テレフォン人生相談


テレフォン人生相談2019年8月5日(月)
パーソナリティ:加藤諦三
回答者:大迫恵美子(弁護士)
59歳女性から、夫と退職金と年金分割して離婚したい。結婚34年目、憎くて憎くて仕方ない夫、いつもタヒんで欲しいと思っている。夫は離婚してもいいがお金は一銭も渡さない、裁判するならすればいいと言っているのだが。
加藤諦三氏の〆の言葉『覚悟がある。修羅場は避けないという事です。』

目次

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5分で読める今日のまとめ

相談者は59歳女性でパート、夫は59歳会社員、結婚して34年目、長男29歳は結婚して独立、次男23歳は同居中、夫が定年退職するのは61歳の年度末。

夫と離婚したいと思っている。
二週間ほど前に言い合いになって、「一人になりたい」と言った。
夫はまだ現職、退職金、年金分割の話を持ち出したら、「お前には一銭もやらない」と、「裁判でもなんでも起こせ」と言われた。

夫は離婚に関して否定はしていなかったが、金銭的な部分では、拒否する。

ー離婚して、退職金、年金分割、そういったことをは拒否する?
離婚はいいけれども・・ということですね?
ということは、離婚の条件の話ね?

ーあなたは一人になりたいと言う・・こと、さっきおっしゃっていたが、この気持ちは揺らがないんですね?

ずっと・・ずっと考えてきたことです。

ー昨日今日、考えたことではなくて、かなり前から離婚したいなとは思っていて、それが二週間前に、はっきりした形で出たということですか?

ー今日の相談、離婚はしたいという気持ちに変わりはない。
ご主人は、それを了解しているけれども、退職金、年金分割のことで、「お前には一銭も渡さん」と言っていると。

ー「裁判でもなんでもやれ」って言うけれども、そんなこと、通るんでしょうか?という・・非常に相談が具体的で、わかりやすい。




大迫恵美子アドバイス

ー離婚について、双方の気持ちが・・なにか決まってると、そのような話のようにおっしゃったんですが、ご主人の方は、離婚する気がないんじゃないですか?

相談者:たぶんそうだと思います。

ー要するに、「お前には一銭もやらん」と言うのは、「一銭もやらんから、離婚なんか考えるな!」って言ってるんじゃないですか?

相談者:唸る

ーなぜ離婚したいと思ってらっしゃるんですか?

相談者:もう自分を解放してもいいんじゃないかな・・っていう・・ふうに思ったので。

ーあなた自身は、働いてるんですか?

相談者:パートです。

ーそれで自分で食べていけるの?

相談者:今現在は無理、会社に交渉して、時間延長、日数を増やすという部分で交渉すれば、なんとかなると思う。

ー離婚すると、経済的に厳しくなるというのが現実ですよ。
退職金とさっきおっしゃったが、ご主人の定年退職は何歳ですか?

相談者:61歳になる年の、年度末です。

ー退職金の考え方というのは、ご主人がその会社に勤務を始めた時から、61歳になる年の年度末までの年数の内、あなたと結婚した時期が、何年間なのか、それを割合的に計算して、そしてそれの半分という考え方。

ー現実にもらうには、まだ2年ほど間がある。
今現在は現実化してないし、場合によってはこの二年間で何事かあると、貰えない可能性もある。

ー満額の金額を単純に計算して、今あなたがもらえるべき、財産分与の対象としてはもらえない。

ー「お前にやらない」と言っているが、法的な手段を、あなたがしっかりとった時には、やらないとはいかないが、そうは言ってもご主人の名義で出されるものですから、ご主人が徹底的に争って、極端な事を言えば、やけを起こして、懲戒免職になれば退職金は出ない。

相談者:小心者なので、たぶんないと思います。

ー二年、ないし一年半ぐらい先の話しかもしれないが、そのぐらいのことなので、大過なく手に入れられるかもしれないが、それまでの間、どこかに持っていかれないよう、手を尽くしてやるということはある。

ー本当に退職金をもらわれるのが、近いような方のご相談を受けた時には、補償金を積んで、職場に対して仮差押えをするということもできるが、本当の紛争の時はそれをすることもあるが、そういうことをするぐらいの気持ちがあるかどうか・・というのも問題となる。

ーとても大きな問題は、あなたが離婚できるかどうか。

ー今から離婚の話をすると、話がつかないとすれば調停しないといけない。調停で、ご主人が「離婚しよう」と言ったとしても、退職金が出るまでの間、時間が少しある。

ー年金分割の話も、調停を入れて話をすれば、調停員もそのように説得するでしょうし、財産分与について、それで話がつかない時、訴訟とかということはあるが、問題は、「絶対離婚しない」とご主人が頑張った時に、あなたは法的に離婚する方法がないのではないか?

