子育てが上手くいかない
今日はラジオネーム、『大原先生は心のお姉さん』という方から戴きました。
ちょっと非情に長い文なので、少し端折ってご紹介させていただきたいと思います。
我が家は主人56歳、私が54歳、長男が19歳、長女14歳、中学2年生の4人家族です。
一生懸命やってきたつもりですが、子育てうまくいきませんでした。
長男は高校受験に不合格、不本意な高校に行きました。
高校2年生の時には鬱に近いような感じになって、勉強どころか、通学の電車にも心配するくらいで、でも独学で一生懸命やって、現役では大学は不合格、一浪目には、なかなか成績が上がらなかったので、一校だけ受けた国立受かったんですが、休学の形をとって只今2浪目です。
まぁだから、仮面浪人のような形ということでしょうかね。
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小さい時から勉強ばかりさせられてきた
先生わたし、本当に一生懸命、やっているんです。
子供も一生懸命やってます。
一日、12時間以上は勉強をしています。
それなのに成績が上がらないんです。
かわいそうで見ていられません。
で、わたしが一言でも口をはさむものであれば、烈火のごとく怒ります。
そして小さい時からわたしの抑圧がひどいから、こんなざまだと言います。
たとえば受験で泊まったホテルで音がすれば、わたしが来たと思うそうです。
わたし自身が学歴でかなり悔しい思いをしてきたので、息子のこれからの人生、今の価値観では辛い人生だと思います。
全てわたしのせいではあるんですが、1番に息子のことを考えてきたつもりです。
で、子供は一生懸命やっているので、どうしても夢を叶えさせてあげたいです。
本人は医学部に入ることを望んでいるので、他のルートは無いのです、やはり大学に行かせてあげたい。
で、最近はわたしの娘も反抗期がひどくて、親を馬鹿にするようになってきました。
先生どうか、息子の夢をかなえさせるためには、どうしたらいいかご指導ください。
小さい時から勉強ばかりさせて・・させられてきたのに、情けないと本人、言っているんですが、わたしのできることは何でしょうか?
2018年1月17日放送のSBC信越放送の『らじカン』(毎週月-金 14:05-18:15)の水曜日のコーナー『敬子と佳子の子育て相談』、テレフォン人生相談でお馴染みの、幼児教育研究の大原敬子先生のお悩み相談。
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息子への依存
大原:私はね、これ本当の話かと思うくらいに、怖いんですね、ものすごく。
中澤:怖い?
大原:このお母様は・・この親子関係が、どう結末行くかってこと、ご存知なんでしょうかね?
中澤:はあ・・
根本:ほう・・
大原:もうすでに、ここで息子さんに言ってますよねぇ。
「もう、そのホテルに行ったらね、足音がした」って。
中澤:うん。
大原:「親じゃないかと思う」・・って。
もうすごい強迫観念の・・極度ですよねぇ。
中澤:はい。
根本:うん・・
大原:で、この息子さんが、お母さんが思った大学に・・
入った途端に・・息子さんの・・この脅迫的な観念がね・・どのようにバネが切れて・・そして・・
お母さんに・・「これが幸せな道か?」ってことで、責めたときにお母さん、どう対応するのかな?・・って。
中澤:はああ・・
根本:うん・・
大原:もう、目に見えてこの先が・・どんなことがあるかってことがわからないんですね。
問題は、お母さんなんですね。
中澤:うん・・
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息子への依存
大原:私はね、これ本当の話かと思うくらいに、怖いんですね、ものすごく。
中澤:怖い?
大原:このお母様は・・この親子関係が、どう結末行くかってこと、ご存知なんでしょうかね?
