テレフォン人生相談


テレフォン人生相談2019年8月30日(金)
パーソナリティ:ドリアン助川
回答者:高橋龍太郎(精神科医)
33歳女性から、実母から虐待を受けて育ってきた相談者。学校でもイジメにあい、ストレスによる円形脱毛症で髪の毛が全部抜けてウイッグでの生活を余儀なくさせられる。結婚して1年、3年前に癌になった母から金の無心をされる。縁を切りたいのだが。

目次

スポンサーリンク

5分で読める今日のまとめ

相談者は33歳女性、1年前に結婚、夫は年齢不明、水商売をやっていた母55歳、母方の祖父母に育てられる。

わたしの母親のことで相談したい。
母親とは折りが合わなくて、小さい時から虐待を受けて育つ。

思い出したくないが、中学生になり、学校でイジメられていて、母親に「学校でイジメられてるんだけど」と話をした。
「それはあんたが悪いからイジメられてるんでしょう」って言われた。

何も理由も聞かずに、「**ことしてイジメられてるんでしょ」って言われて、「いや、わたしは何も悪いことしてないよ」って、その時強く言ったんですよ。

そうしたら、「あんたみたいな馬鹿な子をもったせいで、わたしが苦労するんだから、余計なことに口挟まないで!」って、言われた。

そこから、イジメられても何をされても一切、母親に物事を言えなくなっちゃった。

母親は水商売をしてたので、授業参観とかがあると、服装が派手だった。
周りのお母さんは結構、落ち着いた服装なのに、うちの母親だけ目立ってた。

次の日学校へ行ったら、「あんたのお母さんって、なんでそんなに服、派手なの?」
「あんたのお母さんってさぁ、どこの馬の骨の男と付き合ってるの?」

「へぇ?」わたし、なんもわかんないから、「はぁい?」って、なっちゃって、「なんのこと言ってんの?」って言ったら・・

「あんたのお母さんって、水商売やってんだって?」って言われて、「ああ、う、うん、してるよ」って言ったら・・

「だってさぁ、どんな男とやってるかわかんないじゃん」って、友達に言われて・・

イジメがまたそこからエスカレートして、また学校へ行ったら今度は教科書が全部、捨てられてて、机も椅子も何もかも全部、プールって冬とか全然使わないじゃないですか。

色も汚いし、なんかすごいゴミだらけなんで、そこへ全部投げられてて、それをみんな見ている、わたしをイジメてた人達が。

わたしは取りに行って、これはもう酷いから、先生に言ったら・・

「こんなイジメ、なんともないだろう」って。

「こんな、お前が受けても・・あの、なんとも思わないから」って・・まで・・ああ・・先生にそう言われて・・

ー先生が全然、それ、相手にしてくれなかったってことですね?

相手にもしてくれなくて、家に帰って、さすがにちょっと、また母親に言ったんですね。

「イジメられてるんだけど、もう学校行きたくない」って言ったら・・

「え?じゃあ、行かなきゃいいじゃん」

「行かなきゃいいじゃん」って・・「そんな、あんた、イジメられるこっちはもう辛いのに、なんだよその態度」みたいになっちゃって・・次の日ぐらい、朝、家は出て行ったんですけど、公園とかで一日時間を潰したりして学校へ行かなかったんですね。

それで家に帰ってきたら、いきなし頭ぶん殴られて、バーンと殴られて、「お前今日、学校行ってねぇだろう!」って言われて・・

「行ってないよ」って言ったら、「あんた殺すかんね」って言われたんですよ。

ーでね、大変溜まってるものがあるようですね。
今涙まじりで語ってくれてるんですけども、今それを話ししてるのは中学校の時の話ですよね。

ー中学校の時の思いが、まだ今でも語るとね、涙が出てくると思うんですけれども、33歳で、今その・・頃の、思い出から始まって、今につながるお悩みなんですか?

そういうイジメもあってなんとか高校も卒業して、社会人になって、なんとか普通に生きてはきたんですけど、中学のイジメが原因で、円形脱毛症になっちゃて、髪の毛が全部無くなっちゃって・・

「一生髪の毛は生えません」というふうに医者から言われて、何とかしてでも生やしたいと思って病院を何回も何回も変えたんですね。
診てもらって結局、「髪の毛が生えない」って言われて、一生ウィッグクをつけてる形なるんですけど・・

母親に、「あの時なんで髪の毛がなくなったか知ってる?」って、「全部あんたのせいじゃん」って、一回言ったことがあった。

そしたら、「ああそう、そうしたらあんた、わたしと縁切りなさいよ」って、言ってきて、あんたがそのつもりなら「うん」って思ったんですけど・・

そんでまぁ、結婚して1年になるんですけど、主人も過去のこと全部聞いて、「もうそういうお母さんとは、ごめん、俺は付き合えないよ」って。

「もし何かされたら、辛いもん」って。

主人の両親も、「そんなんだったら、わざわざ会いに行く必要もないでしょう」
「そんなに嫌な思いしてたんだったら、別にいいじゃないそんな会う必要ないじゃない」って。

言ってくれて、理解はしてくれてるんですけど、たまに電話がかかってきて、「お金を貸してほしい」とか、そういうことを言われて、親子の縁を切りたい。
そこまでされて、今後関わっていくつもりなくなっちゃってて。

ー今、そこが問題なわけね?

