テレフォン人生相談 2021年6月10日(木)
パーソナリティ:柴田理恵
回答者:三石由起子(作家・翻訳家)
21歳女性から、母は精神的に不安定、父はコミュニケーションが苦手で喧嘩が絶えない家庭で育った。親離れしたいが、親を捨てるようで辛いというご相談です。パーソナリティは柴田理恵さん、作家で翻訳家の三石由起子さんが回答者です。
相談者は21歳女性(大学生・中学から寮生活で一人暮らし・翻訳のバイト)、父61歳、母61歳(心と体を病んで入院中)、兄28歳(幼少時は相談者を虐めていた)
目次
絵本作家になりたいが、親を捨てるようで辛い
柴田理恵:もしもし?テレフォン人生相談です。
柴田理恵:こんにちは!
相談者:こんにちは、
柴田理恵:はい。
柴田理恵:今日はどんなご相談ですか?
・・
相談者:えーっと・・親との、関係・・なんですけど、
柴田理恵:うん、
柴田理恵:あのぅ、あなたおいくつですか?
相談者:20・・1、です。
柴田理恵:21歳、お父さん、お母さんは・・何歳ですか?
相談者:おない・・歳で、61になります。
柴田理恵:ああ・・はいはい、ごきょうだいは、あなた1人ですか?
相談者:えっと・・
柴田理恵:それとも・・なにか・・
相談者:兄が・・います。
柴田理恵:おに、お兄さんが?何歳?
相談者:20・・8、です。
柴田理恵:28歳、はい、でぇ・・あのぅ、親と、あのご両親との関係・・っていうことですけれど、何が、ありましたか?
・・
相談者:えっと・・・ちょっと母の方が、
柴田理恵:はい。
相談者:精神的に、不安定なことが多い人で、
柴田理恵:はい。
・・
相談者:それでぇ・・父も、あんまり、コミニケーション、が得意な方ではなくてぇ、
柴田理恵:うん、
・・
柴田理恵:うん、
相談者:でぇ・・小さいときから、えっと・・ま、夫婦喧嘩が、絶えない家庭でぇ、
柴田理恵:はいはい。
相談者:あのぅ、共働きだったんですけど、
柴田理恵:うん、
相談者:え、誰も家にいないっていうことが、多い、家でぇ、
柴田理恵:うん、
相談者:それでぇ・・母はあのぅ・・仕事が、結構忙しかったものでぇ、
柴田理恵:うん、
相談者:父も忙しいんですけど、
柴田理恵:うん、
相談者:帰ってくると、疲れて、寝てしまうということが、
柴田理恵:あ、ああ・・
相談者:あってぇ、
柴田理恵:うん、
相談者:でぇ、
・・
相談者:父は、子供にやっぱり、教育・・熱心というか、
柴田理恵:う、うん・・
相談者:えっと・・
柴田理恵:うん、
相談者:期待をするタイプでぇ、
柴田理恵:うん、
相談者:兄があまり・・勉強が好きではない・・タイプで、
柴田理恵:うん、うん、
相談者:わたし・・が、どちらかと言うと、
柴田理恵:うん、
相談者:勉強が好きなタイプで、
柴田理恵:うんうん、
相談者:なのでぇ・・期待がわたしのほうに、きたんですね、
柴田理恵:はい。
相談者:でぇ、兄が、あんまり、気にくわなかったみたいでぇ、でぇ、あまり、親がいない、あいだ・・に、
柴田理恵:うん、
相談者:まぁ、イジメられる、ことが多かったんですけど、
柴田理恵:あっ、お兄ちゃんに?
相談者:あはい、え、でぇ、もう、家が辛かった、のでぇ、
柴田理恵:うーん、
相談者:寮が、あるような、
柴田理恵:うん、
相談者:学校に・・入りたいと・・自分で、希望しましてぇ、
柴田理恵:うん、うん、はい。
相談者:それでぇ、あ、寮に入れたんですけれども、
柴田理恵:うん、
相談者:それでぇ、
柴田理恵:高校・・のときねぇ、はい、高校・・
相談者:中学・・からですねぇ、
柴田理恵:あっ、中学、中学からですか、はいはい。
・・
相談者:それでぇ、
相談者:そう・・入ってちょっと落ち着いた・・ときに、母がちょっと、えっと・・・病気になってしまってぇ、
柴田理恵:あ、お母さまが?
