会社都合で退職勧奨派遣社員の仕事しかなく心療内科に通っています

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派遣社員の仕事しかない

このページの目次

気持ちの整理
自分を追いつめている
軸をもう一つ

頭抱える

通算615件目のお悩み相談、ラジオネーム、PIさんからの相談。
ＰＩと言います、はじめまして。
早速ですが、会社の都合で退職勧奨という形で、今週でこれまでいた会社を去ることになりました。
なぜ私なのか？
他の人が嫌がる仕事も、たくさん任され、我慢に我慢をして、ただただ真面目にやってきたのに、他の人ではなく、なぜ私なのかと、最初は、死にたくなるほど悔しくてたまりませんでした。

派遣社員

今の仕事も探してはいるのですが、なかなか正社員での案件がないようです。
あっても、自分のキャパを超えるようなもので、毎回競争率が高く、書類選考で、落とされています。
派遣で1社決まっていますが、そこで働きたい気持ちにはなれません。

今の会社を退職後、すぐに派遣として、新たな仕事が始まるのですが、気がつくと何か断る理由を考えています。
ただ、自分の年齢、アラフィフや、自分の能力を考えると、望む正社員の仕事が、すぐに見つかるとも思えず、友達は、派遣・契約社員で入ると、なかなか正社員にはなれないから、絶対、初めから正社員で決めた方がいいと言います。

正社員を餌に

現在、決まっている派遣採用の所は、面談の際には口頭で、「元々は正社員のポジションなので、2ヶ月の派遣期間の間に、正社員のヘッドカウントがとれるように、本社のニューヨークへリクエストするつもりです。」と、言っていたのですが、面接のメールで内容の確認をしたところ、なにやらうやむやにされてしまいました。

結局のところ、東京だけでは、決められる話しではないので、はっきり文章として書けない理由もわかるのですが、私としては、それを餌に、派遣でいいように使われることになるのではないかと、不信感が生まれてしまいました。
派遣の安い月給で、他の正社員と同じようにしなければならないことにも、納得できません。
時給交渉もしましたが、承認されませんでした。

心療内科に通っています

現在、心療内科にも通っています。
納得できない部分があっても、派遣で働く方がいいんでしょうか？
年齢も年齢ですし、でも、どうしても、踏ん切りがつきません。

正直、税金、保険などを、引いた後の派遣のお給料と、今回いただける、失業保険の金額が、あまり変わらないのです。
ただ、この派遣の仕事を請けなければ、もう仕事は、派遣でも正社員でもないんじゃないかという不安で不安で、なりません。
どうしたらいいでしょうか？
毎日、毎日、考えて、考えても、どうしても決めることができません。

気持ちの整理

【ジェーン・スー】ＰＩさん、ありがとうございます。

【おがさわらアナ】ありがとうございました。

【ジェーン・スー】ねえ、退職勧奨という形で、いわゆる、あのぅ･･会社の都合でってことですよね。

【ジェーン・スー】だから、ここにも書いてありましたけど･･今回いただける失業保険の金額は、あまりかわらないのです。あのぅ･･派遣のね、お仕事って･･この、多分失業保険も、まあ、3ヶ月から6ヶ月ぐらいの間、いただけるんでしょ･･だけど･･

【ジェーン・スー】派遣の安い時給で･･他の仕事、他の正社員･･と同じ仕事、と同じようにしなければ、ならないことにも納得いかないと･･

【ジェーン・スー】いうことで、いろいろと今、思い悩んでいらっしゃるということなんですけど･･これ、男性とお仕事っつうとまた･･女性とは違うプレッシャーがあるんでしょうね。

