娘15歳のリストカットに混乱する母

テレフォン人生相談
自傷行為

テレフォン人生相談2016年5月9日は、今井通子&高橋龍太郎。4日前に娘がリストカットしている事に気付いた母親。二人きりの場所で、詰問しないよう普通に聞いたら、「私が、私の事を大嫌いだから」みたいな事を言う。小さい頃から神経質で繊細な子だったが、兆候はなかった。びっくりして舞い上がってしまった母親、何が悪かったのか、どう対応すればいいのか。

スポンサーリンク

テレフォン人生相談2016年5月9日(月)

パーソナリティ:今井通子
回答者:高橋龍太郎(精神科医)
相談者:54歳女性 夫54歳 娘15歳(高校1年) 息子20歳(大学1年) 4人家族

テレフォン人生相談の読み方・歩き方

放送された相談と回答は、限られた時間内で録音された内容を、カット・編集されたものです。
相談者の背景や現況がカット・編集されることも多く、どちらかと言えば、回答・アドバイス寄りにカット・編集されている事もあるようです。
音声はありませんが、文字起こしから、曖昧な返事や、相槌、繰り返し話される言葉は、極力カットして、なるべく意味が通じるように編集したものになります。
聞き漏らした方、もう一度、内容を確認したい場合に、ご利用ください。

読むテレフォン人生相談

54歳の女性から、15歳の娘がリストカットをしていて、割と神経質で
繊細な子だったのだが、今までそんな兆候とかもなくて、急だったものだから、ビックリして、自分自身、娘との関係を振り返ると、反省する事とかあるので、今後それに、どうやって向き合ったらいいか、という事を相談したくて電話をした。

娘がリストカット

リストカットをしているのに気が付いたのは何時ですか?何か月前とか?(今井通子)
4日前です。(相談者)
あ、4日前、じゃあまだ、ショックがそのまま・・(今井通子)
はい、そうです。(相談者)

それで、夜に寝る時に、「えっ!?」っとか思いまして。(相談者)
で、「それどうしたの?」って、あんまり詰問してもいけないと思ったので、普通に聞いたんですけど。(相談者)
「いやこれ、学校でちょっとぶつけて、何にもない、何にもない」みたいな事、言ったんですけれども、これはおかしいなと思って、ちょっと二人だけになれる場所に行って、「どうしちゃったの?」「何かあったら、お母さんに言って欲しい」みたいな事を言ったんですけど、もう黙っちゃって、下向いちゃって。(相談者)

で、「とっても心配だから、こんな事したら、気持ちも体も傷ついちゃうから」って言ったら、「私が、私の事を大嫌いだから」みたいな事を言ったんですね。(相談者)

で、とりあえずっていっても、薬だけ塗ってあげて、「お願いだから、こんな事しないで、何かあったら・・」みたいな事を言って、「一緒に寝ようか?」って言ったんですけど。(相談者)

「大丈夫、独りで寝れる」って彼女が言ったもんですから、そのまま別々に寝たんですけど、朝起きたら、その上から、またちょっと、結構ひどく、何箇所も、こう切り刻んだような感じ・・切り刻んだっていうか、本当に傷つけた箇所が、30箇所ぐらい上からあったので、やっぱりちょっとかなり私もショックだったので、これは・・みたいな感じで思ったんですけど、それ以外の会話をする時とかは、本当に普通で・・(相談者)

思い当たる節がある

もともとお嬢さんは、一番最初ね、神経質で、繊細なところがおありって仰ってたんだけど、小さい頃からそんな感じだったんですか?(今井通子)
割と独りでいるのが、平気かどうか分からないですけど、構わないというか、一緒に学校へ通う友達が、なんかこう・・意地悪とかするのを・・で、パーっとか走って行っちゃって、すごく運動神経の鈍い子なので、独りで取り残されると、もう私いいわ、独りで行くわ、みたいな感じで・・(相談者)