相談者:けっこう・・
柴田理恵:あの、体の・・体の方の病気ですか?その、こ、こ・・
相談者:カラダぁ・・と・・ちょっとメンタルのほう両方・・
柴田理恵:あっ、
相談者:ちょっと・・
柴田理恵:両方、あらまあ、はい、はい。
相談者:はい、患ってぇ・・しまってぇ、
柴田理恵:はい。
相談者:それでぇ、えっと・・いろいろ家でぇ、大変、だったんですけれども、
柴田理恵:うん、うん、
・・
相談者:それでわたしもちょっと、あのぅ・・
・・
相談者:だんだん、だんだん、ちょっと・・
相談者:心が辛く・・なってぇ・・きてしまうときがあってぇ、
柴田理恵:うん、
・・
相談者:それでぇ・・父の期待も、どんどん、膨らんでぇ、
柴田理恵:うーーん、
・・
相談者:それでぇ・・
相談者:今・・大学に入って、一人暮らしを、してるんですけど、
柴田理恵:はい。
相談者:でぇ、父が望む大学にわたしは行かなくてぇ、
柴田理恵:うん、
相談者:会うたびに、やっぱり・・い、言われれる・・んですよねぇ、
柴田理恵:うん、、
・・
相談者:でも・・わたしは・・なんかもう、離れ・・なきゃいけないのかなぁ・・と、おも、思ってぇ、
柴田理恵:うん、
・・
・・
・・
相談者:うん・・でも、なんか、親・・を、
柴田理恵:うん、
相談者:なんか捨てる・・みたいな感じに(涙声)、
柴田理恵:うん、
相談者:なるのでぇ、なんか・・
相談者:こう・・
柴田理恵:うん、
相談者:こちらも辛い・・なぁ・・と思ってぇ、
柴田理恵:なるほど、
・・
柴田理恵:お父さんの、望む大学ではないっていうことは・・あの、学部ってことですか?その方向というか、
相談者:えっと・・んん、もう、東大一本みたいな感じでぇ、
柴田理恵:おお!なるほど、うわぁ・・そう、東大一本、はいはいはい。
相談者:でぇわたしも、
柴田理恵:うん、
相談者:ちょっとこう、ん・・あのぅ・・進学校にいたのでぇ、
柴田理恵:うーん、うん、
相談者:わたしも、そういうもんだと思ってやってたんですけど、
柴田理恵:うん、
相談者:なんかもう、
相談者:家も、メチャメチャ・・だし(苦笑)、
柴田理恵:うん、ふんうん、うん、
相談者:あもう・・辛い、というか、
柴田理恵:うーん、
相談者:なんかもう・・わたし何のために生きてんだろうなぁ?・・とか、
柴田理恵:うん、
相談者:思い始めてしまってぇ、
柴田理恵:うん、うん、
・・
・・
相談者:でぇ・・あのぅ、同級生・・とか・・ん、ん、は、結構・・あ、なんか、親に、
相談者:大切に(涙声)・・されてる子が、多くてぇ(涙声)、
柴田理恵:うん、
・・
相談者:(泣)わたしは親に愛されたことがなかったのかなと思ってぇ、ズッ・・ゥ、ゥ、ゥ(嗚咽)・・
柴田理恵:そんなことないよ(優しく)、
相談者:うん、ズッ・・
相談者(泣)
・・
・・
・・
柴田理恵:うーーん、でも辛かったねぇ、
柴田理恵:うーん、
相談者:ズッ、
・・
・・
柴田理恵:でぇ、この先、
相談者:はい。
柴田理恵:今もう、2、21歳ですと、
相談者:はい。
柴田理恵:4年生、ですねぇ、もうじき就職・・ってことでしょうか?
相談者:ああ、はい。
柴田理恵:うん、それはどうなってますか?
相談者:ズッ、えっと・・
相談者:一応自分がやりたいこと・・に、
柴田理恵:うん、
相談者:挑戦しようかなと思ってぇ、
柴田理恵:ああ、それは、じゃあ、お勤め、とかじゃなくてぇ・・なんか違う、道ですか?
・・
相談者:んっと・・ズッ、小さいとき、
柴田理恵:うん、
相談者:絵本、が、
柴田理恵:うん、
相談者:だけが、頼りだったのでぇ、
柴田理恵:うん、
相談者:絵本、作家になろうと思ってぇ(涙声)、
柴田理恵:うん、うん、いいんじゃないんですかぁ・・いいじゃん。
相談者:ズズッ、
相談者:でもやっぱり・・親は・・なんか人生失敗だみたいな感じでぇ(泣)、
柴田理恵:あーーん、
相談者:ズッ、
柴田理恵:お父さんはそう言うわけですか?
相談者:あ、そうですねぇ(涙声)、
・・
柴田理恵:スゥゥ・・お母さんは?今?
