テレフォン人生相談


テレフォン人生相談 2019年9月10日(火)
パーソナリティ:今井通子
回答者:塩谷崇之(弁護士)
62歳女性から、31歳の次女は個人のクリニックのデイケアの職員として働いている。そのクリニックの奥さんの弟である独身の上司から、パワハラ、セクハラを受けている。仕事の同行と称し、自宅に連れ込まれ裸の写真を撮られたりしている。夫の手前、被害届は出したくないと言う娘、職場だけ辞めるつもりのようだが・・

目次

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今日のまとめ

相談者は62歳女性、夫は65歳、長女36歳、次女31歳でデイケア勤務で夫あり、長男30歳

次女のことで、ちょっと相談したいと思い電話をした。
次女は今、個人のクリニックのデイケアの職員として仕事をしている。

デイケアの上司の方から、半月ぐらい前から、3回ぐらいにわたり、セクハラ、パワハラみたいな感じを受けている。

仕事に同行するということで、車で一緒に出かけ、実際に仕事に行ったのは1カ所だけで、後は上司の自宅に連れて行かれ、キスされて、服を脱がされて、体を触られて、全部の写真を撮られて。

娘は「止めてください」と言ったみたいなのだが、上司なので強く拒めなかったというのがあり、そういうのは3回ぐらい続いた。

上司は50代で、一人者。
上司には同じ職場で、付き合っている人がいる。
それを娘も知っていて、まさか自宅に連れて行かれると思っていなくて、冷静な判断ができなかったみたい。

被害にあったことを聞いたのは2日ぐらい前で、娘との話で、そういう職場は辞めた方がいいとなって、退職届を出した。

警察にも「こんなことがあった」と相談した。
警察としても本人が被害届を出さないと「取り調べができない」と言われたが、娘本人が被害届を出したくな言っている。

事を荒立てたくない、他のスタッフの人達に迷惑をかけてしまう。
他の職員の方にも、上司が逮捕とかされてしまうと、デイケアも機能しなくなってしまって、他のスタッフの人達の迷惑をかけてしまうから。

「自分のせいで」という感じで。

今井通子:うーん、まぁ、正当な言い方をすると、それはそうじゃないんだけどね、あなたのお嬢さんのせいじゃないんだけどね。

でも、すごく自分を責めている、「あの時、自分が毅然として拒絶してたら」・・でもその時に、やっぱりちょっとこう、脅しみたいな、「ここで断わったら、お互いの立場が」みたいな、「まずくなるからね」と言われたらしい。

娘は、「辞めれるだけでもいいんだ、他の人達に迷惑かけたくないし、わたしのせいでこんなことになってしまった」みたいな感じで言う。

今井通子:この個人クリニックって、クリニックってなっているけど、デイケアサービスがあるぐらいだから、組織的にやっている病院?

家族ぐるみでやっているみたい。
院長がいて、院長の奥さんも事務か何かしていて、直接娘に手を出した男性は、奥さんの弟かなんかの関係。

被害届を出すのをすごく躊躇しているが、このまま泣き寝入りするというのも、またその人はやると思う。
これまでも被害に遭った方がおられるかもしれない。
だからここで勇気を出して、娘に・・

今井通子:今日のご相談は、警察に届けさせるにはどうしたらいいか?ってこと?
お嬢さんを説得したいってことですか?




塩谷崇之アドバイス

塩谷崇之:お嬢さんが、3回ぐらいセクハラ、パワハラにあっていると。
その内容としては、自宅に連れて行かれてキスとか、服を脱がされて・・

相談者:3回はそうでした。

今井通子:写真も撮られて。

相談者:その前から言葉のセクハラってのはあったらしいんです。

塩谷崇之:写真も撮られたというのは、服を脱いだところの写真を撮られたということ?

相談者:全裸の写真を撮られてる。

塩谷崇之:関係をもたされたとか、そういうこともあるんですか?

相談者:そこまでは娘は言ってないですね。

塩谷崇之:言ってない・・

相談者:ただ、わたしに言ったら、わたしがショックを受けるから言ってないだけかもしれません。

塩谷崇之:お嬢さんの方には、まったくその気はないんですよね?

