添い寝
ラジオネーム、寂しがりやの中年さんからの相談です。
38歳の会社員の方です。
奥様も同じく38歳で専業主婦。
3人お子さんがいらっしゃいます。
中学2年生の14歳の男の子、小学校6年生の12歳の男の子、女の子、小学校1年生7歳です。
我が家の子供たちが、妻の添い寝から、卒業できないという相談です。
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小学校1年生の娘はまだまだ甘えたがりで、妻の寝床で、いつも一緒に寝る習慣から抜けられません。
次男の小学校6年生の息子も、隙を見ては、妻の寝床に入ってくるので、狭い2段ベッドの上で、3人が重なって寝ているような有様で、妻の疲れも取れないようです。
ちなみに我が家は2Kの公営住宅。
食事と勉強は、 4畳半の居間。
6畳の寝室に、2台の2段ベットを入れて、親子5人で寝ています。
本来は、2段ベッド@の下が長女、上が妻。
そして2段ベッドAの下が次男、上が長男。
わたしは、その隙間の畳の上に、布団を敷いて寝ています。
中学2年生の長男は、やっと母離れして、同じ部屋の上のベットで寝る習慣はついたのですが、この子も時々 、次男と長女のいない隙を狙って、昼間に妻と月に1回ぐらい寝てもらっています。
長女はまだしも、上の2人がなかなか、妻との添い寝から卒業できないのは、どんなものでしょうか?
かくいう、わたしも、なんとか妻と一緒に寝たいと思っているのですが、当分、それは無理のようです。
どうすればいいでしょうか?
2017年10月25日放送のSBC信越放送の『らじカン』(毎週月-金 14:05-18:15)の水曜日のコーナー『敬子と佳子の子育て相談』、テレフォン人生相談でお馴染みの、幼児教育研究の大原敬子先生のお悩み相談。
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家の主
大原:これはね、もう、既に、このベッドの、その子供と、自分たちの関係で・・
中澤:はい。
大原:この人の世界観、思考がもう、出てるんですねぇ。
中澤:出てますか?
根本:ほう・・はあ。
大原:つまり、どういうことかというと、左の一番下の段は、小ちゃな子供達。
中澤:はい。
大原:上の段に、妻と長男。
中澤:はい。
根本:うん。
大原:たぶん、トイレとか・・兼ね合わせが、あったと思うんですね。
中澤:そうですねぇ、落ちて・・
根本:うんうん。
大原:だけれども・・
中澤:はい。
大原:それで、パパは、真ん中。
中澤:はい。
根本:うん。
中澤:ベットじゃない、床。
・・・
大原:そう。
自分・・が、この家の主で・・主っていうこと、忘れてるんですねぇ。
根本:うーん・・
中澤:忘れてますか?
大原:本来は・・
中澤:はい。
・・・
大原:妻も・・
僕も、下。
・・・
中澤:ほう・・
大原:下になるんです。
根本:うん。
中澤:はい。
大原:そして、末っ子の一番下の子は、妻の横。
中澤:はい。
大原:で、長男と次男が、上です。
中澤:はああ。
大原:それが、お父さんの権力なんです、力が。
中澤:はい。
・・・
あれ?権力ない・・ですか?この方は?
大原:ない・・
中澤:そうですか。
大原:全然、ないです、まったく。
いいお父さん、演じてるんだと思うんです。
中澤:でもねぇ、なんか、子供たちや奥さんのこと考えて、自分が一番・・
大原:けしていいお父さんじゃない。
・・・
中澤:はあ・・そう・・
根本:うーーん。
大原:要するに、自分の弱さで・・
中澤:はい。
大原:こうしてしまったんですねぇ。
・・・
中澤:へええ・・
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家族を守る
大原:自分の弱さです。
そしてね・・えーっと・・
・・・
妻の添い寝から・・卒業できないっていうけども。
中澤:はい。
大原:そうさせてしまったのはあなたです。
・・・
根本:ほう・・
中澤:ふーん・・
大原:妻も、もしかしたら、これ、怒られちゃうな。
寂しがり屋の中年って言ってるのでねぇ。
中澤:ええ。
大原:わたしは、男性に弱いので・・優しくしたいんですけども。
中澤:はい。
大原:何を、この人考えているんだろうと。
中澤:はあ・・
根本:うん。
大原:自分の世界観、自分を守ることできなくって・・
中澤:ええ。
大原:なんで、家族を守れるかってことですよねぇ?
