テレフォン人生相談


テレフォン人生相談2019年8月7日(水)
パーソナリティ:ドリアン助川
回答者:高橋龍太郎(精神科医)
52歳女性から(年齢詐称?)、子供がいない老後に不安を感じる。夫は49歳、46歳から不妊治療を始めたので遅くて出来なかった。33、34歳の頃、始めておけばよかったが、当時はセックスレス、突然、子供がいない不安が押し寄せてきた。

目次

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5分で読める今日のまとめ

相談者は52歳女性、夫は49歳。31歳の時に恋愛結婚、子供はいない。夫は転勤族で、今のところは1年前に来た。

今日の相談、子供がいない。
これから、どうやって生きていったらいいのか?
今さら言っても仕方ないのに、17年ぐらい前に不妊治療していたら、出来たかもしれないという考えに、とらえられたり・・子供がいなかったら、将来、無縁仏になったり、そういうことで、気持ちの中に雨雲が垂れこめている感じ。

不妊治療は、46歳の時から始めて、遅かったので出来なかった。

ー17年前からという具体的な数字、17年前、なにがあったんですか?

33歳、34歳と若かったのと(年齢詐称?)、夫とセックスレスになったのがその頃だったので、その時に治療を受けていたら子供が出来ていたんじゃないかと思い、感情的に、子供を見ると辛かったりとか・・

同い年の人、子供、みんな、二十歳とか大きくなっているので、羨ましく思ったりとか、だんだん老後になっていくので、自分の老後が不安になったりとか・・

今までになかったような感情がこみあげてきて、そういう事を考えた事もなかったが、突然考えだすと、これまで考えたこともなかった不安が押し寄せてきた。

ーセックスレスという言葉が出たが、夫婦の仲は割といい感じで来たのか?

それ以外は、一緒に旅行行ったりとか、仲良くやっていると思う。
日常の会話も、すごいあるわけではないが、それなりにあるとは思う。
一緒にドラマとか観て、笑いあったりする時間はある。

ー二人にとって、予想外だったのは、赤ちゃんが出来なかったということ。
最初の頃は、それはそれでと思っていたが、最近、気持ちが変わってきた・・それはいつ頃から?

ここ半年ぐらいが特に・・

ーそう言う事を考えだすと、どうなるんですか?
ただ心が辛いだけ?それとも寝込んだりするの?

ちょっと寝込む感じで、あんまり活動的でなくなって・・

夫は会社勤めで転勤の多い仕事、結婚してから、たまに仕事をしていたが、転勤しなければいけないので辞めたりして、そのうちに探すのが面倒になってきた。
夫の給料だけで二人が生活していくのは問題ない。

ーこれからどうやって生きていけばいいのだろう?というのは、お金の話ではなくて、心の話?

子供がいないと孤立化する。
家族がいなくなってくるので、そういうことに対する不安とか、将来、夫婦のどちらかが先だった時に、どうしたらいいか?とか、今から考えても仕方ないかもしれない・・

ーそんなことはない、考えればいいし、行動すればいい。
今、引っ越してきた場所、どれくらい経っているのか?

1年です。

ーああ・・その地域に友達いないし、家に一人で居なきゃいけないし、引っ越してきて1年だと、知り合いも・・それでお子さんがいないと、昼間は何をしてるの?

昼間はネットサーフィンとか、最近はゴロゴロしたりとか。
もっと早く手を打てば良かったとか、今さら、なん千回考えても、どうしようも出来ないことを、考えるのも辛いのに考えてしまう。

ーあなたが言う通り、悔やんでもしょうがないことで、今、悔やんでもしょうがないよね。
これからのこと、考えないと。

ーその、これからのこと考えた上で、どんな風に気分が上向く方法があるのか、とっておきの先生、紹介いたします。




高橋龍太郎アドバイス

ー今のご夫婦、お子さんいらっしゃらない方、三分の一近く、いらっしゃるんじゃないかな?正確な統計を紐解いてるわけではないですけれどもね。

ー50、60になってくると、お子さんが居たとしても、みんな巣立ってしまっていて、夫婦が二人、ポツンと残される状態は同じこと。

ーその方が、ずっと寂しい感じを抱く、『空の巣症候群』、お子さん達が巣立った後の虚脱感で、精神科を訪ねれらる奥様方は凄く多い。

ーあなた一人がお子さん居ないから、なにかこの世の苦悩を一人、背負って立っているように思うかもしれないけれど、みんな行きつくところは同じ。

ー年老いた夫婦が二人残されて、「これからどうやって生きて行こうね」っていう問題と、お子さん居ても居なくても、そんなに変りがない。

ーお子さんのせいではないと思います。あなたの今、考えていることは。

ーさっきから聞いてると、同じところを、グルグル、グルグルと言うんですけれど、それを『自生思考』と言うんですけれど、同じ事を繰り返してて、ゴロゴロして、たまに動くとなるとネットサーフィンというと、ちょっと鬱っぽい。

