マウンティング女子
いつも楽しく聴いています。
さて、大原先生、先生は、マウンティング女子という言葉、ご存知でしょうか?
テレビドラマの影響で、急速に知られるようになったこの言葉、マウンティング女子。
えー、マウンティングというのは、自分が相手より優位であるとアピールする行為なんですが、実は、ドラマの中だけの話でなく、実生活の中で当たり前に起きています。
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相手を貶める
私は職場のA先輩から、実害を受けています。
例えば、このような会話です。
「○○ちゃん、この前気になっていた会社の先輩から、告白されたんだって?」
と、他の人が、もてはやされるような発言を聞いたAさん。
「私だって前に、会社の先輩に告白されたことくらいあるよ」
と、自分の自慢話や経験に話題をすり替えて、話題の中心を自分にもっていくのです。
また、違う日は、「○○ちゃん、メイク上手で羨ましいな」・・「わたしなんか、メイクが下手だから、いつもほとんどスッピンだもん」
この解説ですが、メイクが下手・・と自分を下げるフリをしながら、スッピンでもいけるほど、肌の綺麗さをアピールして、相手の厚化粧をチクリする。
こんな感じの、一見、褒め言葉に見えて巧妙に自慢を差し込んでいるというか、褒めていると見せかけて、相手を貶めて、私の方が上と、暗に示すような会話を、ずーっと繰り広げられてしまっていて、毎日本当に不愉快です。
これって我慢するしかないんでしょうか?
2017年11月22日放送のSBC信越放送の『らじカン』(毎週月-金 14:05-18:15)の水曜日のコーナー『敬子と佳子の子育て相談』、テレフォン人生相談でお馴染みの、幼児教育研究の大原敬子先生のお悩み相談。
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腹が立つ
大原:面白いですねぇ。
あははは・・
根本:ああ・・
大原:いずれ全員が・・
中澤:はい。
大原:寂しくって・・
中澤:ええ。
大原:自己蔑視が強くて・・
中澤:うん・・
大原:劣等感が強い方が集まってるんですよね。
中澤:ほう・・
大原:この方に・・
ですからね、これ・・
「だからなぁに?」って言ったら、なんにも答えられない・・
根本:あはは・・
中澤:ま、まぁ・・そうですねぇ・・
大原:この彼女だけは、むかつくんです。
中澤:はぁい。
大原:というのは、その真意がわかるから。
中澤:はああ・・
大原:もっと言うと、鼻につくとか、むかつくっていうのは・・
自分・・と、同じ性格なんですよね。
中澤:はい。
根本:あああ・・・
大原:それ一歩・・先に、やられてしまったっていう・・
中澤:うーーん。
根本:ほんとは自分がやりたいんですかね?こういうこと。
大原:やりたいんじゃなくて・・
根本:ええ。
大原:認めさせたいの。
根本:認めさせたい?
中澤:ふーーん・・
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1対1
大原:でも、この場合ですね・・ 1対1では無いはずなんですよ。
中澤:はい。
根本:はああ・・
大原: 1対1だったら、「へえ〜」っておっしゃるだけですよね。
佳子さんにね・・
中澤:はい。
大原:わたしね、もうね、こうだったの・・って、今、しゃべりましたね。
中澤:うん・・
根本:うん。
大原:佳子さんが、「へえ〜」って言ったら、もう、つまんないでしょう。
中澤:ええ。
大原:もう一人、誰かいるんです。
・・・
中澤:ほぅ・・
大原:要するに・・みん・・他の人が、みんなわたしをそう思ってるって場合に、言いたいんです。
中澤:うん・・
大原:根本さん、ひと・・わたし、 1対1 でいると思って、自慢してみてなんか・・佳子さんでもいいわ、どうぞ。
・・・
大原:今、この話し・・じゃあ、この話しいきましょうか?
中澤:はぁい。
大原:ちょっとセリフ言ってくれます?わたしに。
中澤:えー、じゃあ、これ、じゃあ、いきますねぇ。
・・・
中澤:先生、メイク上手で羨ましいなぁ・・わたしなんて、メイク下手だから、いつもほとんどスッピンなんですもん。
大原:あ、そう・・
・・・
大原:つまんないでしょう?
・・・
中澤:あっ・・はぁ・・そうですか。
大原:でもね、根もっちゃんもいたらどうです?
根もっちゃん、「え?君、スッピンなの?」って言いませんか、その時?
根本:ああ、そうですね。
大原:その時、腹立つわけよ。
・・・
中澤:はああ!
根本:あ、それ、スッピンなのそれ?
あ、スッピンでも、けっこういいじゃん・・って、なるわけですよね、その流れでいくと・・
大原:ね、もうひとり・・わたしに言ってるんだけども、根もっちゃん、素直に言わない?
