テレフォン人生相談 2011年9月9日
パーソナリティ:加藤諦三
回答者:大原敬子(幼児教育研究)
33歳女性から、実家の母親が精神的に不安定で独身で無職の妹に、金銭面で甘過ぎる。相談者自身は、小さい頃からずっと我慢してきた。当初、怒りの矛先は妹に向いていたが、だんだん母親の方に向いてきた。夫以外は、未だに母や周りに我儘を言うことができない。
加藤諦三氏の〆の言葉『アルコール依存症になる人もいますが、同時に人をアルコール依存症に追い込む人もいます』
目次
ずっと我慢してきた私
相談者は33歳女性、夫は29歳、3歳と1歳の男の子がいる。
実家の父68歳はアルコール依存症、母は60歳、家を出た兄37歳、実家から専門学校に通う独身無職の妹27歳。
加藤諦:もしもし?
相談者:あっ、もしもし?
加藤諦:はい、テレフォン人生相談です。
相談者:あっ、よろしくお願い致します。
※家族構成・年齢確認
加藤諦:で、どんな相談ですか?
相談者:あっ、はい、ええっと、母が・・
加藤諦:はい・・あなたのお母さんね?
相談者:あっ、はい、そうです。
加藤諦:はい。
相談者:が、妹に対して・・え、金銭面で、少し甘いっていうのを・・
加藤諦:ええ。
相談者:が、ありまして。
加藤諦:はい。
相談者:でぇわたしは・・ずーっと我慢してきたっていう気持ちが強くあって・・
加藤諦:はい。
相談者:それにちょっと納得できないんですけど。
加藤諦:はい。
相談者:母に、言いたい事が言えないので・・
加藤諦:はい。
相談者:それでちょっと・・悩んでいます。
・・
・・
加藤諦:はいわかりました、あのぅ・・金銭面で・・え、妹に甘い・・ということですけども、今結婚してんの?妹さん?
相談者:あっ、してなくって、実家に居ますが、はい。
加藤諦:じっ・・はい。
相談者:働いていないので。
加藤諦:あっ、何歳?
相談者:えっと、20・・7歳の妹です。
加藤諦:27歳で、働いていないんですか?
相談者:はい。
加藤諦:でぇ、あのぅ・・学校卒業してから、この妹さん、ずーっと働いてないの?
相談者:あっ、えっと、たまに仕事に・・
相談者:行きましたが・・
加藤諦:あっ・・
相談者:ちょっと精神的に不安定な部分もあって。
加藤諦:ええ。
相談者:長く続けられずに。
加藤諦:ええ。
相談者:ちょっと今は・・あの、ニートのような・・引きこもりのような感じ・・
相談者:ですね、はい。
加藤諦:ああそうですか。
相談者:はい。
加藤諦:働くことは、働いたことはあるんですね?
相談者:はい、あります。
加藤諦:全然働かないっていうんじゃないんですね?
相談者:はい。
加藤諦:う、うーん・・
相談者:はい。
加藤諦:そいでぇ、お母さんは何歳?
相談者:60です。
加藤諦:60・・お、お父さんまだご存命?
相談者:はい。
加藤諦:お父さん何歳?
相談者:60・・8です。
加藤諦:60・・8歳・・それでぇ・・ご兄弟は二人?
相談者:えっと、兄が居ます。
加藤諦:お兄さん、何歳?
相談者:37です。
・・
加藤諦:でぇもう、お兄さんは家を出てるわけね?
相談者:はい・・はい。
加藤諦:ああ・・そうですか、そうすると・・
加藤諦:あのぅ・・あなたの実家は・・お父さん、お母さんと、この妹と三人ですね?
相談者:はい。
加藤諦:ふぅーん・・
加藤諦:あなたはずっと我慢してきたっていうことなんですけど。
相談者:はい。
加藤諦:もう・・
相談者:はい。
加藤諦:あのぅ・・
加藤諦:ずーっと、この我慢っていうのは、最近、「ええ?お母さん、こんな・・お、お金甘くて」っていうのは・・最近の話?それとも、あなた小さい頃からずーっと何か・・
相談者:はい。
加藤諦:結構、我慢を・・
加藤諦:お母さん、妹との関係でぇ・・我慢してきたの?
