テレフォン人生相談
三石由起子


テレフォン人生相談 2012年11月13日 火曜日
パーソナリティ:勝野洋
回答者:三石由起子(作家・翻訳家)
29歳女性から、子育てについての悩み。自身が厳しく育てられてきて、思春期には摂食障害(過食症)になってしまった。同じように接してはダメと思いつつ厳しく接してしまう。適切な叱り方、注意の仕方どのようにしていけばいいか?

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子供の叱り方・注意の仕方を教えて

相談者は29歳女性、夫は36歳、二人とも公務員で、相談者は現在育児休暇中。子供は二人、4歳の息子に9ヶ月の娘がいる。

勝野洋:今日はどんな悩みですか?

相談者:子育てについてなんですけど。

相談者:4歳の息子のことなんですけど、わたしが激しく怒ってしまったりとかしてしまって、わたし自身が結構厳しく育てられてて、思春期の頃に摂食障害を起こしたりしたので、同じ育て方はいけないなと思って子供に接するんですけど・・

相談者:やはりどうしても厳しくしてしまったりとかして、今度は逆に話というか・・適切な叱り方というか、どこでどう注意してけばいいかが、よくわからなくって。

勝野洋:それで息子さんを、どういうふうに育てたらいいか?ということですか?

相談者:あはっ、そう、そうですね。

勝野洋:摂食・・障害・・

相談者:それは、わたしが、16歳・・16歳ぐらいから、21とか22ぐらいまでですね。

勝野洋:これはどういった?

相談者:過食症ですね。

相談者:今の主人と付き合うようになってから落ち着いて、そのまま、もう終わってしまったというか、もおう今とかは全然、ないんですけど。

相談者:で、いろいろ本とか読むと、たぶん、自分の育てられた環境というか、そういうのかなぁ・・なんかこう原因ですね、親との関係でアレなのかな・・って思ったりもして・・

相談者:ああ、同じようにしてしまうと、子供をがんじがらめにするなぁ・・と思って・・で、相談なんですけど、どこまで厳しくっていうか、どこまで口出ししていいのか・・

相談者:もう・・だからといってこう、言わないっていうのも、どうかな?と思ったりですね。

勝野洋:それはあの、ご主人とはそういうことは・・話し合われないんですか?

相談者:ああ・・そうですね、話したりも、するんですけど。

勝野洋:ご主人のほうは、どうですか?あのぅ・・お子さん達に?

相談者:主人は主人なりに、こう・・「ここはいい」とか、「ここはダメ」とかって決めてて、やってると思います。

相談者:ダメは「ダメ」って言うし、主人はなんかわたしにも、「もっと厳しくしたら」って言ったりはするんですけど。

相談者:なんかこう、わたしは、感情的になってしまったりして、怒ると「わぁっ!」って怒ってしまったり。

勝野洋:例えば、どういう時に感情的になったりするんですか?

相談者:感情的になってしまう時は、まぁ、ちょっと黙っとったほうがいいかなってこう・・ちょっと黙ってて、例えばこう・・

相談者:トイレが間に合わなかったりとかして、廊下でおもらしをしたとか・・

勝野洋:そういう時に感情的になって怒る?

相談者:ああ・・そうですね、とか、お風呂場で、まだ濡れたまんまで、脱衣場をこう、バァーってうろうろしたりとか、あと夜・・ですね、寝かしつけとかこう、してる時に、寝れる雰囲気を作るようにしてるんですけど、歌を歌ったりとか、して絵本を読んだりとかしてるんですけど・・

相談者:なんかどんどん本人が、目が覚めてきてというか、どんどんしゃべりかけてきたりとかっていうともう、「早く寝なさい!」とか言ってしまったりとかですね・・そういう時ですね。

勝野洋:そういう時に感情的に?

相談者:なってしまいますね。

勝野洋:結局は、どういうふうにお子さんを育てたらいいかわからないということですね。

相談者:そうですね、はいそうです。

勝野洋:わからないということですね、わかりました、今日はですね、三石・・メソード主宰の・・作家で翻訳家の・・三石由起子先生、いらっしゃいますので・・その辺のところ・・お伺いしたいと思います・・先生、よろしくお願いします。

三石由起子アドバイス

三石:まずはねぇ・・親と同じように育てるっていうのは、当たり前なんですよね、母親は。

三石:他に育て方知りませんからね、育てられたようにしてしまうというのは、当たり前のことで、それがあんまりよくないと思ったときにはね、意識して変えていかないと、変わらないんですよね。

三石:本当に意識して変えないと。

三石:子育ての正しいやり方なんていうのはなくてね、同じように育てても、ある子は・・いいけども、ある子にはダメっていうこともありますんで、これだけはやっちゃダメっていうか、これは悲しかったなぁっていうことは、本当に意識して、どこかで鎖を断ち切らないとですね、子供もまた同じように、この9ヶ月の女の子がですね、母親になったときに、また同じことするんですよ。

