テレフォン人生相談


テレフォン人生相談2019年8月21日(水)
パーソナリティ:ドリアン助川
回答者:野島梨恵(弁護士)
64歳男性から、3ヶ月前に96歳で他界した実母の遺産についての相談。実家を継いだ次男69歳から、葬儀費用の明細480万円を母の遺産から清算した旨の封書が3日前に届く、母の遺書の写しが添付され、遺産は自分が相続し、相談者の口座に10万円を振込んで相続手続が終わる旨が記されていた。納得がいかない・・

目次

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5分で読める今日のまとめ

相談者は64歳男性、3ヶ月前に96歳で他界した実母、長兄は20年前に他界し、次兄69歳が実家を継ぐ。すぐ上に67歳の姉が居て、長兄には二人の子供がいる。

母親が亡くなり、それに関する葬儀の費用とか、相続に関しての質問。
3ヶ月前に96歳で亡くなる。

相談者は三男、すぐ上に姉がいて67歳、その上に実家の後を継いだ次男69歳、長男は20年前に亡くなり、長男には子供が2人いる。

葬儀の費用、母親が残した遺産から、法定相続人には、何の話もなく次男の手によって葬儀費用が出された。
跡継ぎの次男が、葬儀の費用を母親の遺産から出した。

次兄からの通知によると、全て含めて480万の葬儀費用。
参列者は100人弱、香典としては80万弱。
お金の出し入れは次兄がやった。

葬儀社とか全て次兄一人で取り仕切る。

遺産は、次兄が、母親の通帳とかカードとか全て、自分で所持しており、封書がきまして、そこに母親が残した金額が書かれていた。
ただ、どこまで本当の金額なのか確認のしようがない。

3日前に、向こうから封書がきまして、その次の日にこちらからハガキを出して、母親が残したものの目録が欲しいと、それを精査した後で遺産について話し合いたいということを書いて出した。

昨日メールが届いて、「通帳はいつでも見せるから、いつでも来い」と言う風に書かれていた。
ただそれだけ、これから目録用意しましょうとか、そういった文面は何もなかった。

ただ通帳みたかった来い!と、それだけ。

母親の遺産は、証券はない。預貯金のみ。
19年前、父親が亡くなった時に遺産相続の話になり、この次男が母親の分も含めて全て一人で相続するということになった。
その時に父の預貯金と土地、それがすべて兄名義になった。

そのときの約束として、相談者と姉は遺産相続の放棄をするから、母親の面倒は兄が全て看てくれるという約束をした。
それで今日に至っていた。

この時は、ただ兄がハンコを押してくれと言うだけで、ハンコを押した。
書面での約束ではない。

その時は、父親の残したものを分割してまで欲しくないと思ったので、兄からハンコ代ということで10万円だけいただきました。
そしてこの後トラブルにはなっていない。

母親の遺産は、一人当たり200万前後、のこされた金額。
それを、3日前に届いた書面で、「母の葬儀に関する経費報告書と、生前書き残した遺書の写しを同封いたします。」

「これをもって、母に関するすべてを清算させていただきますので、ご査証のほど宜しくお願い致します。」

一番下に、相談者の郵便貯金の口座に、10万円を振り込みますと、これで全てチャラですということなんです。

母親の遺言書、便箋に書かれたコピーが入っていて、ここには「わたしが亡くなった時について、残った金は全部、次男に相続させます。」ってことが書いてある。

自筆で、年月日と母の署名と印鑑が押してある。

父親が亡くなった後、ちょくちょく実家に行っていた。
母親が、どこか出かけたいということであれば、足腰が丈夫だった時は、一緒に行ったり、兄弟みんながやっていた。

実家と縁が切れたわけではなかった。

実際には一緒に暮らしていた次男が、親の遺産を自分の物にしてしまった。
何が一番いい方向なのか、相談したい。




野島梨恵アドバイス

ーお母さまの遺言があった。
それはいつ書かれたものでした?

相談者:今から4年前。

ーお母さまは最期まで、元気でご自宅でお過ごしだった?

相談者:いや、亡くなった時は施設だった。
2年半、施設に預けられた。

ーじゃあ、遺言を書かれた時は、まだご自宅にいらっしゃった?

相談者:実家に居たと思います。

ー頭もはっきりしてらして、それなりにものはわかってらっしゃったのかな?

相談者:文字もちゃんときちんと書かれてますし、ただこれは封書に入っていたとかそういうものではなくて、亡くなった後、3日前に兄から写しが郵送されてきた。

ーお母さまがご自分で書かれたものであれば、自筆証書遺言ということになると思う。
そうなると裁判所で「検認」という手続きが必要になる。

相談者:それで相続人は、立ち会って・・開かなくちゃいけないんですよね?

ーそうそうそう、まずそれをやられた方がいいと思うんです。
仮に遺言が、お母さんの本当の遺言で、検認手続きが出て、本当にお母さんの遺言だということになって、全部お兄さんに行きますと・・いう話になったとしても、あなたにまったく何の権利もないかというと、そうではなくって、遺留分というのがある。

ー遺留分の分だけでもお兄さんにくれないか、という交渉をされてみるのが1番いいのかな・・という風には思います。

ーこの後の進め方として、まず遺言の本物を見せてもらうためにも、検認という手続きをまずして、みんなでそれを確認するということ。

ーそれとお母さんが残した遺産というのが、どれぐらいだったのかをしっかりしないと、その遺留分の請求をするにしても、いったい、いくらが遺産の全部なのか、本来ならばあなたの取り分がいくらなのか、遺留分がいくらなのかという計算ができないので・・

ーまず遺産の全部がいくらなのかというのをお兄さんに見せてもらう。
その手続きまではご自分でやった方がいいかなぁ・・というふうには思います。

相談者:家庭裁判所の協定ですか?これにお願いしようかなと、今考えているんですが。

ーまず検認が、しなきゃいけないというのが1つと、それから家庭裁判所の調停だと、弁護士頼まなくても、ご自身たちでも起こせますし、安く出来ることは間違いなくて、だから1度そこへ相談へ行かれてもいいと思うけれども・・

ーここまでこじれちゃうと、やっぱり弁護士の先生つけた方が、楽かなって気がしますけれどもね。

ーただ兄弟の間のことなのでね、いきなりボーンと弁護士が入って通知が行っちゃうと、「なんだイキナリ弁護士入れて!」って、お兄さんもなっちゃうかもしれないから、スッキリするためにも、しっかり法律的には正しくやろうということで、弁護士を入れるから、弁護士の先生から連絡が行くかもしれないからよろしくねって一言言っておいた方が、スムーズだろうなぁとは思います。




ドリアン助川まとめ

ーというわけで、順番があるようですね。

相談者:もう、心労ばっかりで(笑)

ーいやまぁ、なるべく明るい事も考えて・・
まだまだ64歳ですよね、これからですから、あらゆることが。

相談者:家庭の中は円満にいってますので、それだけが救いですけど。

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