家族の雰囲気が最悪
今日は20歳の女子大生さんからいただきました。
今までこんなこと誰にも言えなくて苦しかったんですが、相談させてください。
私は今、家族について悩んでいます。
私の家族は両親と姉と私と弟の5人家族・・なんですが、私以外の家族の父への態度が、ものすごいんです。
姉は父親の言動につっかかって怒鳴り散らして、弟は父が、側に近づいただけで、嫌がります。
母に至っては、父が何か話しかけても完全に無視して、父が休みの日にゴロゴロしていると、母はいつも文句を言っています。
たまに父と母が喧嘩したりもします。
休日の夕食の時は最悪な雰囲気です。
だから私は昔から何とかしてこの雰囲気を何とかしようとして冗談を言ったり、みんなで話すことができるようにしてきたんですが、全く効果がありません。
家族団欒がしたい
最近は、父方の祖母の痴呆が始まってしまい、その世話などで、いつも母が父に対して怒っています。
多分このままいくと、弟が成人したら、両親は離婚すると思います。
私は離婚なんかしてほしくありません。
そんな状況がストレスになっているのか、ここ1年ぐらいで、ずっと食べては吐くといったことを繰り返すようになりました。
最近では、学校から家に帰るとき、玄関に入ろうとすると、足がすくんでしまったり、両親がケンカしたり、姉が何か怒鳴り出すと動悸がして胸が苦しくなります。
姉は今、家を出ています。
私も早く出たいんですが、弟とは歳が離れており、今小学生の弟、そんな弟をこんな状況の中に置いていくことはできません。
私も家族団欒がしたいんです。
どうしたらいいでしょうか?
私の努力が足りないんでしょうか?
こんなこと言うのは偽善的ですが、私にできることならなんでもします、どうか助けて下さい。
2018年1月31日放送のSBC信越放送の『らじカン』(毎週月-金 14:05-18:15)の水曜日のコーナー『敬子と佳子の子育て相談』、テレフォン人生相談でお馴染みの、幼児教育研究の大原敬子先生のお悩み相談。
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家の良さ
大原:あのですねぇ。
中澤:はい。
大原:え・・ここまで言っていいのかどうかわか・・あの・・話聞くとね、本当に親孝行で・・
中澤:はい。
大原:いいお嬢さんだなと思うんですけども。
根本:うん。
・・・
大原:誰も感謝してないんですね。
中澤:ふぅーん・・
大原:なぜだろうか?
中澤:はい。
大原:それは彼女にとっていちばん出ているのは・・吐く。
中澤:はい。
大原:動悸が激しい。
中澤:うん。
大原:玄関に出たらすくむ。
中澤:うん。
大原:姉の感情的な・・こ、怖い。
全部彼女の気持ちなんです、これ。
中澤:はああ・・
根本:うん・・
大原:自分がやりたいものなんですね。
中澤:はぁい・・
大原:ホントは。
でぇ、それ言い切ってしまうのは、たぶん・・
彼女はちょうど真ん中・・なんで、お父さんお母さんの、愛情っていうのは、あまり出てないんですね。
中澤:ほう・・
根本:ふぅーん・・
大原:だから愛情を得るために、いい子でなければいけない。
中澤:うーーん。
根本:はい。
大原:それは、もう・・もう、家族構成・・そう・・だと思うんです。
中澤:はぁい。
大原:それ以上に・・この彼女がやっていることは、お父さんもお母さんも彼女にすがってないんです、これ。
中澤:ほう・・お父さんも・・
大原:すが・・すがっていれば・・
中澤:はぁい。
大原:こうはならない。
中澤:うん・・
大原:だから、え・・家の中が暗くなったら、わたしは、わざと明るいことを言う。
場が、しらけるんですよ。
自分はいいと思ってやっているんですね。
根本:うん。
中澤:うん、うん、うん、うん・・
自分の世界観
大原:で、お父さんにすると、こんだけ***ってことがあるんです。
中澤:はあ・・
大原:でも、自分の世界観で、「ほら、わたしはこうして健気に・・」
中澤:はい。
大原:自分の生活は、自分で見ればいいんですけども、どうしても、絡んでいきたい人間ですから。
中澤:うん。
大原:もっと言うと、彼女の場合に・・
・・・
あのぅ・・なんて言うかしらね、献身と・・
中澤:はい。
大原:それから・・忍耐、耐える。
奉仕・・これは、あのぅ・・一見見ると、すごくいい人と思いますよねぇ?