三石:だからそれは、自分の代でやっぱり断ち切るんだということを、一つは意識して心掛けなければならない・・それを覚えておいてください。

三石:それからねぇ、4歳の子供っていうのは、例えばね東京だったら、ちょうどね、小学校受験を、スタートするような歳なんですよ、勉強ね。

三石:小学校受験に向かってスタートする歳。

三石:わたしはねぇ、あの、小学校受験というのは、すごいなぁ、いいなぁ・・と、いつも思ってるんですけど、それは何が良いかって言うとんね・・

三石:生まれて初めて、子育ての成績表をもらうようなことになるんですよ。

三石:あの、夫婦がですね。

三石:その小学校受験の時に、両親の面接試験というのがあるんですけども、それにはね、理想の家庭っていうのは、どういう家庭かと、あなた方思っているか?

三石:将来は、どんなお子さんにしたいと思って、普段育てているのかとか、あなたのところのお家の家庭の教育方針を、ひと言で言ってくださいとか・・

三石:例えば、家庭の中で1番大事にしている事はなんですか?とか、そういう問題をね、赤の他人から聞かれるんですよ。

三石:夫婦を単位としてね、そうすると日本の男っていうのは、お金さえ持って帰れば、子育て、女房がやると思ってるようなのがほとんどでしょ。

三石:それがねぇ、初めて赤の他人からね・・父親というのは家庭の中でどういうものかとか、聞かれるわけですよ。

三石:それ、みんな若い父親なんか、仰天しちゃうわけですけれども。
それを例えば、面接試験の模擬試験みたいなことで、散々やらされるわけですよ。

三石:そういうことを一生懸命に考えて、やっている人が、日本全国に山ほどいるんです。

三石:だからね、あなたもそれは他人事じゃなくて、もうそういうことをしていい時期なんですよね。

三石:だからご主人と2人で、この子をどういう子に育てようか・・っていうのをね、一回、考えてみるのには、この4歳は決して早くないし、夫婦で理想の家庭とはどういう家庭だろうかとか・・

三石:この子は、将来、どういう子にしたいだろうか・・っていうことをね、やっぱり襟を正して、夫婦として考えてみるっていうのもね、いいチャンスだと思うんですよ。

三石:こういうチャンスはね、あの、小学校受験やるとね、強制的に与えられるわけですよね。

三石:これちょうどいい機会だったと思うんすよ。

三石:だから夫婦でこれを、一回考えてみる必要があるっていう事ですよね。

三石:それあのぅ・・必ずやってください。

相談者:はい。

三石:早いうちにね。

相談者:わかりました。

三石:それからね、わたしがあの、4歳、5歳の親たちにいつも言うのはですね、一日に10個、褒めなさいって言ってるんですよ。
一日に10回、褒めなさいって。

三石:これは慣れでして、例えばね、朝「おはよう」って言ったら、「おはようございます」って大きな声で言えたら、「ああ、いいご挨拶が出来たね」とか、「ああ、これ、残さないでよく食べましたね」とか、それでいいわけですよ。

三石:それは何のために褒めるかって言うと、一日10個、褒めるのが母親のノルマですから、あなたの出来なんですよそれは。

三石:その宿題をこなすためでいいんです、最初は。

三石:だから10個褒める事を心がけていくと、だいたい褒めることに慣れてきて、褒めるのがうまくなっていきますから、うん、どんどんどんどん子供の良いところをね、見つけられるようになるんですよ。

三石:やっぱり朝から晩まで叱られてたら子供面白くないので・・ただね、叱りたいじゃないですか。

三石:あのね、意識しなくても、小言や何かっていうのは、母親は出るんですよね。それは自然に出てしまうけれども・・

三石:褒めるはやっぱ、意識しないとできないんですよ。

相談者:ああ・・そうですね・・

三石:だから自分でメモとってね、アレを褒めた、コレを褒めた、「あ、まだ・・4つしか褒めてない」とかって、必ず、10個くらい褒めることにすればね、怒る事は、カウントしなくていいですから、どうやって我慢しようかなんていうことを、思わなくていいっていうかね。

三石:それ、忘れてていいです、それ、難しいですから。

三石:感情的に怒っててしまう・・これ治すには、どうしたらいいでしょうか?っていうのはねぇ・・

三石:すごく難しいことなので、10回褒める・・ようにしよう。

三石:あるいはこれが簡単になったら、20回褒めるようにしようとかね、そのうち慣れてきますから、褒められるのと交互だと、子供っていうの、傷つかないんですよ。

三石:で、褒め言葉っていうの、子供は心地よく聞きますから・・母親の声が、心地よく聴けるようになれば、他所の聞きづらい言葉もね、自然に耳に入って反応するようになるんですよ。

相談者:ああぁぁ・・はいはい。

三石:でも、そうしないと、子供はそのうちに、母親にの声は聞こえない・・になっちゃうんですね。

三石:そういう状態になるんですよね。

相談者:ああ・・

三石:それも残念じゃないですか?

