テレフォン人生相談


テレフォン人生相談2019年8月17日(土)
パーソナリティ:ドリアン助川
回答者:塩谷崇之(弁護士)
62歳の女性から、実家の土地と家を処分する方法と仕方を教えて欲しい。父は既に他界、母と同居の兄、自分の共有名義。20数年前に父と母が購入、20年の分割払いで兄に7分の1の名義を付けるも10年しか支払っていない。認知症の母の施設費用を捻出の為処分したいが、兄は自分の持ち分は自分が欲しいと言っており、母がそれに反発。

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5分で読める今日のまとめ

相談者は62歳女性、実家の母84歳、母と同居の兄64歳。

実家の土地、家を処分したいが、その方法、仕方をご相談したい。
父は亡くなっていて、母の土地になる。
土地の名義は、母と兄とわたし、父が亡くなり相続した。

土地の大きさは30、40坪、これを三人で分けて持っている。
母が認知症になり、施設への入居を考えている。
その折、土地と家を処分して費用に充てたいと思っている。

兄とも相談しているが、兄は自分の権利分は、処分した折に全部自分が欲しいと言っている。

土地購入にあたり、母が全額出している(正確には両親)。
その購入の折、兄の名義に一部した。
その分のお金は、兄が父と母に払って自分の物にするはずだったが、その金額はほぼ払っていない。

しかし、自分の権利は主張して、その分は欲しいと言う。
固定資産税は、今まで全部、母が払っている。
なので母が、売るのであれば、兄の分は渡したくないと言い張っている。

そこで今、揉めている段階。

売る時は、かなり安くなると思うが、買ったときの額は、1億3千万だった。
30年ぐらい前、バブルだった頃に購入したからか。

認知症とはいえ、母は「わたしの建てた家」だとずっと言っている。
話はできるが、物忘れが酷いので、5分ぐらい前に話したことは忘れてしまう。

日々、母もどうなるかわからない。
酷くなる前に、ちゃんとしたいと思っている。

兄とは平行線のまま。
兄はまだ働いているし、生活は困っていないと思う。
自分と兄の関係は、今でも悪いわけではない。
ただ、その話になると・・

具体的に恨みっ子なしに話を進めるには、どうしたらいいか?

実家は、一階に母が住んでいて、二階に兄夫婦が住んでいる二世帯住宅。
なので、出て行くにあたって、自分の権利を主張している。

実家を売るということは、兄夫婦に出て行けということ。
なので、自分の分を貰ってということ。

母としては、20数年間、家賃も払っていなかったので、当然、お金は貯まっているだろうし、自分達でどこか買いなさいと話ている。
お母さんとしては処分して、そろそろ出て行って、自分のお家に住みなさいよということ。




塩谷崇之アドバイス

購入した時は、父と兄の名義だった。
父が亡くなった時点で、父名義分を母、兄、自分で分けた。

購入時は、父が7分の6で、兄が7分の1。
お金を出したのは父と母。

父が他界した時に、7分の6を母が7分の3、兄と自分が7分の1.5ずつ分けた。
これで兄の持ち分は、7分の2.5になった(14分の5)。

一筆の土地を、父と兄で共有していた。
現状、母が7分の3で、兄が7分の2.5、自分が7分の1.5.
(14分の6、14分の5、14分の3)

土地購入時、兄に7分の1の名義はあったが、お金は出してなかった。
少しずつ支払っていくという約束だったが、実際は、ほぼ支払ってない。

約束は、1ヶ月、6万だか7万を20年間支払うという内容。
10年間だけ払ったが、その後、10年間は払ってなくて、固定資産税は今までずっと母が払っていた。

お兄さん、月6万とすると年間72万、10年で720万は支払ったが、残りの720万が未払いになっている。

相続後も母がずっと固定資産税を払っており、相談者も兄も払ったことはない。

ーお兄さん、お金を払ってないとしても、7分の1(購入時)の共有持ち分をもっているので、これを無視するのは難しい。

ーお兄さんが、ハンコを押さなければ、この土地は売れないし、お兄さん家族がここを出て行かなければ、誰も買ってくれない。

ーお兄さんを納得させるような理由が必要になってくる。

ーお兄さん、売れた場合には、自分の持ち分は全部欲しいと。

7分の2.5は自分が欲しいと。

ーお母さんとしては、「何を言ってるの?」と、「7分の1のお金も払ってないじゃないの」ということなんですね。

ーお兄さんがハンコ押さなければ、ここの家は売れない。
だから、お兄さんに、売った金額の7分の1の金額を取る権利があると言われても仕方がない。

ーただ、7分の1のお金がお兄さんのところへ行くのだったら、その中からお母さんに対する未払い分を、ちゃんと返済してくださいと。
それが条件ですよと。

ーというような話をお兄さんにぶつけて、それでお兄さんが何と言うのか?

払った、払わないは口約束で、なにも書面とかがない。
それでも大丈夫なんですかね?
払う事の約束は書面になってなくて、父と母と兄で話をしたらしい。

ーでも、途中までは払われていた。
途中まで、毎月払っていたという事実があれば、それはそういう約束があったんだろうということは、追認されると思いますので、お兄さんが、仮に「そんな約束はなかった」とシラを切ったとしても、「あなた毎月こうやって払っていたじゃないですか」と、「途中までずっと払っていたのに、途中でストップしたんでしょう」と。

ー「別に、お母さんはストップしていいよと言ってないよね?」と。
いう事で、お兄さんとの間で、毎月分割で返すという約束をしてたということの一つの証拠にはなるんだと思うんですよね。

ーただ、言った、言わないの話になって、なかなか埒があかないということであれば、場合によっては裁判所に調停を申し立てて、家族の間で、お金の貸借関係があるので、それを清算したいと。

ーというような話し合いの場をもって、お互いに、何らかの証明があれば出し合って、こういうふうに清算をするのが公平なんじゃないの?っていう、解決の道を探ってもらうのが、一番いいのかなぁ・・と思いますけどね。

やっぱり、そういう場合って裁判になっちゃうんですかね?

ー裁判というか、調停ですので、調停と言うのは裁判所でやりますけれども、話し合いのテーブルを裁判所が設定をしてくれるということですので、争うわけではないんですけれどもね。

ーどうすれば一番、みんなが納得いく解決になるのかな・・ってところを探るんですね。

ーお母さんとしても、いろいろ納得いかない部分はあると思いますけれども、そういう形で清算をし、かつ、お兄さんは家族でそこに住んでいるので、引っ越さなきゃいけないということなので、引っ越し代ぐらいは、こちらで負担をしてあげるよと。

ーいうような譲歩をして、なんとかお兄さんを、そういうことだったら仕方ないのかな・・っていうふうに思ってもらえるようにしないと、結局、お兄さんのハンコがないと、話が進まないことになってしまって・・

ーそうこうしているうちに、お母さんの施設に入るタイミングとか、そういうのが失われてしまうことになってしまうので、そこはある程度、譲歩することを、覚悟していったほうがいいと思います。

ドリアン助川:いずれにしましても、お母さんが、認知症が進行してるということであれば、これ、早めにやった方がいいですね。
お母さんが、一番の証言者になりますのでね。

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