テレフォン人生相談 2013年10月18日(金)
パーソナリティ:今井通子
回答者:三石由起子(作家・翻訳家)
22歳女性から、母親が少なくとも三日に一回、連絡をしてくる。7ヶ月の息子の子育てもあり電話の相手もしていられない。どうすれば子離れしてくれるのだろうか?
目次
子離れしてくれない母親
相談者は22歳女性、夫は27歳、7か月になる男の子がいる。出来婚で結婚して1年目の三人暮らし。
実家の母52歳と父54歳は別居中、18歳の弟は学生で母と暮らしている。
夫の家族関係も複雑で、義母が一人家を出て行った状態で離婚している。
母親との関りについての相談
(※終始、バックに赤ちゃんのご機嫌な声が聞こえてきますよ)
離れ暮らしている別々の家庭なのに、未だに三日に一回、もっと頻繁な時もあるが、しょっちゅう電話が掛かってくる。
「あんた今、どんな感じなの?」
「家計はどうなの?」
孫が可愛くて仕方ないので、よく電話を掛けてくる。
自分の仕事の愚痴をこぼす。
電話の相手をしょっちゅうしていられない。
友達がいるなら、友達に頼って欲しいと言っているが、なかなか子離れしてくれない。
どうしたら離れてくれるのかな?っていうのが今日の質問。
今井通子の聞き取り
今井通子:あなた、結婚何年目?
相談者:結婚・・え・・1年目ですね、ちょうど。
赤ちゃん:うーん。(ナイスタイミング)
今井通子:この結婚については・・ご両親、もしくは、ご家族両方ともね・・の、納得した結婚なの?それとも・・なんか、あなたが・・お母さんの反対を押し切っちゃったの?
相談者:うーん・・というわけでもないんですけど、要は出来ちゃった婚だったので・・向こうの母親も・・相手の事も知らないまま・・
相談者:わたしらはまぁ結婚・・ま、一応、話はしたんですけど。
相談者:まぁ、妊娠が先になっちゃって・・っていう感じですね。
今井通子:でぇ、結局、お式とかはせずに?
相談者:そうですねぇ、まぁ式は、まぁしたかったんですけれど、経済的な・・問題とか、あとぅ、ま、うちの旦那が・・
相談者:旦那の家庭が、まぁ、離婚していたり、まぁちょっと、いろんな複雑な理由があって、結婚式は挙げてないです。
今井通子:じゃあ、お母さまも、あなたのお父さまも、もしくは義理のお父さん、お母さんも、あなた達と正式になんか結婚式もしないから・・
今井通子:例えばお子さんが生まれたときとかの・・いろいろな行事とかにも付き合っていないわけね?
相談者:とりあえず、うちの父親も、向こうの旦那の父親も、なんか無頓着・・な感じで、あんまり、なんかそういう式とか別にいいんじゃないかみたいな・・とこがあったりで・・
相談者:母親は、「まぁ、挙げた方がいいんじゃないの?」とかしょっちゅう言ってて・・
今井通子:そうするとお母さんが一人で、あなたのお母さんがね。
今井通子:あの、ご主人の方のお母さんはどうなの?
相談者:まぁもう・・母親の方が、もう・・出て行っちゃったかんじで、でぇ、***・・はい。
今井通子:あのぅ・・交流もないわけ?
相談者:はい、**もないし、別に、孫の顔も見せに行っても、別になんかドライな感じなので、そんなに・・はい、うん。
今井通子:あ、でも見せに行ったの?・・ちゃんと。
相談者:一応、見せには行ってます。
今井通子:ああ・・ほう・・偉いねぇ。
相談者:いえいえ(照れ)。
今井通子:うふふふ・・でぇ、ご主人は何て言ってるの?
相談者:まぁしょちゅう電話もかかってくるんですけど、その電話も、出なかったらいいとか・・もう相手にしなかったら、自然と、かかって来なくなるんじゃないか・・みたいな・・言ってて。
相談者:でぇ、わたしも、簡単な用はメールで済ませて、どうしてもしなきゃいけないようなことは、電話でっていうふうに伝えたんですけど、まぁ・・最初はそんな風にしたがって、メールとかしてきてたんですけど、まぁそれが・・うん・・
相談者:またいつの間にか電話になって、変わりなく・・今も続いてるっていう感じですね。
今井通子:じゃあそうするとね、ご質問をもう一回、繰り返して、おっしゃってくださる?
相談者:自分の母親との関わり方について、いっぱい電話とかかかってくるんですけど、もうなんとか、離れたいので、ちゃんと離れられる方法を、教えて欲しいと思います。
三石由起子アドバイス
7ヶ月(赤ちゃん)は一番面白いところ、なので一生懸命育ててください。
母親の事で困っているということだが、これはあなたの問題。
というのは、7ヶ月の子供というのは・・
午前中はいい空気を吸わせるため、毎日外にお散歩に連れていかなければいけない。
そういう時は、電話に出られないはず。
午後は、お昼寝させる。
お昼寝の時間は、電話に出ちゃダメ、うるさいから。
音を絞る、コンセントを抜くくらいのことをする。
歌を聴かせる。
テレビの幼児向け番組(午前中)をビデオに録っておいて、見せる時間が必要。
夕方、もう一度お散歩に連れていく、短いお散歩。
あなたがこれを確実にやっていれば、親の電話に出ているはずがない。
あなたが悩んでいるのは、あなたがやるべきことをしていないから、あなたは暇をしている。
だから、母親の電話に出ないということが、罪悪感になって残ってしまう。
わたしはどうぜ暇しているのに、どうして母親の電話に出ないのか?
