顔も合わさず会話もせず

匿名さん、62歳女性からの相談
長女が35歳で、長男が31歳です。
で、長男のことで今悩んでいます。
一緒に住んでいるのは、長男と2人なんですが、顔も見ず、話をしない状態が何年も続いています。
で、今年の2月で主人が、64歳で病気で亡くなり、しばらくの間は、長男と話をしたり、食事なども一緒にしていたんですが、私が余計なことを言ったり、カッとなってしまったのが原因なのか、また元に戻ってしまって、前より悪い状況になってしまいました。
長男には統合失調症があって、病院や薬は飲んでいません。

 

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攻撃的になる

病気の影響も少しはあると思いますが、同じ病でも家族仲良くやっている人はたくさんいると思います。
長男はフリーターとして働いているので、食べて行くには困りません。
自分で外食をしたり、出来合いのものを買ってきているので、私とは食事は別です。
それはそれでまあいいかと思って割り切っています。
この頃はトイレも入浴もしないで、近くの温泉にでも行ってればいいのですが、本当は優しくていい子なのに、どうしてこんなになってしまったのか・・
話をしようとすると、大きな声を出して攻撃的になります。
聞こうとしません。

見守るしかないのか

今はただ、会わず、話さず、ただじっと黙って見守ることしかできません。
本人が1番辛い思いをしてると思います。
私もただただ毎日反省の日々です。
今年はいろいろあったので、気候の変動も激しい時期でもあり、体調を崩してしまい、病院通いを私はしています。
今後どうしたらいいでしょうか?

 

2016年12月7日放送のSBC信越放送の『らじカン』(毎週月-金 14:05-18:15)の水曜日のコーナー『敬子と佳子の子育て相談』、テレフォン人生相談でお馴染みの、幼児教育研究の大原敬子先生のお悩み相談。

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年寄りの憐れみは嫌われる

大原:ねぇ、もう12月も・・ね、今年もあとわずかなんですけどね。
今日、このお母様に、どういうことを私は言えばいいのかな?と思ったんです。

 

というのは、長男よりも、お母さんが、今年1年を振り返った時に、更なる一歩があるんじゃないかと思って、あえてですね、苦言を呈したいなと思うんです。

 

あえて苦言という固い言葉になりましたけれども、いちおう、こういうことってね・・

 

荒っぽく言ってしまうとね、聞いてる人がね、感情でね、何言ってるの?ってなってしまうんです。

 

根本:ほう。

 

中澤:はぁい。

 

大原:で、結構こちら、襟を正すと、向こうもじゃあ・・聞きましょうってことで、私も、お母様が感情的にならないで、いて欲しいと・・

 

いうことで、襟を正して言いますと・・

 

まず問題はですね・・長男は・・その統合失調症を・・誰が診断したのか?

 

中澤:ほうぅ・・

 

大原:普通は、統合失調症であるからこそ、病院や・・薬に行って飲んでいますっていうのが、わかるんですけど・・

 

中澤:ええ・・

 

大原:・・を、あって、行ってないんですって・・

 

中澤:病院にも行ってない、薬も飲んでないということですねぇ。

 

大原:これ、お母さん、一つの性格なんですねぇ。

 

これ、今日のお母さんの性格の、摩訶不思議なことは、全てが、自分の思う通りに、考えてる時は、正論です。

 

中澤:ふーん・・

 

大原:だから、とかく、えー、ある程度、女性が子供をもって悩むとね・・

 

中澤:はい。

 

大原:わたしは、悩みがありますって悩みをね・・こう、ひとつひとつこう・・中をね、掘り下げてみると、最後はね・・自分が思うようにならない、この人生・・

 

思うようにならない・・佳子さんとかね。

 

中澤:うん・・

 

大原:そうすると、その人に執着するんです。

 

中澤:へえ・・

 

大原:それで、佳子さんが思うように、わたしが操作しますね。

 

中澤:はい。

 

大原:どうして、わたしの人生、思うようにいかないんだろう?
この、このおかげ・・この・・

 

中澤:この、わたしの・・

 

大原:そう、紙になっちゃったの・・

 

根本:あああ・・

 

中澤:佳子のせいでって・・

 

大原:せいでって・・目も違ってきちゃう。
と、人生全て、そうなるんです。

 

このお母さんは・・

 

中澤:ええ。

 

大原:全部、この坊やちゃんに言ってますけども、更に言ってますね・・
本当は、優しいとこで、優しいと・・

 

中澤:ねえ、本当は、優しくていい子なのにって・・

 

根本:うん。

 

大原:ここまで、きてしまったのは、お母さんです。

 

中澤:ええ・・ああ、そうですか?

 

大原:言い切ってしまいますけど、じゃあ、どういうことかと言いますと・・
この長男は・・まずは、親と同居してくれる・・

 

中澤:はい。

 

大原:ありがたいですよねぇ、優しくって・・
だけれども、同居してるけれども・・全て自分が・・フリーターで働いていて・・

 

中澤:ええ。

 

大原:その食費も、全部自分が、賄っている。

 

中澤:そうですねぇ。

 

大原:お母さん、料理を作らせていない。

 

中澤:うーん・・

 

大原:そうですよねぇ、そして・・最後には、もう、お母さんと、同居してるけれども、自分が辛くって・・トイレも、お風呂も入ってないっていう・・

 

中澤:ですねぇ、トイレも我慢して・・

 

大原:そこまで我慢している長男の、感情です。

 

で、次にですね・・この長男は、いい人ですよって言ったのは・・
まだ、ご主人様が、お元気な時にはね・・
この長男は、全く口もきかなかった。

 

中澤:うーん。

 

大原:でも、夫が亡くなった後、長男は語りかけてくれたっていうんです。

 

中澤:ねえ、しばらくの間は、話をしたり、お食事もね、お茶も一緒だったって・・

 

大原:これ、統合失調症で、あり得ないんですけどね。

 

根本:ほう・・

 

中澤:ああ、そうですか?