中澤:あああ・・
根本:あああ・・
大原:お父さんは、下の段。
・・・
お母さんは、こちらの段。
・・・
で、何々ちゃんは、お母さんの横。
中澤:ふーん。
大原:お前たちは、上。
それでいいんじゃないの?軍隊式に。
中澤:はああ・・
大原:それを、「はい、下に小っちゃい子、置いて」
「上に・・」
ママが、上ですよ!
中澤:ほぅ・・
大原:いざとなって、何が、助けられるの?
中澤:へええ・・
大原:上からママが下りてくるわけ?
中澤:うーん・・
大原:ただ、トイレが楽だという・・
パパはいい、パパだねって・・
君たちが、「おしっこ」って言った時に・・
パパもママも寝ていても、子供たちが、自分でトイレ行けるよう、やってるんですよ。
中澤:はあぁ・・
大原:そうじゃなくって、誰が守ってくれるかってことを、子供たちに教えることに・・
大事なんですね、子育ては。
合理性、利便性ではなくって・・
誰が自分たちを守ってくれるか・・って。
・・・
守ってくれない、だから・・
知りたいのはね・・
中澤:うん。
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闘うお父さん
大原:お母さん上段で、まさか、上で3人、寝るんじゃないでしょうね?
・・・
中澤:えへっ・・
大原:わたし、いつもそれ、思ってるんです。
中澤:はあ・・
・・・
大原:どういうこと、これ?
・・・
お母さん、ベッド行くならば・・
・・・
危ないですよね、上に3人、行ってるわけですから。
中澤:危ないですね、そう・・落ちちゃいます、下。
大原:で、下、空いてるんですよ。
中澤:うーん・・
大原:で、パパ、寝ればいいのに、パパ、寝ないんでしょう。
中澤:うんうん。
大原:なんと、間抜けな家族だろうと、思うんですよ。
根本:あははははっは・・
中澤:はああ・・
大原:それで、「僕は寂しい」ってね・・「寂しい」って、男と見えないんですもん。
優しいお父さん。
中澤:うん。
大原:だけど・・
・・・
臨機応変・・
・・・
いざ・・いざとなったら、戦ってくれない、お父さんになっちゃったんです。
中澤:頼りない・・
大原:頼りない、お父さん・・
中澤:あああ・・
いけませんねぇ・・
大原:ここが・・もう、ベッド一つで見えた。
・・・
中澤:はあ・・
大原:ほんとに、聞きたいんですけどねぇ・・お電話、欲しいんですよね。
これ・・
・・・
奥様が・・
上の段ですよねぇ?
・・・
3人が、上の段で・・寝て・・寝てるんでしょうか?
・・・
ほいで・・
・・・
下の段は、空いてるんでしょうかねぇ?
中澤:どう・・なんですかねぇ・・
大原:それでも、あなたは、その、ベッドの間に、寝てるんでしょうか?
もし、これが事実としたら・・
・・・
いやぁ・・大変。
中澤:大変?
大原:大変。
中澤:家族の仲が、大変?
お父さんが、大変?
・・・
大原:なんにも考えてない。
・・・
中澤:ほぅーん・・
根本:旦那さんが?
大原:うん。
根本:ほぅ・・
・・・
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男の子の自立
大原:あのね、部屋が狭い、狭いって言うけども・・
・・・
これ、広い部屋でも・・
中澤:ええ。
大原:こんなの、性格考えて、なるんで・・なるんじゃないでしょうかね?
根本:はあ・・
中澤:ああ・・
大原:どう考えても、ベッドに、下の段に・・お父さんと、お母さんが寝て・・
なにかあったら、上から、手をおろす。
根本:はあ・・
中澤:はああ・・ん・・
大原:で、お父さんは、ちゃんと、ベッド・・寝るかどうかは、別です。
中澤:はい。
大原:まあ・・どんなベッドか、わかりません。
でも、一応は、お父さんのベッドにしておくんですね。
中澤:はあ・・
大原:で、お父さんのベッドだけども・・なんかきついな・・って、じゃあ、お父さん、床に寝るよ・・って。
中澤:うん。
大原:で、長男、寝やすい・・わかりますよ。
中澤:はああ・・
根本:ふん、ふん。
大原:それならもう、お父さんが、床に決まったところで・・
子供たちは、お父さんの頭、またいで・・トイレ行くんですよね、きっと。
中澤:そうでしょうねぇ・・
根本:うーーん・・
大原:絶対だめ!
