テレフォン人生相談


テレフォン人生相談 2019年9月26日(木)
パーソナリティ:柴田理恵
回答者:坂井眞(弁護士)
48歳男性から、30年前に母が他界して家を出てから全く行き来のない実家の父、96歳になり、実姉60歳とも相談し、相続放棄をしたいと思う。また、成年後見人をつけたいと思うが、一度つけたら解除できないのか?

目次

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今日のまとめ

相談者は48歳男性、内縁の妻50歳と二人暮らし。実家の父96歳は一人暮らし。姉60歳。

柴田理:今日はどんなご相談ですか?

相談者:父親の、財産の、相続放棄と・・父親の方の、成年後見人ついての相談です。

柴田理:ご両親の財産・・ということでよろしいんですか?

相談者:わたしの父親の財産です。

柴田理:じゃあ、お母様はもう・・お亡くなりになってるんですか?

相談者:もう30年前に。

柴田理:じゃあ、このお姉さんと、あなたとが、お父さんの財産を・・相続なさるわけですか?

相談者:そうですね、それを、相続放棄・・を、したい・・っていうのがある・・

柴田理:相続放棄をしたい?はい、理由は?

相談者:父親と長い事、折り合いも悪く、行き来もないっていう・・件が一つと・・実際相続しても、それを管理していくのに、かなりのコストと費用がかかるので、そういう物を相続しても、負の遺産になっちゃうんですよ。

柴田理:ああ・・はいはい。

相談者:うん、だから・・姉弟(きょうだい)・・で、相談しても、相続放棄した方がいいんかな・・ということなんです。

柴田理:えっと、お姉様も同じ意見でいらっしゃるんですか?

相談者:そうですね、はい。

柴田理:っていうことはあの・・この相続を放棄するっていうこの・・手続きについてのご相談ということでしょうか?

相談者:え・・それと・・そのぅ・・まぁ、父親も歳なんで、お父さんとか、そういう・・関連の財産はかなり・・あるんです、面積的にはかなりあるんです。

相談者:それとまぁ、現金も・・あの、そこそこ・・現金は持ってると思うんですけども、その分も含めて相続放棄したいな・・ということです。

柴田理:あっ、全部いらないということですね?

相談者:そうですね、それ・・部分的に相続放棄って、出来ないと思うんで・・いくばくか、現金ためてると思うんで、その部分もちょっと・・

・・

相談者:歳も歳だけに、そのぅ、成年後見人を・・

相談者:つけた方がいいんかな?と。

柴田理:はああ・・

相談者:うん。

柴田理:はい。

相談者:そうですね。

柴田理:わかりました、成年後見人っていう方を・・つけて・・そのぅ・・

相談者:でぇ、もう一回つけちゃうと・・それを止めることは出来ないって聞いたんでぇ・・で、その辺がどうかな?と思うんで。

柴田理:じゃあその、その成年後見人っていう・・ものについての、どういうものか?っていうお問い合わせと、そのぅ・・相続放棄の手続きについて、ということでぇ・・というご相談でよろしいですか?

相談者:はいそうですね。

柴田理:うん・・じゃあ、先生に聞いてみましょう・・今日の回答者の先生は、弁護士の坂井眞先生です。先生、お願いします。




坂井眞アドバイス

坂井眞:端的にお答えをしますと、相続放棄っていうのは、相続を開始する前にはできないんですね。

相談者:そうですよね、はい。

坂井眞:相続を開始するという事は、お父さんが亡くなるということですけれども、お父さんに関する相続ですから。

坂井眞:相続放棄は、相続が開始して・・自分が相続人であることを知ったときから3ヶ月以内に・・相続放棄の手続きを・・裁判所にしなければいけないんですね。

坂井眞:逆に言うと、お父さんが亡くなられたときから、その3ヶ月の間に・・管轄の家庭裁判所に・・相続放棄の申述・・そういう手続きをすれば、それで放棄はできるので、それはまぁおわかりかな?