で、本とか、絵を描くのが好きな子なので、独りで自分で、独りの世界に籠ってるってことが多い子です。(相談者)
今も、お友達は、けして多くないです。(相談者)
ただ、学校へ行きたくないとかは、言わないんですね。(相談者)
今日も普通に出て行きましたし、部活もやってくるから、という感じで、本当にそこだけ除けば、普通にはしています。(相談者)

なるほど、であなたがお聞きになった時に、私が、私のことを大嫌いだからって言ったのは、彼女が、彼女の事を大嫌いってことですよね。(今井通子)
そうです。(相談者)
で、お母さんについては、何か言った?(今井通子)

えーっとですね、何にも言わないんですが、私もちょっと思い当たる節がありまして、ちょっと私も仕事を非常勤でしているんですけれども、イライラしてて、必要以上に彼女にあたり散らしたなっ・・ちょっと感情的に当り散らしたなっていう思いがあるのと・・(相談者)

私の実家の母がちょっと認知症になっていて、私個人的に、いろんな悩みとか、つまらないくだらない事も母にほとんど話して、なんとなく気分を落ち着かせていたっていうのがこの歳になってもあったんですけれども・・(相談者)

それが母に言っても、全然こう、手応えがなく、何を言ってるか忘れちゃったみたいなので、私自身はなんかこう、全然気持ちに安定感がなかったっていうのと・・(相談者)

あと・・兄が、長男ですけども、どちらかというと娘よりは、昔から優秀なんですね。(相談者)
で、私は男と女なので、そんなに言ったつもりはなかった・・ないんですけれども、彼女の中で自分は、お兄ちゃんよりは自分は出来が悪いとか、潜在的な劣等感みたいなのがありまして・・(相談者)

私をもっと見てという訴え

なるほど、そのお母様の認知症云々で、あなたがイライラして、で、お嬢さんに言っちゃった言葉は何?(今井通子)

えーっと、言ったというかもう、「ホントにどれだけ迷惑かけてるの?」とか、あと牛乳を朝こぼした時に、「ちょっと、さっさと拭いて」って言ったら彼女、何にもしなかったので、私が雑巾を持ってきて、床を拭いて、その雑巾で彼女の頭を、ペンとか叩いて、「こうやってやるのに、どうして分からないの!」みたいな、そんな言い方をしたのは、たぶん彼女は傷ついたと思います。(相談者)

それはまあ、お母さんとのやり取りね、お父さんに対しては?(今井通子)
はい、私の主人は、それはもう、私もビックリするぐらいに、ものを言わない人なんですね。(相談者)
けして、関係が悪いとは思わないんですけれども、わりと娘には、普通の娘大好きみたいな父親ではなくって、例えば爪をしゃぶるなとか、姿勢が悪いとか、っていうことは言うんですけど、娘の父親評価というのは、怒る時だけ怒ってなんにも後は褒めてくれないっていうのは良く言います。(相談者)

うん、そうするとその、お嬢さんがリストカットをしているのはなぜかとか、私が私のことを大嫌いって言ってる理由は何かとか、その辺にあなたとしては、何か原因がありそうっていうのはわからないわけね。(今井通子)

えーっと、 1番は、やっぱり自分のことを、認めてっていうか、お兄ちゃんと比べてたりとかじゃなくて、私自身をもっと見てほしいという訴えだったのかなという気はしなくもないですね。(相談者)
もう私がちょっとびっくりしちゃって、舞い上がってて、もうどうしたらいいんでしょう、本当にごめんなさいっていう感じです、娘に対して。(相談者)

という事は、今日のご相談をまとめて言っていただくと?(今井通子)

えっとまあ、何が悪かったかっていう事と、その今後、どういうふうに彼女と接していいのかっていう事と・・(相談者)
まあ、本当に私自身が今、舞い上がって、大混乱しているので、そこら辺を具体的に、もしアドバイスだったらっていうふうに思ってます。(相談者)

わかりました、今日はですね、精神科医の高橋龍太郎先生がいらしてますので伺ってみたいと思います。先生、よろしくお願い致します。(今井通子)

高橋龍太郎アドバイス

今、舞い上がっているというお話で、あの、お気持ちは分かるんですけれども、そんなに心配することはないです。(高橋龍太郎)