中澤:はあ・・
根本:ほう・・
大原:もうすでに、ここで息子さんに言ってますよねぇ。
「もう、そのホテルに行ったらね、足音がした」って。
中澤:うん。
大原:「親じゃないかと思う」・・って。
もうすごい強迫観念の・・極度ですよねぇ。
中澤:はい。
根本:うん・・
大原:で、この息子さんが、お母さんが思った大学に・・
入った途端に・・息子さんの・・この脅迫的な観念がね・・どのようにバネが切れて・・そして・・
お母さんに・・「これが幸せな道か?」ってことで、責めたときにお母さん、どう対応するのかな?・・って。
中澤:はああ・・
根本:うん・・
大原:もう、目に見えてこの先が・・どんなことがあるかってことがわからないんですね。
問題は、お母さんなんですね。
中澤:うん・・
息子が不本意でなく、母親が不本意
大原:こんなに、あの、お姉さんのように思ってくださる事、とても嬉しいんでね、わたしも、お正月早々・・
「幸せですね」って言いたいんですけれども、今気づかないと・・
もう、どんなことがしても・・
お母さん、何のために・・このお子さん産んだんですか?っていうことですよね。
根本:うん・・
中澤:うーーん・・
大原:今のお母さんの子育ては・・
中澤:はい。
大原:わたしは・・今まで小さい時に・・この冷たい水で浴びていた。
中澤:はい。
大原:例えばですよ。
中澤:ええ。
大原:だから・・わたしは・・この子には、温かい・・お湯を入れてあげた方が、この子の人生は幸せではないかなと思ってたお母さん。
中澤:はい。
大原:自分のできなかったことをやってあげよう。
中澤:はい。
大原:でもこのお子さんが、金魚であったならば・・
中澤:うん。
根本:うん。
大原:金魚だった場合に・・お湯を入れたら死んでしまいますよね。
中澤:はい。
根本:そうです、そうです。
中澤:ええ、ええ。
大原:お母さん、もっともっと熱くしますよ、お湯を。
中澤:はああ・・
大原:つまり、今お母さんがやっていることは・・お子さんに、「私は愛だ」と言いながら・・
いいや、あたしの要求をまだ叶えてくれない・・この子に・・もっともっと、自分の叶えることを・・
わたしが、一生懸命は・・
わたしが・・
これとこれをこうして欲しい事を・・叶えることが・・あなたの宿命よ、運命よ・・っていうことを、与えているんです、この子に。
中澤:うん・・へええ・・
大原:ですから、「お母さん熱いよ」って言っても・・「なに言ってるのよ」って・・「お母さん、こんなにね、あなたに温度調節してね・・あなたに気持ちよくやっているのに・・なに言ってるのよ?」って。
「お願いだから・・頑張ってちょうだい」です。
で、子供も・・「熱い、熱い」って言いながらも、お母さんがそう言うならば、僕は頑張るけれども、もうダメだって言ったときにどうするかですよね。
中澤:うん・・
大原:今、その・・最後の最後にしてですね、これ。
中澤:はああ・・
大原:ですから、その、「子育てがうまくいきませんでした。」
「不本意な学校に行きました。」・・って。
根本:うん。
大原:全部自分なんですよ。
中澤:うーーん・・
大原:息子さんが言っているのに、息子さん頑張ってやっているのに、私が不本意なんですね。
中澤:うん。
大原:私がジャッジしているんです。
根本:うん・・
中澤:うん・・
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母親が離れるべき
大原:この息子さんは、何のためにこの世に生まれてきたのか?
今、本当にね、自分の人生考えているでしょうね。
中澤:ああ・・
大原:しかも、国立行ってるのにねぇ・・受かってるのに・・
このお母さん、わたしの行く大学じゃないんですね。
で、文科系は強いけれども・・この子は医学部・・って、ベクトル全然違うほうに行っているんですよ。
中澤:はぁい。
根本:うーん・・
大原:だから・・本人は、ここに行きたくて、行かせないんです。
わたし・・あなたが・・わたしの思うように行くことが・・あなたは幸せなんですと。
中澤:うん・・
大原:わたしが、幸せと思う事は、あなたの幸せという・・お母さんなの。
中澤:へええ・・
大原:どうしてこんな心にお母さんなってしまったか?
