テレフォン人生相談2019年8月2日(金)
パーソナリティ:加藤諦三
回答者:大原敬子(幼児教育)
47歳女性から、今後、夫婦生活を続けていくかどうか?という相談。自分の気にし過ぎる性格に、夫はひとことで終わってしまうと言うが、加藤諦三から、あなたは自己拡張型と指摘、大原敬子から素直じゃない性格を突かれて泣き始める相談者。
加藤諦三氏の〆の言葉『素直さは人生の財産です。』
目次
5分で読める今日のまとめ
相談者は47歳女性、夫は55歳、子供は二人、長男24歳、次男20歳。
今後、夫婦生活を続けていくかどうかで悩んでいる。
夫と上手くいっていない。
わたしが気にし過ぎる性格というのもある。
(夫の)「気にし過ぎだから」の一言で終わっちゃう。
近所付き合い、人間関係的なことが主なこと。
わたしが、「こういう事を言われた」
うちは男の子二人なので、「女の子いると、いいわよ」というのを、同じ人から何回も言われたりだとか、その言われたことに対して、ずっと、考えちゃう。
わたしが言ったこと、全部、「くだらない」・・っていうか、「そんなこと、考えてないで、楽しい事、考えればいいんじゃないの?」ってこととか言われる。
ーそれだけですか?そのほかに何か?
外部の人から、言われた言葉に対して・・
わたし、落ち込みました・・
それにより、家の中の空気が暗くなった。
「家の中、暗くするんじゃないよ」
夫婦喧嘩みたいになっていっちゃう。
親が、長い別居生活の状態で育ってきた。
最後は、母親と兄弟で暮らしてきた。
そこを言われる、わたしの母親、「男を馬鹿にするような言い方をする」・・それ、同じだ・・みたいなことを言われてる。
ーあなたのお母さんが、男を馬鹿にするようなことを言う。
あなた自身もそうだよと・・夫が言うということ?
「あ、はぁい」
わたしの、母親が悪い・・っていうふうに、この間、言われた。
なにもわからない、一緒にも暮らしてない人間に、そこまで言われなきゃいけないのか?
ーその事の方が問題でしょう?
なんで、それで上手くいかないんだということを、あなたが最初に言わないのはなんでですか?
ーあなた、小さい頃から、いろんなことで人から責められることが多かったんじゃない?
ー相談してきてるのに、相談者に一番大切な事を隠して、例えば、「気にし過ぎる性格、どうしたら直る?」っていうような、話になったら全然違うよね。
ー自分の性格に原因を持っていってますよ。
自分の性格のところを言われる。
わたしの性格が、原因してるのかな?
ーこれなんでこだわるのか?
あなたを理解する時、基本的に重要な点。
上手くいかない事を原因を、自分の側に持ってきている「自己消滅型」なのか、相手方に原因を持ってきている「自己拡張型」なのか・・これは全く違う。
ー今のあなたの話だけでいったら、ホントのあなたと違ったイメージを持って、話をしていただろう。
だけど、最後の方で、生い立ちが違うんだと言い出して、本当のあなたは「自己拡張型」の解決の仕方をするような人。
ー自分を「いい人」に見せながら、相手を徹底的に批判している。
ー話の内容を聞いて、その人がなんでこの話をしているのか・・っていうことを、見抜く力、抜群の幼児教育研究の、大原敬子先生がいらしてるので、伺ってみたいと思います。
大原敬子アドバイス
相談者:はぁーい。
ーまずあなたはね・・ほら、「はぁーい」・・これはあなたの感情なんです。
「はぁーい」と言ったのは、お母さんの時、夫との関係で。
それまでは、「そうですねぇ」・・がとても多い。
ー「そうですねぇ」・・あなたがそうおっしゃるのなら、そうかもしれませんねってことで、誰が問題を出したのかわからなくなってしまう。
「あなたが言ったんですよね」・・自己拡張、「そうですねぇ」「そうかもしれません」で、あなたは収めてしまう。
ーこれがあなたの手法。
ー本当に好きな夫に、ストレートに行かなくなってしまった原因です。
ー次に、あなたはいろんなことを喋る。
その時、あなたは、自分のこと決着をつける。
「そうですねぇ」って、「だいたい、こういうこと始まるんですよね」って、評論家になってしまう。
ー自分で全部、答えを出してしまっている。
あなたは自分で火を点けて、「火が点いたんですよねぇ」って言うんです。
ーで、「いや、あなたが点けたんですよ」って言うと、「でもそれは、火が恋しかったから」ってやってしまう。
ーどんどん、どんどん、話が、被害者になったり加害者になったり。
真面目に聞いてる方が、わからなくなっちゃう。
ーあなたの琴線に触れたときに、「はぁーい」って怒りの声になるんです。
これがあなたの本質の中にあるものです。
わかります?