ー要するに「性格の不一致」ということ。

ー今の段階、同居している。性格の不一致というだけで、ご主人が「絶対離婚しない」と言えば、離婚する方法がなくなってしまう。

相談者:どうしたら・・いいんでしょうか?

ー今、家を出てしまうとか・・そういう極端な事をする気持ちがあるのか?

相談者:夫のことは頭にないが、子供達に心配をかけたくないという思いが強い。

ー誰かに心配をかけないで離婚なんかできない。
今の状態で、不満はあるだろうが、離婚原因がないので・・離婚原因とは婚姻を継続し難いようなことがないといけない。

相談者:DVの時効は何年ですか?

ー古いDVの話で離婚するのは難しい。
証拠があるのか?

相談者:写真等はないが、子供が見ている。

ーそれはだめですね。
必要なのは、診断書と生々しい写真。
しかも何年も前とか、子供が小さい時の話じゃダメ。
その後、婚姻生活が続いてしまってるわけなので。

相談者:号泣

ーどうしてやっていけないかについて、「それは一緒に暮らしていけないよね」と思うようなことを、あなたの中できちんと整理して、誰に対してでも説明できるようにしておかないと、裁判で離婚するというのは、そんな簡単なことではない。

相談者:大きなため息

ー離婚するというのは、衝動ではできない。
賢く立ち回らなければいけない。
離婚というのは、戦略的なこと。

相談者:再度、大きなため息

ーいきなり退職金や、年金分割に目が行って、そこに至るまでの戦略がないような話を、何度も何度も繰り返しておっしゃっても、絶対に離婚は実現しません。

ーわたし達(弁護士)は、離婚の相談を聞きながら、「退職金が出たら」という人の話は注意して聞くようにしている。
本当に離婚するという厳しい現実について、確たる意識があるのか不安になってしまう。

ー退職金の半分(半分ではないが)を手に入れて、いろいろ引かれていく。手元に来た時、最初、考えていた金額よりもずっと少なくなってしまう。
そういう物を手にして離婚して、その後、とても苦労してる人をたくさん見てるから、弁護士としては、本当に離婚するってことでいいのか?ということを聞かざるを得ない。

ーあなたにそれだけの覚悟が本当にあるならば、もっと戦略的にいろいろ考えなくちゃいけない。

ーもちろん、あなたの気持ちは辛いんでしょう。
わかって下さいというのはあるんでしょう。
その「わかってください」という気持ちを、人に伝えられるように、もっと努力しておかないと、今のままでは、少なくとも法律が、離婚させてくれない。




加藤諦三まとめ

ー厳しいけれど、優しいご意見、伺いましたよね。
戦略を立てなさいというようなね。
その通りだと思うんです、あなた34年間、何を我慢してきたの?

ー何を怒っているわけ?今?

相談者:もう、殺したいほど憎いです。

ー殺したいほど憎いねぇ。

相談者:毎日・・毎日・・

ーうん、毎日、毎日。

相談者:タヒんでくれ、タヒんでくれって。

ータヒんでくれ、タヒんでくれって思ってる?

ーそれは、はっきりあなた、今、言えてる?

相談者:号泣

ー気持ち、楽になってません?
その気持ちと正面から向き合わないと、解決できないですよ。
カッコイイことばっかり言っているから。

ーわたしは自分を解放したいんです・・って。
子ども達に、心配をかけたくないです・・って。

ーこれ、全部建前。

ーだからこれを止めてご覧、ふっと道が見えますよ。
この本当の気持ちを持って、離婚に立ち向かってご覧なさい。
ご主人の態度、変わるかもしれない、「えっ?!」って。

ー覚悟決めてください。

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コメント一覧

  1. この相談者さん、離婚したい理由を具体的に示すことができませんでしたよね。なので、はたから見れば衝動的に我儘を言ってるだけに感じられるということですよ。裁判官も含めてね。

    本気で離婚したいんだったら、今後の生活のことをもっと具体的に計画して、実現に向けて行動に移してなきゃいけません。
    でも、話を聞く限り計画性ゼロです。
    こんなで離婚しちゃったら路頭に迷いますよ。

    不平不満は声高に言うけれど、自分自身は問題解決に向けた努力はまったくしない・できない人のように見受けられます。

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