テレフォン人生相談
加藤諦三・マドモアゼル愛

加藤諦三・マドモアゼル愛
テレフォン人生相談 2011年10月21日(金)
パーソナリティ:加藤諦三
回答者:マドモアゼル愛(エッセイスト)

相談者は64歳女性、夫71歳、中学卒業して結婚し50年、夫は定年退職して10年になる。子供3人は嫁いだ

加藤諦三氏の〆の言葉『性を通して孤独を解消しようとする人がいます。どちらかというと引き籠るタイプです』

目次

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真面目だった夫の要求

加藤諦三:もしもし?

相談者:もしもし?

加藤諦三:はい、テレフォン人生相談です。

相談者:あ、よろしくお願いいたしますぅ、

加藤諦三:はい、最初に、年齢を教えてください。

相談者:はい、え・・64歳です。

加藤諦三:64歳、

相談者:はい、

加藤諦三:結婚してます?

相談者:はい、

加藤諦三:ご主人何歳でしょうか?

相談者:71歳です。

加藤諦三:71歳、

相談者:はい、

加藤諦三:え・・お子さんは?

相談者:えーっと、三人おりますが、

加藤諦三:はい、

相談者:みんな嫁いでおります。

加藤諦三:あ、そして今お二人ですか?

相談者:はい、そうです。

加藤諦三:はい、わかりました、

加藤諦三:でぇ、どんな相談ですかぁ?

相談者:あのぉ、実は、ですねぇ、主人がぁ、

加藤諦三:はい、

相談者:アダルトサイトみたいなのに、ハマってしまいましてぇ、

加藤諦三:はぁい、

相談者:なんか、主人が、プリントアウトをしてあったものが、あったんです。

加藤諦三:はい、はい、

相談者:んでぇ、その、プリントアウトしたものを、

加藤諦三:はい、

相談者:たまたまお掃除をしている時にぃ、

加藤諦三:はい、

相談者:わたしが見つけてしまいましてぇ、

加藤諦三:はい、

相談者:アダルト、サイトみたいなところのぉ、

加藤諦三:はい、

相談者:あのぉ、メールぅ・・

加藤諦三:特定のどなたかと、

相談者:そうです、そうです、

加藤諦三:メールをしてるわけです・・

相談者:はい、そうです、そうです、そうです、そうです、

加藤諦三:どんなこと話してます?

相談者:えっと、どっかで、会いましょう、とかねぇ(苦笑)

加藤諦三:ああ・・

相談者:うんだから結局ぅ、あの、何ていうんですかねぇ、

加藤諦三:はい、

相談者:あのぉ、

・・

・・

相談者:な、あたしもちょっとほんとぉ、この歳で疎いんでぇ、もう、わかんないんですがぁ、

加藤諦三:はいはいはい・・はい、

相談者:あのぉ、うーんっと、ふうぞ、風俗、ですかねぇ?

加藤諦三:はい、

相談者:俗にいう、風俗関係なんだと思うんですがぁ、

加藤諦三:はいはいはい、

相談者:そういうところの、

加藤諦三:風俗関係の人ぉ・・と、

相談者:そうです、そうです、

加藤諦三:あーのぉ、メールをしてぇ、

相談者:そうです、そうです・・そうです、

加藤諦三:そして、どっかで会いましょうと、

相談者:はぁい、そいでそこへ、

相談者:あのぉ、入会してるみたいなんですよ、

加藤諦三:ああ・・はぁい、はい、でぇ、わかったのは最近?

相談者:そうです、そいでぇ、一応、そこはぁ、あのぉ、退会はしてるみたいなんですよ、

加藤諦三:そいでぇ、それは、言ってないわけですね? 「わたしは見た」ということ、

相談者:そうです、はいはい、言ってありません。

加藤諦三:言ってないんですね?

相談者:はぁい、はい、

加藤諦三:でも2ヶ月間・・

・・

加藤諦三:どういう感じでご主人といたわけですか?

・・

相談者:あのぉ、フゥ、ちょっと、主人がねぇ、

加藤諦三:ええ、

相談者:あのぉ、結局、そのぉ・・そういうところへ、行っ、てぇ、

加藤諦三:ええ、

・・

加藤諦三:そういうとこで行ってってぇ、実際に行ってんじゃなくてぇ、

相談者:そう、行ってると思います。

加藤諦三:あっ、

相談者:なんかねぇ、いつもとねぇ、その、会話が違うんですよ、

・・

・・

加藤諦三:そうするとぉ、

相談者:初めての経験なんでぇ、わたしも・・戸惑っちゃってるんです、けれどもぉ、

加藤諦三:うーーん・・

加藤諦三:全然違うっていうのは、あの、ぎこちなくなったの?それともなんかぁm

・・

加藤諦三:親しげになっちゃったの?