中澤:はぁい。
根本:うん。
大原:全部自分の意思ですよ。
根本:ああ・・
中澤:へええ・・
大原:この献身、誰に頼んだかというと、わたしですよね。
中澤:はあ・・
根本:うん・・
大原:なんでこれ、耐えてるの?
中澤:うん、うん・・
大原:わたし。
・・・
なんです。
中澤:はい。
大原:すべて・・自分なのに・・自分の価値観がないから。
中澤:うん。
・・・
大原:こうして家族が、こうして、わたしが献身的に犠牲を払って、家族の和を・・とりもって・・
中澤:はい。
大原:夕方、****的には、なんか陽気な話をしてるのに・・
中澤:うん。
大原:誰も、わかってくれないと。
中澤:うん・・
大原:そういう話になってるわけですねぇ。
でぇ、わたしは、お姉ちゃんが家を出たけれど、わたしは出れないんだと。
中澤:うん。
大原:弟が小っちゃいからだと。
中澤:はい。
大原:全部、自分、ホント、出ればいいの。
中澤:はああ。
根本:はああ。
大原:出たら嫌われちゃうからと思ってるから。
中澤:そうか。
大原:全部、自分の意思でできることを。
中澤:ええ。
大原:全部、拘束されて、仕方なくこうしてますっていう・・子なんですねぇ。
中澤:うん。
大原:もっと言うと、お父さんお母さんは、そんな悪くないです。
というのは・・ですねぇ。
・・・
おか・・お父さんの・・お母さん・・を、このお母さん、看てるんですよ。
根本:うん。
中澤:はああ・・
お母さん、そうですねぇ。
大原:こんなことありえないです。
中澤:うん・・
大原:仲悪かったら。
中澤:はい。
大原:だから・・あなたが見ている、お父さんとお母さんの仲が悪いではないんですね。
中澤:うん。
大原:だから、お姉ちゃんも出て行くんです。
中澤:うん。
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わたしだけが苦労している?
大原:と、彼女の中に・・
もっと言うと、今日の相談は・・
中澤:はい。
大原:みんな好き勝手にやっているって。
中澤:うん。
大原:わたしだけが、こうして苦労しているんだ・・って。
中澤:はぁい。
根本:うん。
大原:でぇ、吐くんです・・食べて、吐く。
根本:うん。
大原:動悸・・怒りがすごくあるから。
彼女自身が一番怒りを持って、一番・・お父さんかわいそう・・っていうことの名の・・名前を借りて、自分がいい人に・・言ってますけど。
中澤:うん。
大原:それでも家族が自分に振り向いてくれないんですよ。
中澤:うん・・
根本:うん・・
大原:その怒りだと思います。
根本:あああ・・
大原:ですから、今あなた、家を出るべきです。
中澤:はあ、そうですか。
大原:お姉ちゃんも出てるんですもの。
中澤:はい。
大原:あなたが出ないんです。
なんで出ないかっていうと・・母がじゃないんですね。
「弟が小さいから、不憫で出ていけない」って。
根本:うん。
大原:自分が出て行かない理由をですねぇ・・
根本:ああ、作っちゃってるんだ。
大原:作っちゃってるんですよ。
っていうことは、これ全般的に、全部自分は、こうしたいけれども、こういう状況でわたしはできませんっていうことで、自分で拘束して自分で首絞めて、どうして皆さん、わたしを首絞めるんですか?って、話しなんです。
中澤:はああ・・
大原:あなた自分で、自分の手でね、首絞めてるんですよって、その手を解けば・・
中澤:うん。
大原:自由になるんですよって。
お父さんもお母さんも弟もお姉ちゃんも、あなたに束縛していませんってことなんです。
中澤:うん。
大原:じゃあ、どのようにするかというと。
中澤:はい。
大原:こうしてみんなが、わたしに、すがってくることを求めてるんです。
・・・
愛を知らないから。