相談者:お金に関しては、えっと、そうやって甘くしているっていう・・言ったのが、最近なのでぇ・・
加藤諦:はい。
相談者:そういったこと・・の・・我慢は最近ですが。
加藤諦:ええ。
相談者:お金に対しての、自分自身の中で、母に、親に対して我慢してきたっていうのは、小さい時からです。
加藤諦:うーん・・あっ・・あのぅ、お、親に対してで、妹との関係で、ずーっと・・
相談者:はい。
加藤諦:我慢してきたっていうんじゃなくって。
相談者:はい。
加藤諦:お母さんは、わたしに対してお金は、お金には厳しかったと?
相談者:あっ、あのですねぇ。
加藤諦:ええ。
相談者:えっと、子供の・・頃。
加藤諦:うん。
相談者:えっと父が・・
加藤諦:うん。
相談者:アルコール依存症でぇ・・
加藤諦:はいはい。
相談者:あのぅ、飲むと人が変わって。
加藤諦:ええ。
相談者:でぇあの、わめいたり・・包丁を持ち出したり・・っていう。
加藤諦:はい。
相談者:あの、そういう環境で、わたしも育ったので。
加藤諦:はい。
相談者:家に・・こう、安らぎみたいな居場所がなかったんですね。
加藤諦:はぁい、はい、はい。
相談者:それでぇ、こう、あの、いるんだかいないんだかわかんないような、子供です。
加藤諦:うん。
加藤諦:居場所がなか・・ったって、いうこと・・の・・主な原因ってのは・・
加藤諦:お父さん・・の方?お父さんが、アルコール依存症だったってこと?
相談者:はい・・はい・・
加藤諦:それとも、お母さんが怖かった?どっちですか?
相談者:ん・・っと、もともとが、アルコール依存症の父が嫌いで。
加藤諦:うん。
相談者:っていうもう、父のせいだっていうのがずーっとありました。
加藤諦:う、うーん・・
相談者:はい。
・・
加藤諦:最初は、お父さんが・・
・・
加藤諦:アルコール依存症で、嫌いで、だけど・・
相談者:はい。
・・
加藤諦:お母さんとの関係でも、我慢が始まったということですね?
相談者:あっ・・そうですね、言いたい事が言えないのはもう、気付いたらずーっとそうだったのでぇ、まぁ、言えば怖い、言い返されるっていうのは・・あります。
加藤諦:うん・・
相談者:はい。
・・
加藤諦:怖いっていうか・・
・・
加藤諦:他人から見れば、臆病なんて言葉使うけど、あなたとして怯えて生きてきたんですよねぇ?
相談者:そうですねぇ・・怖い、はい。
加藤諦:怖いんですよねぇ?
相談者:はい。
加藤諦:うん・・もう一人、妹さんが、あなたにとって、妹さん、まぁ・・
相談者:はい。
加藤諦:ほとんど引きこもりになったってことね?
相談者:あっ、はい、今は、学校に行ってるのでぇ・・
加藤諦:あっ、今も学校に・・
相談者:あの、抜け出して来てはいるんですけども。
加藤諦:ああ、そうですか?
相談者:はい、はい。
加藤諦:それでぇ、あなたから見ると・・
相談者:はい。
加藤諦:このぅ・・妹に・・
相談者:はい。
加藤諦:え・・お母さんがちょっと、お金を、甘すぎると?
相談者:はい。
加藤諦:けれど、どういうことですか?例えば、お、あのぅ・・学校行きだしたって、専門学校とか、行きだしたんですね?
相談者:はいそうです。
加藤諦:そうすっと、そういうときに、スッと、授業料出してあげるとか?