あったかい気持ち

ただ、ほっといていいかって言えば、もちろんそうではなくて、それが、彼女の表現なので、あなたがまさにさっき言ったように、私のことをもっと見てというサインなんですよね。(高橋龍太郎)

まぁ、手をかけないで、すくすく育つっていうことを、それからある程度手をかけないと、なかなか素直に育ってくれない子っていうのは、これはもう個人差ってどうしてもあるから・・(高橋龍太郎)
どっかあなたの気持ちの中に、お兄ちゃんはそんなに、手間暇かけないでも素直に育ってくれたのに、この子は何よみたいな気持ちがあるとすると・・(高橋龍太郎)

はい、ありますね。(相談者)
敏感に彼女に反映してしまうし、そのことが私は、要するに自分で自分のことを好きになれないっていう気持ちとして、表現されちゃうので・・(高橋龍太郎)
そうではなくって、兄妹が2人いて、例えばお兄ちゃんが、たまたま学校の成績が優秀であろうとなかろうと、私はあなたのことが、大好きで、あなたが悩んでいるのを、一緒に悩んで解決してあげたいっていうような、あったかい気持ちでそばにいないと、ますます彼女は追い詰められてってしまう。(高橋龍太郎)

ただ、大雑把にお話を聞いていると、あなたがまとまって考えていることは、ほとんど合っているので、そのように実行してくれればいいと思います。(高橋龍太郎)

話を聞いてあげる

友達や何かいたら、友達同士が支えあって、リストカットなんか行かないで済む人はたくさんいるわけだけれど、現実にそういう友達もいないで、それこそポッチ飯みたいに、ひとりで食事してるってことになると、そうすると彼女を支えてくれる人が誰もいないってことになっちゃうと・・(高橋龍太郎)

それは私の責任ですか?(相談者)

いやいや、責任ってことはないけれど、結果的にそうなってしまった、あるいはそういう事が、もともと好きだろうと思っていたので、それに任せていたら、この年代になってくると、それがちょっと彼女にとって負担になってきたってことなんだろうからね。(高橋龍太郎)

お母さんがいよいよ出る出番で、彼女の持っている辛さみたいなことを、よーく聞いてあげるってことが、いちばん大事なこと。(高橋龍太郎)
説教するんじゃなくて、彼女に、言いたいことを全部言わせて、聞いてあげるっていうだけでも充分なの。(高橋龍太郎)

で、さっきからお話聞いてると、お母さんの方はすごくお喋りで、たぶん彼女が、ひと言言うと三言ぐらいなんか喋っちゃうような態度なんだけど・・(高橋龍太郎)
その通りです。(相談者)
もう一切、言わ・・何も言わないで、彼女の言うことを、ひたすら聞いてあげなさい。(高橋龍太郎)

そうすると、彼女はそれだけでも相当癒されるから。(高橋龍太郎)
あのお喋りのお母さんが、こんだけ黙って聞いてくれたっていうだけで、彼女はすごく嬉しいと思うよ。(高橋龍太郎)

あと心療内科とか、連れてかなくても大丈夫・・(相談者)
うんあの、もし、そのお話し合いがなかなか進まなくて、でも、リストカットの回数がどんどん増えてくってことであれば、心療内科の先生のところに、行くって事もありかと思うけど・・(高橋龍太郎)
まだ、そこまでの段階ではないと思います。(高橋龍太郎)

今井通子アドバイス

おわかりいただけましたか。(今井通子)
は・・はい・・そうですね・・(相談者)
私が聞いていて、例えばさっきね、あの、彼女がひとりぼっちで云々みたいな話の時・・(今井通子)

そこも私の責任ですかって言われましたよね。(今井通子)
責任問題でものを考えちゃダメです。(今井通子)
あの・・もうちょっと具体的に仰っていただき・・(相談者)

要するに、自分の子じゃない。(今井通子)
なので、どっからどこまでが自分の責任で、どっからどこまでは学校の責任で、どっからどこまでは父親の責任でっていう話しではないんですよ。(今井通子)