根本:うんうん。
大原:「えっ?今日なに?スッピンなの?・・へえ・・」
その時、わたしは、腹立つわけですよ。
根本:あああ・・
中澤:なるほど、誰かそこにいると・・
大原:そうです。
中澤:1対1じゃなくて・・
大原:ということは、全部これ、意地悪なんです。
・・・
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自分に当てはまる
中澤:へえ・・
根本:ふぅーん・・
大原:でぇ、わたしはその、どうしたらいいですか?って・・
1対1になればいいんです。
1対1になった時に・・
・・・
大原:相手、言いませんけども・・1対1、自分がした時に・・
だから?
・・・
中澤:うん・・
大原:と言ってしまったら・・
もう、答え返って来ないんですよ。
中澤:はああ・・
大原:それでこっちは・・はあ・・気持ちいいってなるんでしょ。
中澤:うん・・
大原:ところが・・
・・・
大原:煽られて・・「ええ?なに?」って言った時に、他の人も聞いてる時に、言われてしまうと・・
中澤:うん。
・・・
大原:自分だけが、取り残されてしまうんですよ。
・・・
大原:つまり、全員が劣等感の塊。
・・・
中澤:へええ・・
大原:で、なぜこの・・言いますけど、この方が・・
・・・
大原:その・・
・・・
大原:被害を受けてると・・
根本:うん。
中澤:はい。
大原:実害を受けてるって・・実害はなにかっていったら・・
・・・
大原:不愉快って怒りでしょ。
根本:うん。
中澤:うーん・・
根本:そうですね。
大原:あとは、なにもないですよね。
中澤:ふーん・・
大原:で・・
・・・
大原:もし、彼女が常にそこに居るならば・・
・・・
大原:この、お友達・・先輩だか知りません、その同僚は・・
・・・
大原:この、言ってる内容・・
・・・
大原:お化粧云々を、全部、自分にあたってるんじゃないかしら?
中澤:はああ・・
大原:これ書いてる方の・・
中澤:はい。
大原:その、いい服を着ても・・
・・・
大原:なにを着ても・・
・・・
大原:その女性が、認めない人ですよねぇ。
中澤:うーん・・
大原:ということは、自分自身が・・この手紙を書いてる方に、いいけど、とっても、いつも、楽しく聞いてますって、ありがとう。
中澤:うん・・
大原:ほんとに、優しく聞いてるんですけども、あなたが本当は、寂しいんじゃないですか?・・ってことです。
中澤:うーん・・
根本:ふぅーん・・
中澤:ホントは寂しい・・
大原:寂しい。
・・・
大原:そして、一生懸命、努力してるけど、わたしは・・
本当はすごいのに・・
誰もが、凄いって言ってくれないうちに・・
自分はダメな人間だと思ってしまってる。
中澤:うーん・・
大原:根っこの、根っこの部分に・・
わたしは、ダメだ・・って。
中澤:うーん・・
大原:何をやっても、ダメだ・・って。
・・・
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人に言えない事
大原:でも、人前では・・ダメだとは絶対、思わせたくない。
中澤:ふーん・・
根本:うん・・
大原:無理をして、今、生きてるのじゃないですかね?
中澤:ふーん・・
・・・
大原:自分が、無理をして生きていくと・・
中澤:はい。
大原:相手の言葉が、素直に聞けないんですね。
・・・
中澤:へええ・・
・・・
大原:そして、もう一つは、自分が、理想通りに・・
こうすれば、相手が凄いと思わせるように・・
自分が演じてるんですね。
中澤:うーん・・
大原:だから、ほんとの自分ではないような気がするんです。
中澤:うーん・・
大原:だから、実害を受けてるんです。
・・・
大原:そこの言葉を実害に・・
中澤:うーん・・
大原:でも、一番の言葉の実害は、なにかというと。
中澤:はい。
大原:形にならないんですよ、証拠が。
・・・
中澤:はああ・・
大原:だから残るんです。
中澤:へえ、ええ・・
大原:例えばですねぇ、話しちょっと変わりますけどねぇ。
皆さん、恨みとか&%、恨みとかありますねぇ。
中澤:はい。
根本:うん。
大原:この間ね、講演会、行った時にねぇ・・
中澤:ええ。
大原:皆さん、小さい時から今日まで・・
根本:うん。
中澤:はい。
大原:ゼロ歳から、70歳・・ゼロ歳も、会場に来てますよね。
・・・
大原:一番、今でも・・
・・・
大原:心に残ってるものなんですか?・・って聞いたんです。
根本:うん。
中澤:うん。
・・・
大原:すごく些末なことなんだけども。
中澤:うん。
大原:自分を軽く見られた時に、怒りが残ってるって言うんですよねぇ。
・・・
大原:顔に・・
・・・
大原:泥を塗った者っていうのは・・
ほんとに小っちゃな子・・って、近所のおばさんが・・
中澤:はい。
根本:うん。
大原:あなた・・佳子さんには、飴あげて、根もっちゃんには、あげなかったとか・・そんなことが残ってるんです。
根本:ああ・・
大原:それが、こ、これ、こういう感じになってしまうんです。
中澤:へえええ・・
大原:ないですか?そういうのって?