中澤:ふぅーん・・
大原:だから、下のお嬢さん、それ見ていますから・・
中澤:はぁい。
大原:絶対に、「お兄ちゃん馬鹿ね」って事ですね。
中澤:はああ・・
大原:わたしはあのようにはいかないと。
中澤:うん・・
大原:だから、このお嬢さんは、早く家、出ますね。
中澤:はああ・・
根本:はああ・・
大原:または、出てほしいと思うんです。
中澤:ええ。
大原:もっと言うと、このお兄ちゃん・・
早く・・
国立行って・・
中澤:はい。
大原:お母さんに・・怒られてもいいから、家を出なければ、お兄ちゃんの心も体も持たないです。
中澤:あ、そうですか・・
大原:でも、お母さん思うでしょうね。
多分このラジオ聞いてね、お母さんはね、「なに言ってるの大原先生は?」・・って。
世の中で、こんなに・・この子の事を思っているわたしはいない・・って。
中澤:うん・・
大原:この子の為を思う・・この子の幸せは・・わたしの幸せだから。
また、わたしが・・欲望に・・わたしが満たされないものを・・この子によって補うべき子育てなんです。.
中澤:ふぅーん・・
これ今からでもどうにか間に合う・・こと・・
大原:お母さんが離すべきです。
中澤:あっ・・お子さんを?
大原:ええ。
中澤:手・・手放すというか、こう・・離れるということですか?
大原:ええ・・いずれにしても・・
中澤:はい。
大原:本当に、お母さんがいちばん強迫・・いちばん世の中で怖い・・
中澤:うん・・
大原:今後の人生の・・対象物がお兄ちゃんになります。
他人よりも酷いものになるはずです、これ。
根本:はああ・・
中澤:ええ・・
母親が息子の価値観を奪った
大原:とんでもない・・心に・・お母さんは、育ててるんだな・・って。
そりゃそうですよね・・自分の思う通りに行かないことを、わたしは一生懸命やってるっていうのは、わたしが医学部に行ってほしいと思うから、一生懸命やっているんですよ。
お兄ちゃんの心は見てないですもん。
お兄ちゃんは、その・・代償。
大変です、これ。
本当に大変です。
中澤:へええ・・
大原:もうアドバイスっていうことではなくって。
中澤:ええ。
大原:今も・・お兄ちゃんを離したとしても・・
中澤:はい。
大原:お兄ちゃんは生きていけないんですねぇ。
中澤:へええ・・
大原:だって自分の価値、お母さんが奪ってしまいましたもん。
中澤:はい。
大原:あなたの幸せとか、あなたの人生・・全部がお母さんの価値観の中の・・ものなんですねぇ。
中澤:うん・・
大原:だから、お兄ちゃんそのものは見てなかったってことです。
中澤:はぁい。
根本:はあ・・
大原:今・・このまま行ってしまうと全てです、もうお母さんのおっしゃってることは。
ですから今はとにかく、元気でいればいいので・・
中澤:はい。
大原:あのぅ・・自分の息子云々ではなくって・・
そっと・・
自分・・ま、綺麗事です、今日の相談。
中澤:はい。
大原:もうそれしか言えないんです。
中澤:うん・・
大原:そっと・・見守る。
中澤:うーーん・・
大原:だからものすごく息子さんに対して・・依存してたんですけども・・もう・・息子さんは金魚鉢の中で・・お湯を入れられてぐったりしていて・・お母さんが・・こんなに・・
「温かいお湯で、わたしは一生懸命したのに、なぜこの子はこうなるんでしょうね?」っていう、あなたの姿を・・
自分を客観的に・・今、見てください・・ですかねぇ?
根本:はああ・・
中澤:はああ・・
大原:わたしが言いたいのは、そういう・・お母さんを見て、あなたはどう感じますか・・って。
中澤:うん・・
大原:それがあなたの姿ですよ・・ってことで・・今日は勘弁していただきたいなと。
中澤:うーん・・ですねぇ。
大原:そのぐらいの・・状況ですねぇ。
中澤:はぁい。
(音声で確認)
※聴けない方はコチラ⇒YouTubeからお試しください。
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