・・・
あのねぇ・・
・・・
最近・・あの、家族生活で、子供達がね・・
・・・
お父さんを・・
・・・
五月蠅くて、うざったいって言うんですよ。
中澤:はああ・・
根本:うんうん。
・・・
大原:五月蠅くて、怖いと、言わないんですよ。
中澤:ふーん、ふん・・
大原:でも・・ある面では、お父さんの、いい意味での、怖さって大事なんですよね。
中澤:はい。
大原:でぇ・・普段は・・
・・・
子供たちだけは、お父さんに・・
・・・
気を配ることを・・妻がしなくちゃいけないんですよ。
中澤:ふーん・・
大原:どんなに、もう、どうしようもない夫だわ・・って思っても。
・・・
子供の前では・・
妻は、お父さんが来てから食事よ・・とか。
中澤:ああ・・
・・・
大原:ここは、お父さんの席よ。
っていう、位置が、あると・・
子供は、無意識に・・
なんか、ひょろひょろしてね・・
中澤:うん。
大原:お父さんの方が、弱そうに見えるけれども・・
・・・
本当は・・
お父さんが、強いんだ・・って時に・・
特に男の子は、自立するんですよ。
根本:ふーん・・
中澤:へええ・・
じゃあ、そうじゃない・・例えば、男の子っていうのは、自立していけなくなっちゃう?
大原:いけなくなりますねぇ。
・・・
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模倣から
中澤:ふーん・・
大原:だって、人間って、模倣から始まるんですよ。
中澤:はい。
根本:はいはい。
大原:お父さん、それじゃ、わからないですもん。
・・・
中澤:そっか・・
根本:どう、真似していいのか、わからない、それが。
大原:そうなんです。
中澤:ふーん・・
大原:だから、お父さんが、台所で・・茶碗、洗う時には・・
中澤:はい。
大原:さぁーって、わざと・・お母さんの、エプロン借りて、「今日は、お父さんが、お母さんの役割で、やるよ」って言うと、子供は・・
優しいお父さんになるんですよ。
中澤:あああ・・
大原:でも、お父さんが、「はい、わかりました」・・って・・
・・・
茶碗洗って、お母さんが・・
・・・
食卓テーブルで、座った時に根本:は・・
・・・
何だ?お父さんは?
中澤:まずい・・
まずい・・なんか、&%$だなぁ・・
大原:嘘でもいいから・・嘘・・でもいいから、そうしなければ・・
中澤:はい。
大原:いざとなった時に・・男の子は・・
・・・
中学校から・・
・・・
中学、2〜3年から・・
父親ってもの、頼りにしたいんです・・でも、今の子は、したくないって言うんですねぇ。
・・・
根本:ふーん・・
大原:だって、お母さんが、なめてるんだもん。
・・・
お母さんが、なめてるんならば、自分、なめますよね。
中澤:はははは・・
根本:うん、うん、うん・・
大原:で、お父さん、どんなに優秀でも・・
中澤:はい。
大原:この、どうしようもない、お母さんが、なめてるお父さんは・・
・・・
僕よりも、酷いんですよ。
根本:ああ・・もう、なめきっちゃってるのかなぁ・・
大原:なめきっちゃってる。
・・・
だから今、一番大事なことは、父親と・・一応ですよ、これ、いい、悪い・・学校の先生は、大変だってことを・・一番強い、お母さんが・・
根本:うん。
大原:教えておくと、歯止めきくんです。
・・・
・・・
だから、今日の場合に・・
食事の時にも・・
今から、間に合わないかもしれませんけど・・
ベッドを、考えた方がいいですねぇ。
中澤:ああ・・
大原:で、もう一つは・・あの、食事は、我が家は・・えー、勉強部屋って言ってますけども・・
中澤:はい。
・・・
大原:&%$は、お父さんが、「いただきます」・・って。
・・・
いないとき、どうしますか?
いない時は、「お父さんに、いただきます言いましょうね」・・って、簡単じゃないですか。
・・・
それだけでも子供は・・
・・・
インプットされちゃうんです。
中澤:間に合いますかねぇ?
大原:間に合います。
人間・・人間しか・・
今から、やり直しがきくって、人間しかできないんですよ。
中澤:うん。
根本:うーーん・・
・・・
中澤:うちも、反省しました。
・・・
いま・・
大原:わたしは、これを見て、わかるでしょう?
かかあ殿下ってのは。
中澤:はい。
根本:うふふふふふふ・・
中澤:はい・・って、言っちゃいました。
大原:どう見たって。
中澤:いやぁ・・はい・・え・・今日、わたしも、本当に勉強になりました。
(音声で確認)
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