テレフォン人生相談
加藤諦三・大原敬子

大原敬子

目次

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大原敬子アドバイス

大原敬:こんにちは。

相談者:こんにちは、よろしくお願いします。

大原敬:はい、いえ、今日のこれは、一つの、こう方程式みたいなのがあるんですよ。

相談者:はい・・はい。

大原敬:あのねぇ、夫がすごく優しくって・・

相談者:はい。

大原敬:でも週末とか・・

相談者:はい。

大原敬:突然、休日にいるとイライラするっていうのは。

相談者:はい。

大原敬:あなたの方に・・すごい無理をしてる、嫌われたくないから無理してるんです。

相談者:わたしが?

大原敬:無理をして、今、夫との関係を保ってるんですね。

相談者:はい。

大原敬:無理・・でぇ、なぜイライラするかというと。

(赤ちゃんの声)

相談者:はい。

大原敬:こうして自分が努力して・・いる・・

相談者:はい。

大原敬:分の(ぶんの)、見返りのような夫の、もっとこう、心の、ひだの部分をね。

相談者:はい。

大原敬:持って来て欲しいことを、夫に求めてるんですね。

相談者:はい。

大原敬:それ出来ないんです。

大原敬:なぜかなぜ、じゃあ、夫にこれだけ求めるかというと。

相談者:はい。

大原敬:本来は両親とか、あなたの幼児期ですよねぇ。

相談者:はい。

大原敬:でぇ、とってもいい子で真面目で我慢していたけれども、だぁれも(誰も)その自分が我慢していて・・

相談者:はい。

大原敬:無理をして、頑張って来たことを理解してくれない場合に。

相談者:はい。

大原敬:我慢したあなた幼児期に我慢した分の・・

相談者:はい。

大原敬:単純なはけ口が、夫なんですよね。

相談者:はい。

大原敬:それで、え・・どういう夫とあなたかっていいますとねぇ。

相談者:はい。

大原敬:一つの、お花に例えると。

相談者:はい。

大原敬:あなたはね。

相談者:はい。

大原敬:あっ!お花に水をあげようって思うんですね。

相談者:はい。

大原敬:でぇ、あっ!お花咲いた、じゃあ、これ切って。

相談者:はい。

大原敬:あの人にあげたら、きっと喜ぶだろうっていうのがあなたなんです。

相談者:はい。

大原敬:夫は、お花に水あげてねって言われたことはするんです。

相談者:はい。

大原敬:ところが、雨が降ってる時でもお水あげるんですよ。

相談者:はい。

大原敬:夫は、常に・・状況とかその場の環境を・・察知して動くことは出来ないんですね。

相談者:はい。

大原敬:だから・・今このまま行ってもいいでしょうか?って言うと、夫は・・怒られても気付いてませんから。

相談者:はい。

大原敬:君が何を怒ってるかわからない・・極端に言えば皮肉言っても夫、わからない人だと思いますよ。

相談者:はい。

大原敬:だから、あなた居心地がいいんです。

大原敬:居心地いいけども、なんか一つねぇ、物足りないんですね。

相談者:はい。

大原敬:本来は、あなたが甘え・・られる相手だったら・・休日とか、週末って、とっても嬉しいわけじゃない。

相談者:はい。

大原敬:だけど、言ったことしか出来ないんです。

大原敬:そうすると、あなたの中に・・幼児期からの、我慢したものですねぇ。

相談者:はい。

大原敬:その感情、こんなにわたしはねぇ、オムツもして、こうしてやってるのにっていう、いい奥さん、いいお母さんっていうあなた自身が無理してるものですよ、きっと。

相談者:はい。

大原敬:物が、爆発するんですね。

相談者:はい。

大原敬:それが・・今日のご相談の、要するに大きな流れの、基本かなってわたしは思って・・

相談者:はああ・・

大原敬:聞いてたんですね。

相談者:はい。

大原敬:でぇ、これは・・あのぅ、結局何かっていうとあなたの場合、待つことが出来ないんです。

相談者:待つことが出来ない?