相談者:あっ、もう、そういったのはもう、全然、我慢、我慢というか・・
加藤諦:ええ。
相談者:まぁ、なんとも思わないんですけど。
加藤諦:ええ。
相談者:よく、遊ぶお金とか、あのぅ・・
加藤諦:はぁーん・・
・・
相談者:もっと、娯楽費ですね。
加藤諦:うん・・
相談者:はい。
加藤諦:要するに・・ぁ、あのぅ・・素敵な服を欲しいなと思ったら、それを買ってあげちゃうということ?
相談者:あ、一緒に・・
相談者:買うっていうより、かは・・
加藤諦:ええ。
相談者:「お金ちょうだい」っていう感じで・・「貸して」っていう・・なんです。
加藤諦:ああ・・「お金ちょうだい」って、アレしちょうのねぇ。
相談者:はい、はい。
・・
加藤諦:でぇ、あなたから見ると・・妹のやってること、もう信じられないわけね?
相談者:あっ、そうです、もう、はい。
加藤諦:なんでこんなことできんの?ってことでしょう?
相談者:はいそうです、なんでそんな・・お母さんに、我儘が言えるんだ?っていう・・
加藤諦:ええ。
相談者:なんて言えばいいんでしょう?はい。
加藤諦:うんうん。
加藤諦:わたしだったら、こんなことできない。
相談者:そうですそうです、はい、もう・・わたしだったら我慢しちゃう・・我慢するべきだ・・っていう感じが強いです。
・・
加藤諦:我慢してきたっていうの・・怒りの矛先は今・・あなた・・お母さんよりもむしろ、妹さんの方に向かってるのね?
相談者:えーっと、最初は、はい、そうでした、もう、100パー(100%)・・妹でした。
加藤諦:妹だった?
相談者:はい。
加藤諦:だけど今は、だんだん、母親の方にも向いてきたってこと?
相談者:はぁい、はい、なんか・・妹・・が・・
相談者:もしかしたら悪くないんじゃないか?っていう、対等に扱ってくれてない・・
相談者:母・・がいるんじゃないかっていう方に・・
相談者:ちょっと気持ちが、はい・・なってきました。
加藤諦:うん、だったのね。
相談者:はい。
加藤諦:それで、このぅ・・
加藤諦:わたしは申し訳なくて、そんなこと、わたしには出来ないわ・・っていうことは・・
相談者:はい。
加藤諦:あなたはそのぅ・・
加藤諦:お母さんばっかりじゃなくて・・
相談者:はい。
加藤諦:いろんな人との関係でも。
相談者:はい。
・・
加藤諦:そういうことっていうのは出来ないわけでしょう?
相談者:そうですね、はい。
加藤諦:それは・・
加藤諦:夫であれ・・
加藤諦:働いているかどうかわかりませんけど、会社・・の、友人であれ・・
相談者:はい。
加藤諦:なんかこう、気が引けちゃって。
相談者:はい。
・・
加藤諦:頼めない。
・・
相談者:あっ、はい、あのぅ・・唯一、自分が本当にこう、我儘を出せる、言いたい事を言えるのは、主人だけです。
加藤諦:ああそうですか。
相談者:はい。
加藤諦:と、ご主人には、その、さっき言ったねぇ。
相談者:はい。
加藤諦:申し訳ないって感じはないわけ?
相談者:あのぅ・・ホントにこう、自分のこういったことも全部、話をしまして。
加藤諦:うん。
相談者:それでぇ、あのぅ・・
相談者:「これからは、僕に甘えていいよ」って・・
相談者:言ってくれたので(涙声)。
加藤諦:うん。
相談者:あの・・
・・
相談者:それで救われたので(涙声)・・
加藤諦:うん・・
相談者:はい(泣)・・ぅぅ・・
・・
加藤諦:初めて・・
加藤諦:本当の自分の事を言える人に出会えた。
相談者:はぁい(涙声)。
加藤諦:でぇ、そのわたしが・・
・・
加藤諦:こう・・どうやって生きていこうかってことですね?
相談者:はい。
加藤諦:わかりました。
加藤諦:今日はスタジオに、幼児教育研究の大原敬子先生がいらしてるので・・
相談者:はい。
加藤諦:伺ってみてください。
相談者:はい。
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