相談者:うーーーん・・
ー「うーーーん・・」・・「そうです」、言わないでしょ、認めたくないからね。
「うーーーん」・・馬鹿じゃない、あなたは。
ちょっと自分に被害が行くと、「そうですねぇ」・・
加藤先生がおっしゃるなら、「ああ、そうかもしれません」
ー例えば、自分に非がない。
相談者:うーーーん・・
ーそれがあなたの性格です。
簡単に言えば、あなたは夫に甘えたいんです。
ところが、自分から甘えたいということが言えない。
あなたの本質はですね、「こういうこと言われちゃって」って言われた言葉。
ー「女の子がいればね」って言われた。
これは、あなたが夫に、一番求めてるものです。
「近所の人に、こういうこと言われっちゃって」
夫は、「ああ、ああ、ああ、いいんじゃない、放っておけよ」って言われたら、そういうことじゃないのよ・・って、あなた思うわけですよ。
ー「なんだ君、そうやって近所の人に言われたんだ」って、「僕になにか出来ることあるかい?」って、肩でも抱いてくれたらならなかったんです。
ー「女の子がいればね」って、言われちゃった、わたし・・って、あなたが夫に言いました。
夫が、「いいじゃないか、君が生んでくれた二人の子供がいたよ」って、「僕はこれで十分だよ」って、抱いてくれたら、あなたはこんな性格にならなかったんです。
ーあなたが求めてる、今日の相談はここなんです。
離婚したいなんてないんです。
夫が、わたしが求めてることを、気付けば夫は好きなんです。
今日の相談内容は、夫に甘えられないってことです。
今後、このままいってしまったら、もう、夫とはやっていけないわよ・・って、離婚するわ・・っていうように、自分が、「はぁーい」って、あの声です。
で、電話したんです、今日、違います?
相談者:甘えちゃいけない・・って言い方、アレなんですけど。
ーはい、逃げない、ちょっと置いといて。
じゃあ、聞きます、甘えたいんでしょ、夫に。
それを、夫は気付かない。
ーだんだん、だんだん、夫がイライラする。
話をすればするほど、夫が、「もう、君のお母さんに似てるよ」と言われて、カチンときたんです。
ーお母さんに似てるの嫌じゃないんです。
お母さんと、お父さんの関係になることが、恐れがあなたの怒りに変わったんです、今日。
あなたは今日の相談は、夫に甘えられない事が、寂しかったってことじゃないですか?
相談者:寂しいというよりは、理解してもらいたい。
ーそんな綺麗事を言わないで、理解云々って。
わたし、あなたを理解してるじゃない。
ーそれじゃあ、あなた満足ですか?
相談者:えっ?理解してもらえてるんですかぁ。
ーもらえてるからあなた、今、しゃべってりじゃない、どんどん。
既に、甘えたいの距離に、近づいてるんですよ、あなた。
ーなんか、エサ釣ってるみたい、わたし。
「おいで、おいで、おいで」で、で、それであなた、「うん、甘えたいんじゃないんです、わたし、甘えるって言葉嫌いなんです。」理解して・・
相談者:嫌いじゃないです・・嫌いじゃないです。
ーで、どっちなのあなた?
相談者:その、甘えるとかいう言葉が、嫌いとかじゃなくって・・
表現が下手糞なんですよね。
ーで、なんです?愛して欲しい?
間違えてますか?わたしの推測が?