大原敬:うん、これをやったらすぐ結果が出なくちゃ嫌なの。

相談者:ああ・・はい。

大原敬:じゃないと、自分がやった努力が・・正しいかどうかわからないんですよ。

相談者:はい。

大原敬:夫は・・待つとか結果はいらないんです。

相談者:はい。

大原敬:今、前にあること。

大原敬:これから進むこと・・を・・

相談者:はい。

大原敬:一つ一つ片付けてるだけなんです。

相談者:はい。

(赤ちゃんが、ごそごそしてる)

大原敬:ずいぶん違うでしょう?

相談者:はい。

大原敬:ねえ。

相談者:ええ。

大原敬:そうすっと、全く違うあなたと夫がいるわけですよね。

相談者:はい。

大原敬:もっと言うと、夫がアリさんだったら・・

相談者:はい。

大原敬:あなたはゾウさん?

相談者:はい。

大原敬:夫が・・ネズミだったら、あなたはチーター。

大原敬:全く違うでしょう、幅から勢いから。

相談者:はい。

大原敬:それであなたは・・どうして出来ないの!?・・って夫を責めちゃうわけ。

相談者:はい。

大原敬:でも夫はネズミとかアリさんだから、今わたしは安らぎがあるんだっていうふうに、夫を丸ごとですねぇ・・受け入れることが出来るかどうかなんです。

大原敬:でぇ、その受け入れることが出来るかどうかは・・あなたの幼児期に、な・・絶対何かあったんですね。

相談者:はい。

大原敬:すごくいい子で・・真面目で・・なんでも知っていた、でも、みんなその努力を、あなたの能力だと思っている。

相談者:はい。

大原敬:だから、もっと頑張っても、「頑張ったね」・・って言われてなければ・・疲れちゃいますよねぇ。

相談者:はい。

大原敬:そういうものが、今になって・・アリさんと、ネズミさんの夫の時に・・ふぅっと楽になって・・

相談者:はい。

大原敬:わたしはもう、ゾウさんでなくてもいいんだわ・・って、チーターみたいに速くなくてもいいんだわ・・って、なんにも・・思わなくてもいいんだわ・・って、あなたが自分と夫の関係の中で、自分がこれから、生きる位置かしらねぇ?

相談者:はい。

大原敬:わかったら・・全部飲めるんじゃないの?

大原敬:そうしたら・・もう夫に言うのよ、週末は・・わたしはすごく疲れたから、これとこれしてね・・って、もう、昼寝しちゃうから。

相談者:はい。

大原敬:あなたお洗濯してね・・って。

大原敬:たぶん夫は「いいよ」とおっしゃいますよ。

相談者:はい。

大原敬:でぇ、突然の休日は・・わたしはもうね、疲れて何も出来ないから・・あなたおさんどん作って・・って。

相談者:はい。

大原敬:それで「いいよ」って夫が受け入れた時に、あなたは初めてねぇ・・乾いた・・心の中が・・

相談者:はい。

大原敬:こう、ヒタヒタヒタヒタ・・とね。

相談者:はい。

大原敬:海面が乾いてるでしょう?

相談者:はい。

大原敬:それ、水が入ってくように・・ああ、この夫と結婚して良かったと思って・・イライラも消えると思うんですね。

大原敬:今そのイライラは・・

相談者:はい。

大原敬:あなたの幼児期からの抑圧の何かです、怒りです。

相談者:はい。

大原敬:それを、夫にぶつけることで楽になる。

大原敬:楽になるけど、そのあと?

相談者:はい。

大原敬:今度この夫が自分から離れてしまうんじゃないかと不安。

大原敬:そのストレスがすごいんじゃないかと思うんです。

相談者:はい。

大原敬:だから、夫には、今からこうするのよってこと言ってあげると、夫は絶対に、「わかったよ」で終わりますよ。

相談者:はい。

大原敬:だ、わたしはこういうことがあったの、だからあなたと結婚したのはそのためよ・・って言ってあげれば、夫は・・その位置にいると思います。

相談者:はい。

大原敬:と思うんですけど、先生いかがでしょうか?

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