【おがさわらアナ】うーん、ただね、やっぱりその･･退職勧奨ですか？･･すごくね、あの、嫌がる仕事もたくさん任されて･･我慢に我慢をして、働いてきたと･･

【ジェーン・スー】うん。

【おがさわらアナ】これだけ尽くしてきたのに、会社が、そういう形で辞める形になって、まだ、気持ちの整理はついてないと思うのでね･･

【おがさわらアナ】そんな中で･･ま、次の仕事に行くのは、どうなのかなと･･

【ジェーン・スー】うん。

【おがさわらアナ】いう気は、僕はしますよね。

自分を追いつめている

【ジェーン・スー】今、ちょっとね、心療内科に通ってらっしゃるってことで･･

【おがさわらアナ】そうですよね。

【ジェーン・スー】少し心配です。あと･･メールの中から･･

【おがさわらアナ】はい。

【ジェーン・スー】ごめんなさい、もし、全然検討違いだったら、申し訳ないんで、先に謝っておきますが･･

【ジェーン・スー】あのぅ、すごく、思いつめている、自分で自分のことを、追い詰めている･･まあ、追い詰められてる･･仕方ない･･状況なのかもしれませんが･･

【おがさわらアナ】ええ。

【ジェーン・スー】それ以上に、自分、ご自身を、追い詰めているなという印象と、あとやっぱり･･仕事をしてないと･･

【おがさわらアナ】うん。

【ジェーン・スー】人として･･なんて言うんだろうな･･十分ではないっていうような、枷を自分に課しているような、もちろん生きていくことに･･お金を稼がなきゃいけないってことがあるんですが･･

【おがさわらアナ】うん･･

【ジェーン・スー】言葉の端々にですね･･やはりその、正社員じゃなくなる自分っていうのを、許せないというような･･

【おがさわらアナ】うーん･･

【ジェーン・スー】ニュアンスを感じるんですよ。

【おがさわらアナ】はい。

軸をもう一つ

【ジェーン・スー】それ自身は、もしかしたら、ＰＩさん自身が･･その･･派遣っていう、人達のことを･･今まで、どういうふうに見ていたのかっていうこととも、関わってくるかもしれないし･･

【おがさわらアナ】ええ。

【ジェーン・スー】もちろん、派遣社員･･よりも、正社員の方が、安定してるっていうふうに、思われがちなところでは、あるんですが･･

【ジェーン・スー】そのぅ･･派遣で働いてても、正社員になると、責務が増えて、時間の拘束が増えるから･･正社員じゃない方がいいって、おっしゃる方も、いらっしゃるぐらいですし･･

【おがさわらアナ】うん･･

【ジェーン・スー】そこは･･それぞれ、考え方だと思うんですね、それで･･今その････今、正解って、やっぱりないんですよ。いっつも同じ話しになって申し訳ないですけど･･

【おがさわらアナ】うん･･はい。

【ジェーン・スー】今、決めたことを･･この時点で、正解か･･不正解か、決まってなくて･･自分が選んだものを、後々正解にしていくしかないんですが、その前に･･一回ちょっと、ガス抜きをしていただきたいというか･･

【ジェーン・スー】あのぅ、私も、仲良くさせていただいてます･･えー、武蔵大学の、男性学のですね、先生をやってらっしゃいます、田中俊之さんは、最近ですね･･

【ジェーン・スー】男が働かない、いいじゃないかっていう･･

【おがさわらアナ】ああ･･

【ジェーン・スー】大胆な、タイトル本を出してらっしゃって、そこでも･･会社に尽くし多分だけ、返ってこないっていう･･ことから出てくる、喪失感って、なんなんだろう･･

【ジェーン・スー】だけど、会社って･･人じゃないから･･

【おがさわらアナ】はい。

【ジェーン・スー】誰が辞めても、会社がすぐ回るようになってないと、会社としては逆に････十分ではないわけですよ。

【おがさわらアナ】うん、そうですね。

【ジェーン・スー】尽くした分だけ、返してくれるなんてこと、たぶんですよ･･仕事って、ないんだと思うんだよな･･

【おがさわらアナ】うん･･

【ジェーン・スー】会社･･仕事とは言わないけど、会社は･･

【おがさわらアナ】うん･･

【ジェーン・スー】で、ちょっとその･･自分の人生の･･軸というかですね、お仕事以外のところにも、もう一個、置くっていう･･

【おがさわらアナ】うん･･

【ジェーン・スー】ことを、考える時なのかもなと･･私はちょっと思いました。

【おがさわらアナ】うん･･

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