加藤諦三:どっちですか?

相談者:はぁぁぁ(息を吸う)、もう・・

加藤諦三:要するに、他人になったみたい、

相談者:いや、そうじゃなくってぇ、

加藤諦三:違ったほうですか?

相談者:そうです、そうです、

加藤諦三:あ、ああ・・

相談者:反対に、

相談者:うん、まあ、あのぉ、

相談者:そういうことに対してのぉ、

加藤諦三:はい、

相談者:なんか、**したい・・

加藤諦三:要するに会話の内容がぁ、

相談者:はい、

加藤諦三:エッチな内容になってきたってこと?

相談者:そうです、そうです、そうです、そうです、

・・

相談者:退会した後、

相談者:それを、こう、わたしにも、も、とめてくるんですよ(求めてくるんですよ)、

加藤諦三:はぁい、はぁい、

相談者:そういうふうにしてくれとかぁ、

加藤諦三:はぁい、はい、はい、

相談者:そいでぇ、なんかあのぉ、わたしもちょっと、

相談者:あの、体調崩し、てぇ、

・・

相談者:具合が悪かったもんですからぁ、

加藤諦三:そのぉ、体調崩してということはぁ、

相談者:はい、ちょっとわたしぃ・・あの、肝臓癌を、わずらっ、たんですね、

加藤諦三:肝臓癌?

相談者:はい、肝臓癌を、

加藤諦三:結構、大変ですねぇ、

相談者:患いましてぇ、

加藤諦三:はぁい、

相談者:ものも、ちょっとは食べれませんのでねぇ、

・・

加藤諦三:あ、食欲なし?

相談者:**・・は、あ、食欲、もあまりないですねぇ、

加藤諦三:食欲もあまりない?

相談者:え、ええ、ないですけどもぉ、

加藤諦三:ええ、

相談者:あのぉ・・ちゃんと栄養剤とかなんかを摂ってますのでぇ、

相談者:体調は、そんなに・・

加藤諦三:うん、それはちょっと、アレだねぇ、

相談者:うーん、それでぇ、その中でぇ・・あのぉ・・

相談者:そういうこ・・

・・

相談者:とがぁ、

加藤諦三:っと、苦痛なわけか、

相談者:そうなんです、

加藤諦三:うーん、

相談者:それでねぇ、

加藤諦三:ええ、

相談者:あのぉ、歳が71歳、っていうことはぁ、

加藤諦三:ええ、

相談者:もう・・

・・

・・

加藤諦三:求められるのが辛いと?

相談者:そうですねぇ、あのぉ、

加藤諦三:うーん、

相談者:例えばぁ、あのぉ、夫婦の関係はぁ、

加藤諦三:うん、

相談者:わたしの体のことを思ってぇ、

加藤諦三:うん、

相談者:極端には言いませんけれどもぉ、

加藤諦三:ええ、

相談者:あの、手でマッサージしてくれとかぁ、

加藤諦三:はあ、

相談者:それから、なんかぁ、お、お口でぇ・・

・・

加藤諦三:はい、

相談者:っていうようなことを言ってくるんですよ、

加藤諦三:ええ、

相談者:してあげるとぉ、

加藤諦三:ええ、

・・

・・

相談者:え、なぁんかぁ今まで言ったことのないようなねぇ、

加藤諦三:ええ、

相談者:あのぉ、天に昇る心地だとかねぇ、ハァッ・・

加藤諦三:うん、

相談者:すぅぅ、そういうような、感じでぇ、

・・

相談者:言われると、わたしもなんかぁ、

加藤諦三:ふぅん、

相談者:(息を吸う)まあ、ほん、まあ、ほんと言うとこの歳で言うと恥ずかしいんですけどねぇ、

加藤諦三:うん、

相談者:あの、ぜんぜん、想像もしてなかったんです。

相談者:すぅぅ、あの、そういうようなことにはぁ、あの、真面目な人だったもんですからぁ、

加藤諦三:うん、

相談者:一切もう、ほんとにもう、わたしも結婚したの早かったんですけどねぇ、

相談者:50年なるんですがぁ、

・・

加藤諦三:50年?

相談者:そうです、

加藤諦三:っということは、すごい若いじゃないですか、

相談者:そ、そうです、

加藤諦三:ちゅう・・

相談者:中学卒業してすぐでしたからぁ、

加藤諦三:あ、

相談者:ええ、

加藤諦三:中学卒業してすぐ?