・・
相談者:あ、もう、ずっと、入院なのでぇ(涙声)、
柴田理恵:ああ・・辛いですねぇ、
・・
・・
柴田理恵:じゃあ・・えっと、お父さまとの関係ですよねぇ、
・・
相談者:そうですねぇ、
・・
柴田理恵:こうやって自分の好きなほうには行きたいとは思ってるけど・・お父さんと、
・・
・・
柴田理恵:の、関係がうまく行ってないからどうしたらいいだろうか?・・っていう、ご相談でしょうかねぇ?
・・
相談者:そうですねぇ、やっぱり、もう・・ん、自分の道を・・生きたいんですけど、
柴田理恵:うん、
相談者:父親が、変わるとも、思え、なくてぇ、
柴田理恵:うん、
柴田理恵:うん、
相談者:だからちょっと離れないと、いけないなぁとは、思うんですけど、
柴田理恵:うん、うん、そうだねぇ、
相談者:でも、
相談者:あんまりコミュニケーションが、
柴田理恵:うん、
相談者:得意な、人じゃなくてぇ、
柴田理恵:うん、
相談者:友達も、いないのでぇ、
柴田理恵:うん、
・・
相談者:でも・・あの人でも、なんか幸せになって欲しいなぁ・・と思ってぇ、
・・
・・
・・
柴田理恵:あなたが最初に幸せにならないと、
柴田理恵:それを証明したときに、お父さんは幸せになれるんだよ、
・・
・・
相談者:はい(泣)。
柴田理恵:そう思いますよ、
・・
・・
柴田理恵:じゃあ・・先生に聞いてみましょうか?
相談者:う、う、はい。
柴田理恵:元気出ますよ、この先生は、
相談者:はい。
柴田理恵:え・・今日の回答者の先生は、三石メソード主宰、作家で翻訳家の、三石由起子先生です。
・・
柴田理恵:先生お願いします。
・・
相談者:ズッ(泣)・・
コメント一覧
加藤諦三HPより、少し改変し引用
–ここから
自分がないから要求が極端になる。幸せになりたいけど、どう幸せになりたいか分からないから神経症者の求めるものは非現実的になる。結婚したい。でもどんな結婚がしたいかが神経症者にはない。神経症者は結婚ばかりでなく何事も抽象的に「なりたい」のである。
この人と一緒にいたい。そこで結婚したいと言う気持ちになる。この「結婚しよう」という気持ちがエネルギーを生み、幸せを生む。その瞬間が先に繋がる。それが心理的に健康な人である。
神経症者は夢も非現実的である。それは「現実のむなしさを埋めるための夢」だからである。「私は絵本作家になりたい」という夢である。そして絵本作家になったら人に愛されると神経症者は思う。
そして非現実的な要求を持っている人ほど傷つき易い。自分が病気にになれば皆は見舞に来るべきであるという非現実的な要求を持っている人は皆が見舞に来なければ傷つき、怒る。あるいは落ち込む。普通の人はそんなことで傷つかないし、怒らないし、落ち込まない。
–引用ここまで
三石先生も彼女のような神経症者を知ってるんだろうな。
神経症者が現実に向き合わないで、自分のこうなったらいいなーというイメージを一番大事にして努力もなんにもしない、周囲の不器用な気遣いにも感謝しない、そういった図々しさを知ってるから余計に腹が立つ(笑)
三石先生、この相談者は先生が思うほど親のこと労わってないよ。
神経症者というのはそれほどまでに「自分」しかない。
適切な時期に適切な愛情を受けていないと、自分しか自分を守るものはいないと思ってしまうから非常に自分中心になる。
親の世話とか、親の期待はこの相談者が現実に挑戦しないための言い訳。
見透かされたから不機嫌になる。
言い訳も嫌らしく立派なんだ
>神経症者は心の底では自分が、バイパスを走っているのは望ましくないと知っている。しかしそれを認めたくない。自分は愚かだと知っている。しかしそれを認めたくない。今さら障害のある道を走ってきた人に勝てないと知っている。そこで妙に立派ぶってみたり、少年なら非行に走ってみたりとしている。あるいは逆に「あいつらは馬鹿だよ」と言っている。そして自分の神経症を悪化させてしまう。
「あいつらは馬鹿だよ」と言いながら、実は怖いのである。「あいつ等は俺の知らないこと知っているよー、怖いよー」と心の中で叫んでいるのである。
>人がその悩んでいる人を避けるのは、その人の表面的にしていることが犯罪的だからではない。表面立派なことを言いながら、陰でずるく立ち回っているその態度、考え方が、イヤなのである。
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