テレフォン人生相談2017年年12月2日(土)は、今井通子&坂井眞。相談者が生まれ半年で音信不通になった父、1年ほど前に福祉事務所からの手紙で居場所がわかる。認知症と診断され後見人をつけたいので同意して欲しいとの事。5ヶ月前に父が他界、無縁仏にならないだけの弔いをする。お金がない状態ではないとの事で成年後見人の報酬付与の審判待ちのまま連絡がない。後見人に不信感。手続きはどうすれば?
目次
読むテレフォ人生相談
パーソナリティ:今井通子
回答者:坂井眞(弁護士)
相談者:41歳男性 妻46歳 長女10歳 次女8歳 母66歳 父70歳(相談者が物心つく前に音信不通・5ヶ月前に他界)
もしもし・・テレフォン人生相談です。(今井通子)
あ、よろしくお願いします。(相談者)
はい。(今井通子)
今日は、どういったご相談ですか?(今井通子)
スゥ・・(相談者)
今から5ヶ月ほど前に亡くなった・・あのぅ、父の・・相続の・・あのぅ、遺産の引き渡しの事について・・なんですけども。(相談者)
はい。(今井通子)
あなたは、おいくつですか?(今井通子)
え・・41歳です。(相談者)
41歳・・(今井通子)
ご家族は・・奥様は・・いらっしゃいますか?(今井通子)
はい・・ぇ・・います・・え・・(相談者)
よん・・(今井通子)
40・・6・・歳・・です。(相談者)
46歳・・(今井通子)
お子さんは?(今井通子)
長女が・・10歳・・(相談者)
10歳・・(今井通子)
次女が・・8歳です。(相談者)
はい。(今井通子)
・・
・・
で、あなた自身、あのぅ・・(今井通子)
ご兄弟いらっしゃる?(今井通子)
・・
えーっと、いません。(相談者)
・・
一人っ子?(今井通子)
一人っ子です。(相談者)
なるほど。(今井通子)
お母様は・・ご存命ですか?(今井通子)
健在です。(相談者)
おいくつ?(今井通子)
ろくじゅう・・ぅ・・ろくですね。(相談者)
66歳?(今井通子)
はい。(相談者)
・・
で、お父様、な、な・・ぁ、ぇ、5ヶ月前でしたっけ、亡くなった時はおいくつでした?(今井通子)
えっと、70歳です。(相談者)
70歳・・(今井通子)
・・
これ、ご病気?(今井通子)
・・
・・
そうですね、あの病院で・・亡くなったので・・(相談者)
あ、そうだったんですか?(今井通子)
ご愁傷さまでした。(今井通子)
・・
ぁ、ハイ。(相談者)
でぇ・・(今井通子)
相続の問題っておっしゃったんですが・・(今井通子)
ええ。(相談者)
え、まずさ・・(今井通子)
あ・・(相談者)
・・
あのですね、実はその、父というのが・・(相談者)
うん。(今井通子)
あのぅ・・(相談者)
まあ・・(相談者)
わたしが・・産まれて間もなく、半年ぐらいで・・(相談者)
音信不通になってまして。(相談者)
・・
・・
はい。(今井通子)
でぇ、あの、一年ほど前・・(相談者)
ですかね・・(相談者)
福祉事務所から・・(相談者)
はい。(今井通子)
あのぅ・・(相談者)
手紙が来まして・・(相談者)
はい。(今井通子)
そのぅ・・(相談者)
認知症と診断されたので・・(相談者)
はい。(今井通子)
後見人を・・ぉ・・つけたいのだが・・同意いただけますか?という・・手紙が来まして。(相談者)
はい。(今井通子)
でぇ・・(相談者)
一応、わたしがそのぅ・・(相談者)
まぁ、それでどこに居るかがわかったわけですけども、まず・・あのぅ・・(相談者)
後見人はつけてもらっていいですよと。(相談者)
はい。(今井通子)
ただ・・あの、自分で申立てるとちょっと、遠くの裁判所に行かなきゃいけないので・・(相談者)
ええ。(今井通子)
ウン、それはちょっとあの・・市長さんの、あの権限であのぅ・・職権であのぅ・・ぅ、後見人の申立てをしてくださいという、回答をしたんです。(相談者)
ああ、なるほど。(今井通子)
・・
それで・・あのぅ・・その後、まず後見人さんはついたんですけども・・(相談者)
はい。(今井通子)
結局・・ぅ・・今から5ヶ月ほど前に・・(相談者)
はい。(今井通子)
まぁ・・そのぅ・・(相談者)
父が亡くなりまして・・(相談者)
はい。(今井通子)
でぇ・・亡くなってから5ヶ月経ってるんですけども・・(相談者)
はい。(今井通子)
未だにそのぅ・・(相談者)
まぁ、後見人さんから・・そのぅ・・遺産の引き渡しもなければ・・(相談者)
(キーン・・始業か終業のチャイム?)
