テレフォン人生相談


テレフォン人生相談2019年8月22日(木)
パーソナリティ:柴田理恵
回答者:中川潤(弁護士)
50歳女性から、父の浮気が原因で不仲になった両親。幼少時より仲裁は自分、恐怖と緊張で心が壊れた自分、20歳の頃には鬱病の症状もあり、13年前から通院、薬の服用をしている。3歳上の兄は高校を卒業すると家を出てしまう。両親の財産は家が2軒に現金5千万あるとの、貧乏くじを引いてきた自分が多く遺産をもらいたいのだが。

目次

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5分で読める今日のまとめ

相談者は50歳女性、夫は45歳、実家の父は79歳で母が78歳、3歳上に兄が居る。

実家の父母との関り方と、遺産相続についての相談がありましてお電話しました。

父と母は、小さい頃から不仲だった。
父親が同じ職場の女性と浮気したのが原因で、それから両親が喧嘩するようになる。

浮気は、相談者が物心つかないくらいの小さい頃。
結局は揉めに揉めて別れたらしい。
母親は父親の事が信じられなくなり、何かあれば喧嘩をし、父親は逆上して、暴力・罵り・熱湯をかける・逆さに吊り上げたりとかしていた。

母親はいつも、洗濯機のところへ行って、声をあげて泣いているということがあり、そういう時、小さいながら仲裁に入るのがいつも自分の役目だった。

恐怖でしかなかった、家庭内がいつも緊張して心が休まるような家庭ではなくて、自分も心が壊れてしまっていた。
今から思えば30年前、20歳くらいの時から、うつ病の症状があった。
実際に、病院で薬をもらい始めたのは13年前から。

兄は18歳の時に、高校を卒業して家を出た。
自分は27歳まで家にいた。
実家から車で10分のところにお嫁に行った。

激しく喧嘩があるので、離れたけれども何かあると、言う中でも相談者の所へ電話がかかってきて、「今から止めに来てくれ」とか。
自分にばかり負荷がかかり、貧乏クジを引いたみたいな気持ちだった。

5年前、父親が他人の財布を盗んで、警察に捕まった。
その後父親の暴力が止まる。
それから、口喧嘩はあると思うが、暴力とかはなくなった。

父親はパチンコが大好きだった。
今から思えばギャンブル依存症?
母親も買い物依存症。
やっぱり心が壊れていたんでしょう。

何かあると近くに嫁いだ相談者に頼られるという・・今後の関わり方を教えていただきたい。

あと、父と母がまだ生存しているんですけれども、亡くなったとき、自分ばかり揉めごとの仲裁に入って、しんどい思いをして、心が壊れて、自分ばかりという思いがあるので・・

はっきりしたことはわからないけれど、持ち家が2軒と、5千万あると母親がチラッと言ったことがあります。

今のところ生きているので、亡くなったらいくらあるかわからないけれども、そうしたときに、法的には法定相続分通りもらうことになると思うけれども、自分の心の感情的に、そういう家庭で、そういう立場で、そういうふうにお世話してきて、心が壊れてしまったのに、兄と自分が同じだけというのは、とても不満。

実家のお父様お母様に対する関わり方と、遺産相続についていろいろ聞きたいということでよろしいですか?




中川潤アドバイス

ー前者、どう関わるかというのは、どうすべきか、どうなのかということではなく、その人の生き方の問題ですよね。
ちょっと突き放すような言い方をして失礼なんだけども、子供の頃は別として、お兄さんは18歳で家を出てしまわれた。それはお兄さんの歩み方。

ーどう関わるかというのはあなたの選択肢、あなたが自分が1番納得する関わり方をするしかないですよね。

ー相続の問題が起きた時、一番手っ取り早い方法は、あなたももうご案内のように、ご両親があなたに散々迷惑をかけたんだから、息子の方は、あなたと比較すればさっさと出て行ったんだから、あなたにかけた迷惑の重さを考えて遺言をお書きになると・・

相談者:一回、言ったことはあるんですけど、「遺言を書いてほしい」と。それは、「面倒くさい」とか言って、拒否されました。

ー現実の問題としてそういう事態が起きた時に、事がどう展開するかというと、遺言がなければ原則は、法定相続分ですよね。

ーただ、寄与分という制度があって、万が一のことがあったときにその相続で、被相続人の方の、趣意的には財産形成に特別の寄与をした。

ー財産形成だけではなくて、療養看護に特段の寄与をしたということがあった場合に、お兄さんだけにあなたの苦労を慮ってくれて、その割合のところで考えてくだされば、それはそれで良い。

ーそうならなかった時には、その寄与分というのを遺産分割協議の中で、主張して話し合いで折り合わなければ、裁判所が決めるということになる。

ーただ、一番困るのが、療養看護あるいは介護とか面倒をみるというところで、寄与を認めるというのが、扶養の義務、等し並み(ひとしなみ)に子供はみんな負っている。

ー扶養の義務の範囲内のところであれば、愛情の深い人はより厚く、面倒をみに足しげく通うし、愛情の薄い子供は、通わない。
それは本人の選択の問題だろうと・・そういう意味では法律の世界はクール。

ー裁判所で寄与分というのが認められるケースというのは、親の面倒をみるという・・お世話するという部分で認められるというのは、むしろ少ない。

ー子供の頃のあなたが、受けたいろいろな問題。
お兄様もその場にいたわけですね?
もっぱらあなたが、仲裁をかって出るような立場になって、あなたからすれば兄が距離を置くというスタンスでしかこなかったじゃないかと。

ーこれは相続における寄与の問題とは全く違います。
そこで斟酌される事は全くない。

ー今後、今の状態でいくと、今までの延長で両親について、いつまでも私にしなだれかかってくるだろうと。
どう対応すればいいのか?というのが最初の話だった。

ーそれは相続と切り離して考えるべきで、あなたがそれを耐えられない、精神的にもやってられないと・・いうのであれば縁を切る・・縁を切るというのは法的に縁を切ることはできないけれども、あなたの立場にたって言うと・・

ー「そんなもん知るか」と、「好き勝手やってきて、これだけ子供の私に負担をかけてきたあなたたちじゃないか」と・・いう風に、あなたが心の縁を切れるのであれば、切ればいい話です。




柴田理恵まとめ

ー変な言い方ですけど、お父さんは、パチンコに依存してたかもしれない、お母さんは買い物に依存してたかもしれない、今ある状況に対して、何か不満があると、何かそういうものに依存するという性質、あなたにもうつってませんか?

相談者:うつってます。

ーあなたは逆に両親の面倒を見るということで、両親のせいだ・・

相談者:思ってます。

ーわたしの病気は、両親のせいだって思ってる。でもいやいやご両親の面倒見るのに付き合ってきてますよね。

ーお互いにお互い、やっぱりまだ依存してるんですよ。

ー依存をしちゃいけないと私は思うんです。
相続のことなんですけど、これからお兄さんと仲良くしたいですか?したくないですか?お父さん、お母さんがいなくなって。

相談者:できればしたいです。

ーだったら、「わたしの取り分増やして」って、言わない方がいいと思う。
だってお金のことで喧嘩になるのは、必ず兄弟仲悪くなるのは遺産のことだもん。

ーまずは遺産のことは諦める。

中川潤:ぷっ・・へへへへへ。

ー余計にもらえるなんて思わないほうがいいです。
そこをまず切り離してください。

ーそして身体の体調によって、お父さんお母さんにどう関わっていくかは、それはご自分の娘としてのあり方を考えていただくのが1番かと思います。

相談者:はい、もう、ドライに関ります。

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