テレフォン人生相談


テレフォン人生相談2019年7月24日(水)
パーソナリティ:ドリアン助川
回答者:高橋龍太郎(精神科医)
36歳男性から、小さい頃から漠然とした虚しさ不安感をずっと抱えてきた。くたくたになるまで仕事を頑張っているが、自分の中に残るものがない。疲れ果て、新たに始めようと思っても、一人の時間になると、また同じ所で躓く。この先が不安でしょうがない。

目次

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5分で読める今日のまとめ

相談者は36歳男性、現在はアルバイトをしている。

小さい頃から、割と漠然とした虚しさみたいなものとか不安感というものを、結構、抱えている。
現在、今36歳、なんだかよくわからない虚しさみたいなものを感じながら過ごしてきた。

仕事をくたくたになるまで頑張っているが、自分の中に残るものがなくて、自分の中で、疲れ果ててしまい、転職をして、新たなところで始めようと思い、意気込んで行くが、結局、一人の時間になった時に、「なんだろうこの人生の虚しさは?」というところに行きついてしまい、同じところで躓いて、仕事も続けられず、次に行くということを繰り返してしまって、この先が不安で不安でしょうがない。

ー虚しさと対峙し始めたのはいくつぐらいから?

相談者:高校生ぐらいの頃からですかね。

ーなにかきっかけはありましたか?

相談者:父がかなり教育に厳しい人。
中学時代、あまり勉強が出来る方ではなかったが、「このままでは、お前、どこも行けないぞ」と脅しをかけられたこともあり、睡眠時間2、3時間になるまで勉強に集中して、進学校に進学出来た。

そこで力尽きてしまった。
自分がなんで、ここまで頑張ってきたのかという、達成感みたいなものが感じられないまま、中学時代の劣等生から、挽回しようとした短期間での集中力の反動が来てしまい、そこから毎日、毎日が疲れている状態になってしまった。

大学まで行ったが、大学卒業、就職シーズンの時に、一気に自分の中で線が切れたように感情がなくなり、鬱状態になった。

原点は高校生ぐらいから。

ー先ほど、転職とおっしゃいましたが、何回も転職してる状況ですか?

相談者:新入社員で入った仕事から、身体が動かなくなって一年間、入院生活をして・・

そこから再就職に向けて、仕事を始めて、そこで3年ほど続けて、また同じように躓いてしまって、また次のところへ行き、辞めて、現在は正社員ではなくアルバイトになってしまった。

それも自分の中で、情けなくというふうに思ってしまっている。

ー今は、精神科の病院に通ったりはしてないんですか?

相談者:月に一度、お薬を貰う程度。

ーそれは主に鬱のことで?

相談者:そうですね、鬱と、気分が変調しやすいので、安定剤を。

ーなにが足りないんだろうね?
たくさんの人が、満ち足りた人生を送っているわけではなくて、みんな何か足りないんですよ。

みんな何か足りないし、虚しさ抱えているし、だけどあなたがひょっとしたら、今は穏やかな声で話しているけれども、追い詰められている夜もあるわけでしょう?

そこまで来た、突破口というか、それがまだ見えてこないわけね?




高橋龍太郎アドバイス

ー一年間入院した時に、どういう症状が、入院して、こういうところを、こう変えていきましょう・・っていうようなところで、一年間の入院になったの?

相談者:入院自体は三ヶ月で、その後、復職プログラムっていう病院の中のプログラムで認知行動療法という形で受けさせてもらって、タータルで復職までに受けたのが一年、二年かかったっていう感じですね。

ー認知行動療法をメインに、復職プログラムをやった時に、過去の振り返りをやって、それから職場に合わせて、自分の取扱説明書みたいなのを作ったりするわけだけど、その時に振り返ったポイントと、自分が職場環境、社会に自分を順応させていくときには、どういうことがポイントっていうふうにプログラムではまとめあげたの?