財産目録・・ぃ、いくらになってるのかっていう・・のも・・まったく・・こう・・具体的にわからない状態なんですね。(相談者)
(キーンーコーンーカーンーコンー)
・・
なるほど。・(今井通子)
(キンコンーカンコン・・)
でぇ・・(相談者)
いくらなんでもこの・・5ヶ月もかかって・・(相談者)
こうなるのは・・ぉ、ねえ、おかしいんじゃないかなと。(今井通子)
(キーンーコーンカーン・・)
・・
そのぅ・・(今井通子)
一年前でしたっけ?(今井通子)
ええ・・(相談者)
ぇ、一年前にその・・に、認知症になられたという連絡があった時・・(今井通子)
えッ・・(相談者)
お父様は・・(今井通子)
そこの・・施設?(今井通子)
・・
え・・(今井通子)
ですかねぇ?(今井通子)
・・
あのぅ・・なんか、病気で・・(相談者)
うん。(今井通子)
というか、とにかく倒れて、救急搬送されて・・(相談者)
うん。(今井通子)
そこで入院した時に・・認知症の診断が、下ったようです。(相談者)
・・
・・
・・
あ、はい・・(今井通子)
そうするとその・・(今井通子)
入院したのは・・(今井通子)
ン・・病院ですよねぇ?(今井通子)
・・
そうですねぇ、あの・・入院・・ええ、病院に入院しました・・はい。(相談者)
病院に入院して・・(今井通子)
で、にん・・認知症というふうに言われた・・(今井通子)
はい。(相談者)
でぇ・・(相談者)
あの結局、なんか・・あの、病院を・・あの、行ったり来たりしたようです。(相談者)
最初なんか・・(相談者)
その、町の病院だったのが・・(相談者)
はい。(今井通子)
酷くなって大学病院に行って・・(相談者)
はい。(今井通子)
また、町の病院に行ってって、なんか、二回か三回、行ったり来たりしたようでした。(相談者)
・・
・・
なるほど。(今井通子)
・・
お父様の・・(今井通子)
はい。(相談者)
こう、所在地っていうと変ですけど・・(今井通子)
・・
・・
は、ないわけね?(今井通子)
ないというか、アパートで一人暮らししていた時に・・(相談者)
ああ・・(今井通子)
はい。(今井通子)
倒れて・・(相談者)
はい。(今井通子)
病院に行って・・(相談者)
・・
はい。(今井通子)
結局、そのまま・・二度と、あの・・病院からは出て来なかった・・(相談者)
というか・・そういうような、もう・・病院から出れないだろうって、状態になったもんだから・・(相談者)
後見人さんが・・(相談者)
うん。(今井通子)
あの・・まぁ、家裁に申し立てて、アパートを引き払ったと。(今井通子)
うん。(今井通子)
・・
・・
いうようなことなので、もう・・(相談者)
結局あと、救急車で運ばれて・・ねぇ、倒れて運ばれてから・・(相談者)
まぁ、だい・・(相談者)
まぁ・・病院を行ったり来たりはしつつも・・(相談者)
ぅ、まぁ、そのまま、亡くなったという・・(相談者)
ふーん・・(今井通子)
・・
・・
・・
でぇ・・(相談者)
まぁ、わたしもあのぅ・・(相談者)
ま・・(相談者)
・・
後見人さんがついてから、一回だけは、そのぅ・・父とは面会したんですけども・・(相談者)
はい。(今井通子)
まあ・・(相談者)
結局・・(相談者)
ねぇ、物心ついた時にはまったく・・音信不通だったので・・(相談者)
はい。(今井通子)
ねぇ、父としての務めを果たさなかった・・人に対して・・(相談者)
わたしが身銭をきってまで・・(相談者)
弔うつもりはないという・・(相談者)
うん。(今井通子)
ことを申し上げ・・(相談者)
て・・(相談者)
はい。(今井通子)
ただ彼に・・(相談者)
若干のその、自分をこう、弔うだけの財産を残しているのであれば・・(相談者)
まぁ、その範囲内で最低限の、まず・・無縁仏にならないような措置をする・・つもりではあるという・・ことを後見人さんに申し上げたところ・・(相談者)
まったくお金がないというような状況ではないので・・(相談者)
はい。(今井通子)
という話しを聞いたので、まずは、あのぅ・・(相談者)
まぁ、遺骨を引き取りまず・・あのぅ・・(相談者)
まぁ・・ごくごく簡単な・・(相談者)
お葬式をあげて、でぇ・・(相談者)
わたしの地元の・・(相談者)
納骨堂であのぅ・・え・・まあ・・(相談者)
永代供養してもらえる納骨堂に・・(相談者)
ぇ、納めるというようなことはしたんですね。(相談者)
・・
で、後見人さんとは、その後のことについての話し合いはされたのですか?その時点で?(今井通子)