相談者:すぐ、そいでそれも・・

相談者:父親がぁ、

・・

加藤諦三:この人と結婚しろと言ってぇ、

相談者:そうです、そうです、

・・

相談者:そういう関係でぇ、

加藤諦三:ええ、

相談者:わたしも何も一切、何にもわからない・・まんまぁ、

・・

相談者:あのぉ・・主人と一緒になって50年間、一生懸命頑張ってきたんですけどねぇ、

相談者:あの、大手企業に勤めてましたのでぇ、

加藤諦三:はい、

相談者:あのぉ、出張やなんかもありました。

加藤諦三:うん、

相談者:だけど、一切そういうことはなかったです。

・・

加藤諦三:うん、

相談者:今まで、

・・

相談者:そういうふうな、ま、もう、とにかく真面目な人なんですよ、

加藤諦三:はい、

相談者:すごく真面目でねぇ、あのぉ、

加藤諦三:はい、

相談者:なんっでも、メモ取って、

加藤諦三:はい、

相談者:几帳面な人でぇ、あの、

相談者:根は優しい人なんです、すっごく優しいんですよ、

加藤諦三:うーん・・

相談者:営業のほう、やってましたけども、もう、まあ、模範社員っていうほどでもないでしょうけれども、

加藤諦三:はい、

相談者:真面目に、え・・40年、勤めましたね、

加藤諦三:それでぇ、あのぉ、定年退職してからどれぐらい経つんですか?

相談者:はい・・そろそろ10年になります。

加藤諦三:そろそろ10年になるわけね、

相談者:はい、はい、はい、

加藤諦三:その10年間の生活ってのはどうしたの? 最近はそのぉ・・そういうアダルトサイトってのわかるんですけれも、

相談者:はい、その間は、

加藤諦三:はい、

相談者:お花の会とかぁ、

加藤諦三:はぁい、

相談者:そういうのを立ち上げたりとかぁ、

加藤諦三:はああ・・

相談者:町内のね、あとぉ・・

相談者:まあ、あのぉ、パソコン教室に行ったりとかぁ、

加藤諦三:はぁい、だけど、お花の会を立ち上げる・・っていう、非常に意欲的に見えるけど、続かなかったっていうこと?

相談者:そうですね、3年、4年ぐらいしましたけども、

加藤諦三:うん、ちょっと意地悪い言い方するけど、お花の会立ち上げたりするけれども、本当にお花が好きだとか・・

相談者:あ、違います、そうじゃないです。

加藤諦三:違うんですよねぇ、

相談者:うん、違うんです、違うんです、

加藤諦三:だから、むしろこういうことをやらなければ、やるべきだとかぁ、

相談者:はい、

・・

加藤諦三:そうすっと、非常に真面目、外側から見ると物凄く真面目でぇ、本人もぉ・・

相談者:はい、

加藤諦三:辛かったんじゃないのかなぁ?

・・

加藤諦三:それでぇ、

相談者:ああ・・

加藤諦三:定年退職してぇ、

・・

加藤諦三:パソコン教室に行って、ちょっとぉ・・インターネットでぇ、アダルトサイトを、

相談者:はい、

加藤諦三:見たぁ、

相談者:はい、

・・

・・

加藤諦三:そこでぇ、今までぇ、ずーっと真面目にやってきた時にぃ、

相談者:はい、

加藤諦三:全く気付かない自分に気付いて、そこにのめり込んじゃった、

相談者:そうだ・・と思います。

加藤諦三:そうですよねぇ、

相談者:そうだと思います、はぁい、

加藤諦三:だけどあなたとの関係は上手くいってたんじゃない?そうでもないの?

相談者:いってました、いってたんですよ、

加藤諦三:いってたんですよねぇ、

相談者:あの今でもぉ、仲良くやって、おります(笑)、すぅぅ・・

加藤諦三:うん、あのぉ、おそらくほんとに仲良いんじゃないのかなぁ?

相談者:と、思います・・うふっ、

加藤諦三:ですよねぇ、

相談者:あのぉ、自分でもそう思います、思うんですけれどもぉ、

加藤諦三:うん、

相談者:ただわたしがぁ、

加藤諦三:うん、

相談者:あのぉ・・その、その主人の、要望に応えられないっていう、体の体力、

加藤諦三:うん、

相談者:がぁ、ありましてぇ、

加藤諦三:うん、

相談者:でぇ、ちょっと今、どうしたもんかなぁ・・と思って悩んでるんです、

加藤諦三:ああ・・わかりました、今日はですねぇ、

相談者:はい、

加藤諦三:え・・スタジオに、心についてのエッセイストとしてお馴染みの、マドモアゼル愛先生がいらしてるのでぇ、

相談者:あっ、はぁい、はい、はい、はい、

加藤諦三:伺ってみたいと思います。

相談者:すいません、

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