ーもう少し具体的に聞かせてくださいね。
あなたお父さんは?

いないです。
わたしの小学校1年生の時に、離婚してて・・

ーおぼろげでもお父さんの記憶はありますか?

保育園の時に、運動会に来てくれて、お父さんと一緒にかけっこというのをしたのは記憶にあります。

ー小学校入った頃からお母さんと2人暮らしで?

母方の祖父母がいたので、そちらに育てられました。

ー今になって、お母さんが「お金貸してくれ」とか色々言ってくると。

「お金貸してくれ」とか、母親が今から3年ぐらい前に、癌になって手術をして、面倒を看る人がいないから、わたしが毎日病院に着替えを持って帰ったり洗濯したり・・

「あれが食べたい、これが食べたい」って、仕方がないから買って持って行ってやったりしてたんですけど・・

「そういうことをされるのが気に食わない」って言われて、「あんたがいると気に食わない」って、結局、「お金貸して欲しい」とか・・

そういうことばかりしか言わないです。

ーあなたとしては親と縁を切りたいというわけですね。
今から回答者の先生紹介しますけどね、今日の電話の相談内容としては、まず、「縁を切る」というわたしの判断、間違ってませんか?って悩みもありますか?

それもあります。

ー仮に間違ってないとしても、「縁を切る」ってどういうことなのか?と。
どうしたら出来るのか?と。
そういうことも相談したいのかな?




高橋龍太郎アドバイス

高橋龍太郎:縁を切るって、戦前はそれこそ勘当という、親子が法律的にも縁を切ることが可能だったけど、今、新しい民法では、法律的に縁を切るという仕組みは保証されていないので、あくまでも精神的なものなんだけれど・・

高橋龍太郎:縁を切るというあなたの気持ちを最大限、相手にアピールして、連絡を取り合わない環境を作るという事は、基本的に言うと、あなたの今の心の健康には、ある意味では必要な事だと思いますよ。

高橋龍太郎:あ要するに虐待を受けた子どもというのは、親が結びついてる限りは、いつまで経っても虐待を受けた体験を、今あなたがありありと記憶しているように、古い記憶であるにもかかわらず、古い記憶の層に、仕舞い込むことができないの。

高橋龍太郎:何故かと言うと、会うたびに、昔の古い記憶を全部ひっくり返してまた新しい記憶にさせられてしまうから。

高橋龍太郎:だから古い記憶をずっと自分の記憶の古い層に、普通に仕舞い込むように、人間はみんなみんなそうやって嫌な記憶を自分の古い記憶に閉じ込めることで、今は気持ちよく生きているわけ。

高橋龍太郎:でも今のあなたは、お母さんからしつこく連絡を受けたり、癌で看病しなきゃならないというような事態があるたびに、嫌な記憶を全部、掘り起こされるから、精神的にもすごく辛くなると思う。

高橋龍太郎:それはあなたが言うように、お母さんと縁を切るということに、わたしは大賛成です。

相談者:ありがとうございます。

高橋龍太郎:おまけに、そういう事情をわかってくれた上で、一緒に夫婦になってくれるご主人や、義理の両親がいるわけだから、自分の居場所はそこと決めて、お母さんとはもう一切連絡を取らないよって姿勢を示してなんら恥じることはないと思います。

高橋龍太郎:もちろん事務的な連絡とか、親族、肉親だから、何らか連絡とかあったとしても、それはそれでその要件次第で連絡を取ればいいし、それ以外向こうが何を言ってきても、一切それこそメルアドも消して、連絡取れないようにして、何の問題もないと思うよ。

高橋龍太郎:そうじゃないと、一生あなたは嫌な記憶を掘り起こされながら生きて行かなきゃならないから、人生が辛くなっちゃう。

相談者:そうですね、もう人生・・主人と結婚する前は、ホントに辛くて、もう、連絡が来るたびに、昔のことを思い出しちゃって、でも体は震えちゃったりなんかして。

相談者:電話が終わると、ホッとするから、少しそこで楽になるんですけど、そういうことが何回も続いてて、その時から縁を切りたいなと自分でも思って・・

相談者:インターネットで、いろんなことを調べて、思って実行に移そうと思うんだけれども、なかなかできず、今日まできちゃってて。

高橋龍太郎:これはいろいろ学説もあるんだけれど、それを「複合型のPT高橋龍太郎:D」って言うの。
要するにPT高橋龍太郎:Dって、普通は命がかかるような衝撃的なことがあって、それがずっと例えば、何年にもわたっててことなんだけど。

高橋龍太郎:一つ一つの事象は、命に関わるようなことではないんだけれど、もうずっと長期間にわたって虐待を受けた子どもたち・・っていうのは、生涯ずーっとそういう掘り起こされる記憶の反乱みたいなことに悩まされるので・・

高橋龍太郎:それを防ぐまず第一歩は、その対象からとにかく距離を取るってことが1番大事なので、あなたの選択は全然間違ってないし正しいと思います。

相談者:ありがとうございます。

相談者:なんか・・ちょっと楽になりました。

ドリアン助川:今まで辛かった分、というか辛かったこと忘れるぐらい、幸せになってくださいね。

≪ 前へ12
1 / 2 ページ
スポンサーリンク

コメント一覧

この記事へのコメントはありません。

コメントする

コメント

※メールアドレスは公開されません。

Comments links could be nofollow free.