相談者:これが、この性格、こう言うのが・・素直じゃない・・っていう、言われるのを・・が、その辺がわからなくってぇ(涙声)
相談者:わたしも悶々と、ずっと悩んでたんですけど。
なんかよく、自分と向き合いなさいって言うじゃないですか。
で、もう、こんな歳になって、自分の事すらわからない、自分が、情けなくって(泣)
相談者:それでなんか・・ぅぅ・・世間とも上手くやっていけない・・(泣)
っていうことを、言われて。
相談者:ううう・・ズッ・・それだったらば・・一回、子供も成人したから、一人になって、ほんとに自分が出来ていけいなのか、試してみようかな・・ってところがあtったんですよね。
ーわたしは寂しんですよね、ほんとは、好きです・・とか言えたら、どんなに楽だろう・・って、言えないこのわたしが、苦しんでるんです・・ってことが言いたいんでしょう?あなた。
ーまず一つ、素直じゃない。
ー「好き」って言われた時に、人は不愉快って絶対に言わないんですよ。
あなたはこれから、絶対に身につけること!47歳!
ーいい?「好きだ」とか、「いい人ね」とか、「ありがとう」
これが言えなくちゃ・・今、涙した、初めて。
一つ、壁はとれた。
相談者:ズッ・・ズッ・・
ーまず、自分が泣いたことを認めて、「そうですねぇ」って。
「なぜ泣いたんでしょうか?」って言ったら、共感です、これ。
相談者:わたし・・なんの壁があるんですかね?
ー知ってるよ、あなたは。
相談者:ほんとの自分は・・どれなんだかわかんない。
ー恐怖、恐れ・・自己蔑視。
・・
あの人は、こうはっきり言ったときに、自分をどう判断するかを、あなた、怖いんです。
相談者:あっ、そうですね、そこで否定されるのが怖いのかもしれないです。
ーほら、そこですよ。
この先、ずーっと、老いても一緒に居たいと思うのならば、これからあなたが絶対になさることは、あの人が、この人がと、第三者の名前を挙げる時は、夫婦仲も、人間関係も、信頼関係ないですよ。
ー人の名前を出したり、そういう時は、わたしは人の名前を出したり、「わたしじゃないよ」と、こういう場合、****ちゃったってことで仕向けてるんです。
ーこれは、自分の心のベクトルと、真逆に行っちゃいます。
・・
そしてあなたが言ったように、悩んでしまうってことです。
ー今日、あなたの涙は、やっぱり心がわかっている方なんですよ。
ーそしてわたしは自身もって、勝手に自分の判断で、あなたと同じように、「うん、あなたの本心は、的はついたなと思って、加藤先生に、バトンタッチします。
加藤諦三まとめ
ーあなたは小さい頃から、本当に人から信用されたということがない。
ー本当に信頼されたという体験がないんです。
ーそこをさっき僕が、小さい頃から責められてきたんですね・・って言ったの。
ー小さい頃から、誰からも本当には、信用されていないんです。
ーそこにあなたの、ものすごい周囲に対する敵意があるの。
ー隠された敵意が、あなたの言動を、全部支配してるんです。
ーあなたの本質は・・孤立と敵意。
ーだからどうしても素直になれないの。
ー別居した父親への敵意か・・今の夫への敵意か・・一緒に、生活をした母親への敵意か。
ーすべてを含めてかもしれません。
相談者:それを・・この歳から、改善・・する余地ってあるんですかね?
ーできます。
自分が孤立している・・周囲に対して、隠された敵意を持っている。
・・
自分はひねくれている。
ーこれを認めたら・・周囲の態度は変わってきます。
今まではねぇ・・あつかましくって、ふてぶてしくって、図々しいすよ、あなた。
ー周りからは嫌な奴だと思われているんです。
ーだけど、孤立と敵意を認めたってことは、自分の位置をわかったってことだから。
ー時間をかけて、あなたは変わっていくんです。
ーああ、今日もやっぱりひねくれた態度で、あの人に接してしまったな。
どうしてわたしはこんなあつかましい人間なんだろう。
そうやって日々、自分に気が付いて、自分を認めてくることで、周囲の人が変わってきます。
ーあなた、敵陣の中に居るスパイなんです、今までは。
・・
だから、気が休まらない。
・・
いつも緊張している。
ーだけど認めたんです、あなたは。
そうしたら世界は、敵から・・世界が味方に変わるんです。
相談者:(嗚咽)・・味方になってくれる人、いるんですかね?
ーいます。
相談者:(号泣)
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