相談者:はい、ああ、それはわかってます、はい。

坂井眞:あとあのぅ・・マイナスばっかなんで、もう、放棄してしまいたいって話は、よく聞くんですけれども・・今のお話だと、元気もまぁそれなりにあって、不動産もそれなりにあってということで。

相談者:そうですね、あの、部分的には現金だけ・・相続して、その他を相続放棄って、出来ないって、聞いたんですけれど。

坂井眞:うん、それは正しいですね。

坂井眞:え、でぇ、プラス、マイナスで、マイナスになるのか?プラスになるのか?みたいなことは・・蓋を開けてみないとわかんないんですけど・・自分としては、どんなふうに・・

相談者:ええ、万一・・相続しても、これから何十年って、管理していかなくちゃいけないんで、それをその、売却できるような資産じゃないと、今、思ってるんです。

相談者:田舎の方で・・

坂井眞:わかりました。

相談者:資産価値もない、でも、面積は・・かなり面積あるんで、それを維持・・

坂井眞:山林とか、そういうのですかね?

相談者:そうですね、田んぼとか、山林とか、そういうのです、そんで、維持してくのにかなり・・あの、お金がかかるんで。

坂井眞:うん、なるほどなるほど。

坂井眞:うん、それはおっしゃる意味は、よくわかります。
もう、そういうお気持ちが、はっきりしているんであれば・・

坂井眞:お姉さん・・も含めてね、お父さんが亡くなられてから・・3ヶ月超えないように・・できるだけ早くやられた方がいいと思うんだけれども。

坂井眞:家庭裁判所に手続きを取ってください。

坂井眞:で、わたしがプラス、マイナス、どうですかねぇ?って聞いたのは、限定承認っていう制度があるんですね。

坂井眞:相続・・した場合に、単純承認と、限定承認と、相続の放棄って、3つの道があるんですよ。

坂井眞:で、単純承認というのは、プラスもマイナスも含めて・・全部相続しますと。

・・

坂井眞:いうことですよね。でぇ、放棄っていうのは、プラスでもマイナスでも、。とにかく、相続しませんと。

・・

坂井眞:被相続人、この場合はお父さんですけれども、お父さんの、財産、一切引き継ぎませんと。

坂井眞:それは両極端ですね。
全部、それ、引き継ぎます。

坂井眞:一切、引き継ぎません。

坂井眞:その間の限定承認というのは、この場合財産がお有りになるので、そういうケースかもしれないんですが・・プラス、マイナスを計算して、プラス部分があれば、その限りにおいて引き継ぎますっていう、そういう手続きは出来るんです。

相談者:はい。

坂井眞:それもやはり、さっき言った期間、3ヶ月以内に・・限定承認を、しますということを、言わなければいけない・・ということになります。

相談者:ええ、はい。

坂井眞:そういう方法もなくはない。

相談者:はい。

坂井眞:ただそうすると、この場合ねぇ、山林とか、田畑・・を、現金はすぐ数字がわかりますけどね、どんな価値があって、どういうふうにプラスなのかって、わからないし・・

坂井眞:逆に、借金とかはそんなにないんですかね?

相談者:借金はないですね。

坂井眞:借金がないと、結局、プラスですよって話になりそうですよね。

相談者:そうですよね。

坂井眞:そうすると、引き継がなきゃいけないってことになりそうな気もするから・・

・・

坂井眞:ちょっとなんかあのぅ・・さっきおっしゃっていた。

坂井眞:今後の管理・・何十年も管理するのは、かえって大変だということには、そぐわないかもしれないですね。

相談者:ああ、なるほどね、はい。

坂井眞:あの、借金があって、不動産もあって、じゃあ、プラスマイナスどうだろうか?っていうところだと、そういう手続きを裁判所の方で・・財産を管理する人を決めてね・・やるわけですけれども・・

坂井眞:で、プラスがあったらって話になりますけど・・今回は、マイナスがあまりなさそうだから・・

坂井眞:プラスですよね・・ってことになって・・

相談者:なっちゃうんですよね。

坂井眞:そうすると、相続してくださいと、プラスだから・・って話になっちゃうと・・ちょっと、もくろみ狂っちゃうから・・まぁ、おっしゃってる通り・・放棄をされた方が・・相続放棄をされた方がいいのかなぁと。

相談者:はい、わかりました。

坂井眞:そういう気がします。

坂井眞:でぇ、あとえっと・・成年後見の話。

坂井眞:そうですね、せい・・ちょっとまぁ、生活がおぼつかなくなってきちゃったんでぇ・・

坂井眞:でぇ、まぁ、そのぅ・・役所の人とか、言われて・・「成年後見人をつけたらどうよ?」って話があるんです。

坂井眞:でも、ちょっと聞いたんですけども、いちど成年後見人をつけてしまったら・・もうそれを無しにできないって、ちょっと聞いたんです。

坂井眞:でぇ、まぁ、親族では・・なりたないんでぇ、まぁ、第三者に・・なっちゃうんですけども。

坂井眞:でぇ、その場合、どうかな?と思いまして。

坂井眞:ちなみに今、お父さん、96歳っておっしゃったけど、相当ご高齢だけど、認知の症状とかはあるんですかね?

