仕事を選ぶ

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ラジオネーム、おにぎりさん、男性の方から、自分がどんな仕事をしたいのかわかりませんという相談です。
スーさん、井上アナウンサーこんにちは。
私は現在、とある事情で、前職を退職した形で就職活動まっただ中なのですが、自分の本心から、これをしたいという仕事がわからず、あれやこれやの仕事に応募して、自問自答しています。

 

以前スーさんが、セッションに、ゲスト出演されていた時の話を聞き、今のお仕事は、天職のような印象を受けました。
スーさん、井上アナウンサーは、今のお仕事を、選んだきっかけは、どんなことでしょうか?
是非、お聞かせいただければと思いメールしました。
文面上は、張本さんの如く、『喝』と言われそうな気がしますが、ぜひともよろしくお願いいたします。

 

2016年8月23日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『ジェーン・スー生活は踊る』(毎週月-金 11:00-13:00)にて、作詞家でコラム二スト、人生の酸いも甘いもつまみ食いしてきた、ジェーン・スーが、リスナーから寄せられた、シリアスな悩みから、トホホな相談まで、一緒になって考える『相談は踊る』のコーナー。

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仕事の選び方

ジェーン:井上さんは、アナウンサーになるって決めたのはいつですか?

 

井上アナ:私は、大学3年生ですね、就職活動の時ですね。

 

ジェーン:それまでは、人前に出て何かをするっていう・・仕事、たとえば俳優さんとかモデルさんとか、あとはなんだろうなぁ・・

 

司会者とか・・興味は、あったんでしょうか?

 

井上アナ:特にこれといった興味はない、正直な気持ち、なかったですね。

 

ジェーン:目立ちたがり屋?

 

井上アナ:うーん・・その気は、少なからずあると思いますけど・・

 

ジェーン:はい。

 

井上アナ:でもそうかと言われると、別にそんなこともないですねぇ・・

 

ジェーン:うんうん・・

 

井上アナ:カメラに映りたいかって言われると、いや、別にそんなに・・って感じするので・・

 

ジェーン:はい、そういう人と、そうじゃない人って、男性のアナウンサー・・

 

井上アナ:分かれると思いますね。

 

ジェーン:うん、見てて、私の勝手な印象ですけど、分かれますよね。

 

井上アナ:うん・・

 

 

選ぶタイミング

ジェーン:井上さん、ほんと、どのタイミングで、どうしてアナウンサーって思ったのか、ちょっと、わ・・想像しづらいんですけど・・

 

井上アナ:ねえ・・

 

ジェーン:ねえ・・って?

 

井上アナ:いや、私もこんな事、言うの・・アレですけど、これをしたいって思って、仕事、じゃあできているかっていうと・・

 

ジェーン:うん。

 

井上アナ:いや、そんな・・大それたものないな、って思いますねぇ。

 

でもまぁ、選択したからには、この選択を、正解にするための努力・・しなきゃなぁとは、ぼんやり思いますけど・・

 

ジェーン:はい、はい。

 

井上アナ:じゃあ、なんでこれ選んだんだって言われると・・

 

ジェーン:うん。

 

井上アナ:自分の中で・・いくつかこう・・仕事・・いいなと思うなかで、天秤にかけ・・てたんですよ活動時。

 

ジェーン:はい。

 

井上アナ:でも、天秤にかけてるとわからなくなりません?

 

ジェーン:うーん、そうですね。

 

井上アナ:どれにもメリット、デメリットあって・・

 

ジェーン:うん。

 

井上アナ:で、譲れないもの、なんなんだろうなと自分の中では・・最終的な決断に至った経緯ですかね。

 

ジェーン:うーん、譲れないものなんでした?

 

井上アナ:私は、 20代30代若いうちに・・得難い人脈・・を、広げられる職業。

 

ジェーン:うんうん・・

 

井上アナ:ってな、いちばん大きな柱でしたかね。

 

ジェーン:はい。

 

井上アナ:そうすると・・一般企業で営業とかっていうよりも・・やっぱり、アナウンサーっていうのはすごく魅力的だなぁっていう・・

 

ジェーン:ふん、ふん、ふん。

 

井上アナ:のは、柱で合致して・・

 

で、もうひとつは・・

 

非日常的な緊張感の中で仕事ができる。

 

ジェーン:おう!・・

 

井上アナ:っていうのが、二番目の柱ですかね、僕の中では。

 

ジェーン:そうなんだ!

 

井上アナ:はい。

 

ジェーン:随分しっかりしてますね。

 

井上アナ:ん・・

 

ジェーン:よく考えてるなぁ・・

 

井上アナ:いやまぁ、就職活動中に、ずっと悩んで、何か考えてる中で、ああ、もう、これ、純粋に・・天秤にかけてたら、全然答えでないぞ、マズイ・・

 

ジェーン:そうだよねぇ。

 

井上アナ:自分のやりたいものなんて別に、そんなん言われてもわからないしってなった時に・・

 

ジェーン:うん・・

 

井上アナ:その2つの柱が自分の中で・・浮かび上がった・・っていう、のが大学3年生ぐらいですね。

 

ジェーン:そうすると、アナウンサー・・すごいすっきりきますよね。

 

井上アナ:うーん・・

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ジェーン:ま、確かに、そういう仕事だっていう・・

 

井上アナ:そうですね、だから自分の中でやるきゃないっていう・・ふうには今、思えてますけどね。

 

ジェーン:するっきゃないって・・誰だっけ、それ言ったの?

 

井上アナ:えっ?・・

 

ジェーン:はは・・しゃ・・社会党?

