テレフォン人生相談
今井通子・三石由起子

三石由起子

目次

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三石由起子アドバイス

三石由起子:こんにちは。

相談者:こんにちは、よろしくお願いします。

三石由起子:はい、こちらこそ。

三石由起子:わたし57歳なんで、あの、ほぼ、あなたと同じくらいの歳・・なんですけどね。

相談者:はい。

三石由起子:このところ、あのぅ・・わたしの友達が、自分の実家の母親を・・亡くす・・っていうことが、もう、続きましてね。

相談者:はい。

三石由起子:でぇ、その嘆きが普通じゃないんですよ。

三石由起子:なにがそんなに悲しいんだろうって聞いたところがね。

相談者:はい。

三石由起子:まぁ・・みんな面白いこと言うんですよ、これなに面白い事言うかっていうと。

相談者:ええ。

三石由起子:母親が亡くなった途端。

三石由起子:実家に帰って冷蔵庫も開けられない。

相談者:はい。

三石由起子:押し入れも開けられない。

相談者:はい。

三石由起子:っていうことはですよ。

相談者:ええ。

三石由起子:今まで開けてたってことですよ(笑)。

相談者:ええっ!?

三石由起子:ビックリでしょう?

相談者:ええ。

三石由起子:でねぇ・・

相談者:ははっ(笑)。

三石由起子:母親が亡くなった途端。

相談者:はい。

三石由起子:あの家は嫁の家になってしまったと。

三石由起子:つまりあの家は・・

相談者:ええ。

三石由起子:兄貴の、お嫁さんのお家になってしまって。

三石由起子:母が生きていた間は、わたしの実家だったのに・・って。

相談者:ええ。

三石由起子:そういう嘆きをしてるんですよ。

相談者:はあ・・

三石由起子:わたしそれぇ・・ホントにビックリしたんだけど。

相談者:ええ。

三石由起子:いやぁ・・そんなもんなんですね、きっとね。

相談者:ええ。

三石由起子:それでねぇ、お姑さんが、87歳で生きてらっしゃる。

相談者:はい。

三石由起子:これはねぇ、その、小姑さんにとってはねぇ、やっぱり自分の家なんですよ。

相談者:はぁぁぁ・・

三石由起子:感覚としてね、実家というのは自分の家、そしてねぇ、自分は嫁に行ってぇ、舅や姑が居るわけですよ、あの、二世帯住宅とはいえ。

相談者:ええ。

三石由起子:それでねぇ、これやっぱり他人なんですよね。

相談者:でも・・その、小姑はね。

三石由起子:ええ。

相談者:結構、好き放題してるんですよねぇ。

三石由起子:うん、と見えても・・婚家で、舅さんに愚痴ったり、姑さんに愚痴ったりは出来ないわけですよ。

相談者:ええ・・

三石由起子:ところが、実家っていうのは、帰ってくれば・・

相談者:ええ。

三石由起子:100%、わたしの味方なんですよ、ママだからね。

相談者:うん・・

三石由起子:うん、それはもう、全然違うんですよね。

三石由起子:それでねぇ、まぁ、ちょっと、結論から言うとね。

三石由起子:お気の毒ですけど、これ諦めるしかないです。

三石由起子:ほんっとにお気の毒だけど。

三石由起子:そしてねぇ(笑)・・諦めるっていうのはどういうことかっていうと。

相談者:はい。

三石由起子:もう、発想を変えてやるしかないんですよね。

三石由起子:でぇあなたがねぇ、やっぱり腹が立つのはね、やっぱ小姑さんと言っても、自分とあんま歳が変わらない。

相談者:はい。

三石由起子:まぁ自分より、一つくらい上でしょう?