中澤:へええええ・・
大原:必要な人になりたいんです。
中澤:はああ・・
大原:ところが誰一人、必要とは思ってないのね。
中澤:うーーん・・
大原:それ寂しいってことです。
根本:うーーん・・
中澤:はああ・・
大原:今日の相談は。
中澤:ふぅーーん。
大原:ですから、わたしはどうしていいでしょ?・・って、一番いいのは・・今わたしが、ここまで強く言いました。
中澤:はい。
大原:それでもって、あなたが今ですね、家を出るならば、両親が反対しなかったら、辛かったら出た方がいいですよ。
中澤:はい。
大原:弟さんは、あなたがいなくても大丈夫です。
中澤:うん。
大原:逆に言えば、弟さんとあなた・・お母さんと・・お父さんとおばあちゃんの方が・・
お父さんとすると愛情をもっと独占できるから、あなたが心配することありません。
中澤:うん・・
家を出る
大原:でぇ、あなたが家出ても、お姉ちゃん、家出てますから、お父さん、お母さんも、あなたが家を出る事は賛成するでしょう。
中澤:うーーん・・
大原:だから、誰もが拘束してなかったなら、あなたが家を出たかったら出なさいと。
中澤:はい。
大原:でも出たくないと思ったら、自らあなたが、出たくないってことを、意識しなさい。
中澤:ほうう・・
大原:そしたら、家のことがああだこうだって、お父さんかわいそうではなくって・・わたしがここにいたいんだってことの、状況を受け入れることですよね。
中澤:うーーん・・
根本:そうですね、なんか・・見てるとなんか、出たくないんじゃないかなって・・ずっと・・あれねぇ・・
大原:出たくないんです。
中澤:ねえ・・そうですねぇ。
根本:かまいたい、からみたい・・っていうタイプの・・
大原:彼女が、絡んでるんです。
根本:ですよねぇ。
大原:だからその時に、わたしが、みんな不幸ではなくって、わたしが、みんなと離れられないと思ったなら、素直になれるんじゃないでしょうかね。
根本:うーーん・・
大原:その・・玄関に入る前に、ドキドキうんうんは、全部あなたが持っている怒りだって、これだけは間違いない、あなたがチェックして欲しい。
お姉ちゃんに対しても、あなたはね・・
罵倒したいし、お姉ちゃんのやってることをあなたはしたいんです。
根本:うーーん・・
中澤:うーーん・・
大原:それからお母さんにもしたい。
中澤:はい。
大原:お父さんにもしたい。
・・・
弟さんにもしたい・・って。
中澤:うん。
大原:ホントのあなたの暴れまくりたい気持ちを、いい人に演じてる、あなたの本当の姿を見た方が良いですよってことです。
中澤:ふーーん・・
根本:ふーーん・・
大原:でぇ、それ一回やってみなさい・・って。
できたなら、ホッとするはずなんです。
でぇ、一番いいのはね・・それでもね、こうしたい、こういう、あなたもそうですけど・・
人の、人によって、あなたの為に、わたしはこう・・耐えている。
中澤:うん・・
大原:あなたにされて、こうされている・・自分ってものがないんです。
中澤:うん・・
根本:うん・・
大原:だから、すべて、自分だってことを、身につけて、きついかもしれないけども、わたしは家を出るべきだと思います。
その時に初めて、家の良さが分かるかもしれない。
中澤:ああ・・
根本:じゃあ、無理・・無理してでも・・
大原:ええ。
根本:出た方がいいですね。
大原:わたしはねぇ。
家を出なさいと。
中澤:はああ・・
大原:出たときに初めて、あの悲惨な家が・・どんなに良かったかってことを、人の説得とか説教ではなくって、自分が初めて知る・・
中澤:自分でわかった。
大原:うん・・と、思いますけどね。
(音声で確認)
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