ビシッ!と、電話に出ないという態度がとれない。
その取れない理由は、あなたがやるべきことをやっていないから。
発想を変える
やるべきことをやっていないからこそ、母親の電話に出ないことが罪悪感になっているから悩みになっている。
子供をちゃんと考える。
子供の為に、この時間はこう、この時間はこう、この時間はこうと考えれば、電話に出るのがいい母親じゃない。
あなたが大事にしなければいけないのは、母親ではなく7ヶ月の坊や。
その自覚をきちんと持てば、はねつけられるはず。
例えば、ご主人が帰ってきた後、夜の電話は・・家族の話をしたり、その日のことをお互いに情報をやり取りする時間なので、他人の電話には出ないと決めればいい。
まずしなきゃいけないこと。
必ず留守番電話にすること。
留守番電話にして、鳴っても出ない。
居ても出ない(居留守)、すると、大事な用の人は吹き込んでくれる。
それから、後でかける・・その時でなく、時間を決めておく。
あなた、朝から晩まで電話に出られる状態にいる。
そこが大問題。
それが、母親に意地悪してるような気になるし、うるさいなと思いながら、悪いなという気にもなる。
悪いなという気が起こるというのは、あなたが母親としてやるべきことをしていないから。
三石先生の子育て
朝から晩まで歌を歌っていた。
童謡を歌ったり、子供番組を繰り返し見せたり、散歩に連れて行ったり、わかろうがわかるまいが本を読んでやったり・・十分にわかる、赤ちゃんと言えども。
まず、罪悪感をとるために、あなたが良い母親になること。
今、あなた、良い娘をやっている場合ではない。
新しい家庭が出来て、あなたが大事にしなければいけないのは自分の家庭。
あなたがすべきこと、いい妻であり、いい母であること。
そこい外敵のように母親の電話が来る。
それが、自分の家族のコミュニケーションを邪魔するものであったり、自分の息子のお昼寝を邪魔するものであったら、断固として拒否できる。
あなたは母親の自覚が足りない。
娘の自覚が強すぎるということ。
体制を建て直し、あなたの心の中の話、子供を守らなければいけないと考える。
母親の電話に出ていたら子供は馬鹿になる。
その時間、子供は放ったらかし。
子供を中心にして動いていたら、母親の電話に長く付き合っていられるはずがない。
気を引き締めて、やるべき母親の態度を見せたら、お母さんはそれを邪魔しようとは思わないはず。
母親、あなたが退屈してるだろう、寂しがってるだろう、じゃあ、電話でもかけて、仕事の愚痴でも言うか、話題もないしって感じだろうと思う。
母親の問題ではなくて、あなたの母親としての問題。
今井通子まとめ
笑いながら「おわかりいただけましたか?」
今井通子:でも今ね、三石先生の言う事、あってると思うんだけれど。
今井通子:今のその、お子さんの声、ずーっと聞いていると、お母さんすごい、お子さん大切に育ててるよね。
相談者:そうですね、もう大事で、本当に。
今井通子:うん、いい、お声してる、赤ちゃんが。
相談者:そうですか(喜)、良かった(嬉)。
今井通子:うん。
相談者:はい。
今井通子:でぇ、満足してる、赤ちゃんが。
相談者:はい・・はい。
今井通子:うん、なのでぇ・・そんなにあの、母親として失格じゃないからね。
相談者:はい。
三石由起子:(笑)
相談者:はい(嬉)。
今井通子:それだけは、あのぅ、自分で自信持っていいよ。
三石由起子:うん。
今井通子:うん。
相談者:あ、そうですか(嬉)。
今井通子:その、失格じゃないからこそ・・娘しなきゃならないところに、ストレスを感じてぇ・・
三石由起子:うん、うん。
相談者:はい。
今井通子:電話をして下さったんだと思うので。
三石由起子:うん、うん。
相談者:ああ・・
今井通子:三石先生の言葉でね。
相談者:はい。
今井通子:まぁ、自信を持てたんじゃないかな。
相談者:そうですねぇ・・
今井通子:うん。
今井通子:二人の子なんてことをね。
相談者:はい。
今井通子:ちゃんとあのぅ、わからせて。
相談者:はい。
今井通子:うん、ご主人にも協力してもらえばいい。
相談者:あっ、はい。
今井通子:大丈夫ね?
相談者:あっ、はい。
今井通子:はい、それじゃあ。
今井通子:失礼しまぁーす。
三石由起子:頑張ってくださぁーい。
相談者:はい、ありがとうございましたぁ(笑)。
今井通子:はい、失礼しまーす。
相談者:はぁーい。
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