テレフォン人生相談


テレフォン人生相談2019年7月25日(木)
パーソナリティ:柴田理恵
回答者:大迫恵美子(弁護士)
50歳男性から、4、5年前、高齢者の運転で右手首を負傷、当てた、当ててないで揉めるも、事故を認めて示談になる。翌年、弁護士から自賠責で事故が認められず、示談が破棄され、不当利得で裁判になる。結果的に事故は認められるも弁護士費用で30万の借財に、なんとか回収できないものか。

目次

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5分で読める今日のまとめ

相談者は50歳男性、妻41歳、娘16歳。

相談は、交通事故の関係。
一旦、示談が済んだのに、その一年後に示談を破棄され裁判を起こされる。

今から4、5年前の正月に、不在時の宅配を受け取りに荷物受取センターに行った折、入口脇に止まっていた高齢者運転の車がイキナリバックしてきて、右手首を負傷する。

当初は、当ててない、当たってないと主張していた高齢の運転手、三週間ほど経って、相手の保険会社から連絡があり、病院の通院の面倒を看ると半年間の治療を行う。

半年後、治療打ち切り宣言をされ、まだ痛むため自費で三ヶ月治療し、その年の秋が深まった頃、症状固定をした。

示談を取り交わし、示談金を少額だがいただくも、翌年の年末に、先方の弁護士から連絡が来て、裁判になる旨の連絡があった。
翌月、訴状が届き、事故として認められず、保険会社が自賠責の回収が出来ず、病院の費用、示談金、約120万円を不当利得ということで、返せと訴えを起こされた。

事故の後、警察にも届け、実況見分もして何も問題はなかった。

結局、当ててないと、高齢者の運者が再度言ったことで、自賠責が認められず、訴訟内容は示談を破棄して提訴に踏み切るという内容だった。

今日の相談、あれから時間が経っているが、訴訟は全面的に勝訴となったが、自身に経済的な恩恵は何もなく、法テラスでお願いした弁護士に対する報酬で、約30万近くの借金が残った。

相手は、事故と認められ判決が出たので、それを元に持ち出したお金、120万ちかくは回収できたが、裁判では負けたが、国からお金が出たことになる。

自分としては、怪我をさせられた上に、裁判を起こされたことで、弁護士費用の30万ほどが持ち出しになってしまっている。
それが納得できないので、法律的な面でアドバイスが欲しい。




大迫恵美子アドバイス

とんだとばっちりでしたね。

ー事故の話としては決着がついており、事故による損害は賠償してもらっているが、今回、新たに提訴されて、本当に事故かどうかを争われ、自分の防御の為、弁護士費用がかかった。
その部分の損害が、どうなんだ?という話。

相談者:わたしはやましいことはない。
きちんと自分の意見も裁判官の前で述べて、結果的には全面的にわたしが勝ったことになったが、何の経済的な利益もなく、逆に借財が残った。

ー非常に難しい話。
今回の事がなぜ起こったか?
自賠責がおりないので、保険会社が裁判をした理由は、あなたに負ける為に裁判をしている。
それがないと、自賠責がおりないから。

ーあなたを訴えることによって、あなたが嘘をついたから保険料を払ったと言って、しかしあなたが事故を証明してくれることで、負けることになる。
すると、自賠責の方が間違っていたことになって、自賠責からお金が出て来ることになり、保険会社は、あなたに勝つ必要はなかった。

ーどちらでもいい、あっさり勝つことができれば、あなたから取り戻すだけの話で、負けても自賠責からもらえるため。

相談者:わたしとしては、やられ損みたいな感じの裁判だった。
慰謝料とか、取り戻す訴訟とか、できないものなのでしょうか?

ーとても難しい。
裁判をされるということは、法治国家には裁判をする権利がある。
裁判をされた時、自分で防御して自分の権利を守るという要素はある。
人はおかしいと思ったら訴える権利がある。
逆に訴えられた人は、裁判で戦わなけらばならない。
その裁判を行う為に、弁護士費用が発生するが、それは自分の権利を守るためには仕方のない費用となる。

ーただの嫌がらせだけで、何の根拠もなく、ただ困らせようと思って悪意を持って訴えてくるようなものについては、これは不当訴訟になり、裁判を起こしてくること自体が不法行為として、そういう時には、かかった費用を弁償しろというようなことは出来るが・・

ー今回の場合、保険会社の不当利得返還請求訴訟が、あなたに対する嫌がらせとか、あなたに対して困らせる為にやったとか、全くの不注意で、損害をかけるだけの訴訟とかは言えないと思う。

相談者:訴状の内容では、示談を一方的に破棄してと文面であったが、今回、勝ったことで示談も生きてくるということになるんですね?

ー判決を見てないので、どういう主文で争われたかわからないが、おっしゃったことなら、示談してあなたに保険金を払ったけど、これは交通事故から発生した怪我じゃなかったから、保険金を払ったのは間違えだ、お金を返せ・・という裁判だと思う・・すると保険会社が負けたということになれば、保険会社の主張は通りませんよということが確定したので、元の状態に戻っただけ。

ーお気の毒だと思う。
一旦成立してたのに、実は事故じゃなかったって保険会社に言われたことは。ただ、保険会社としても、自賠責との関係で、白黒つけなきゃいけなかったので、あなたを訴えた。

ーすると、保険会社が不当なことをしたとか、保険会社が変なことをしたとは、なかなか言い難い。
誰に責任があるのか?ということになると、若干は自賠責に責任があるのではと、浮かぶが、そうはいえ自賠責も、疑わしいことがあったので払わなかった事実があると思う。

ーあなたの事故は、難しい事故だったので、そういうことが起きてしまったのであって、誰の責任とも言えないとなると、自分の権利を守る為につけた弁護士の費用は、重い病気にかかったとき、なんで俺だけ重い病気にかかったんだ・・と言ってもしょうがないのと同じように、自分の権利を守るコストとして、負担せざるを得ないものじゃないのかな・・っていうのが、電話を聞いていて感じること。

相談者:示談してからなのか?あれから随分経っているので、裁判をするにしても、慰謝料請求で保険会社を逆に訴えることが出来たとしても、時間が経っているので時効ですか?

ー何時の事かわからないが、4、5年と言っていたので、悪意の不法行為とか、そういうものは3年で不法行為になる。

相談者:いい勉強をしたと思って・・

ーちょっと不運なお話だが、人間は自分の権利を守るため、コストがかかるということは、覚悟しなければいけない。

柴田理恵:これを一つの勉強と思って生きていくしかない。

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