テレフォン人生相談 2021年2月15日(月)
パーソナリティ:加藤諦三
回答者:大原敬子(幼児教育)
「人生の岐路に立ち選択を迫られている女性たち特集」育ての親との関係が悪くてSNSで生みの親を探したところ幸せそうな姿を見つけた。この実の母に会いに行っていいものかどうか悩んでいる34歳女性からのご相談です。
相談者は34歳女性、夫30歳、小学生の子供2人、育ての親(下に実子の弟がいる)、生みの親
加藤諦三氏の〆の言葉『最高の美徳、それは耐えること』
目次
育ての親と生みの親
加藤諦三:もしもし?
相談者:はい、
加藤諦三:は・・
相談者:もしもし?
加藤諦三:はいテレフォン人生相談です。
相談者:お世話になります。
加藤諦三:最初に年齢を教えてください。
相談者: 34歳、
加藤諦三: 34歳、結婚してます?
相談者:はい、えっと・・
加藤諦三:夫は何歳ですか?
相談者: 30歳、
加藤諦三: 30歳、
相談者:小学生の子供が2人います。
加藤諦三:はいわかりました。
相談者:はい。
加藤諦三:でどんな相談ですか?
相談者:生まれてすぐに、施設に預けられて、物心つく前に養子縁組?
加藤諦三:うん、
相談者:でぇ、今の両親のところにいるんですけど、
加藤諦三:はい。
相談者:育ててくれた母と、
加藤諦三:うん、
相談者:ちょっとわたしがうまくいってなかったのでぇ、
加藤諦三:はい。
相談者:生みの親を調べたんですけど、
加藤諦三:はい。
相談者:ま、SNSなんですけど、
加藤諦三:はい。
相談者:結婚されて、
相談者:お子さんもいらっしゃるみたいで、
加藤諦三:うん、
相談者:そのぅ、お子さんと仲良くしている姿を、見たんですけど、
相談者:正直うらやましいなぁとは思ったんですけど、
加藤諦三:はい。
相談者:父も母も、
加藤諦三:うん、
相談者:わたしが知ってるってことは知らないんです。
加藤諦三:あっ、あなたが知ってるということを、知らないということね?
相談者:はい、聞いたんですけど、
加藤諦三:うん、
相談者:戸籍謄本のことで、
加藤諦三:うん、
相談者:養子縁組とかってあるけど・・って、
加藤諦三:うん、
相談者:聞いたけど、
加藤諦三:うん、
相談者:戸籍が間違ってるんじゃないかみたいな、
加藤諦三:あ、ああ・・そうか、
相談者:はぐらかされたんです。
加藤諦三:はい。
相談者:そういう状況なので、
加藤諦三:うん、
相談者:生みの親がいても、
加藤諦三:うん、
相談者:会ったりとか、連絡とったりっていうことは、してないです。
加藤諦三:うん、そいで、
相談者:でぇ、
加藤諦三:育ての母と、先ほどうまくいっていないって言いましたけど、具体的に言うと、
相談者:そうですねぇ、あのぅ・・すごく母が、手をあげる人やって、
加藤諦三:はい。
相談者:ですごい怒ったりとか、
・・
加藤諦三:その手をあげるっていうのは、あなた、何歳ぐらいの、
・・
相談者:ホントに小さい時からですね。
加藤諦三:小さい時からというのは、
加藤諦三:大きくなっても、
相談者:暴力は、あったわけですね?