ーネガティブスパイラルで否定的な回路に入ってしまって、より悪いように考えてるっていう様子がちょっと見受けできます。

ー夫婦の間に寂しさがあるとすれば、その寂しさ自体は、夫婦で解決していかないといけない。
あるいは、自分の内側に、無縁仏になる恐怖があるんだったら、お墓とはどういうものか?とか、例えば、ご主人が亡くなった時、自分が一人で生きるとはどういうことか?とか、そういうようなことを、この相談をきっかけにして、鬱っぽいということであれば、心療内科医、精神科医を訪ねて、アドバイスを貰うも良し、いろんな方法があなたの周りにはたくさんあると思う。

ーどんな方法でもいいから、ネットサーフィンと、ごろ寝だけじゃないような選択を何でもいいからするのがいいと思う。

ーご主人、あなたが抱えてる寂しさ、不安感に何かアドバイスはくれないの?

相談者:くれる時もあるし、「うるさい」みたいに言われる。

ーアドバイスをくれる時は、どんなアドバイスをくれるの?

相談者:「べつに大丈夫だから」とか言ったり・・すると安心したりする。
子供がいないことと、将来の不安ということを、しばらく前までは、リンクさせて考えた事がなかったので、そういう不安があるんだな・・ってことを、突然気付いた感じになって・・

ー精神科の外来・・親子の葛藤の話ばっかりくる。
子供がいることで、自分達はこんなに不幸になったっていう大人・・もしくは親が毒親で、自分達の人生はこんなに悲惨だ・・っていう相談ばっかり。

ーお子さんが生まれたら幸せで、生まれなかったら不幸だなんて、絶対にそんなことはない。
それが自動的にリンクしてるというのは、年齢的にも立ち入ったお話で申し訳ないけれど、生理がちょうど終わったぐらい?

相談者:もうすぐ終わりそうです。

ー更年期障害の、ややエネルギーの低下と、ネガティブな思考、あるいは、お子さんに自分の不調の原因を求めるという、極端な考え方に体調が落とし込んでるような感じがする。

ー体調がそういう意味で更年期だったら、心療内科医じゃなくて、婦人科に行ってホルモン療法をしてもらって、もうちょっとテンションが上がるかも。

ー婦人科でもいい、心療内科医でもいい、近くのカルチャーセンターでもいい、何か違うことを一つだけ始めなさい。
それが新しい展望に・・

相談者:英会話を習ってるんです。

ー楽しいなら、英語に熱中して、ぐんぐん、ぐんぐん、その世界に入り込んでいったらいいんじゃないの?
オリンピックも近いし、2020年の日本は外国人だらけだから、英語でお話するチャンスなんか、山のようにあるよ。




ドリアン助川まとめ

ー子供食堂って聞いたことありますか?
今、日本は格差が結構激しくて、貧困児童って問題がある。
一日、まともに食べれるのは給食だけってお子さん、結構いらっしゃる。

ー東京都だけでも300以上の子供食堂がありまして、全国にたくさんあるんですけれど・・
たぶん、あなたが住んでるそばにもあるかと思うんですが・・
そういった子供達が、ご飯をタダで食べに来られるような場所がある。

ーわたしもそこに行って、みんなと本を読んだり、子供達と本を読んだり、詩を書いたりということをしている。

ーそうすると、他所の家の子供ですけど、何回も行ってるうちに、向こうは向こうで楽しみで待っていてくれるし、つながりが出来てくる。

ーいきなり環境を変えるのが厳しいということであれば、もう一つ、近くの子供食堂、ボランティアで訪ねてみるっていうのが、いいかな・・っていうふうに思ったんですけど。

ー何人かの子供と、ご飯を食べたりするだけなんですけどね。
ご飯を作る、ボランティアではあるんですけど。
そういうことも、選択肢の一つに入れてみてくださいよ。

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コメント一覧

  1. 子ども食堂のボランティア、いいかもね。
    人は誰かの役に立っているという実感があると、それだけで幸せな気分になれます。

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