが、また仲良くなれるかもしれないと思ったら、演じますよね。

まあ、想像ですけど。

それこそ、演技じゃないかもしれませんが、学校の行事に参加して、離婚した元嫁や、相手の祖父母と一緒になったら、すごく変な空気が流れると思います。
だ~れも、楽しくないですな。
結果、一番後悔するのは、誰なのかってことです。

加藤先生の言う事が正しいのか、マドモアゼル愛先生の言う通りなのか、それは分かりませんけれど、少なくとも言えるのは、子供が大人しかったり、良い子でいる時は、大抵、何かやらかしたか、隠したい何かがある時です

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