楽しい云々はね・・
根本:うーん・・
・・・
大原:もう自分、楽しんでますからね。
ないんですよ。
根本:ま、楽しい思い出は、あんまないですけど・・
大原:嬉しいもね?
中澤:うーん・・
根本:嬉しいか、悲しいか、その・・怒りはなるべく消すようにしてるんで・・
・・・
根本:思い出さないっていうか、思い出せない・・
相手を思い出してないのかもしんないけど。
大原:うん。
中澤:うーん・・
大原:ないですか?
中澤:い、いや、思い出そうと思えば、山のように出てきます・・もう、一回出せば、洪水の如く、こう・・
大原:そうでしょう。
中澤:出てきますよ・・はい。
大原:それが、この彼女にもあるんじゃないかな・・ってことです。
中澤:ああ、だからこんなに・・
大原:そうです。
中澤:たくさんの例が、載ってますものねぇ・・
大原:可哀想・・そうなんです。
それは、なにかって言うと・・
人に言えないことです、これは。
・・・
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無意識の意識
大原:こんな悔しいことがあったとは。
中澤:うーーん・・
大原:人から見ると、とるに足らない事なんです。
根本:ああ、そんな些末な人間かと思われちゃうから・・
大原:それが・・
・・・
大原:さ・・あのね・・些末よりもね・・
根本:あん・・
大原:理解されないだろうな・・ってことです。
中澤:ああ・・
根本:なるほどねぇ。
大原:あのね、親類のおばさんがね、わたしにはこうしてね、あの子にはこうして、でもしょうがないじゃないのって・・
相手が・・理解されないもの・・
でも、自分の中に、深く心に傷ついたものですねぇ。
根本:ああ・・
中澤:うーん・・
大原:それが・・
山のように堆積すると・・
こういうお友達が・・来た時には・・
中澤:うーん・・
大原:むかつくんです。
中澤:へええ・・あっ・・まったく別の人でも・・
大原:そう・・そうなんです。
中澤:はああ・・
大原:で、この方の場合には・・
これ読んでみると・・
なんでもないことでしょう?
根本:うん・・
大原:でも、彼女、むかついてますよねぇ?
中澤:ええ・・ま、とり方によって・・って感じですもんね。
大原:そう・・
それもっと、小さい時に、今現在でも・・
彼でもなんでもいいです。
・・・
大原:ちょっと、傷ついたことですよね。
中澤:うーーん・・
・・・
大原:わたしたちが・・
人生を間違えてしまうのは・・
・・・
大原:全部が・・自分が、やったことは残らないんです。
はっきり言って。
中澤:うーん・・
・・・
大原:自分が知ってますから。
中澤:はぁい。
大原:自分が、何もないのに・・やられたこと・・
中澤:うん。
大原:しかも、それが、サービス的なもの?
あるいは、認めてくれないことは・・絶対に残ってるんです。
・・・
大原:これが、わたし達の生活で・・
中澤:ふーん・・
大原:ひとつの、世界観を作っちゃうんですね。
中澤:へええ・・
根本:ああ・・
・・・
大原:だから、何気ない言葉でも、すぐに腹立つ時には・・
自分の幼児期から今日までの・・
・・・
大原:意識のない・・
・・・
大原:意識。
中澤:うん。
大原:や、積もり積もっていると・・
イライラ・・ムカムカ・・なんですこれ。
根本:そうですか・・無意識に、意識をさせちゃってるんだな、これたぶん。
中澤:はああ・・
大原:そしてまた、思い出すと。
中澤:ええ。
大原:耐えられないんです、自分が。
中澤:うーーん・・
大原:ないですから。
中澤:ああ、そうかもしれないですねぇ。
じゃあ、この方も・・
大原:はい。
・・・
中澤:ちょっと、振り返ってみて・・
大原:自分に、なにかイライラがある。
このお友達は、放っておく。
中澤:放っといて・・
大原:そして、3人集まったらいかない。
中澤:あ・・
大原:1対1の時には・・
中澤:1対1でね。
大原:だから?・・って聞き返す。
根本:ああ・・
大原:それで終わると思いますけどねぇ。
中澤:はぁい、いかがでしょうか?
皆さんもけっこう、経験のあることかもしれませんねぇ。
(音声で確認)
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