 

井上アナ:うははは・・

 

ジェーン:土井たか子・・「やるっきゃない」

 

井上アナ:ふふふ・・

 

ジェーン:古いなぁとか、そういうことじゃないですよね。

 

井上アナ:で、スーさんは?

 

ジェーン:私は・・今のこの仕事に関しては、やっぱり、お声かけていただいて・・

 

井上アナ:はい。

 

ジェーン:でぇ・・新卒の就職をしたときには・・

 

井上アナ:うん。

 

ジェーン:音楽が好きだったんで、レコード会社にっていう、本当に・・

 

井上アナ:うん。

 

ジェーン:なんだそれ?っていうような理由で・・

 

井上アナ:いやいやいや、好きなものの延長線上に・・

 

ジェーン:そうですねぇ。

 

井上アナ:お仕事がってことですね?

 

ジェーン:好きなものを仕事にするのは、いいよ、よくないよっていう・・人がいろいろ居ますけれど・・

 

まあでも、井上さんも私も・・大変申し訳ないけど、運が相当良かったと思うんですよ。

 

ほぼそこの・・って、運を使い果たしたといっても・・

 

井上アナ:うん。

 

ジェーン:過言ではないぐらい新卒で・・まあ・・あのぅ・・いや、なりたいなと思うものになれたわけで・・

 

でぇ・・ま、もちろん私はその後、転職したりとかいろいろ・・

 

井上アナ:はい。

 

ジェーン:してますけど・・今にして思うと・・仕事の選び方って、2種類あったなぁと思うんですよ。

 

井上アナ:ほう、 2種類?

 

ジェーン:うん、1種類は・・何を・・例えばする仕事か・・

 

例えばメーカー・・サービス業・・

 

井上アナ:はい。

 

ジェーン:何を・・人に提供して、お金をもらって・・

 

井上アナ:うん。

 

ジェーン:稼いでる会社か・・っていうのが、まず1つありますね。

 

井上アナ:はい。

 

ジェーン:あとね、部署・・

 

井上アナ:はああ・・

 

ジェーン:いわゆる・・メーカーだったら、その製造のところに居る人なのか・・営業なのか・・

 

井上アナ:はあ・・

 

ジェーン:宣伝なのか・・

 

井上アナ:はあ・・

 

ジェーン:はたまた広報なのか・・

 

井上アナ:うん。

 

ジェーン:後は総務とか、そういうことなのか・・

 

その、立軸と横軸があって・・

 

井上アナ:ほう。

 

ジェーン:そのベンズのどこが自分がやりたいのかを・・

 

両方から考えて・・で、そのさっき言った、井上さんの、2つ軸があると、やりたいものが、ある程度、グッと・・抑え込めるじゃないですか?

 

井上アナ:はあ・・

 

ジェーン:そこ考えなくて、たまたま私・・宣伝から、宣伝の部署に入りたいって、なんの考えもなく言って・・やったら、すごい性格と合ってたんでけど・・

 

井上アナ:へえ・・

 

 

達成感

ジェーン:いわゆる営業、つまり・・見ることで、やった!っていう達成感を得たいのか・・

 

宣伝、いろんな雑誌のに載せる、ラジオでオンエアする・・テレビにとか、ネットだっていうところに、載ってくことで、達成感なのか・・

 

井上アナ:うん・・

 

ジェーン:総務みたいに、バックオフィスに居て、みなさんの生活っていうのをこう・・会社の中での生活、きちんと管理する。

 

って、そんなに残業もないところで・・達成感を感じるのか・・

 

そうすると、縦軸で仕事を探すのと、横軸で仕事を探すの、主で変わるじゃないですか・・

 

井上アナ:はあ・・

 

自分の性格も、反映できますしね・・

 

ジェーン:そうそうそう・・

 

井上アナ:その考えが、まとまってると、面接でも、スッと出てくるんだろうし・・

 

ジェーン:そうですねぇ。

 

井上アナ:人は、見ましたか?・・その企業の人とか、面接していく上で・・なんか、就職活動する上で・・

 

ジェーン:はい。

 

井上アナ:その企業の、人を見る・・の、すごくいいよっていう先輩が、けっこういた気がするんですけど・・

 

ジェーン:あっ、この会社の人と、やっていけそうかな?みたいな・・

 

井上アナ:その人を通して、会社の雰囲気が、わかるぞ、みたいなこと言われた・・

 

ジェーン:音楽業界は、適当な人しかいないんですよ。

 

井上アナ:あははは・・

 

ジェーン:最終面談で、役員、寝てたからな・・

 

井上アナ:僕、人、見よう、人、見ようと思っていたら、わけがわからなくなって・・その軸は、外したんですけどねぇ、途中・・

 

 

・・・ 速報で中断 ・・・

 

 

ジェーン:ラジオネーム、おにぎりさん、お話し途中でごめんなさい。

 

井上アナ:すいません。

 

ジェーン:2つ軸を決めるってことかな。

 

井上さんも、譲れないこと2つ。

 

井上アナ:うん

 

ジェーン:私も、縦軸、横軸、業種と職種・・で、切り込んで行くっていう・・

 

井上アナ:うん、そうですね。

 

ジェーン:2つ、決めることで、なにか・・目星がつくかもしれないですね。

 

井上アナ:自ずと、見えてくるのかもしれないですねぇ。

 

ジェーン:頑張ってください。

 

井上アナ:是非ちょっと、実践してみてください。

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※聴けない方はコチラ⇒YouTubeからお試しください。

 

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