高橋龍太郎2度目のアドバイス

親子の間だから、責任っていうのは、それはある意味で言えば、仕事の関係じゃない。(高橋龍太郎)
・・責任っていう言葉・・(高橋龍太郎)

ね、そうじゃないのよ、だから、感情の交流が・・要するに子供たちの自信って、どっから出てくるかっていうと、お父さんとお母さんに、私は本当に好かれてるんだっていうことだけなの、子供が、自分が、生きていく根拠は。(高橋龍太郎)

で、それが、うまく伝わってなければ、子供は自分自身の、生きるということを、祝福できないのよ。(高橋龍太郎)
だからもちろんあなたが、お子さんを愛してないなんて思わないけれども、あなたの表現が、例えば、責任だとかなんとか建前みたいな、表現の仕方しかできないとすると、子供には祝福されてるんだっていう気持ちが伝わらないよ。(高橋龍太郎)

仕事の関係じゃないんだから。(高橋龍太郎)
母親、業をやってるわけじゃないんだから。(高橋龍太郎)
母親っていう、その愛着を、子供にあげるっていう、それこそ役割を、あんまり仕事ふうに考えすぎると、そういう言葉になっちゃうんでね。(高橋龍太郎)

もっと感情的な交流、あるいは、娘さんの事を、大好きだよって・・(高橋龍太郎)
辛いなかでよくやってるよねっていうような、そういう気持ちが、うまく伝えてくってことは、あなたの役割。(高橋龍太郎)

今井通子まとめ

おわかりいただけましたか。(今井通子)
はい、なんとか、わかりました。(相談者)
うふふ・・(今井通子)

なんとか、して下さい。(今井通子)
心療内科行こうとか、次はどうしようっていう、業務的な考え方じゃなく・・(今井通子)
で、あとはその、指標としては、それでもなおかつどんどんリストカットが増えたりするっていうようなことになっちゃってから、心療内科とか、専門科にって考えればいいわけで・・(今井通子)

今のところは親の愛でなんとか頑張って。(今井通子)
はい、分かりました。(相談者)
はい。(高橋龍太郎)
はい、どうもありがとうございました。(相談者)

管理人のちょっとひと言

本人、分かって言ってるじゃない、娘は自分をもっと見て欲しいと訴えてるって。
それを、相談する人、話せる人が居るとか居ないとか、関係なくないか?
話せて、解消できる人も居れば、出来ない人もいる。

そんなのは、個人差の問題で、責任云々って話しじゃない。
結果として、娘に寄り添えていたかどうか・・・娘がそう感じていられたかどうかってこと。
娘がそう感じられるような、寄り添い方を、考えて実行すればいいだけ。

もちろん、独り善がりにならないように、気を付けてね。
母親は、人の話しを聞いてないから、自分勝手な寄り添い方を、思い込まない事。
たぶん、やっちまうだろうけど。

逆のパターンも、あるだろうから、そこも注意しないといけないかもしれない。

それで、この相談者である母親、逃げたくって仕方ないんだな。
自分の母親が認知症になってしまって、何でも相談することで解消していたのに、できなくなってイライラしてとか。
つまり、母親に依存してたんだけど、できなくなって、他に逃げたくって仕方ない。

だから、彼女を支えてくれる人が誰もいない、に反応したのさ。
依存してる、自分がいるから。
言い方悪いけど、それぐらい自分で探せよ、私は関係ないってこと。

で、依存先がなくなってしまったから、次は心療内科なんだ。
そこへ通院させれば、自分が依存されることもないし、心療内科に逃げることができると考えた。
電話したのだって、そうなんだよね。

ま、はっきり言って、自分が娘と対峙するのが、怖いのか、嫌なんだな。
「責任」について、今井先生から高橋先生が説明するけど、ざっくりカットされてる。
本人、そこが分かってない。

この人自身に、いろいろ問題ありそうだけど、とりあえずは娘に寄り添ってやって欲しいね。
まず自分が逃げないこと、そうでないと、娘には伝わらない。

スポンサーリンク

コメント

この記事へのコメントはありません。

コメントする


※メールアドレスは公開されません。

Comments links could be nofollow free.