相談者:はい。

三石由起子:そうするとねぇ、何やってんだと、もうホントに、対等の関係で・・

相談者:ええ。

三石由起子:癪に障ると思うんだけれども。

相談者:ええ。

三石由起子:それはねぇ、やっぱりねぇ、あなたの方が余裕を持った方がいいんですよ。

三石由起子:あ、可哀想に、この人は、ここしか、十分に心を開くようなところがないんだなぁ・・っていうくらいの、余裕をかましてみせるっていうか・・

相談者:でねぇ・・

三石由起子:それがねぇ・・

三石由起子:長男の嫁でしょう、あなたは。

相談者:はい。

三石由起子:それねぇ、長男の嫁のねぇ、特権みたいなものなんですよ。

三石由起子:あ、なんて言うのかなぁ?・・心理的な優越感っていうのはね。

三石由起子:それをねぇ、自分で気が付かなきゃいけないし、持とうと思ったら持てるんですよ。

三石由起子:だからそのぅ・・どうしたらいいか?っていうことはね。

相談者:はい。

三石由起子:もう・・小姑さんのことは忘れるんですよ。

相談者:はい。

三石由起子:別に、わたしが外に出ている間に、小姑さんが来て、87歳の姑さんの、相手をしてくれてれぇば、あの、ラッキーだなぁくらいのこと思って。

三石由起子:じゃあ、わたしちょっともうちょっと遊んでこようかとか。

三石由起子:それでいいと思うんですよね。

三石由起子:だから、姑さんにもわざと言って。

相談者:ええ。

三石由起子:「あの、何日は出かけますよ・・」なんて言って、「なんとかさん呼べば」みたいなことまで言って・・

三石由起子:嬉しく出かけるんですよ。

相談者:うん、ふふっ・・

三石由起子:でぇ、遊んで帰るんですよ。

三石由起子:ホントに遊んで帰んなくてもいいよ。

相談者:ええ、ええ。

三石由起子:遊んで帰る振りをして帰ればいいんですよ。

相談者:ええ、ええ。

三石由起子:うん、そうしたらねぇ、やっぱり、小姑さん、悔しいと思うよ(笑)。

相談者:ははっ・・

三石由起子:ふふふふふふふ(笑)・・いや、悔しいと思うのの効果っていうのはね。

相談者:はい。

三石由起子:自分も、楽しくしようと思うから。

相談者:ええ、ええ。

三石由起子:そうすると、他人(ひと)の家の、鍋の蓋取る暇もなくなるわけですよ。

相談者:あぁ・・

三石由起子:うん、だからねぇ、楽しい・・ものっていうのは、波及するし。

相談者:うん。

三石由起子:人が楽しいのを見ると、悔しくて自分も楽しくしようって思うんでね。

相談者:ええ。

三石由起子:だから、あなた残念だけど、鍋・・の中、見ないでくれと言うのは・・わからないですから、あの、あなたも言ったように・・

相談者:ええ。

三石由起子:姑さんも、「ええ?そうなの?自分ちの鍋じゃん」と・・いう気持ちだと思うんですよ。

相談者:ええ。

三石由起子:そういう人達はねぇ、いっぱいいるんですよ、だからあなた・・あまり、きっちりしてるから。

相談者:はい。

三石由起子:あなたの目から見ると、小姑さんは常識外れかもしれないけど。

相談者:ええ。

三石由起子:そうした人達、山ほど居るんで。

三石由起子:それはもう、あなたのむしかない。

相談者:いえ・・

三石由起子:喧嘩になりますもん、だって・・

相談者:ええ。

三石由起子:あの、夫や姑さんに、愚痴ったら。

三石由起子:「なに言ってるんだ?」と、「嫁、変だ」って。

相談者:そうですねぇ、わたし、****・・

三石由起子:うん、やっぱり身内にはねぇ。

相談者:ええ。

三石由起子:だらしないですよ、みんな。

相談者:ああ・・

三石由起子:うん、だから、それをやっぱり、長男の嫁の余裕でさぁ。

相談者:はい。

三石由起子:あなたが頭を切り替えて。

三石由起子:小姑と張り合っちゃいけませんよ。

相談者:うん・・

三石由起子:でぇ、小姑よりあなた、上の立場だっていうことを、自分で思った方がいいです。

相談者:ああ、そうですか。

三石由起子:うん、ここはわたしの家っていうのが、厳然としてあなたの家なんだから。

相談者:ええ。

三石由起子:鍋の蓋、取られようが・・ねえ、冷蔵庫、開けられようが。

相談者:はい。

三石由起子:あなたの家だから。

相談者:ええ。

三石由起子:そういう気持ちで、ちゃんといれば、平気なんですよ、そんなのことは。

相談者:はい、わかりました。

今井通子:ふふふ

三石由起子:対等だと思うから腹立つのよ。

相談者:そうですよねぇ。

三石由起子:うん、そうですよ。

相談者:ふふふふふ(笑)・・ええ。

三石由起子:小姑ですもん、他所ん家の子だもん。

相談者:うん、ねえ。

三石由起子:だから、何言っても「はい、はい」って言ってればいいじゃん。

相談者:うん・・

三石由起子:発想を変えるしか、幸せになれないと思う。

相談者:ええ・・

三石由起子:うん。

相談者:そうですね、ええ。

三石由起子:出来ます、頭の切り替えっていうのは。

相談者:ええ。

三石由起子:あなたみたいに、はっきりと、いろんなことがわかる人だったら・・一瞬で出来ますから。

相談者:そうですか?

三石由起子:ええ、やってみてください。

相談者:じゃあ、努力してみます。

三石由起子:出来ると思います。

今井通子:ふふふふふ・・

相談者:な・・

三石由起子:あなたなら、はい。

相談者:なんか元気でました・・(笑)。

今井通子:ふふふ。

三石由起子:ああ、よかった。

相談者:ありがとうございます。

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