相談者:多少あると思います。

坂井眞:と、まぁ、多少程度なので・・お歳の割に、結構お元気な感じですね。

相談者:そうですね、日常生活には困らん・・程度です、はい。

坂井眞:そうすると・・そもそも成年後見の要件にあたるのか?と。

相談者:ああ・・

坂井眞:成年後見制度って、成年後見と、保佐と、補助って、こう3段階あるんですよ。

坂井眞:今のお話を聞くと・・さすがに96歳なので・・全然認知の問題がないとは言えないけれど、日常生活困らないとおっしゃってるから・・

坂井眞:例えば店へ行ったらものを買ったり出来るんですかね?

・・

相談者:足が悪いで・・直接自分で行ってということが、まず出来ないと。

相談者:巡回でスーパーみたいなやつが来て・・それで買ってるんです。

坂井眞:その時は自分でできるんですね?

相談者:自分で、はい。

坂井眞:そうすると、成年後見と言っても、保佐や補助の、どういうレベルかっていうのありますけれども。

坂井眞:全くそういう能力ないですよ、誰かが代わりに自分の財産管理しなきゃいけないですよっていう・・ところまで行ってるのかどうかはちょっと疑問ですよね。

相談者:はい。

坂井眞:で、わたしが判断できないけれども、そういうどのぐらい、そういう能力が・・衰えているのかというのを・・お医者さんの診断を受けて判断してもらうんですよ。

相談者:ええ・・はい。

坂井眞:申立てをした後にね。

坂井眞:要するに、ちゃんとした能力があるんだったら・・誰かの申し立てで・・自分の財産管理できなくなっちゃう・・というのは困るじゃないですか。

相談者:はい。

坂井眞:あのぅ・・ご本人にとって・・だから本当にそういう必要があるかどうかを、裁判所の手続きの中で、成年後見の手続きの中で・・

・・

坂井眞:お医者さんの診断を前提にチェックしていくんですね。

坂井眞:で、どうも、わたし、お電話で聞いているだけだから、正確なことは言えないけれども、96歳とはいえ・・まだまだ・・

・・

坂井眞:あの、成年後見、とまではいかないかもしれないなって印象ですよね。

坂井眞:そうすっとまぁ、場合によったら、保佐だとか補助だとか、もうちょっと低いレベルの・・一定の行為については、代わりにやってもらうとか・・一定の行為については、同意が必要だ・・みたいな段階があるんですけれどもね。

坂井眞:そういう話なるかもしれないですね。

相談者:はいわかりました。

坂井眞:もう一つね、これ一回つけたらずーっと、つけたままじゃないといけないのか?っていう話、ご質問がありましたけど。

相談者:はい。

坂井眞:これは、理論的には・・そういうわけではなくて、成年後見人って別に、老齢で認知能力が、ちょっと衰えちゃったということだけではなくて、怪我とか病気の場合だって、あるわけじゃないですか。

坂井眞:怪我が良くなって元気になったら・・それはもういらないじゃないですか。

坂井眞:自分の財産を他人に任せておく必要はないんで、そういう時は一旦成年後見人がついたからと言って・・

坂井眞:二度と・・外せないという話ではない。

坂井眞:ということは、お聞きになればわかりますよね?

相談者:ああ、なるほど。

坂井眞:そういう理屈ではそういう話なんですけど、えっと、お父さんの場合は・・そういう今言った、怪我とか病気じゃないから・・

坂井眞:96で・・お歳で、ちょっと能力が衰えちゃってきた・・という話なので。

坂井眞:そうするとですねぇ・・一回つけて、その後・・もうやっぱり、全然、そういう人いらないよ・・っていうふうには、なり難い?