 

大原:相手と関わってますもん。

 

これ、しっかりと関わっていて、あの、お母さんが寂しいんだなと思ったときに、話しかけてくれているんです。

 

中澤:うーん・・はぁい。

 

大原:この時に、お母さんが1番問題なのは・・食事だとか、お茶を・・いれてくれたりって書いてある。

 

お母さんが、ねえ、お父さん亡くなっちゃったねぇ・・寂しいねぇって・・お茶飲もうかって言えばいいんだけども・・

 

息子がお茶を入れてくれたって言うんです。
お母さんが、お母さんではないんです。

 

わたしは悲しい人間・・みんなが私に奉仕すべき相手。

 

中澤:ふーん・・

 

大原:要するに、息子が、父親なんですよ。
夫なんです、これが。

 

中澤:あああ・・

 

大原:最後の最後に、お母さん今62歳、お元気ですけども、これが、70、80の時に・・
お母さん、今の性格・・治さない限り・・

 

中澤:うーん・・

 

根本:うん。

 

大原:もうこれからは・・息子にすがるってことですよね。

 

結局、あのぅ・・先月も言いましたけれども・・
今の親っていうのは・・自分は、歳をとったら気づかないんです。
年齢は知ってますよ。

 

で、息子も、娘も、歳をとったのを、年齢は知ってるんです。

 

だけれども・・行為は・・意識は・・自分が、30代・・

 

根本:ああ・・

 

中澤:うーん・・

 

大原:息子が、小学校6年になってるんです。

 

中澤:ええ・・

 

大原:それを、今、やってしまったら、もうダメなんですねぇ。
ですから、息子さんが、コンビニで買ってきますよね。

 

中澤:はい。

 

大原:それを見て、何もできない、お母さん・・
何を、してるかってことです。

 

中澤:ああ・・

 

大原:お味噌汁が、もったいなくっても・・捨てても構わないから、作ってあげる、あるいは・・

 

お茶を・・

 

沸かしといて・・急須と湯飲みを、置いておく。

 

中澤:うーん・・

 

大原:来なくて、いいんです。

 

中澤:はい。

 

大原:毎回毎回やることですよね、これは。

 

中澤:はい。

 

根本:ああ・・

 

大原:それを、お母さんは、して・・いませんでした。

 

中澤:はい。

 

大原:で、問題はですね・・
ここに、お母さんも、書いてあるんですね。
「私は、病院通いをしています」

 

中澤:ええ。

 

大原:自分の、憐れみを売らない。

 

中澤:ああぁ・・

 

根本:うん・・

 

大原:憐れさを、売れば売るほど・・息子は・・もっと逃げます。

 

中澤:ああ・・

 

大原:なぜかっていうと、年寄りの憐れみこそ、ま、強がりも、こう、ありますからね・・

 

憐れみは、子供は見てない・・
もう、親子関係、離れてるんです。

 

中澤:ああ・・

 

大原:それを、本当いう・・ほ、ホント、咳したりしてね。

 

中澤:はぁい。

 

大原:どうしたいんだ?っていう・・お袋、どうしたんだ?っていう、その、甘い言葉を・・向けてきますけど・・

 

中澤:はぁい。

 

大原:それは・・30代の・・綺麗な時の、お母さん。

 

中澤:ああ、ああ、ああぁ・・

 

大原:小学校の時の、可愛い坊やちゃんの時に・・つなが・・できることであって・・

 

今、お母さん、62歳。
さんざん、子供にやってきました。
スパルタで・・

 

で、息子も30代・・

 

オホッ・・オホッ・・オホッ・・やってもね・・
僕は、自分で、やっています。
僕は、病院、行ってません。
あなたは、病院に、行ってるんでしょ?

 

自分で、行けますよね?
足腰が、しっかりしてるんだから。
はい、頑張って行きなさいってんで・・

 

中澤:うーん・・

 

根本:うーん・・

 

大原:憐れみを、出せば、出すほど、嫌われるんです。

 

中澤:ああ・・そうなんです・・

 

大原:つまり、50代後半から・・
60代、70代の親の生き方・・

 

中澤:はい。

 

大原:明るさと・・
それから、遠慮しながら・・ちょっと、子供に、ちょっかい出したい?

 

中澤:ああ・・

 

大原:ちょっかい、出したい・・
でも、こんなことやってますって、&%$は、絶対にしない。

 

中澤:憐れみを売らない!売らない!

 

根本:&%$生きてく。

 

大原:それが・・うん、かわいい・・お爺ちゃん、お婆ちゃんじゃないかしら?

 

中澤:うーん・・
わぁ、勉強になったな、先生、今日。

 

大原:えっ?そうですか?

 

中澤:わたしも、そういうふうな、歳を・・

 

根本:ねえ、いい歳をねぇ。

 

中澤:ねぇ、っていうか、言い方しよう・・

 

大原:けして、この坊・・あのぅ、男の子は、心配ないです。

 

中澤:ええ・・うん。

 

大原:まして、むしろね、お母さんの遠くから見るね、見守る優しさだったら、彼は・・強くなっていきます。

 

中澤:ああ・・

 

根本:見守る。

 

中澤:あああ・・わかりました・・

 

大原:お母さんが、年末、自分のやったことを、メモんして・・
反省してください。

 

中澤:はい・・はい、いかがでしょうか・・

 

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