ええ・・っと、結局、まぁ、後見人さんとの話しでは、そのぅ・・(相談者)
まぁ、後見人さんのそのぅ・・(相談者)
まぁ、報酬付与・・の、審判を申立て・・申立ててその、報酬付与の審判が・・下って・・(相談者)
父の・・(相談者)
遺産の口座から・・(相談者)
そういった報酬を、全部引き取った後で・・(相談者)
引き継ぎをしましょうという・・(相談者)
・・
ウン。(今井通子)
話し・・(相談者)
になっていたんですが・・(相談者)
はい。(今井通子)
あのぅ・・(相談者)
それはじゃあ・・(今井通子)
そのぅ・・(今井通子)
あなたの・・が、お父様の御遺体を・・引き取られた段階で・・(今井通子)
その、その・・時点ではその話をされてるわけね?(今井通子)
まぁ、一ヵ月前に、ちょっと、後見人さんとは連絡をしたんですが・・(相談者)
えーっと、その、まだ、審判がおりてないと。(相談者)
・・
・・
はい。(今井通子)
いうことだったので・・(相談者)
でぇ・・(相談者)
ただ・・(相談者)
同じ・・日に、申立てたもう一件のものは、おりてるから・・(相談者)
はい。(今井通子)
あの、審判がおりてるから、もう・・もう、数日でおりるでしょう・・って、言われたんですが、それからまぁ・・約1ヶ月・・(相談者)
ぅ・・なんの連絡もないと。(相談者)
うん。(今井通子)
でぇ・・いくらなんだって・・(相談者)
おかしいんじゃないかなと。(相談者)
はい。(今井通子)
で、更に言うと・・裁判所に対しては、なんかこう・・(相談者)
ちゃんと後見・・の、事務は、終了しましたという届け出・・も出してるし、財産の状況とかも、なんか報告は・・(相談者)
しているようなのですが、わたしはそれを・・まったく・・中身を知らない状況にあると。(相談者)
・・
なるほど。(今井通子)
・・
そうすると・・今日のご質問はなんでしょう?(今井通子)
・・
・・
・・
まぁ、要するに、こんなに時間がかかることがあるのか?という・・(相談者)
ことと・・要するにもう、相続人は、わたししかいないので・・(相談者)
ええ。(今井通子)
そんなもん後・・機械的に・・ぅ・・ねぇ・・(相談者)
渡しゃ・・いい、渡してもらえばいいじゃないかと思うんですけど・・(相談者)
こんなに時間かかるのは、おかしいと思うし・・(相談者)
まず、あのぅ・・(相談者)
今後の対処として・・(相談者)
ま、ただ・・ただ単にそのぅ・・裁判所の都合で、審判が出るのが遅くなって・・(相談者)
っていうことであればいいんですけども・・(相談者)
万が一・・(相談者)
後見人・・(相談者)
さん・・の方で、こう・・(相談者)
ちょっと、よからぬような・・動きがあったりする・・場合、どう対処したらいいかが、ちょっと、わからないもんで、それで、ぇ・・電話した次第です。(相談者)
なるほど。(今井通子)
・・
あのぅ・・先ほどチラッと、あのぅ・・相続人は、自分しかいないって、おっしゃったんだけど・・(今井通子)
はい。(相談者)
お母さんは、ご存命ですが、離婚してらっしゃるの?(今井通子)
ええ、離婚してます。(相談者)
・・
戸籍を見てみたら・・(相談者)
うん。(今井通子)
離婚・・は、協議離婚っていうふうになってて、しかも、それが、わたしが小学校に入る前後あたりだったんですね。(相談者)
なるほど。(今井通子)
まぁ、母親が・・(相談者)
でも、離婚はしてらしたのね。(今井通子)
そうです、はい。(相談者)
わかりました。(今井通子)
今日はですね、弁護士の坂井眞先生がいらしてますので伺ってみたいと思います。(今井通子)
はい。(相談者)
先生、よろしくお願いいたします。(今井通子)
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ずいぶん疑い深い相談者だなあ、と最初は思ったのですが、ですが彼の立場で考えればわからなくもないですね。
これは私の勝手な想像にすぎませんが・・・
父親らしいことを何一つしてもらった覚えがない相談者。
彼がなにか父親にしてもらえることがあるとしたら、それはたとえわずかであろうとも残された遺産の受け取り。
だからこそ相談者にとっては「自分にも父親がいたんだ」と思えるよすがなのではないでしょうか。
遺産の受け取りは相談者にとっては金銭的な利益よりも、もっと切実な思いがこもった事柄なのでしょう。
彼の必死さを、私は嗤う気にはなれません。
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