三石:ええ、だからまず・・それはあなたの宿題として・・一日10個、まずやってみなきゃいけない。

三石:それとね、夜、寝る時に怒っちゃダメ。

三石:それ、絶対ダメです、それ。

三石:子供っていうのはね、夜、寝る時に、幸せな気持ちで寝ると、一日が楽しかったなぁ・・と思えるけど・・

相談者:ああ、ああ・・

三石:夜、寝る時に悲しいとねぇ、なんか一日悲しかった、人生、悲しいって感じになるんですよね、幼児にはやっぱり、幸せな気持ちでしておくのが・・将来のコスト削減にうんといいと思いますので、わたしはそれ、オススメします。

三石:それからね、風呂から出てきてね、ビショビショ濡れるっておっしゃったけど、わたしはねぇ・・小学生の時、拭いてましたよ。

相談者:ああ、ああ・・

三石:あがってきたの待ち構えて、なぜかって言ったらねぇ、時間もったいなくて。

相談者:ああ、ああ・・

三石:うん、とにかく4歳って、幼稚園行ってるでしょう?

相談者:ええ、一日保育に行かせたいんですけど、本人が「そこ行きたくない」とかって言って・・

三石:あ、じゃあ、一日家にいるんですか?

相談者:もう一日・・います。

三石:ああ、そうですか、一日、家にいるんだったら、時間があっていいですよねぇ。

三石:ああ、そうしたらねぇ、いいこと教えてあげる。

相談者:ああ、はい。

三石:あのねぇ・・今、有名幼稚園問題集とかね、有名小学校問題集みたいなのがねぇ、買えますからねぇ、それ買うとね、なかなか面白いんですよ。

相談者:ふぅーん・・

三石:なかなか面白いって言うのは・・あやとりをしてやろうとかね、そういう気持ちになるんですよ、折り紙を作ってやろうとか。

三石:つまりね、遊び方が山ほど書いてある。

相談者:ああ・・

三石:うん、一日、なにしよう?で怒るんですよ、母親って・・接触できなくって。

三石:あのぅ・・あなたたぶん、子供と一緒に遊ぶって方法知らないので、こういうご相談になってると思うんですよ。

三石:そうじゃないですか?

相談者:そうだと思います。

三石:うん、するとやっぱり一度、ご主人とね、将来どうしようかねぇ?とか、それって具体的なのも必要だし、将来のホントの先の方も必要だしね。

相談者:はい。

三石:うん、うちの子ならではの、うちの子の特権みたいなことをね、やっぱり、ご主人とちゃんと話す・・一回話してみて、ご損はないと思いますよ。

相談者:わかりました、はい。

三石:いろいろすることあるじゃない。

相談者:はい。

三石:わかります?

相談者:はい。

三石:うふふふふ・・いろいろやってみてくださいよ。

相談者:そうですね。

三石:うん、これ無理、なんにもなければ、テーマがなければ子供なんて育てられませんよ。

三石:そりゃそうですよ。

勝野洋まとめ

勝野洋:いかがですか?あの・・楽になりました?

相談者:だいぶ楽になりました。

勝野洋:ああ、良かったですねぇ・・ホントに先生に言われたように、一日10回、褒めるってことは、大切なことだと思いますよ。

相談者:あ、そうです・・

勝野洋:ホントに、はい、あの、僕もあのぅ・・子供3人、いましたんで、女房と、結構褒めましたね、確かに。

相談者:ああ、ああ・・

勝野洋:そのかし、叱るときは叱りました。

勝野洋:うちは、男の子と、女の子が2人いたんで、あの、女の子は母親が担当して、男の子は僕が担当してる。

勝野洋:結構・・やりましたね。

勝野洋:でも、今、小っちゃい時から、あの、褒めて、そして厳しく、その、うまくやったと思います。

勝野洋:最近、みんな成人しましたけれど、今、子供質が、わたし褒めてくれます。

相談者:ああ、あはは・・

勝野洋:ということでいかがでしょうか?

相談者:はい、わかりました。

勝野洋:はい。

相談者:ありがとうございました。

勝野洋:どうぞ、前向きに、はい。

相談者:はい、ありがとうございました。

勝野洋:失礼致しまーす。

相談者:はい、失礼致しまーす。

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