相談者:父がかなり教育に厳しいというか、絶対的に人間としてこうあるべきというのがあるので、父親の考えと、あなたの考えは、まったく別なものっていうことで、自分自身も形にこだわらず、自分の感情から出る、こういうことが楽しかった、こういうことが嬉しかった・・っていうのを、素直に表現していくっていうことが、ちょっとずつ出来るようにはなった。

ーその時に、ベキではなくて、あなたの本音で、自分が小さい時から、自分の成長期を振り返った時に、自分は、どんなときが楽しいっていうふうに、その場ではまとめていったの?

相談者:人の為に何かを、自分が表現することが、誰かにとってすごく感動してもらえるような、例えば、絵を描くことであったり、なにか表現をすることで、人が喜ぶことっていうのが、実は自分としても喜びになるんだな・・っていうことに気付く。

そこで、人の話を聞くっていうことも好きだったので、その人が、どういう事を考えているか・・っていうのを自分が聞き取り、人が喜ぶための自分、表現というものをしていきたのかな・・っていうのに気づいて・・接客の仕事に入った。

販売接客、そこではお客さんのお話を聞いて、「こういった物が欲しい」というのを、自分なりに分析し、「こういったものがありますよ」というのをご案内して、喜んでくれるというのが、自分の中で喜びになったっていう・・とこで、仕事としては接客の仕事は向いているのかと思って、続けてはいたのだが・・

でもやはり、自分一人の時間になった時に、ちょっとした成功体験があっても、なにか帳消しになるように自分の中に、「だからなんなんだ?」っていうふうな思考が、一人になると入ってきてしまう。

ー方向性はそれで間違いないと思う。
あなたの中の、人に奉仕する気持ちとか、あるいは人の心をカウンセリングするカウンセリングマインドとか、優しそうだしそういう領域が、あなたの中の基本的な領域だと思うし、本来そこに、あなたは満足感を得られるんだろうけれど・・

ーまだ、年齢的に十分若い。
あなたがそのつもりでいれば、いろんな領域がある。
例えば、少し鬱に苦しんでいても、少し絵が描けるので、スタッフが少ない学童のサービス、特に男性が少ないので、幼稚園児とか学童の人を相手に、絵を描きながら学童と一緒に遊ぶ、そういう領域で自分が持っている気持ちを前に出していって、小さな子だけれども感謝されて、症状がメキメキ良くなっている人がこの間いて・・

ー病気とは言いながらも、人との繋がりの中で人間は回復していくから、逆に言えば、あなたにとって一番・・危機は、家でポツンと一人で居る、それが一番あなたにとってリスキーだから・・

ーそういう時は、自分の内側に入り込まないで、外部の世界のもの、本でもいいし、音楽でもいいし、自分のネガティブな内側と対話するんではなくて、外部にある、そういう自分を何らかの形でブラッシュアップしてくれるような、そういう存在といつも対話するようにしてると、エネルギーを失わないで済むよ。

ーいろんな、人の為に尽くすことって、今の世の中、たくさんある。
そうやって、外部とのつながりと、お家(うち)に帰っても、外部とのつながりを忘れないような仕組みを身辺に置いておくことがすごく大事。




ドリアン助川まとめ

ー単独で存在し得るものってないんですよ。
存在は全部、何らかの関連性の中にある。

ー自分探し、とてもいい言葉のように言われているが、自分の中だけ覗いても、暗い穴が見えるばかりで、虚無がやって来る。
単独では存在できない。

ーあなたが一人になると、全部がひっくり返ってしまうというのは、一人で自分の心の中だけ見てるから。

ーあなたが好きな物、接したい物と、どんどん接していけばいいし、あなたの敵はいないし、そうやってちょっと視野を切り替えてくれると、いいかなというふうに思いました。

相談者:ちょっと自分の一人の時間をそういった、感動できるものに触れていきたいなと思います。

ー感動が義務になっても辛い。

ー楽しいのを身辺にまず集めなさい。
感動なんて考えたら大変だから、面白そうなのをとにかく集めなさい。

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