相談者:そう・・復活はしないと思うんですよ。

坂井眞:うん、成年後見は、ちょっと、今、後見まで行かないような気がするけど、申し立てられて、それは、どちらにしても、お医者さんの判断んで・・どういう程度かを決めて・・

坂井眞:裁判所がこういうレベルだったら、必要ですね・・と言って・・後見なり保佐なり・・を、決めて行きますので・・その時に、弁護士だったり、社会福祉士・・の関係の方でもいいんですけど・・

坂井眞:そういう然るべき人を、裁判所が選ぶと思います。

相談者:はい、わかりました。

坂井眞:でぇ、問題は・・今、お父さんは、誰と生活してらっしゃるの?

相談者:一人ですね。

坂井眞:一人住まい?

相談者:はい。

坂井眞:そうですか、それは心配なところもありますよねぇ。

相談者:まぁ、あのぅ・・介護に、介護保険が使って・・週に4回か、そこら、朝晩・・介護に・・来ていただいて、はい。

坂井眞:あ、じゃあ、それでちょっと安心ですね。

坂井眞:でぇ、そういうところがあって、例えばあのぅ・・わたしが、だいぶ前ですけど、やった時なんかは・・

坂井眞:えっと・・成年後見人としては・・弁護士であるわたしが、成年後見人を、やって財産管理をちゃんとやって・・

坂井眞:ただ実際身の回りの世話は弁護士って、側に住んでるけじゃないからできないじゃないですか。

坂井眞:そういう場合は、娘さんだったり息子さんだったり、側にいる誰々さんが・・やるように、みたいな、そういう・・指示が出ることがあるんですね。

坂井眞:側にいらっしゃる身内の方は誰も、あまりそういうことしたくないってことですか?

相談者:したくない。

坂井眞:なるほど(苦笑)。

相談者:はい。




柴田理恵まとめ

柴田理:ちょっとお聞きしていいですか?

相談者:はい。

柴田理:お父さんの面倒を絶対に、こう、あまり看たくないっておっしゃる・・その理由・・もしよかったら、お聞かせ・・願いませんか?

相談者:そうですねぇ・・まぁ、あのぅ・・若い時から折り合いが悪くって、わたしの方は、家を出ちゃったんですよね、外へ。

柴田理:うーん・・あのぅ・・

相談者:でぇもう・・まったく・・家、寄り付いてないっていう状況なんです。

柴田理:折り合いが悪いっていうのは、お姉様もいっしょですか?

相談者:そうですね、はい。

柴田理:お母さま・・が、お元気なころも、もう、家、出られちゃったわけですね?

相談者:そうですねぇ、あのぅ・・亡くなってすぐ、もう、家、出たんです。

柴田理:あっ・・はぁ、お母さまが・・

相談者:はい。

柴田理:うーん・・あ、そうか、でも、30・・年前に・・お亡くなりになったってことは・・ねぇ、あなたもまだ、若い、18とか・・20とか・・

相談者:そうですね、はい。

柴田理:ねぇ、そういうな・・頃ですもんね。

相談者:はい。

柴田理:ふぅーーん・・それから全然、お父様とは、行き来してらっしゃらないんですね?

相談者:行き来は、まったくしてないですね。

柴田理:はぁ・・そうですか、なんか、お歳も歳だから・・そろそろこう・・氷が溶けてもいいのかなぁ・・とも思ったんですけど。

柴田理:そういうわけではないんですね?

相談者:そういうわけではないんです。

柴田理:わかりました、はい。

相談者:はい。

坂井眞:あの・・そういうことなので、成年後見が本当に必要かどうかっていう問題あるけれども、96歳で、お一人住まいで、介護保険、週4日ですかね。

相談者:はい。

坂井眞:来てもらって、介護もなかなか行けないっていうんであれば、裁判所に申し立てるっていうことはね、それはあのぅ・・全然、あって、おかしくないことなんで・・

相談者:はい。

坂井眞:それはされたらいかがかなぁ・・と思います。

相談者:はい。

坂井眞:で、あと放棄の件はとにかく、相続開始したら、裁判所にお姉さんと、あなたがちゃんと、放棄の手続きを忘れないでとってください、はい。

相談者:はい、わかりました、はい。

柴田理:よろしいですか?

相談者:はい。

柴田理:はい、じゃあ、失礼致します。

相談者:失礼します。

柴田理:はい。

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コメント一覧

  1. 頑固で他者の意見を蹴散らして生きてゆくと、結局は孤独な老後を迎えることになりますね。
    ある意味、幸せな人生かもしれません。何もかも自分の思い通りに生きてきたんでしょうから。
    そのうえ温かい家庭を望むなどは、神様が許さないでしょう。

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