息子の奇行

今日の相談はこちらの方、パート主婦M子さんです。
いつも大原先生のラジオを熱心に聴いています。
大学3年生の次男のことで相談します。

 

両親は喧嘩が多く、特に父親は自身の母親を少年時代に亡くしたことも影響するのか、キレやすく、壁に穴を開けたり、物を投げたり、怒鳴ったりすることが何回かありました。

 

そんな中で次男は勉強ができないと、大学受験時に、私の母の家に行き、母と2人暮らしをするようになりました。
しかし、父親との不仲で、未だに自宅に戻らずそのまま私の母と暮らしています。

 

食事洗濯など、ほとんど母に世話してもらっていますが、気に入らないことがあると母に暴言、暴力まがいのことをします。
たとえばコップの水、料理の汁など母の頭にかけます。
また洗面所などに母がいると、強い力でどかします。
またゴミ捨て、草むしりなど、少し外に出た時は、鍵をかけ締め出します。
私が注意をすると「やっていない」と言います。
母も先日80歳を超え、心配と申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

次男の現状は、半年前まで少し行っていたバイトや夜のランニングもまったく行かなくなりました。
大学の授業はなんとか通っていて、たまに車の運転もしますが、友達がいないようです。

 

浪人中から教室が息苦しい、唾液が出過ぎるとのことで、入学後、精神神経科に通院し、一ヶ月入院し、その症状に関しては治ったと思っています。

 

本人は、幼少期から高校まで、地域のクラブでスポーツをとても熱心にやっていて、進学先、塾も全部自分で決め、のびのび活発に育ってきました。
なので今の現状が全く想像できませんでした。

 

私も頻繁に実家に行っていますが、どうすれば母に対する奇行を止めさせることができるでしょうか?
また今、アルバイトをしておらず、来年の就職活動のことを考えると夜も眠れません。
よろしくお願いします。

 

テレフォン人生相談で大原敬子先生がアドバイス

 

2019年8月14日放送のSBC信越放送の『らじカン』(毎週月-金 14:05-18:15)の水曜日のコーナー『大原敬子先生のお悩み相談』、テレフォン人生相談でお馴染みの、幼児教育研究の大原敬子先生のお悩み相談。

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誰が主体なのか?

大原:
これ文章読んでおかしいことに気づきませんか?

 

生田:
あのぅ・・どなたが主体なのか、ちょっとわからないです。

 

大原:
このお母さんのなかに、三つの世界があるんです。

 

生田:
ほう、三つ?

 

大原:
自分が、都合の良いように、取りまとめているんです。

 

大原:
まず最初の・・

 

生田:
はい。

 

大原:
両親は・・って。

 

生田:
はい。

 

大原:
夫婦なんですね、私ども夫婦は・・両親はってことは、この文章は、この悩んだ問題のある息子さんが書いてもいい問題なんですね。

 

生田:
ああ・・なるほど、なるほど。

 

大原:
それを、本人が書いてるんです。

 

生田:
ええ・・

 

大原:
両親は、こういうふうですよ・・って。

 

大原:
暴れてるんですよ・・って。

 

大原:
私の夫なんですよ、これは。

 

生田:
ええ、特に父親が・・ではなく。

 

根本:
ああ、そうですよねぇ。

 

生田:
なるほど、なるほど、なるほど。

 

大原:
両親は・・で、一見、えっ?なんだ?ってなっちゃうのね。

 

生田:
ええ、ええ、ええ。

 

大原:
でぇ、二点目で、次ですねぇ。

 

大原:
今度は、「私の母ですけど」・・最後、私は娘になっているんですね。

 

根本:
うん。

 

生田:
ああ・・

 

大原:
そして、母が・・祖母はになるわけです、本来は。

 

大原:
祖母が、次男にこういうことをする。

 

根本:
うん、うん。

 

大原:
的確に伝えられないのか、こうして生きてきたのか?

 

生田:
うん。

 

大原:
じゃあホントに、第一人称で書いてある文章は、三番目の、次男は半年前まで・・これだけです。

 

根本:
うんうん。

 

生田:
うーん。

 

大原:
ご主人様が暴れるのも・・

 

大原:
全部、あなたかもしれない。

 

大原:
要するに、君に文句を言っていても、この文章のように、どちら様におっしゃってるのかしら?ってとってるのね、きっと。

 

大原:
イラつくんです。

 

生田:
はあ・・

 

根本:
あっ、ああ・・なるほど。

 

大原:
だって、両親は喧嘩が多くって、これ子供とか第三者が言うことです。両親がって言うのは。

 

生田:
そうですねぇ。

 

根本:
自分のことを・・

 

大原:
私ども夫婦は、喧嘩が多くてになるんです。

 

生田:
うんうんうん。

 

大原:
でぇ、****が入るから、誰が話しても、話わかるんですけども、この方、「両親は、喧嘩が多くて」

 

大原:
でぇ、この・・その夫はね、こういうことあったんですよって勝手に解釈してる。

 

生田:
うん。

 

大原:
でも、その両親の喧嘩が多いのは・・一人で喧嘩するわけじゃないですよねぇ?

 

根本:
うん。

 

大原:
ある妻と、ある夫で喧嘩するんです。

 

根本:
うん。

 

大原:
だから両親になってるから、わたしじゃないんです。

 

大原:
これ非常にねぇ、歪んだ性格形成があるんじゃないかと思うんですね。

 

根本:
はあ、はあ。

 

大原:
となると、この、このお母さんの心の成長は・・これ、今見たら祖母ですねぇ。

 

大原:
祖母にあるんじゃないかなと私、思ってるんですね。

 

生田:
あららら・・

 

大原:
でぇ、不思議なのはですねぇ。

 

生田:
ええ。

 

大原:
祖母が、孫が可愛いとします。

 

根本:
うん。

 

大原:
***も、やってはいけないことは・・ここに書いてありますねぇ、あの、コップの水を頭からって。

 

生田:
はぁい。

 

根本:
はい、料理の汁とか。

 

生田:
ええ。

 

大原:
それを見て、耐える、いいおばあちゃんしてるんじゃないかしら?

 

大原:
子供に、「なぜおばあちゃんに水をかけるの?」って言ってもいいわけです、これは。

 

生田:
うん、うん。

 

大原:
言ってない。

 

生田:
そうですねぇ。

 

大原:
全部、されっぱなし。

 

生田:
うん。

 

大原:
だから、この孫にとっては、負い目になるんです。

 

生田:
うん。

 

大原:
罪悪感が。

 

根本:
うんうんうんうん。

 

大原:
これ言っても怒らないわね、このおばあちゃんは。

 

生田:
うーん。

 

大原:
なんだ?って。

 

大原:
俺、絶対悪いことしていると思っているんです。

 

生田:
うんうん・・

 

根本:
本人はね、この・・

 

大原:
おばあちゃん、「止めてよ、お願いだから、なんでおばあちゃんにそういうことするの?」で、はっと気づくわけですよ、この方は。

 

生田:
うんうんうん。

 

根本:
うんうん。

 

大原:
このおばあちゃんない。

 

YouTubeで続きを聴く
続きは5:56頃から

 

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