相談者:はい、まったくなかった、はい。

塩谷崇之:そうするとこれもう「立派な犯罪行為」ですよね。

相談者:わたしもそう思うんです(泣)。

塩谷崇之:具体的にはね、どういうふうに脅されたというかね、「自分の言う事きかないと、こういう不利益があるよ」みたいなことで、そういう脅しが、どういう言葉があったのかという、そこが証明できるかどうかっていうのがおそらく問題になってくるんでしょうけどもね、法的手続きになった場合には。

塩谷崇之:しかもそれが、3回に及んでいるという事であれば、これは法的な刑事責任が発生したり、民事の損害賠償責任から発生する案件だと思うんですよね。

塩谷崇之:ただ密室で、行われていることなので、相手の男性の方が「一切自分はやっていない」という風に、否認した場合に、それが立証できるか?って問題があると思うんですけれども。

塩谷崇之:いずれにしてもこれをね、最終的にどうなるかは別として、放置をしておくというのは、よくないことです。

塩谷崇之:この職場を辞めるか辞めないかって、その選択はあるかと思うんですけれども、お嬢さんが被害届を出さない理由というのが、他のスタッフにも迷惑をかけるからという理由なんだとすれば、それはお嬢さんの考え方は全く違うと思うんですよね。

塩谷崇之:何もしないことが、その男性をのさばらせることになって、むしろその方が、職場に迷惑をかけることになると思います。

塩谷崇之:他の女性スタッフのいるわけですよね、そうすると、これで許されてしまえば他の女性もまた同じような被害に遭う可能性もあるわけですから、やはりこういうことをやっては許されないということを、きちんと示していかないと、それこそ他のスタッフに迷惑をかけることになると思います。

塩谷崇之:もう1点、写真も撮られてるということですよね。
これでお嬢さんが、仮に自分が辞めれば済むんだと言って辞めたと、それで済ませようとしても、その男性の方に写真が残っているんだとすれば・・

塩谷崇之:また何を言ってくるかわからないですよ。

相談者:あっ、そうなんですね?

塩谷崇之:逆にお嬢さんが辞めてしまえば、その男性からすれば、これまではセクハラだ、パワハラだと言われるリスクを冒してお嬢さんに対してアプローチをしていたんでしょうけれども・・

塩谷崇之:今後はそういうリスクを冒さなくても、辞めた職員なんだからということで、その写真をネタにして、また同じようなことをしてくる、辞めた後もそういうことをしてくる可能性があると思うんですね。

塩谷崇之:だからそれを考えると、辞めることでこの上司と縁が切れれば、それで済むんだと思っているんだとすれば、それは大間違いであって・・

塩谷崇之:最終的にその職場で働くかどうかは、お嬢さんが決めるのでかまわないと思いますけど、辞めることで何かが解決するわけではないということを、お嬢さん理解してもらわないといけないと思います。

相談者:そうですね、それとですね先生、娘には旦那さんがいるんですけれど、「旦那には絶対言えない」って言っているんです。

相談者:というのは、知れてしまったら、旦那の気性から考えたら現場に乗り込んで、刃傷沙汰を起してしまうかもしれない。

相談者:だから知られないように、「被害届を出してしまったら、旦那に知られてしまうから、それもあって出せない」っていうのもあると言ってました、それって・・

塩谷崇之:それはないですね。
被害届を出したから、警察の方からわざわざご主人を呼び出して、話をするってことはないとは思いますね。

塩谷崇之:そうは言っても、お嬢さんが自分で警察に行って、いろいろ被害届を出したり、場合によっては告訴をしたりとか、あるいは損害賠償請求をしたりとか、病院に対して抗議をしたりとか・・

塩谷崇之:そういうことをお嬢さんご自身がやるということは、すごく難しいですし、精神的にも大変だと思うんですよね。

塩谷崇之:やはりここまでのことをされているわけですから、警察にどう対応すればいいのかとか、あるいはどういうふうに病院に対して責任を追及していくのかとか・・

塩谷崇之:そういうことについては、弁護士を代理人にして話をした方が、いいと思います。

相談者:こういうことも全部、娘の旦那さんに知られないようにできますか?

塩谷崇之:だから旦那さんに知られないようにするためにも、代理人を立てた方がいいですよね。

塩谷崇之:そうでないと、向こうの病院からお嬢さんのほうに直接、郵便物や手紙が来たり、いろいろ文書のやり取りをする中で、自宅宛てに届いてしまうわけですよ。

塩谷崇之:だけども代理人を立てて、すべての連絡は代理人を通してというふうにする事によって、相手との交渉もその代理人方でやってくれることになりますので、そういう意味ではご主人を巻き込まずに、話が出来るんじゃないかなとは思います。

塩谷崇之:警察に相談する上でも、弁護士を間に入れて進めた方が、いろんなことがスムーズに、かつ大事にならずに、済むんじゃないかと思いますし、そういうふうな勇気をお嬢さんがもっていただくことによって、同僚の多くの女性職員たちを救うことにもなりますし・・

塩谷崇之:お嬢さんが将来そういう写真とかで、脅されたりとかするリスクも減らすことが出来ると思いますので。




今井通子まとめ

今井通子:おわかりいただけました?

相談者:はい、よくわかりました。

今井通子:撮られた写真を使われるかってことを考えると、職場に迷惑とか言ってる場合じゃなくて、ご自身の問題がこれからも繋がっちゃうってことだから・・

今井通子:これは絶対に、警察に届けた方がいいですよね。

塩谷崇之:そうですね。

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