加藤諦三:はい。
相談者:わたし・・が、中学生ぐらいに上がった頃に、
加藤諦三:うん、
相談者:そこからまたちょっと状況が変わってきて、
相談者:父と母が喧嘩するようになって、
加藤諦三:うん、
相談者:最初は夫婦喧嘩から始まって、
加藤諦三:うん、
相談者:父が母に手をあげるっていうことがあって、
加藤諦三:うん、
相談者:でそれが、今度は、わたしに・・
相談者:来たんです。
加藤諦三:うん、
相談者:な・ぐ・る・・
加藤諦三:な・・
相談者:蹴る。
加藤諦三:うん、
相談者:日本刀を持ってきて、
加藤諦三:ホントにわたしを刺そうとして、
相談者:で、わたしが避けたので、
加藤諦三:うん、
相談者:冷蔵庫に刺さったんですけど、
相談者:だから本気でたぶん・・やったんでしょうね、きっと、
加藤諦三:ああ、なるほどね、はいはいはい。
相談者:うーん、でも母親は・・止めることはなかったんです。
加藤諦三:はい。
相談者:ほん・・っとは、小さいときからわたし、その、父・・親がすごく好きで、
加藤諦三:はい。
相談者: 1人だけ母に怒られてても、父がずーっとかばってくれたのが、
加藤諦三:はい。
相談者:父から・・っていうことがすごくショックで(涙声)、
加藤諦三:はいはいはい。
相談者:もう・・生きてることも正直、辛くて(涙声)、
加藤諦三:はい。
相談者:このままやと、どうしようもないので、
加藤諦三:うん、
相談者:中学は、もう友達の家に行ったり、ホントに、家に帰らなかったんです。
加藤諦三:あ、ああ・・そうですか、
相談者:うん、
・・
加藤諦三:はい。
相談者:で、高校に入っても、
加藤諦三:はい。
相談者:「家に居たくない」って言って、
加藤諦三:はい。
相談者:親戚の家を行ったりとか、そんなところに行って、
加藤諦三:はい。
相談者:でそれでも結局なんにも変わらなくて、
加藤諦三:はい。
相談者:それで、学校を辞めて、わたしはもう一人暮らしを始めて、
相談者:そこからはすごく幸せ・・やったんですけど、
加藤諦三:うん、
相談者:結婚・・して、
加藤諦三:うん、
相談者:子供ができてぇ、
加藤諦三:うん、
相談者:子育てをしてると、
加藤諦三:うん、
相談者:どうしてもやっぱりその昔のことを思い出してしまってぇ、
加藤諦三:うん、
相談者:それはいまだに、その夢に出て・・くるんです、どうしても、
加藤諦三:はぁい、はい。
相談者:全然消化できてなくってぇ、
加藤諦三:うん、
相談者:当然、父と母にも、思うところはあったと思いますし(涙声)、話し合って、あの時のことを、まあ・・
相談者:理解したいというか、
加藤諦三:うん、
相談者:ただそのぅ、言ったことによって、
相談者:関係が今後悪化するようなこと・・になるなら、
加藤諦三:うん、
相談者:わたしはそれは、望んでなくて、
加藤諦三:うん、
相談者:それをするならもう・・そういう気持ちにはもう蓋をしてぇ、
加藤諦三:うん、
相談者:生きていく?のがいいのかなぁ・・とか、
加藤諦三:うーーん・・
加藤諦三:あなたものすっごい能力を思ってるんだよねぇ、
加藤諦三:『苦悩能力』って言葉があるんですけどねぇ、
相談者:『苦悩能力』?
加藤諦三:うん、
相談者:はい。
加藤諦三:ほん・・っとうの苦しみの中でぇ、
相談者:はい。
加藤諦三:生きてる、意味を、感じ取る能力なんですよ。
相談者:はい。
加藤諦三:これはフランクル(※ヴィクトール・エミール・フランクル)という人なんですけどねぇ、
相談者:はい。
加藤諦三:『苦悩能力』っていうのは、人生の、最高の能力だって言うんだよ、
相談者:はい。
加藤諦三:であなた最高の能力を持って、
加藤諦三:きちんとした態度でもって、
加藤諦三:現実を生きてきたと思うんですけども、
相談者:はい。
加藤諦三:今日のあなたは・・・ 2人の子供育ててると、
相談者:はい。
加藤諦三:昔の事思い出して、
・・
加藤諦三:親に会ったほうがいいか、それとも、
加藤諦三:会って関係悪化するなら、
・・
加藤諦三:会わないほうがいいのか、
相談者:そうですねぇ・・
加藤諦三:そこら辺で今悩んでるということですね?
相談者:なや・・そうですねぇ、
加藤諦三:はいわかりました。今日はあのぅ、スタジオに・・幼児教育研究の、
相談者:はい。
加藤諦三:大原敬子先生がいらしてるので、
相談者:はい、はい。
加藤諦三:おそらく、素晴らしい回答を、いただけると思います。
相談者:ああ、わかりました。
コメント一覧
ずいぶん気の毒な生い立ちだなあ。
でも悲惨な経験でも、それをどう解釈するかで心持は違ってくる。
今回の回答者のコメントで、相談者も救われたと思う。
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